SS1スレ目 > 002-007|作者:ID:RyQCVavX |編集:代理の人


私の名前は日本鬼子(ひのもとおにこ)。
大きな山の古い今は使われていないお寺にすんでいます。

神様は引っ越したみたいなので、代わりに私が貰いました。

般若のお面は母上の形見。

お寺から見る景色はいい景色。

あれ?子供が遊びに来たみたいです


子供「カブトムシー♪カブトムシー♪」

鬼子「こんなところに一人で来たら、危ないよ…?」

子供「お姉ちゃんだれー?」

鬼子「うーん…誰なんだろね、あはは」

子供「よく見たらお姉ちゃん…頭になにかあるね」

鬼子「これ?」サッ

子供「つ、角だ!!鬼!?うっ…うわぁあああああ!!」

鬼子「えっ…いやっ…」


子供「ひぃいい!!僕食べてもマズいよぉぉ!!」

鬼子「た、食べない食べない…!」

子供「ひぃいい!!助けてえええ!!!」ダダッ

逃げちゃった…。うーん、やっぱり村の人って鬼は怖いみたい。でも私は人を食べるなんてことしたことありません。私だけでなく…。

鬼子「カブトムシがいそうな所連れてってあげようとしたのに…」

虫は何故か平気なんです


山の中なのでさほど苦しくない夜を迎えました。

鬼子「ふぅ…」

鬼はこの界隈では私一人だけみたいです。母上は病気で…。

父上は未だに場所がわからない。

それでも私は毎日楽しいです。
美味しいご飯が食べられるから。


目が醒めると、小鳥のさえずりが聞こえました。

外に出ると、小鳥が屋根に一列にとまっていました。

鬼子「はーい、今日のご飯だよー」

小鳥たちに餌をやっていると、食材があと少しだと気付きました。
そろそろ町に買い出しに行かないと…!


町はいいです。人がいっぱいいて、とても楽しそうです。

お面の角度をどうにかしたら、角をごまかすこともできます。

「よぉ!お嬢ちゃん!ウチの魚は新鮮だよぉ!どうだい?」

鬼子「え」

「さぁさ、どれがいいんだい?」

鬼子「いや…私…他の…」

「こいつはどうだい?まけとくよ?」

鬼子「あっあの……」

「遠慮することないぜ!!早く決めちまいなぁ」

鬼子「じゃ…じゃ、その…右の奴で…」

「まいどありぃ!」


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最終更新:2010年12月21日 03:30
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