目からうろと。の宝箱 >> 神話・伝説
星にまつわる神話・伝説
- 北斗七星
天の大熊・・・北アメリカではインディアンのほぼ全種族が北斗七星を大熊とみなしているそうです。これはギリシャ神話がベーリング海を渡って伝えられたもののようです。
- インディアンの伝承
- インディアンは夜になると森の木々たちが歩いて移動すると考えていました。ある晩。一匹の大熊が自分の洞穴に帰ろうと歩いているとき、木々があちこち散歩をしているのに行き逢いました。一本の大きな樫の木が大熊の行く手を遮り、その尾をつかみ上げて放り投げました。大熊は空に引っかかって星座となり、尾が長く伸びているのだ・・・ということです。
- ギリシャ神話
- 月と狩りの女神アルテミスは処女神だったので、それに仕えるニンフ(妖精)たちは皆、おとめでした。
- その中にカリストーという美しいニンフがいて、大神ゼウスに気に入られ、その愛を受けました。カリストーの妊娠を知ったアルテミスはひどく怒って、呪いをあびせました。カリストーの手足にはもしゃもしゃと毛が生え、彼女は熊になってしまいました。
- カリストーはアルカスという子を生みましたが、彼は母が熊に変えられたことを知りません。母と別れて15年経ち猟師となったアルカスは、偶然熊の姿をした母に遭遇し、矢で射殺そうとしました。それを天からみていた大神ゼウスは可愛そうに思ってつむじ風を起こし、母子を天へ巻き上げて母子の熊の姿に変えて星座としました。
- ゼウスの妻ヘラはその事を知ると、嫉妬のあまり海の神の元へ行って頼み事をしました。
- これによって、他の星々は一日天を巡った後は海に入って休むのに、カリストー母子だけは休むことなく北天を巡り続ける運命となってしまいました。
- 南十字星
南十字星にまつわる神話や伝説はないのですが、15世紀末ごろポルトガルやスペインの冒険家が南半球へ進出してきた時に発見し、大きな十字が空に瞬いているのを見て「神の祝福であり、自分たちを導くもの」として礼拝したということです。