罪木:逃げるって…どこに逃げるんですかぁ?
西園寺:変なのー。逃げる場所なんてないのにねー。
田中:真の強者は…無闇に大声を使わないものだ。
西園寺:ね、ねー!
早くお話を始めようよー!
どうせ…くだらない慰めっこだろうけどさ…
罪木:あっ、カニとかエビもありますよ!?
西園寺:カニとかエビとか食べ辛いから嫌いー。
罪木のキョドってる顔と同じくらい嫌いー。
罪木:わ、私と同じくらい…えっえっ?
西園寺:そうそう、その顔ねー。
罪木:な、なんで…そんなイジワル言うんですかぁ!?
西園寺:クスクスッ…あんたってさ、
現役バリバリのいじめられっ子でしょ?
辺古山:そのへんで、やめておけ。
左右田:や、やめろよォ…引っ張んなよォ…
袖がのびんだろォ…
西園寺:きゃははっ! 外見は派手なクセに小心者だねー!
大丈夫かなー?
それって最初の犠牲者になるパターンだよ?
左右田:や、やっぱ帰らせろぉおおおおおおッ!!
西園寺:何もないの転ぶとか、
そんなのマンガとかだけにして欲しいよね。
それとも、わざとなのかな~。
だったらウザーい。
狛枝:ボクは思うんだ…超高校級のみんなが協力し合えれば、
不可能なんかないって…。
どんな絶望をも乗り越えられる希望だって、
生み出す事ができるって。
だから…この島から脱出する為に必要なのは、
ボクらがお互いに結束し合う事なんじゃないかな!
西園寺:わー、真顔で言ってるよー!
よく恥ずかしくないねー!
狛枝:…あ、やっぱり臭かった?
西園寺:動ける方のデブって、豚さんとか牛さんて事?
モノミ:ご、ごめんなちゃい…
モノクマのする事まではちょっと把握してなくて…
西園寺:モノクマの妹なのに知らないんだー。
モノミ:あちしは、お兄ちゃんの妹なんかじゃありまちぇーん!
西園寺:単純にさ…あのモノケモノを使って、
島民を皆殺しにしちゃったとかじゃないのー?
弐大:そんで、無人島になったかぁ!?
西園寺:はいはい…モブキャラは黙ってなって…
左右田:モ、モブキャラって!? オレの事か!?
西園寺:その服ってキャラが薄いから、
外見だけは派手にしようと頑張ってるんでしょー?
クスクスッ…
モブキャラ業界も生き残るのに大変だね…
左右田:ト、トラウマだ!
これトラウマになっちまうレベルだぞッ!
西園寺:伸ばした右手がむちむちだねー。
”豚足ちゃん”ってあだ名がピッタリだよー。
十神:と、豚足ちゃん…だと…?
フッ…この俺が、
他人からそんな風に呼ばれる日が来るとはな…
日向:…あれ? 怒らないんだな?
十神:その程度で怒る訳がないだろう…
俺自身を見て…そして付けられた呼び名だ。
そこには”ウソも偽りも”ない…
あるいは…それこそが俺の望んでいたモノかもな。
こんな状況で気付くとは皮肉だが…
狛枝:じゃあ、十神クンの言う通り、
今は余計な事は考えずにやれる事をやろうか!
確かに今は良くない状況だけど…
でも、最悪じゃないよ。
だって、ボクらは1人じゃない。
お互いに支え合える仲間がいるんだ。
西園寺:だからさー、クサイんだってー!
狛枝:あはは、やっぱりね。
自分でもそうじゃないかって思ったんだ。
西園寺:うわぁ、知らない人に声掛けられちゃった!
私の知り合いに、
こんな馴れ馴れしい人はいないはずなんだけどな~。
日向:(どうする?
こんな西園寺と一緒に過ごすのか?)
西園寺:日向おにぃって日本語通じない人なの?
ますますめんどくさーい!
日向:(散々に言われながらも、
西園寺と一緒に過ごした…)
(西園寺と仲良くなれた…のか?)
西園寺:日向おにぃもモブキャラ系だよね~。
けど…こっちは顔も服装も超地味だし…
クスクスッ…!
いなくなっても気付いて貰えなかったりして。
日向:(どうする?
こんな西園寺と一緒に過ごすのか?)
西園寺:えー、ヤダよぉ!
一緒にいても絶対につまんないもーん!
どうしてもって言うなら…
わたしは勝手に遊んでるからジャマしないでね!
日向:(西園寺の隣で…必死に空気になって過ごした…)
(西園寺と仲良くなれた…のか?)
西園寺:モノクマに逆らったらどうなるのか…
誰かに試してもらいたかったよね。
モブキャラでも役に立てるチャンスだったのに。
左右田おにぃ、ざーんねん!
西園寺:もー、ねむーい…
豚足ちゃん、勝手すぎ~。
朝はゆっくり寝てたっていいじゃーん。
日向:けど、どうせ朝食食べるんだし、
みんなに合わせてもいいんじゃないか?
西園寺:えー、わたしの朝ご飯は
お部屋でお菓子食べればいいんだもん!
罪木:あ、あのぅ…
朝食にお菓子というのは、健康上良くないですよぉ…
脂質や糖分の摂り過ぎにも繋がりますし…
西園寺:そんなの聞いてないんですけど~?
っていうか、勝手に話しかけてくんなよ。
罪木:はわっ、はわわわぁ!
すみませぇん…
西園寺:あーあ、朝からブスの鳴き声なんて聞いちゃって
気分悪ーい!
日向:(西園寺日寄子…
性格の悪さも超高校級だな…)
七海:…あれ、九頭龍くんがまだみたいだね?
西園寺:あはっ、もう殺されちゃってたりして…
モノミ:えぇ、ミナサンの結束を固める為なら、
あちしも協力は惜しみません。
であれば、旧館への立ち入りを許可しまちょーう!
あちしも協力するから一緒にパーティーしまちょう!
西園寺:一緒は無理だよー。
だって、あんたって気持ち悪いもーん。
鏡とか見ない方がいいと思うよ…
身の程を知ったら生きてけないレベルだからさ…
モノミ:ううっ…涙の出るほど温かい叱咤激励でちゅね…
左右田:いやっ! 王女様の手を汚すなんてとんでもない!
西園寺:えー、わたしもヤだよー!
弐大:なんじゃあ…誰もやらんのかい…?
モノミ:えっと…
七海さんが誘ってくれたんでちゅけど。
七海:うん、そう。
私が誘ったの。
西園寺:えー、なんでさ!
こんなのがいたらお菓子が不味くなっちゃうよ。
モノミ:ガガーン…
いるだけででちゅか…
ピンポーン
ピンポーン
西園寺:だぁーれ?
西園寺:………………
ねぇ、まったく興味がない人に話し掛けられるって、
すっごいストレスなんだよ?
日向:(どうする?
こんな西園寺と一緒に過ごすのか?)
西園寺:………………
………………
日向:(無視を決め込んだ西園寺と一緒に、
無言のまま過ごした。)
(西園寺と少し仲良くなれた…のか?)
西園寺:豚足ちゃんに
どんな目的があるのか知らないけどさー。
パーティーなんて、どうせただの慰め合いでしょ?
くっだらないよね~。
日向:(どうする?
こんな西園寺と一緒に過ごすのか?)
西園寺:えー、もしかしてわたしに慰めて欲しいのー?
きゃははっ! キモーイ!
日向:(慰めるどころか
笑顔で罵倒し続ける西園寺と一緒に過ごした…)
(西園寺と仲良くなれた…のか?)
西園寺:十神おにぃ、ボディーチェックとか言って
ベタベタ触ってきたー!
これってセクハラだよ!
日向:そ、そういう訳じゃないだろ…
男子にだって同じ事をしてるんだからさ。
西園寺:どうかなぁ。
わたしの時はやけにねっとりしてた気がするよぉ?
日向:えっ…?
西園寺:きゃははっ!
わたしってわりと需要があるからね。
日向:(冗談…なんだよな?)
日向:なあ、さっきの話は冗談なんだろ?
西園寺:しーらなーい!
教えてあーげないっ!
辺古山:ならば、誰かが見張っていればいい。
それなら安全だろう?
西園寺:えー? 誰かって誰がー?
辺古山:…もちろん私がやろう。
澪田:うーん、去っていくペコちゃんの後ろ姿が
哀愁漂ってて超クールっすね…
西園寺:でもさー、そっちのジェラルミンケースは
持っていかなくても良かったのー?
十神:これか…
…いや、こっちのジェラルミンケースは大丈夫だ。
西園寺:あー、ずるいんだー。
自分だけ私物持ち込んじゃってさー。
十神:特別扱いは当然だ…俺は特別だからな。
澪田:それに、モノミちゃんとモノクマちゃんは
ライバル関係にあるみたいだしね!
西園寺:ま、一方的にやられてるけどねー。
小泉:み、みんな落ち着いて!
こういう時は落ち着かないと!
西園寺:わーん! 足踏まないでよー!
罪木:ご、ごめんなさぁい!
また転んでしまいましたぁ!
日向:だ、だから…
どうやって転べばそんな風になるんだって!
西園寺:わーい、エッチなポーズだー!
あからさまなサービスシーンだねー!
左右田:おっ、良かった!
こっちも明るくなってんじゃん!
西園寺:左右田おにぃがブレーカー入れてくれたんだね!
珍しく大活躍だったじゃーん!
左右田:いや、それが…ブレーカーのある事務室には
辿り着けなくてよォ…
西園寺:もー、豚足ちゃんたら、
停電くらいで真っ先に逃げちゃってさー…
クスッ…情けないリーダーだね。
見つけたらデコピンの刑だよ…
日向:(それにしても…十神はどこに消えたんだ?)
西園寺:デコピンの刑を甘く見ちゃいけないんだよ…?
情けないリーダーが、
もっと情けない顔になっちゃうんだから、クスッ…
左右田:事務室にも…誰もいなかったぞ…
ソニア:…誰もいなかったのですか? 事務室に?
西園寺:あれー、辺古山おねぇは?
事務室はおねぇが見張ってたはずじゃーん?
左右田:それがよォ…辺古山のヤツもいねーんだよ。
西園寺:きゃははっ!
終里おねぇ、のら犬みたいだね!
お料理だってがつがつ食べてたし…
クスクスクスッ!
最終更新:2012年08月07日 15:20