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 Step 2 


腰痛はこころとからだの問題から


心理的問題と肉体的問題のどちらかか、
または両方が複雑に交じり合い腰痛は症状をだします。

複雑さを受け入れて性根をはって丁寧に分析していくと、
さっきまではどうやっても融けないように思えたこんがらがった糸が、
気づいたら融けてしまっていたとうことがはじめておきるのです。
糸の絡む方向を把握して繊細な力加減で解いていけばいいのです。

腰痛の原因が過去の疲労蓄積や現在の職場環境など、
複雑に絡み合えばあうほどどれを先に対処してよいか優先順位もつけられず、
気があせるもの。
だからといってあてずっぽうに糸を引けば
絡まった糸がきつくしまり余計に解けなくなります。

まずはそこから抜け出すこと。



心理的緊張が姿勢悪化を引き起こす


心理的緊張から筋肉の張りがきつくなり腰痛がでるときもあります。
背骨を機能的に立てるために脊椎の両サイドからたくましい筋肉が支えています。
そちらが起立筋群です。
ですが心理的緊張が強いと姿勢を支える起立筋が弱化してしまいます。
そのため心理的緊張を強いられると、
姿勢が悪化して腰背部が張り出すのです。
そのままで長期間い続ければ
姿勢をつかさどる神経が、ゆがんだ今の姿勢に慣れてしまい、
体に負担がかからない機能的な姿勢が取れなくなるのです。

このときは心理的緊張をあたえる過度の負のストレスを取り除くようにする。
対処法として「習慣的な考え方をコントロールする」こと。
そして「脳波がα波になる呼吸法を学ぶ」こと。
他にも多くありますが特にこの2つは重要でしょう。



筋肉がしこり化して、もとの柔軟性を取り戻せなくなるときもある


肉体的緊張から腰痛がでるときもあります。

たとえば腰痛の人を観ればほとんどの人が
膝裏にごろんとした大きなしこりができている。
そこを押されると悲鳴が出るほど痛いが、
触られるまでそんなものがあったなどは気づいたこともなかった。
そのような方は多くおられます。

膝裏のしこりがあるだけで腰椎を正しく伸ばすことができなくなります。
立位では人体の構造上、膝と腰の伸長する量は比例するようにできているためです。
膝裏のしこりを取り除かずにいくら腰の患部にマッサージを加えても、
立った瞬間に腰はお腹が前にでっぱるような姿勢をとりつづけます。
すると上半身部分の重さを支える腰椎がゆがんで力が出せません。
腰椎の骨で支える力が減少した分は、
周囲の腰の筋肉に負担をかけて支える。
疲れ知らずで支えられる腰椎を使わずに、
腰の筋肉で始終筋トレ状態ですから過労して痛み出すのもムリはない。
短期間でまた腰痛がでるのは目に見えています。

これなどは専門的な対処ポイントを知ることがなければ
適切な対処をするすべをもてずに苦しい時間が続くことになります。

腰痛になりやすい人の姿勢というものがあります。
腰痛になるべくした歩き方もあります。
つまり体の使い方の誤用を、気づかないうちにしていて、
自ら気づかぬうちに腰痛を日々作り出してしまっているわけです。

そして全身のどこの体の使い方を誤っただけでも、
腰という重心に近い要所の位置がずれてしまうようにできています。

実に、
こまったものです。



心理的要因と身体的要因を絡めて考えましょう


つまり専門的な対処法を知ることは
腰痛になる原因のバリエーション知識を増し、
それだけ適切な対応ができる幅が出てくることになるのです。

「腰痛はあなたに該当する適切な腰痛原因を遠ざけなければ終わりが来ない」
といえることでしょう。

















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最終更新:2010年02月17日 20:54