腰痛姿勢のヒミツ
腰痛にならない姿勢は、(左・中・右)のどれ?
腰痛にならない姿勢は、(左・中・右)のどれ?
立位姿勢を回転させてみると、
良好な姿勢は中心にコマの軸のようなまっすぐなラインが見えるようです。
直感的にわかると思います。
それは真ん中の立ち方だけです。
「耳・肩・骨盤・足首」の4点がきれいにそろっている。
人間は体の内部に骨格をもつ内骨格動物。
骨を地面から丁寧にひとつずつ積み上げておけば、
骨が体を支える力がもっとも引き出せるため体は宙に浮くような体感です。
他の両サイドは軸がぶれている。
骨を地面からうまく積み上げることができない状態です。
骨で支えられない傾斜した部分は常に重力により下方に落下している。
その落下を防ぐために筋肉をずっと緊張させ短くさせ倒れないようにする。
ここを重視しなければ、腰痛を手放すことはできないでしょう。
立位姿勢とは、座っているときも含まれるのですが、
もっとも目覚めているときに長時間とり続ける姿勢だからです。
腰痛を生む主要な原因です!
左側の姿勢は虚脱姿勢。
腰痛にもなりますが、胸椎の問題が大きくなりますね。
呼吸器、生殖器、消化器に問題が出てしまうでしょう。
アレルギー体質にもなりやすい。
右側の姿勢は軍隊姿勢。
腰椎の前屈が強くて腰痛にもなりますが、
心臓に負担がかかり循環器系などにも問題が出てしまうでしょう。
私ども施術者はお客様のボディチェックするときに
周囲をぐるりと移動しながら確認します。
そして脳内でどのようにすれば
理想的な腰痛にならない姿勢で立てることができるかを計算していくのです。
たとえばですが、、、、、
虚脱姿勢なら胸の前が萎縮した状態で胸郭が変形しています。
胸郭の変形を改善するように施術をしたとします。
そしてしこり化した筋膜部位をゆるめたとします。
ただすでに虚脱姿勢を数年以上続けた慢性状態にある人なら、
姿勢をつかさどる脳の機能はこの虚脱姿勢が
その人の恒常的とるべき姿勢だと設定されているわけです。
かんたんにいえば脳が長年維持した悪い姿勢を覚えていて、
ちょっとやそっとじゃその姿勢から逃れることはできない、
ということ。
施術で一時的にまっすぐ立ちやすくなったとしても、
1時間もすれば姿勢は以前の虚脱姿勢に戻らせようと脳が働きだすのです。
これがいくら施術を受けても元の症状へと舞い戻りとなる仕組みのひとつ。
私どもはどのような立ち方を目の前の方がなさっておられるかをみれば、
腰部のどの部位が張っていたり腰痛まできているかの見当がつけられます。
もしかしたら整体院で整体をしていただいて、
正しい姿勢を教えていただいたかもしれませんね。
でも頭で理解しても、体が理解してそれを身につけられたかどうかとは別問題。
理想的な立位姿勢をとるにも強い腰痛もちの方の場合には、
最初は理想姿勢で30秒とは立つことができない人も多いでしょう。
それ以前に理想姿勢で立てない人が多いのです。
ですがこの理想姿勢を身につけないならば、
腰痛は手放せない仕組みなのです。
そしてこの理想姿勢で立つということほど、
高度な技術が必要なことはないのです。
つぎのようなステップが必要となるでしょう。
(1)まずは自分の姿勢パターンを理解する。
(2)つぎに日々、自分の姿勢を理想姿勢に近づけるようエクササイズまたは施術を受ける。
こちらを時間をかけておこなっていくようにするとよいでしょう。
最終更新:2010年02月16日 17:01