ばしゃばしゃ…

次々と全裸の少女達が水槽へ放り込まれる。
放り込まれた水槽には腰くらいの深さまで液体が張られていた。

次々と起こる悲鳴と絶叫

それが落ち着いたころ、あたしは周囲を見回した。
「由香?」
背後から声をかけられた
「唯?それに洋美に美穂?あなたたちも無事だったの?」
そういった途端みんな口ごもった。

この水槽の中にほうりこまれるまでにされたこと。
そして、今ここにいることを考えたら「無事」とはとてもいえないからだ。

あたしたちは高校の修学旅行でバスに乗っていたはずが、
山の中で霧の中に入り込み…
気がついたら周りを無数の怪物に囲まれていた。

先生や運転手は真っ先に殺されてしまい、血まみれの死体をつるし上げられた。
脅えきったあたし達を乗せたまま怪物はバスを運転して霧の奥へ連れて行った。

そこにあったのは、途方もない大きさの奇怪な館だった。
入り口は見上げるほどの大きさで、自分達が小さくなったような気がしたくらいだ。

バスを降ろされたあたし達は、怪物たちが取り囲む中、
小さな部屋へ連れて行かれ、そこで服を脱がされた。

一人につき恐ろしい怪物が一人ついたまま、
服や下着を引き剥がされるように脱がされた。
中には涎をたらした怪物の舌に体中を撫で回されるものも多かった。
悲鳴を上げるが、誰一人としてそれから抜け出すことが出来なかった。
中には馬乗りの体勢で全裸の体を複数の怪物に舐められて泣きながら首を振っているものもいた。

全てが終わったあと、あたし達は全身を洗われて、小さな部屋に閉じ込められた。
トイレと小さな取出し口があるだけの部屋。
毎日その取り出し口からは皿に盛られたゼリーのような物が人数分配られた。
それを食べろということらしい。
軟禁状態で、空腹にさいなまれたあたし達は
最初はこらえていたが、やがて空腹に耐え切れずにそれを食べるようになった。
トイレも部屋の中に置かれたもので、周囲をさえぎるものは何もなかった。
こちらは耐えるわけにも行かず、「してるところは見ない」という不文律のもと
誰もが全裸のままそのトイレを使うようになった。

そうして一週間ほどすると、あたしの体にちょっとした変化が起こった
徐々に便が細くなり、おしっこしかでなくなったのだ。
そのおしっこも、いつも食べているゼリーがそのまま液体になったようなものに変わっていった。

あのゼリーの作用なのは間違いないようだが、ゼリーを食べないわけにもいかない。
周りに聞いたら、誰もがそうなっていったみたいだった。

そうなってからさらに数日後
すでに日数の感覚がおかしくなりだしたころ、あの怪物たちがあらわれて、
あたしたちを水槽へとつれていったのだ。
怪物たちが現れたときも、水槽に連れて行かれる運ばれる途中も裸のままだったが、
もう、誰も隠すものはいなかった。

そして、今…


「あたしたち、どうなるんだろ…」
ここに放り込まれる前に漏れ聞いた話がリフレインする
「お酒につけられて食べられるんだって…」
洋美が泣きそうな顔で言った。

「あれ…見た?」
唯が脅えた顔で言う言葉に皆がうなづいた。

ここへつれてこられる途中、ガラスの向こうで展開された光景を思い浮かべた。

ピンク色の液体に満たされた大きなグラス
その中で全裸の少女がうずくまっていた。
それを見たことがないほどの大きさの腕が持ち上げて、
そのまま巨大な口の中へ吸い込まれてゆく。

グラスの少女はまったく抵抗せずに口の中へ泳ぐように飲み込まれた。
頭から…胸…おなか…そして、足の先まで飲み込まれる。
口から足をはみ出させながら口をモゴモゴさせていた。
やがて、足まで呑み込まれて…再び出てくることはなかった…
背後には大きなガラスの水槽に入った全裸の少女達が
同じようにピンクの液体に浸されてぐったりしていた。

その光景を、ガラスに顔を押し付けるようにして皆が見ていた。
あまりに日常からかけ離れすぎていて実感がわかない光景だった。


「あれが…あたしたちの…末路なの?」

誰も考えたくないまま目を伏せる
その視界に飛び込んだ美穂の裸体。
それをみて、心のどこかが軽くうずきだした。

「きゃぁ…」
背後から声が聞こえる
クラスメートの美奈が加奈にむしゃぶりつくように抱きついていたのだ
「おねがい…体が…ほてってきちゃって…」
加奈もそれを拒まず美奈の乳房に顔をうずめる。

見回せば誰もが手近な生徒に自らの裸身をすりつけていた
体のうずきが徐々に大きくなりだした。

「はう…」
突然の乳房からの感覚に声を上げる
美穂があたしの胸にしゃぶりついていた。
「いいにおい…由香のおっぱい…気持ちいい」
恍惚とした表情のままあたしの体に抱きついて乳房をあたしの乳房にすりつける
目の前に見える上気した美穂の顔…

そのままあたしは美穂の唇に口づけを交わした
美穂とあたしはそのままお互いの乳房を擦り付ける
液体の中であたしと美穂は股間をくっつけあって刺激しあった
「や…あん…」
「美穂…気持ちい…い」
あたしは美穂を液面に押し倒し、股間に太腿を割り込ませた。
美穂もあたしの股間に太腿を割り込ませ、刺激を与える
「あ…あぁん…」
「はぁ…ん…」
むしゃぶりつくように唇をくっつけながらお互いの体を擦り付ける
まるで液体の中でとろけてひとつになったような快感。
あたしは美穂の股間が濡れていくのを感じた。
「きゃっ…」
軽い嬌声を上げた
美穂の細い指があたしの膣内に入っていた
「ねぇ…あたしにも…入れて…」
あたしは言われるままに美穂の秘裂を探り当てながら指を滑り込ませる。
お互いがお互いの秘所をまさぐりながら徐々に高まってゆく


「あああっ…!!」
達したのは二人同時だった。
股間から洪水さながらの勢いで潮を噴き上げたのを感じると、そのまま液面に倒れこんだ

あたしはのろのろと体を動かす。
美穂の股間がとろとろと愛液を流しているのを見た
あたしは美穂の股間に顔をうずめてそれを舐め取る
美穂もあたしの股間に顔をうずめる。

あたしたちはとろけるような快感の中でお互いの味を確かめ合った。

それから数日間、体のうずきに導かれるように
あたし達は相手を変えながらクラスメートの体を味わっていった
空腹を感じると近くの誰かと抱き合ってお互いの体を確かめる
そして、オーガスムに達すると不思議に空腹感が消える

おしっこは液面に垂れ流したが、すでにピンク色のいい香りの液体しか
出ないことを知っていたので、誰もそれをとがめなかった。

みんなの愛液やおしっこ代わりに出る液体で徐々に液面は高くなり、
ピンク色の液体から出る女の子の香りも強くなっていった。

そして数日後

クラスメートの中で動いているものは半数程度に減っていた
残りは快感の中で精魂尽きたのか壁に体をもたれさせてぐったりしていた。
中には液面に頭まで浸っているものもいた

美穂もすでになかば液面に浸るようにしてぐったりしている
顔も液面をたゆたっていたが、死んだわけではないようで、時折顔をだるそうに起こしていた。


そんな中、あたしはまだ快感に脳をとろけさせながらも
クラスメートと抱き合って性器同士をくっつけあっていた。
「由梨…」
あたしは目の前のクラスメートにうっとりした声をかけた。
彼女は運動部のエースだった。
勝気な彼女に身をゆだねるようにしながら快楽の余韻にふけっていた。
まるで彼氏の腕に身をもたれさせるような安心感があった。

そのとき、地面がグラリと揺れた

「キャーッ!!」

意識の残っているものが悲鳴を上げる
水槽が運ばれているのは周囲の光景を見れば明らかだった。

いよいよ、あたしたちが食べられる日が来るのか
それを予感して、あたしは身を震わせた。

水槽の揺れが収まったとき、目の前に小山のような化け物たちがいたのを見た。
その一人が巨大なおたまのようなものを水槽の中へ入れる。
おたまはピンク色の液体といっしょに一人の少女を拾い上げた。
「いや!いやだよう!助けて!ママ!」
洋美だった。

まだ意識のあった洋美は逃げ出そうとするが、巨大なおたまに運ばれている最中では
それも任せずに、そのまま大きなグラスに液体ともども放り込まれた。
「え?ウソ?やだやだやだ!!」
「洋美!」
「洋美!」
あたしも唯も絶叫したが、どうすることもできなかった。
洋美は透明のグラスにおしこめられたまま、這い上がろうともがくが、
大きなグラスは這い上がることを許さなかった。

そして、そのグラスが持ち上がり、巨大な怪物がその口へ洋美の入ったグラスを近づける
「いやあ!」
その様をあたしは食い入るように見つめていた。

洋美は滑り込むように怪物の口の中へ入っていった。
逃げようともがいた体勢のまま頭から口の中へ入り込む。

怪物の口が何度か変形する。
くぐもった悲鳴が聞こえる。
洋美が口の中でもがいているんだ。
怪物はそれを愉しむように口を動かしている。

そして…


ゴクリ

洋美が飲み込まれた。


もう…洋美の姿はどこにもない。
声も聞こえない。


あたしは近くにいた唯と抱き合いながら泣いていた。

それから一日数回怪物がやってきてはクラスメートが食べられる日々が続いた。
洋美に続いて、新たな怪物がやってくる。
差し入れられる巨大なおたま。
動ける少女達は懸命に逃げようとする。

その中で、ひとり逃げ遅れていた少女がいた。
加奈だった。
余り機敏なほうでなかった加奈は、液面を逃げまわることができず、
足をもつれさせて転んでしまった。
「加奈!」
そう呼ぶ声が聞こえた。
美奈だった。
加奈を助けようと振り向いて走りよった。

その瞬間、あっというまにおたまは美奈を掬い上げてしまった。
そのまま美奈はグラスへ放り込まれた。
「加奈!」
それでも美奈は加奈の名前を叫んでいた。
怪物は少女と液体の香りを愉しむようにグラスを傾けると
そのまま口の中へ流し込んだ。

「美奈…」
あたしの背後で加奈が涙を流しながらその様子を見ていた。

その翌日。

差し入れられるおたまに、自ら身を躍らせたのは加奈だった。

前夜の晩、美奈はあたしにこういっていたのだ。
「あたし、明日食べられようと思います。」
「え?」
泣きはらした加奈の顔を見ながらあたしは間の抜けた答えを返した。
「本当だったら今日食べられたのはあたしだったのに…
美奈がいないと、生きていけない。
だから…今度食べられるときには、あたしが行こうと思うの。
美奈のところへいってくるから…」
止める勇気はあたしにはなかった。

このときには誰もがひとつの結論に至っていた。

いつかは自分にも順番は回ってくるということを。

「だから…最後に…」
そういって加奈はあたしの体に身を寄せてきた。
液体のあの作用が消えたわけではなかったあたしは、
それを拒否せずに加奈とひとつになった。

グラスに俯き加減で放り込まれる加奈の姿をあたしはじっと見ていた。
加奈の最後をじっと見てあげようと思っていた。
加奈は抵抗らしい抵抗もせず、するりと怪物に飲み込まれた。

その日、加奈に続いて食べられたのは美穂だった。
ぐったりしていた美穂はそれを狙い済ましたおたまになんの抵抗もなく掬われて、
そのまま飲み込まれた。

最後まで食べられる自覚なく飲み込まれた美穂をいっそうらやましく思った。

クラスメートが一人また一人と食べられ続ける。

抵抗せずにぐったりしたまま呑まれるのもいたが、
必死に抵抗するものもいた。
そんな中、恐ろしい事件が起こった。
「イヤァァァ!」
必死にもがく少女。
「由梨!」

あたしは目の前の光景が信じられなかった。
運動神経抜群の由梨が、それを上回る速さで掬い出されたのだ。

由梨は、高く差し出されるおたまから飛び降りようとした。
しかし、それを察知した巨大な指が由梨を押さえつける。
グラスに入ってからも必死でよじ登り、グラスのへりに指をかけた。

うまくいけば、逃げられる

そんな期待が伝染してか水槽の中に残るクラスメートは
今までと違ったまなざしを注いでいた。

しかし、差し上げられるグラスの前に、由梨は躊躇してしまう。
目もくらむような高さに差し出されてしまった
グラスから飛び降りるのは不可能だった。

それでも由梨は必死に抵抗した。

口の中に押し込まれた後、何とか逃げようと唇を押し上げて、
一旦消えた両手が再び見えた。
そして、そのまま頭、胸と引き出していったとき…

ゴリッ!!

「!!!!」

由梨の動きが痙攣したようなものになった。
由梨の口と怪物の唇から真っ赤な血がこぼれる。
由梨を噛み千切ったんだ。

「ア…ァ…」

由梨の口から途絶えそうな声が漏れる。
そして、由梨の動きが急速に弱って…止まった。

動かなくなった由梨を怪物はごくりと飲み込んだ。


残った全員が凍りついたように動かなかった。

それから、食べられる少女達の動きが変わっていった。
おたまから逃げるのは変わらなかったが、
掬い出された後は、身を震わせながらも抵抗しようとするものはいなくなった。

むしろ、安楽に飲み込まれようとする娘が増えていった。

クラスメートは急速に減り、残った娘も多くは液体が染み渡ったせいか
ぐったりするようになった。

残った娘達はそうなることを望んでか残った娘達と
体を交わらせる回数が増えていった。
あたしも、残った生徒と肌を交わし続けた。
食べられる現実から目をそらすため…
動けなくなれば、何も考えることなく食べられることができるから…

その両方の思いがない交ぜになったまま、あたしは唯と
抱き合っていた。

オーガスムに達したあたし達。

翌朝、そばの唯を見ると、安らかな顔でぐったりしていた。

もう、この水槽で、正気を保っているのはあたしだけになった。

唯が食べられたのはその翌日だった。

広い水槽

残りわずかになった液体

たゆたっているのはあたしだけだった

あたし以外の全員がぐったりしてしまった後は
自らを慰める毎日だったが、それでもあたしの精神は
快楽に全てをゆだねることを許さず、半ばふわふわした状態のまま
液面の真ん中にいた。

おたまが差し入れられる。

あたしと、残りの液体全部が掬い取られた。

もう、抵抗するつもりはなかった。
目の前には怪物の口。
その奥にクラスメート達の顔が見えた。

あたしは迷わずその奥へ身を躍らせた。

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最終更新:2010年05月06日 02:33