とある高校の、プール脇にある更衣室。
短く切りそろえられた髪をタオルで拭きながら、理沙は視線を落とした。
大会が近づいているにもかかわらず、思うようなタイムが出せない。
あせりとプレッシャーが重くのしかかってくる。
加えて、最近多発している失踪事件のせいで遅くまで練習できないことが
一層あせりを助長していた。
-夜6時以降の外出は控えるように-
-下校時は2人以上で帰ること-
学校で配られたプリントに書かれた文章。
警察は大規模な誘拐事件と見て捜査しているらしい。
その影響を受け、生徒は皆早々に学校を追い出され、帰宅を余儀なくされていた。
(どこの誰だか知らないけど、迷惑な話よね)
心の中で毒づきながら、理沙は水着を脱ぎ、体から滴る水滴をタオルで拭き取っていった。
体が冷えたせいだろうか。
理沙はふいに尿意を覚える。
(・・・他に誰もいないし、このまま行こうかな)
タオルで前を隠すようにトイレへと向かうが、同世代のクラスメートよりも
発育の進んだ彼女の胸はタオル1枚で隠すことができず、大半はその面積から
はみ出している。
キイィィィ・・・・・・
理沙は気づいていなかった。
わずかにきしんだ音を立てながら、ロッカーのドアが開いたことに。
(早く着替えて帰ろう。洋子も待ってるし)
例のプリントが配られるようになってから、理沙は親友の洋子と一緒に帰るようにしていた。
洋子は水泳部員ではないので、いつもプールの外で待っている。
トイレを出た理沙は足早に自分が使っているロッカーに戻り、無造作に脱ぎ捨てた
水着に手を伸ばす。
指先が水着に触れるか触れないかまで近づいた時、突然手首にロープのようなものが
巻きついた。
「え」
理沙の頭に浮かんだのは、驚きと疑問。
それが恐怖へと変わる前に、理沙はロッカーの中へ吸い込まれていた。
「ん・・・・ううっ・・・ん・・」
気がつくと、理沙は全く見覚えのない場所にいた。
人工的で機械的な更衣室とは正反対。
自然に作られた洞窟のような、それでいてどこか人為的な手が加わったようにも
感じさせる、奇妙な空間。
照明が無いにも関わらず明るさが保たれているのは、天井自体が仄明かりを
放っているためであった。
「!」
思い出したように、自らの体に視線を向ける。
案の定、彼女は生まれたままの姿であった。
理沙は自分の顔の温度が急上昇していくのを感じ、少しでも両手で隠そうと
腕に力を入れる。
しかし、彼女の腕は頭上でしっかりと固定され、動かせない。
見ると、接着剤を塗り固めたような濁った塊が肘から先を覆っていた。
同時に、自分が吊り下げられている状態であることに気づく。
足は地面についているが、動くことができない。
「な・・・なんなの、コレ!?」
何度力を込めてみても、その束縛から逃れられない。
それでもなお必死でもがく理沙は、不気味な音に気づいて動きを止めた。
気が動転していて気づかなかったが、洞窟の壁には人が通れるほどの穴がいくつか
空いており、まるで通路のようになっていた。
壁にはくぼみもあり、奇妙な色をした液体が入ったビンや壺がいくつも置かれている。
音は通路の奥から聞こえており、少しずつ大きくなっている。
何かが近づいてくる・・・それも、人間や機械ではない。
不気味な音としか形容できないほど聞き慣れない音に恐怖し、背筋が凍りつくのを理沙は感じていた。
曲がった通路の先から細長い影が伸び、数秒後には音の主が姿を現した。
「ヒッ・・・!」
理沙は短く悲鳴をあげたまま、言葉を失ってしまった。
一見すると、そいつは巨大なヘビである。
だが、明かりに照らされた表面は芋虫のようで、頭には目も鼻もなく、巨大な口だけ
が存在していた。
そして口の周りには、ウネウネと蠢く4本の触手。
「ひさしぶりの獲物だぁ・・・それも若くて肉付きのいい人間のメス・・ウジュジュジュ・・・」
くぐもった声が響く。
(こ、言葉・・・わかるの・・・? え、えものって・・・・私!?)
「い、いやあぁっ!!!来ないで!!!」
理沙は恐怖心から一層強く暴れるが、無駄な抵抗だった。
まるで金属の枷でも付けられているかのように、腕はまったく動かない。
「まずはぁ・・味見といくかぁ・・・」
ジュルリ
目の前まで近づいてきた怪物が大きく涎を啜ると、口の隙間から長い舌が伸び、理沙の腹に添えられる。
生暖かく、ぬめりのある感触を理沙が感じた直後、舌が上へと移動し始めた。
「いやあぁぁっ!やめてぇっ!!」
レロ・・・レロ・・・・レロレロ・・レロ・・・・・・ジュルルルル!
理沙の乳房に到達した怪物の舌は、その豊かな膨らみを弄ぶように舐めまわす。
弾力を楽しむように下から舐め上げ、覆い尽くすように舌を巻きつかせ、
大きく開いた口で乳房を丸ごと吸い上げる。
「やめてっ!!気持ち悪い!!!」
理沙は無我夢中で両脚をばたつかせ、怪物の体を蹴りつける。
しかし、怪物はそれを意にも介さず、口の周囲から伸びる鯰のヒゲを思わせる触手で両脚を拘束。
そのまま上に持ち上げて、理沙の股を強引に開く。
怪物の舌からこぼれたヨダレが理沙の腹にこぼれ落ち、透明なラインを描きながら
徐々に下へ下へと進んでいき、まだ何者の侵入も許していない秘裂に到達するや否や、
分厚い舌がそこにあてがわれた。
「ひっ・・・!ダメ!いやぁっ!!!」
無論、理沙の制止などなんの抵抗にもならず、怪物の舌が秘裂を舐め上げる。
ピチャピチャピチャピチャ・・・・・ゴクリ
秘裂から染み出した愛液をすくいとった舌を口に戻し、怪物は喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。
「美味いなぁ・・・・若いメスの汁は最高だぁ・・・ジュジュジュ」
怪物の顔に表情など無いが、恍惚とした様子で舌を蠢かせている。
再度舌を伸ばした怪物は、今度は先ほどよりも激しく秘裂を舐め上げ始めた。
ジュル、ジュル、ジュル、ジュルルルッ
「やっ、やめてぇ!気持ち悪いよぉ・・・・」
理沙の声が次第に弱弱しくなってくる。
心は拒絶しているにも関わらず、体の方は正直に反応し、秘裂からは愛液が溢れだしている。
怪物が舐め上げるたびに陰猥な音を立て、それが一層怪物の食欲を刺激する。
理沙は何一つ抵抗を許されないまま、弄ばれた。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・」
怪物の”味見”が終わる頃には、理沙の秘所は愛液と唾液で、顔は涙でドロドロになっていた。
「さぁてぇ・・・・そろそろ料理にかかるとするかぁ・・・・」
怪物は理沙に背を向け、壁のくぼみに並べられたビンのほうへと移動していく。
「お願い・・・許して・・・・・・・私・・・死にたくない・・・・・」
理沙の弱弱しい懇願は、怪物の這いずる音にかき消された。
怪物は触手でいくつかのビンを選び、中のドロリとした液体を1つの壺の中に流し込んでいく。
1本の触手を壺に突っ込んでかき回し、頃合いを見て触手についた粘液を口へ運ぶ。
「ジュジュジュジュ・・・いい味だぁ・・・・」
特製ソースの味に満足した怪物は、壺を触手で抱えて再び理沙の方へ近づいてきた。
「ヒッ・・・・・!」
理沙の顔が恐怖で歪む。
「来ないでっ!お願いやめてぇ!!」
理沙は叫びながら必死で脚をばたつかせた。
が、怪物は触手でひょいと脚を受け止めると、そのまま下にまっすぐ降ろす。
「放して!いやあああああああっ!!!」
脚を抑えられてもなお、理沙は身をよじってなんとか抜けだそうともがく。
その目の前で、人を簡単に
丸呑みできるほどの巨大な口が、滝のようにヨダレを垂らしていた。
「ジュジュジュジュジュ・・・・・・・ジュ?」
理沙に壺の中のソースをかけようとしたところで、怪物の動きが止まる。
「今日はついてるなぁ・・・・1度に2匹も手に入りそうだぁ・・・」
怪物が壁のほうへ頭を向けた。
見ると、壁の一部が平らになっており、スクリーンのように映像を映し出していた。
理沙にはその原理などわかるはずもなかったが、映っているのがプール脇の更衣室で
あることだけは理解できた。
理沙自身が脱いだ水着や、体を拭いていたタオルが床に投げ出されているのが見える。
そしてそこに、髪を肩口まで伸ばした制服姿の女生徒の姿が映し出されている。
「洋子!」
見知った姿に安堵したのもつかの間、怪物の言葉の意味に理沙は気づいてしまった。
怪物は洋子も捕まえる気だ・・・!
「洋子!逃げて!!」
なんとか伝えようと、理沙は叫んだ。
しかし、こちらの声は向こうへ聞こえないようで、洋子はまるで無反応だった。
怪物は壺を壁のくぼみに置くと、先ほど入ってきた通路の奥へと去っていった。
洋子は待てども待てども出てこない理沙が心配になり、更衣室の様子を見に来ていた。
そこに理沙の姿は無く、あるのは床に投げ捨てられた水着とタオル。
念のためプールやトイレも覗いてみたが、やはり理沙の姿は見当たらない。
不安を覚えた洋子が再び更衣室に戻ってきたところで、ロッカーから怪物の触手が伸び、
洋子をロッカーへ引きずり込んだ。
本来、ロッカーは人が簡単に入れる大きさではないが、そこは怪物が作った空間の出入口の
1つにすぎない。
人間程度のサイズなら簡単に引き込まれてしまう。
さらに怪物は床に落ちていた水着やタオル、2人分の荷物も回収。
更衣室には静寂だけが残り、2人の女子高生は跡形もなく”失踪”してしまった。
再び怪物が戻ってきた。
理沙の叫びもむなしく、怪物の触手には洋子がおさまっていた。
気絶しているのか、ぐったりとしたままの洋子をかかげるように運んできた怪物は、洋子の腕を
持ち上げて固定する。
触手の先から粘液状の液体が両腕と天井に吹きかけられ、洋子の肘から上を覆っていった。
その粘液は徐々に固まっていき、1分も待たずに洋子は天井から吊り下げられる格好となり、
同時に怪物の触手が洋子の体から離れる。
「洋子!洋子!」
理沙はこれから同じ運命を辿るであろう親友の名を叫んだ。
いっそ気絶したままのほうが、彼女にとっては幸せだったのかもしれない。
気がついたところで、脱出できる可能性など皆無である。
が、今の理沙にはそんなことを考える余裕などなかった。
「う・・・・・・・・・」
理沙の声に反応し、洋子が目を覚ました。
瞼がわずかに動き、ゆっくりと瞳が開かれる。
「理・・・沙・・・・?」
まだ頭が完全に覚醒しておらず、視界もぼやけている。
だが、その視界に映るものが見たこともないおぞましい化物だと認識した途端、彼女の意識は
一気に覚醒した。
「きゃあああああ!!!!!!!」
「目をざましたがぁ・・・・・ジュジュジュ・・・・」
「い・・・・いや・・・・・なんなの・・・・!?」
洋子は腕が固定されていることすら気付かず、足をばたつかせて必死に怪物から逃げようとした。
当然ながら、地面がむなしく擦れるだけで、体が下がることはない。
そこでようやく、洋子は自分の両手が固定されていることに気がついた。
「な、なに!?離して!!いやぁ!!!」
半ばパニックに陥った洋子は、体をひたすらによじって固まった腕を剥がそうとする。
しかし、その程度の動きでは、固まった粘液を剥がすことはできない。
「来ないで!来ないでぇ!!!」
地面を蹴っていた足を、今度は怪物に向ける。
だが、その足を触手であっさり捕まえると、下におろして固定する。
「ひっ・・・・!お、お願い・・・・やめて・・・・・」
恐怖に怯えた洋子の視界にふと、同じ格好で吊り下げられている理沙の姿が映った。
さきほどは怪物に気を取られてしまい気付かなかったが、理沙は一糸纏わぬ姿で固定されていた。
「り・・・理沙・・・・」
「洋子・・・・」
理沙には、洋子がこのあと辿る運命をおぼろげながらわかっていた。
しかし、今自分にできることは怪物に懇願することだけであった。
「ねえ・・・お願い・・・・・・洋子だけは・・・・食べないで・・・・・・・」
それがあまりに望みの薄い懇願であることは明白だった。
それどころか、その言葉は逆に洋子に一層の恐怖心を植え付けてしまった。
「ウジュジュ・・・そんな
もったいないことはできないなぁ・・・・ジュジュジュ・・・・こんな極上の獲物を
一度に2匹も捕まえられるなんでぇ・・・・めったにないことだからなぁ・・・・ジュジュ」
「た・・・食べ・・る・・・・・・・?」
洋子の顔色が一気に青ざめ、体がカタカタと震え始めた。
やがて糸が切れたように、洋子の体から力が抜ける。
腰を抜かしてしまい、立っていられなくなってしまったようだ。
当然、腕は固定されたままなので、いよいよもって洋子の体は宙づり状態である。
そんな洋子のことはお構いなしに、怪物は触手を洋子の服の裾から中へ侵入させていく。
奥へ達したところで触手の動きが止まり、洋子の制服を一気に引きちぎる。
「ああ・・・あ・・・・あああ・・・・・・」
もはや洋子は、悲鳴をあげることすらできなかった。
最後に残った下着も、触手によってあっさりと引きちぎられてしまった。
ブラによって窮屈に固定されていた双曲が、大きく震えながら開放される。
その2つの膨らみは理沙にも劣らない大きさを有し、中心には桃色の突起。
同じクラスの女子にさえできるだけ見せないようにしていたそれが、得体のしれない怪物の前に晒されている。
恐怖と羞恥心が入り混じり、洋子はついに耐えきれなくなってしまう。
ポタ・・・・ポタ・・・ポタ・・ポタポタ・・・・シャアアアアアアア・・・・・
「あ・・・・あっあっあっ・・・・・ああああぁぁ・・・・・・・」
黄金色の水が洋子の股の割れ目から勢いよく噴き出し、薄い茂みを濡らしながら、足元に水たまりを作る。
だが、怪物はそれを気にする様子もなく、壁のくぼみから再び壺を持ち出して、洋子の前に構える。
触手で壺の中身をスポイトのように吸い上げ、洋子の頭上から振りかける。
「やっ・・・やめっ!!んむぅ!」
容赦なく振りかかる粘性を帯びた特製ソースが、洋子の髪に、瞼に、耳に、唇に、味を付けていく。
再び怪物が壺の中へ触手を入れ、今度は腕から肩にかけてソースをかけ、残った触手で丹念に
塗り込んでいく。
腕、肩、鎖骨と塗り終え、続いて胸にもソースを塗る。
「あっ!やっ!ダ、ダメェ!!」
ヌルヌルとした触手が2つの果実にまきつき、揉みあげるようにソースを塗り込んでいく。
桃色の先端にもしっかりと塗り込まれ、洋子の気持ちとは裏腹に乳首がぷっくりと膨らんでいく。
下へ下へと触手は進み、尻や秘裂は中まで塗り込まれた。
足先までソースでコーティングされる頃には、洋子の息遣いは荒くなり、その中に色っぽい響きを
含み始めていた。
「さぁでぇ・・・・食事の準備は済んだぁ・・・・・いただくがぁ・・・・・」
怪物が洋子の体に触手を巻きつける。
「いや・・・・いやぁ・・・・・・」
洋子は涙をぼろぼろと流し、ひたすら首を振った。
だが、もはや怪物にとって洋子は”料理”でしかなかった。
洋子を縛っている触手とは別の触手を持ち上げ、腕を固定していた粘液に、色の違う粘液が吹きかけられる。
すると、あれだけ頑丈に固まっていた粘液がみるみるうちに溶けだし、重さに耐えきれなくなった
瞬間、洋子の腕が一気に降ろされた。
怪物は他の触手も洋子の体に巻きつけ、両手両足も含めてがんじがらめにする。
まるでボンレスハムのように触手が柔肌に食い込んだ洋子を、足を上にして怪物が持ち上げる。
頭から食べるつもりだと、洋子も理沙もすぐに理解した。
「いや・・・いやぁ!!!お願い!助けて!!パパ!ママ!!!!」
「洋子!洋子!!!!お願い!!!やめてぇえええええ!!!!!!」
半ば諦め、ただ見つめていただけだった理沙も、とうとう耐えきれなくなり、叫んだ。
ふと、洋子のおびえた視線が理沙の視線と重なる。
「理沙!・・・・助け」
涙を流し、怯えきった表情で助けを求めた親友の顔が、怪物の口の中に収まり、その言葉は途中で途切れた。
ジュプッ・・・ジュププ・・・・・・
全身に塗られたソースにより、湿った音を立てながら洋子はゆっくりと呑まれていく。
「んんーーー!!んむぅーーーー!!!」
洋子のくぐもった声が響く。
触手に縛られた手足は満足に動かすことができない、
唯一動かせる手首と足首の先だけが、まるで別の生き物になってしまったかのように激しく動いていた。
グチュ・・・グチュ・・・ジュプ・・ジュプ・・・ジュル・・・・ジュル・・・・・
怪物は洋子を一気に呑み込もうとせず、ゆっくりとその味を堪能していた。
舌を細い首に巻きつけ、ソースの味と柔らかい肉の触感を舌で楽しむ。
そうして今度は触手を使って少しだけ喉の奥へ洋子を進ませ、今度はたっぷりと熟れた果実のような
胸を舐めまわし、硬く尖った桃色の突起の舌触りを存分に味わった。
洋子は全身をじっくりと舐められながら、ゆっくりゆっくり飲みこまれていく。
柔らかいお腹の感触を舌で感じながら、臍の中まで入り込んだソースを舐め、やや小ぶりながらも
柔らかみのある尻肉に舌を這わせる。
舌はそのまま股の間へと潜り込み、愛液とソースが混ざり合った濃厚な汁を何度も何度も舐め取った。
いつしか洋子の動きは弱弱しい痙攣に変わっており、激しく動いていた手足もすでに動きを止めている。
最後に太ももの味を、下を巻きつけて揉みほぐすように堪能した怪物は、なんとも名残惜しそうに
動きを止める。
グチュ・・・・ヂュルル・・・・・ゴキュゴキュ・・・ゴクン
再び動き始めた怪物は、口を一気に上に向け、豪快に喉を鳴らしながら一気に洋子の体を呑み
込んでしまった。
怪物の長い体の一部が膨れ上がり、その膨らみが徐々に移動していく。
怪物の体の中腹に来たところで、その膨らみは止まった。
「ああ・・・・・あああ・・・・・洋子・・・・・洋子ぉ・・・・・」
理沙は大粒の涙を流しながら、俯いた。
あの膨らみの中に、洋子がいる。
だが、もはや助けることなどできようはずもない。
いずれ洋子の体はどろどろに溶かされ、あの膨らみもしぼんでいくのだろう。
親友を目の前で失った悲しみ、自分も同じ運命を辿るであろう絶望。
もはや理沙は、ただひたすら泣きじゃくることしかできなかった。
(ふぅ~・・うまがっだぁ・・・やっぱり活きのいい獲物は丸呑みするのがさいこうだぁ・・・
腹の中でまだ少し動いてるなぁ・・・・この感じがたまらないんだぁ・・)
怪物は長い体を横たえ、食後の余韻に浸っていた。
(さぁでぇ・・・・あと1匹はどぉするかなぁ・・・・せっかくだからぁ・・・活きのいいうぢに食べたいなぁ・・・
でもそろそろアレがぎそうだしなぁ・・・・活きが下がるまでアレがごなかっだら食うとするかぁ・・・)
怪物はそんなことを考えながら、静かに眠りについた。
「・・・・・・・ん・・・・」
泣き疲れ、眠ってしまった理沙が異様な雰囲気を感じて目を覚ました。
目の前には再び、あの怪物の姿があった。
「ヒッ・・・・・!?」
いずれ自分も、洋子と同じ運命をたどる。
わかっていても、いざそれが目の前にくると、恐怖心を抑えることなどできない。
だが、食べられる恐怖よりも、怪物の異様な雰囲気による恐怖心が、今や理沙を支配していた。
フーッ・・・フーッ・・・・フーッ・・・・・・
怪物の息が、異様なまでに荒くなっている。
そして、最初に見たときには存在していなかった触手が、尻尾の先から生えている。
「な、なんなの・・・・?なんなのよっ!?」
言葉を理解できるはずの怪物はそれに答える代わりに、口の周囲の触手で理沙の足を強引に
持ち上げ、秘裂を露わにした。
”味見”のときも同じ格好をさせられたが、今回の怪物の目的は味見ではない。
尻尾から生えた触手が、理沙に近づいてくる。
怪物がこれから何をしようとしているのか、もはや想像に難くなかった。
「うそ・・・・うそでしょ・・・・無理よ!そんな!やめて!お願いだから、それだけはやめてええええぇぇぇぇ!!!」
絶叫が、洞窟状の空間に響き渡る。
理沙は必死に足をばたつかせて抵抗したが、触手の力が緩むことはない。
ヌルヌルとした分泌液に濡れた触手があてがわれ、わずかに湿った音を立てる。
理沙が自らの性器にぬめった塊を押しあてられる不快感を感じた次の瞬間、それは一気にやってきた。
「い!?いいいいい痛い!!!!痛い痛い痛いいいいいい!!!抜いて!抜いてえええええ!!!」
体を引き裂かれているかのような激しい痛み、まだ誰の侵入も許したことのない秘裂が熱を帯びた肉棒に
強引に割り開かれ、陰猥な音を立てる粘液によって犯されていく。
それはゆっくりと、しかし確実に奥へと前進している。
「やっ!いやぁ!!いぎぃ!!あああああっ!!」
あまりの痛みに言葉を紡ぐことさえできず、ひたすら呻きをあげる理沙。
獲物の悲鳴などおかまいなしに、触手は子宮口もl強引に押し広げて中へ侵入。
子宮の中腹まで潜り込んだあたりで、ようやく前進を止めた。
(止まった・・・・の・・・・・?)
苦痛に顔を歪めた理沙が怪物に目をやると、相変わらず呼吸は荒いままで、体をくねらせるように蠢いているのが見えた。
やがてその動きは尻尾の先から生える触手へと伝わり、触手から膣を通して理沙に伝わる。
まるで、何かが這い上がってくるような動き。
見ると、触手の根元が膨らんでおり、その膨らみは徐々に理沙のほうへと近づいてきていた。
(な、なに・・・・!?)
理沙が想像をめぐらせるより早く、膨らみが理沙と触手の結合部へ到達した。
「痛っ!痛い・・!苦しいよぉ・・・いやぁ・・・」
ただでさえ強引にねじ込まれている触手が、さらに太さを増し、それが徐々に奥へ奥へと進んでいく。
やがてその頂点に達したとき、触手がビクビクとわずかに痙攣する。
ゴポッ
音など聞こえるはずもないが、理沙にはそう聞こえたように感じた。
そして自らの体内に、重量のある柔らかい塊が落とされた感覚。
てっきり精が放たれるものと思っていた理沙は、一瞬戸惑いを覚える。
しかし、それの意味することに気づいてしまい、さらなる絶望に打ちひしがれた。
(え・・・・? うそ・・・・まさか・・・・・卵?!)
「いやあああ!!やめて!!!化物の卵なんていらない!!!抜いて!!助けてええええ!!!!」
半ばパニックを起こしながら、理沙は泣き喚く。
だが、そんな言葉など意にも介さず、次の膨らみが再び理沙の中へと侵入。
ゴポッ
さらにもう1つ、理沙の子宮へ卵を産みつけた。
「あ・・・・あ・・・・あああ・・・・・いやあああああああ!!!!」
理沙の絶叫が、洞窟に響きわたる。
得体の知れない怪物の卵が、産み落とされる感覚。
腹の中に異物が存在している感覚。
言葉にならない悲鳴を響かせながら、ひたすら泣きじゃくる理沙。
理沙の精神は、もはや崩壊寸前だった。
その間にも、怪物の触手―輸卵管の中を次々と卵が通り、彼女の子宮に産み落とされていった。
どれほどの時間が経っただろうか。
叫び続け、体力を使い果たした理沙の目からは光が失われ、だらしなく開いた口の端から唾液がもれだしていた。
彼女の体はもはや何の抵抗も示さず、怪物の卵を受け入れていた。
やがて卵を全て産み終えた怪物は、ゆっくりと輸卵管を抜く。
ゴプッ・・・・
抜き終えた管が、なごり惜しそうに赤い糸を引きながらゆっくりと膣口を離れていく。
処女を失った理沙の秘裂は、鮮血で赤く染まっていた。
輸卵管が尻尾の中へ引っ込むと同時に、また別の触手が現れる。
今度は輸卵管ほど太くはないが、処女を失ったばかりの理沙を苦しめるには十分すぎる太さであった。
もっとも、すでに精神が崩壊しかかっている理沙にもはや抵抗する気力は無く、痙攣するように涙を流しながら、
弱弱しく嗚咽を漏らすだけだった。
焦点の合わぬ目の端で触手―輸精管を捕らえても、何の反応も無い。
「ああっ・・・・・」
輸精管が膣口を貫く際にわずかに声を発したが、そのまま半開きとなった口は言葉を紡ぐことはなく、
力が抜け切った体は輸精管を大した抵抗もなく受け入れていた。
ジュプッ ジュプッ ジュプッ
輸精管が奥へ奥へと突き入れられるたびに、湿った音が響く。
やがて子宮の中へと達した輸精管は、ぶるぶると痙攣を始める。
その動きは膣壁を通じて理沙も感じていたが、やはり反応は無い。
ひときわ大きく痙攣をしたあと、先端から大量の精液を吐き出す。
下腹部が熱で満たされていく感覚があった。
目的を果たした輸精管が引き抜かれ、管の先端と膣口の間に白い橋をかける。
強引に太い管を飲み込んだ膣口は大きく開き、そこから余った精液が漏れ出していた。
極悪な触手による陵辱から解放された理沙は、そのまま意識を失った。
(・・・・・・ここ・・・・・どこ・・・・・)
理沙が意識を取り戻した。
(頭・・・・ボーッとする・・・・・・)
意識を失う前まで両腕を固定され、吊り下げられていた理沙だったが、今は暖かな場所で、柔らかな台に寝かされていた。
ベッドとは違う、まるで動物のお腹の上のようだった。
両手両足はロープのようなもので固定されており、起き上がることはできない。
(ああ・・・・・・なんだろう・・・・・なにも・・・・考えられない・・・・・・)
朝、起きたばかりで思考がはっきりしないような。
普通なら徐々に思考力が回復してくるはずなのに。
今は、ただただ頭の中に霞がかかって、考えようとしても何も浮かんでこない。
(ああ・・・・・お腹・・・・すいたな・・・・・)
この奇妙な空間に来て以来、理沙は何も口にしていなかった。
そんな彼女の思考を読んでいるかのように、口元に生暖かい粘液が降ってきた。
(・・・・・?)
不思議に思いながらも、その粘液をおずおずと口に含む理沙。
(美味しい・・・・)
ぼやける焦点をなんとか合わせる。
目の前に、ロープのようなものがぶらさがっていた。
窄まった先端には小さな穴があいており、そこから粘液が漏れ出しているらしい。
(もっと・・・・もっと欲しい・・・・・)
理沙は舌を伸ばし、管の先から漏れる粘液を舐め取った。
レロ・・・・チュッチュッ
先端を吸って粘液を口に含む。
しかし、わずかに口をつけて吸うだけではすぐに物足りなくなり、理沙はそれを咥えこんだ。
ジュルッ ジュルルルルッ ジュポッ ジュポッ
吸えば吸うほど、口の中に粘液の味が広がっていく。
卑猥な音が周囲に響き渡るが、理沙は気にする様子もなく、一心不乱にしゃぶり続けた。
その液体は苗床の栄養食であり、理沙の意識が混濁している原因でもあるのだが、理沙には知る由もない。
ただただ食欲を満たすため、その管を舐めしゃぶり続ける。
食欲が満たされた理沙は、糸を引きながらゆっくりと口を離し、そのまま静かに眠りについた。
次に目を覚ましたとき、彼女は自らの体の異変を感じた。
相変わらず思考ははっきりしないが、それでもわかるほどの異変。
(乳首・・・・・硬くなっちゃってる・・・・・い・・・痛い・・・・)
カチカチに乳首が勃っており、胸全体も張っているのがわかる。
乳房の中に何か詰まっているが、その出口が塞がれている窮屈感。
塞がれている出口を開くことができれば、すがすがしいほどの開放感が得られるはずなのに。
どうすれば出口が開くのかがわからない、そんなもどかしさに理沙は悶えた。
身をよじって悶える理沙の耳に、何かが這いずる音が聞こえてくる。
音の方へ視線を向けると、怪物が近づいてくるのが見えた。
本来であれば恐怖の対象でしかない怪物を前にしても、思考が麻痺した理沙は何も感じなかった。
怪物の触手のうち、1本は小ぶりな壷を抱えていた。
2本の触手が理沙の2つの果実へと伸び、するすると巻きついていく。
頂点まで達すると、触手の先端が漏斗状に開き、乳首を咥えこむ。
「はぁんっ!」
理沙の口から、淫猥な声が漏れる。
硬く勃ちきった乳首への刺激が、未経験にも関わらず声をあげてしまうほどの快感となって脳へ伝わる。
やがて触手は根元から先端へ向けて、触手で胸を締め上げ始めた。
「あんっ!ああっ あっ あっ あっ」
中身を搾り出すかのように触手が動き、そのたびに少しずつ胸の窮屈感が和らいでいくのがわかる。
理沙の乳房を内側から圧迫していたものが先端から吐き出され、乳首に吸い付いた触手がそれを吸い上げていく。
圧迫が和らぐことで生まれる開放感、乳首が吸い上げられる快感で、自然と喘ぎが漏れる。
やがてミルクが吸い尽くされると、巻きついていた触手が戒めを解き、触手の先端から大量のミルクが壷へと吐き出される。
壷にミルクを溜め込んでいるらしい。
怪物は触手と乳首に残ったミルクを舌で舐め取り、さらに秘所から溢れ出していた愛液も舐め取ると、満足げにそれを飲み干した。
そして再び、壷を抱えたまま通路の奥へと消えていった。
どれほど時間が経っただろうか。
思考の麻痺した頭で、食欲を満たすために管を舐める。
そして幾度となく繰り返される搾乳。
変化があるとすれば、今や妊婦同然まで膨れ上がった理沙の腹。
もう、いつ生まれてもおかしくない状態だ。
そしてその瞬間が、ついに訪れる。
「い・・・痛い・・・・お腹の中・・・・暴れないでぇ・・・・・!」
苗床の体内で孵化した幼体が、出口を探して動きまわっていた。
傍らで怪物が見守る中、理沙の秘裂から大量の液体が吐き出される。
灯りに照らされ、ヌラヌラと光る秘裂がピクピクと蠢き、やがて怪物をそのまま小型化したような幼体が頭を出した。
ギイイイイィィィ・・・・
まだ言葉を発することができない幼体は、頭をゆっくり動かしながら鳴いた。
怪物は触手で幼体を優しく包み込み、膣から引き抜く。
透明な粘液に包まれた幼体は、何かを求めるようにギイギイと鳴いている。
怪物により理沙の乳首に近づけられた幼体は、生まれたてとは思えないほどの勢いで乳首を咥え込み、勢いよくミルクを吸い上げ始めた。
「ああんっ!・・・イイ!気持ちいいよぉ・・・!もっと、もっと吸ってぇ!!」
すでに理沙は、搾乳による快感の虜になっていた。
幼体による貪るような吸い上げは触手のそれとは異なり、あまりの快感に吸われていないほうの乳首からもミルクが溢れだしていた。
その間にも理沙の子宮の中では卵から幼体が生まれ、我先にと出口を目指して下へ下へと進んでいく。
幼体が顔を出すと、怪物が触手で取り上げ、食事へと導く。
食事を終えた幼体は、傍らに置かれたゆりかごのようなものに収められた。
1匹、また1匹と幼体が産み出され、そのたびに理沙の腹は小さくなっていく。
これでもかと吸われ続ける乳首は、それに応えるように次々とミルクを溢れさせる。
怪物が8匹目を数えたところで、ようやく出産は終わった。
胸が干乾びてしまうのではないかと思えるほどの授乳も、ようやく終わりを迎える。
「あ・・・・あ・・・・・あ・・・・」
全てを終えた理沙はだらしなく口を開き、恍惚とした表情で放心していた。
静かに眠る我が子を見つめる怪物。
「よしよし・・・・・よぐ生まれでぎだなぁ・・・・・」
ぐるるるる・・・・
感慨深げに我が子を見つめていた怪物だったが、その腹が忘れていた怪物自身の欲求を思い出させた。
おもむろに、理沙の手足の戒めを解きはじめる。
「しがじ・・・・・御馳走を目のまえにじでの断食は・・・つらがっだなぁ・・・・・・」
怪物の口からは、大量のヨダレが溢れ出していた。
しかし相変わらず、放心状態の理沙は抵抗どころか動きすらなく、されるがままであった。
全ての戒めが解かれると同時に、怪物は理沙の両足を一気に咥え込む。
洋子のときのような下拵えはなく、ともかく早く空腹を満たしたい一心で、理沙の体を口の中へ押し込んでいく怪物。
ジュル・・・・ジュルル・・・・ゴキュ・・ゴキュ・・・
柔らかい肉の感触が口の中へ広がり、それが奥へ奥へと進んでいく。
双曲が口の中に収まったとき、怪物は舌をつかってその先端を舐めまわすと、ミルクの味がした。
もはや理沙は、顔と腕だけが見えている状態だった。
ゴキュゴキュ・・・・・ゴクン
怪物が大きく体を上へ向け、一気に理沙の体を呑み込んだ。
膨らみが、下へ下へと進んでいく。
新たに失踪者リストに名を連ねた少女の、最期。
その体はじっくりと溶かされ、怪物の一部となる。
だが、呑み込まれる瞬間、彼女は出産と授乳の快感で、恍惚を感じながら呑まれていった。
恐怖に怯え、全身を舐めまわされながら呑まれた親友よりは、幾分かマシな最期といえよう。
空腹を満たした怪物は、うっとりと生まれたばかりの我が子を見つめながら眠りについた。
この幼体もまた、いずれ怪物と同じように成長するのだろう。
多発する失踪事件、解決の目処は立っていない。
最終更新:2013年04月29日 10:38