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第1章
1
@ilpasso e?`
「大丈夫ですか？」
ko laz asm al alnaat ok asex.
少女が青年にほほ笑みながら尋ねる。
atu et ez e tig. yan atu, sol luus 2 hot xa tur.
バンガローの一室。今ここにいるのは彼ら2人だけだ。
alnaat es sank a mokt. lu sabes teebe ver.
青年は黒いテーベを着てベッドに横たわっている。
yan lu et lant tinka yun min.
彼は女性のように非常に美しかった。
@atu#et am#?`
「ここは……どこだ……？」
lu asm a laz kont piin jina.
青年は宙を睨みながら少女に尋ねる。
lu jins vil atu et am fin atu et vind in olta aven.
少なくとも安全そうな場所ではあるが、どこかまでは分からない。
@satis#tisse`
「サティス……ですよ」
laz ixnik tu ok elet dint o naver.
少女は暗く不安げな表情でそう答えた。
lu na vem kal a lu alnaat in.
幾分青年に恐怖を覚えたらしい。
@satis#e lutia xa`
「サティス……ルティアの、か」
lu ximt sat, tal im tu, lu ugik man yai.
青年は起き上がろうとしたが、そのとき痛みを感じてうめき声を上げた。
@tee, tyu sank xal ax`
「だめ、寝ておかないと」
@saia#`sank me`#ala es an xa atu. kaat, ti et ne?`
「やむをえん……」寝直して「……俺はなぜここに？そもそも、お前は誰だ」
klon kal@qm#non et sae. non terkat frem kalto kokko amel noan.
yan sa flon, frem nermes, lena sakat tyu l es niks al ako.
tyu napxates tisse`
少しまごついて「私は紗枝といいます。妹と森の近くへ出かけて、
さっき、4時ごろにあなたが地面に倒れているのを見つけたんです。
気絶していたんですよ」
@haan#la miba napxat rakl an sin na`
「そうか……あいつめ、見事俺を昏倒させてくれたか」
@to?`
「はい？」
@tee, vers`
「いや、なんでもない」
@tyu tilat vix in. fok tyu at aavix. xom lena meldat tyu atu`
「怪我をしているみたいで体も弱っていたので、ここまで運んできました」
3
alnaat lapxik, asex leiz a sae.
青年はため息をつくと、かすかに紗枝にほほ笑みかけた。
@tur, an lokik mesa. sentant, sae.
hai an et lanvem. mir anx an xed apt`
「ようやく状況が飲み込めた。ありがとう、紗枝。
俺は青鴉。呼び捨てで呼んでいただきたい」
asex@iio, lanvem`
ほほ笑んで「どういたしまして、青鴉」
@hai, ti ra atu ok amel hot?`
「ところで、一緒に住んでいるのは妹だけなのか？」
@tee, papa noan tan, teu alhaik`
「いえ、アルハイクという父も一緒です」
rom, lanvem halik dapini du kal, ku miyu u.
唐突に青鴉はわずかに眉を上げ、黙りこくってしまった。
@#lanvem?`
「……青鴉？」
@te#o, vers. hai, an leev xaf atu veil an em xet vein`
「い……いや、なんでもない。
さて、俺はこれ以上迷惑にならないうちに出るとするか」
@tee, tee!`
「だめだめ！」
sae dil lu vol rok fle e lanvem.
出て行こうとする青鴉の肩を押し戻す紗枝。
@xal atu kalt tyu em kea. papa tan kekko fan tyu`
「治るまでここにいて。父も歓迎しますから」
@tal#`
「しかし……」
@tyu til xal vix sete? tyu luk vil tis im tur a.
vat, non kekl ke fan papa`
「まだ怪我が治ってないでしょ？歩くこともできないのに。
待ってて、パパを呼んできます」
xi tu rens, sae leevik ez, kek lestez l alhaik xa.
その台詞の後、紗枝は部屋を出てアルハイクのいる居間へ行った。
@papa, lunan!`
「パパ、おかえり！」
@soono, sae. in, les an tafat`
「やあ、紗枝。ほら、獲ってきたよ」
alhaik sins fite a sae ok elet kax o hax.
アルハイクは自慢げにウサギを紗枝に見せる。
dias@waa, dunex et fitebelt atx in!
miu ev tu atu, papa. non yek fan tu xi flon`
はしゃいで「わぁ、夜はおいしいウサギ鍋だ！
そこに置いといてちょうだい、パパ。後で肉にするから」
alhaik le hakik yu miva na nau, skinik a ski.
娘の賞賛を受けたアルハイクは機嫌よく椅子に腰を下ろした。
lu et alsaaz farm o valn o vien.
彼は肉体も健康も容姿も優れた40代の男だ。
lu til nia fil o erfi. sae siina nia luut l et lant.
紗枝は彼の長い銀髪が綺麗で好きだった。
rafa lu et niit tin a sae o xiki del amel e sae.
その上、彼は紗枝とその妹の詩姫にはとても優しい。
4
luus si laal, tal luus til kaan niit.
2人に母親はいなかったが、優しい父親がいた。
son sae en na reia, en na nosse et daz a kafn yu se mer.
だから紗枝は寂しくないし、同情されるべき境遇だとも全く思わなかった。
@non xook lan xe a tyu, papa`
「パパ、話したいことがあるの」
@passo. to?`
「いいよ。何だい」
alhaik ixnik tu kont xen lisikane kaen kib.
アルハイクは棚にあったオレンジジュースを飲みながらそう答えた。
im sae klesik a lu, lu wikik ent kont deyus ins se tifa.
紗枝が状況説明を終えたとき、アルハイクは半分目を閉じながらうなずいた。
@loki. diin, an akt van lu neeme.
an na amp a ti, sae man ti alkat lu naat`
「分かった。とりあえずその姫様にお会いしよう。
紗枝、お前が人助けをしてくれたおかげで父さんは誇らしいぞ」
@tee, alhaik. lu te naat tet alnaat fien lu til est e min.
kamil, rsiil laat estat la lex tu mil la et lant tinka xan`
「違うの、お父さん。その人は女の人の名前だけど男の人なの。
たぶん、ご両親も子供がとてもきれいだったからその名前にしたのかな」
@hqm hqm, son an in ke lu sordat. axxo`
「ほうほう、ではその騎士様にお目通りするとするか。よいしょ」
tal luus serik u xa miyu tu ez im luus lukok atu.
だが、2人が着いたときにはその部屋には誰もいなくなっていた。
lanvem, la mi miyu mokt in.
青鴉はベッドから消えてしまったようだ。
@la kores am eyo#?`
「どこに行ったんだろう……？」
tems es hom ati leiz.
わずかに窓が開いている。
oj zid@lu leeves atu in`
顎に触れて「行ってしまわれたようだ」
@tee, vilxan. tea la et kuto, la leevat sen i le tems`
「いや、ありえない。鳥ならまだしも、あの人があの窓からなんて」
@an na ti xat dia naa, sae`
「夢でも見ていたんじゃないのかな、紗枝」
kont nax, alhaik tont fle e sae. yan lu leevik atu.
アルハイクは笑いながら紗枝の肩をぽんと叩いて去っていった。
@vilxan#es#?`
「ありえない……どうして……？」
sae dems yun tifl seles.
紗枝はセレスを失ったかのようにぼうっとする。
yan lu skinik a mokt, oj flot.
そのままベッドに腰掛けて布団に触れる。
^tu xal melt#. ax la te dia tis~
（まだ温かい……。そう、あの人は夢なんかじゃない）
im tu, sae xaklik xe.
そのとき、何かに気づいた。
@to#?`
「なに……？」
tu et kern xa. ko kern versoor xa atu.
それは羽だった。そこには1枚の青黒い羽があった。
@tu#yun kern e vekm#. tet#lala es tu tis xa atu eyo?`
「これは……カラスの羽みたい……。でも……どうしてこんなところに？」
5
sae alvinsik tu, toanik tu.
紗枝は羽を拾ってその匂いを嗅いだ。
@#zal a`
「……変だよ」
yan lu latik tu a sama e sayu.
そしてその羽をサユのポケットにしまった。
最終更新：2008年08月04日 01:21
