estel/melidia flea:beezel - niasの休憩室

beezel
第5章

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@haa, non na nik tinka, kanan`
「はぁ、すごく驚いたよカナン」
sae kuk tu kont luk lank kanan ka deko.
構内でカナンの左を歩きながらそう言う紗枝。
atu et azom, frem it erei le sae xookat rask al alis.
ここはかつて紗枝がアリスと話した川のそばの木立だ。
@tyu malik xan 100 hacm kon 1 sel tis.
　xiel, tyu vast sil non on flomtas a`
「本当にたったの1日で100文字も覚えてくるなんて。
　ひょっとしたら期末テストで私に勝っちゃうかもね」
@na soa ya? an em tor vein xalt ti?`
「そう思う？今の俺って前より魅力的だと思う？」
@smsm. non jins vil aη`
「くすくす。どうかしら！」

@leim an de lexe, tal tur, an ku sen nos et lexe.
　tu et man ti, sae. an em sen lexe lana sols ti siina an`
「俺普段は頭よくないけど、今は自信を持って頭がいいと言えるぜ。
　君のおかげだ、紗枝。君に好かれるためだったら賢くなれる」
@siina#hqm, ol siina, xom tyu et moa siina noan na`
「好き……うん、好きかどうかで言うなら、もう好きかも」
@xan{`
「マジか！？」
kanan nak nau yun lu agel kor jan.
カナンは空に舞い上がるほど狂喜した。
pilpsena@tet siina et xiel flon i hatia tisse?`
からかうように鼻で笑って「でも、好きっていっても恋には程遠いかもよ？」
@xiel a. dina tu et rat, sae. alfi, xalt miir,
　an lokik ti kuk "siina te kamil flon i hatia, xiia?"`
「かも、ね。こりゃむしろいいぞ、紗枝。つまりな、論理的に考えて
　『好きっていうのは恋に程近いかもね、ダーリン』って受け取ったぜ」
@kukl, non xam sen tu tix vet veer, kanan`
「くす、最後の単語を除いては同意するよ、カナン」
imyu, sae nax nau.
珍しく紗枝は嬉しげに笑った。
tal xi tu, lu in kit kanan ok elet rana, dasik filski soven zom a lu.
だがその後、紗枝はカナンを真剣な表情で見始め、彼に木の間のベンチを勧めた。
yan luus skinik atu.
そして2人はそこに座った。
@qm#kanan, ter`
「ん……カナン、聞いて」
nop leiz@to?`
わずかに緊張して「何？」
@xink, non en xarat tyu hatia xan non.
　qm#tyu et varma o siin.
　koot tyu, non et dint o buuna, taik xaam`
「実は、あなたが私に恋しているなんて信じてなかった。
　ん……あなたは格好良くて人気がある。
　私はあなたとは逆で、陰気でつまらないし、人気もない」
@teo, ti de &`
「そんな、君はそんなんじゃ――」
@ter non alkalt took, kanan.
　mon tyu rensat non et lant o ank,
　tet non et dim a hak tuan.
　non ser ve anx non lex impel ij geep`
「最後まで聞いて、カナン。
　あなたは私のこと綺麗で可愛いと言っていたけど、
　そんな言葉は私にふさわしくないの。
　一部からオタクとか陰険女だとか呼ばれているのは知ってるわ」

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tist@il ser u on ti`
小声で「みんな君のことなんて何も知らないんだよ」
@sentant. tyu et niit. ya, niit al il.
　alson#non na vem al em tian tuan.
　saa, tyu hatia xiel min alt.
　yan ol soa, min di yuta fan tyu mil tyu et qm#erde kuyu, sete?`
「ありがとう。優しいね。うん、誰にでも優しいんだ。
　それだから……あなたの恋人になるのが怖いの。
　そう、もしかしたらあなたは他の子を好きになるかもしれない。
　そんなことがあったら、あなたはいわゆる……イケメンだから、
　多くの女性があなたを受け入れてしまうでしょう？」
@son ti altian vil an kok? an to ax lana sols ti xar an?
　an teatl das anse ant kav tiil, pio das ti a klik l u xa?`
「だから俺の彼氏にはなれないって？君に信じてもらうにはどうすればいい？
　俺のアンセを君のと一緒に壊して、誰もいない島に君を連れて行こうか？」
sae toasapik, bikik las luut.
紗枝は鼻息をついて、カナンの手を握った。
@ya, so xiit#tea tyu hino sen tu`
「うん、そうしよう……今から言うことに耐えられるなら」
@to#?`
「何にだって……？」
@qm#non na kahi a nekt xal tu i tyu`
「うん……隠し続けていてごめんなさい」
tik po kont kaamasex@ova#xink ti til altian?`
口だけで笑いながら首をかしげて「例えば……実は彼氏がいるとか？」
@tee, non si tu haas non rens moa`
「いや、前に言ったとおり彼氏はいないよ」
@ova#ti hatia vik alt#?`
「例えば……他の男の人に恋をしているとか……？」
sae monok du foni, tal alwikik.
紗枝は一瞬動きを止めたものの、首を振った。
@atta, son an et passo. yet alt xa atolas teal?`
「よかった。それなら大丈夫だ。この地球にそれ以上の問題なんてあるか？」
tal sae en nax, fionik ok elet fir.
だが紗枝は笑わず、青白い顔で告白した。
@xink#qm#non#so siia`
「実は……ん……私……したことがあるの」
@so siia? so siia to?`
「したことが？何をしたことが？」
xi tu rens, kanan xaklik eks tuul, evik las a zid ok @ou#`.
だがその台詞の後、カナンはその意味に気づいて顎に手をやって「ああ……」と言った。
@xom#non et dim a tyu#pentant#`
「だから……私はあなたにはふさわしくないわ……ごめんなさい……」
@qm#silm tu de xet, an asm lax lu et ne`
「んー……迷惑でなければ、相手が誰か聞きたいんだけど」
dint@lu et#`
陰鬱に「相手は……」
@felan e tu felka?`
「この学校の生徒？」
@tee, tee! aaxa!`
「違う違う！絶対違う！」
@hqm#son, diin, ti at tian e xe kok`
「う…そうか、とにかく、なら誰かの彼女だったんだね」
dionakx@xink#en kles soa`
歯を見せて苦笑いして「実は……そんな状況じゃなかったの」
@hqm? #qm#xiel, tu eks xe#gandat ti?`
「え？……ひ……ひょっとして、それは……襲われたってこと？」

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tal sae alwikik xed xiv.
だが紗枝は声もなく首を振った。
@#passo, tu de on xel ak ti sot.
　tal tu et on xel ti hatiat "xe" az`
「……いいんだ、どうやって君がしていても関係ない。
　でも君が恋をしていたのかどうかは関係ある」
@qm#`
「ん……」
@tee, an asm elf tu ol ti na kin a fion tu.
　tu et xan yet xel ti hatia xal lu az a`
「いや、言うのが辛いなら訊きはしないけど。
　今でもその人のことが好きなのかどうかは、本当に問題なんだ」
@silm &`
「もしも――」

im tu, kla saen sae sif ik winz yun miix.
そのとき、紗枝たちの前の空間が蜃気楼のように歪んだ。
yan xe almana le sabes teebe ver lunak i tu kla.
そして黒いテーベを着た少年がその空間から現れた。
kanan@wa#we#to{ ala ti et ne{ ti lunak atu it am{`
カナン「わ…ちょ…何だ！？お前、誰だ！？どこから出てきた！？」
tal lu asm kit a sae kont sek kanan.
だが彼はカナンを無視して紗枝に質問を始めた。
@ti et sae kok?`
「君が紗枝だね？」
@#`
「……」
kanan@sae, sol lu et yul "lu"{`
カナン「紗枝、こいつが『そいつ』なのか！？」
@tee, teo! kanan, elf atu!`
「違う、違うよ！カナン、ここから逃げて！」
@to{`
「な！？」
@haas non! lef!`
「言う通りにして！走って！」
tal kanan lunak left sa sae lana vano lu, piin almana.
だがカナンは紗枝を守るため紗枝の前に飛び出し、少年をにらみつけた。
@hqn? ala ti et to?`
「はぁ？君、いったい誰？」
@an et kanan del yakaltian e sae!`
「俺は紗枝の準彼氏、カナンだ！」
@altian? hqt, len miva t alhaik et dai a.
　ti distes max alt a luB sae`
「彼氏？はっ、アルハイクの娘は偉いねぇ。
　あいつとは別に穴を捧げてあげるなんてね？紗枝」
sae@to{`
紗枝「何ですって！？」
@ti na sej al t alser ant del lanvem?`
「僕の兄さんの青鴉じゃ物足りないらしいね？」
kanan@lanvem#?`
カナン「青鴉……？」
sae terik tu, pipik vien dol a lu ok jo.
紗枝はそれを聞いて、怒って石を勢いよく投げつけた。
tal lu gotik tu kon yuno se sof. yan lu fakrik mark i jina.
だが少年はそれをユノでたやすく弾き、空中から鎌を取り出した。

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kanan@to{ ala ti to#{`
カナン「な！？いったい何を……！？」
@leev, liif. an til zank a lu avelant`
「お逃げ、若いの。僕はそこの死神に用事があるんだ」
im tu foni, sae daptik ok diver.
その瞬間、紗枝は失望とともに顔をしかめた。
@a#velant?`
「し……にがみ？」
@hqn? ti ser xan u in.
　ya, lu et sae, miva t alhaik del milan t avelant.
　yan an et gimel del aruuj e lanvem tisee`
「はぁ？君、本当に何も知らないみたいだね。
　そう、そいつは紗枝。死神の貴族アルハイクの娘。
　ちなみに僕は青鴉の弟、ギメルだよ」
@#soa#arte#vilxan#`
「…そんな…まさか……ありえない……」
kanan lobik dap kon las ok elet lek.
カナンは混乱して額を手で覆った。
koot lu, sae piin gimel kont feil yuno.
それとは逆に、紗枝はユノを燃やしつつギメルを睨む。
ya, haas rens, lu feil yuno xa.
そう、文字通りユノを燃やしていたのだ。
@gimel, tyu eftik kilm lanaen fion i non.
　alson non eft fan kilm lanaen elf i tyu`
「ギメル、お前は私から告白の機会を奪った。
　だから私はお前から逃げる機会を奪う」

yan lu fakrik mark t avelant i jina.
そして彼女は空中から死神の鎌を取り出した。
@kanan#anteo. #se xan, non hatiat sat tyu.
　vantant# leev, tyu ren elf a xe vind i lu vik veman`
「カナン……私が悪かったわ。……本当に、恋になりそうだったのに。
　ごめんなさい……さぁ、この恐ろしい女から去ってちょうだい」
tal kanan ov vil kont dems.
だがカナンはぼうっとしたまま動けなかった。
@sae, an en varae ti, tet an set van ti lana yoos lanvem`
「紗枝、君に恨みはないけれど、青鴉を取り戻すために死んでもらうよ」
sat mark, gimel left kit. yan lu markik sae.
鎌を構え、跳び上がるギメル。紗枝に鎌を振るう。
tal sae gotik luut kon e nos.
だが紗枝は自分の鎌でそれを弾く。
gimel alsipik xef se fen, viedik zid e sae.
ギメルは短く息を吐くと、紗枝の顎を蹴りつける。
hayu sae ik korx ok elet yai.
痛みに顔を歪めてのけぞる紗枝。
sae hinok niks sa lat, kaamasexik ok elet zal.
紗枝は入り口の前で踏ん張ると、妙な表情で口元を歪める。
bikik apos e sae@an niks van ti sas tu!`
紗枝の胸倉をつかんで「このまま倒れこませてやる！」
suun@avelant leit!`
鼻で笑って「馬鹿な死神！」
se tax, sae evik las a jam e gimel, rom, avonik lu se vien.
紗枝はすばやくギメルの胸に手を置くと、その体に突然ユノを流し込んだ。
hayu gimel gaaxik kai. im tu, sae evik mark a fle e gimel.
大声で悲鳴を上げるギメル。その首に紗枝は鎌をかける。
@non vastik tyu, gimel. ren dert a lastia`
「勝ったわよ、ギメル。覚悟しなさい」
@#beo`
「……クソ」

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im tu, xiv lis ik xiva a tu azom.
そのとき、小さな声が木立から響いてきた。
@salan#?`
「先輩……？」
im sae insik tu xiv, sae sakik flea xtames atu se ves.
紗枝がその声のほうに目を向けると、フレアがひとりで立っていた。
@flea{ lala es tyu#`
「フレア！？どうしてあなたが……」
@sae#salan? tu#tu mark et#to?`
「紗枝……先輩？そ……その鎌は……なんですか？」
im tu, gimel sed mark e sae i nos ok verx.
そのとき、ギメルはにやりと笑って紗枝の鎌を体から引き離した。
yan lu leftik flea.
そしてフレアに飛び掛かる。
@teee! tyu et ne{`
「きゃー！あなた誰！？」
xed ixn, gimel faxmonok flea.
ギメルは答えずにフレアを羽交い絞めにする。
@xina, an ximik tiat in.
　wei, sae del diasomt, tur ans fut xiit xe.
　ti re toe nos kon mark e nos on erim kont an re fesn lu mana. ak?`
「ラッキー、人質ゲットだぜ。

　なぁ、夢織の紗枝、交換条件と行こうじゃない。
　僕がこいつを解放して、君が心臓を自分の鎌で貫く。どう？」
nis sex@#tyu fesn lu xi non vort, se pina sete#?`
唇を丸めて「……私が死んだらその子を解放するのは約束でしょうね……？」
@al xanten. kaat an en set teel lu mana man lu et vit mer al an`
「神に誓って。もともとこいつは僕には全然関係ないし、
　僕に殺される運命じゃないんだから」
@passo#`
「いいわ……」
im sae toe sat jam e nos, kanan bikik rom tank e sae.
紗枝が胸を突こうとしたとき、カナンがとっさに紗枝の手首を握った。
@tee, daim, sae! an yuus aaxa ti vort!`
「駄目だ、やめろ紗枝！君が死ぬなんて許さない！」
sae@ep#B kanan#tet#`
紗枝「えっ……？カナン……でも……」
im tu, flea in kanan ok elet emt.
フレアは悲しげにカナンを見る。
@kanan#non kalt sae et volx xalt tyu sete#`
「先輩……私よりも紗枝さんのほうが大事なんですね……」
kanan@flea#`
カナン「フレア……」
@ya, tu et saia nanna, mil tyu#en serat non hatia tyu`
「はい、しょうがないです。
　私が……先輩に恋してたなんて、先輩は知らなかったんですから」
kanan@to#?`
カナン「な……？」
sae ov vil miyu du foni kont sins elet lood.
紗枝は一瞬意外な表情のまま動けなくなった。
kanan@soa a#. an na nau, flea.
　hao, an siina ti.
　tal#pentant, an hatia xal#sae#`
カナン「そうだったのか……。嬉しいよ、フレア。
　もちろん俺は後輩として君のことが好きだ。
　でも……すまん、まだ……紗枝に恋してるんだ……」
flea:nakx ok ena@ser filmoa tisseZ戓`
フレア：泣きながら苦笑して「とっくに知ってましたよぉ」

37
kanan sins nakx a flea, bik baog e sae.
カナンはフレアに苦笑して、紗枝の拳を握る。
@sae, laf tu mark al an. ti et min alxa l et yunfi.
　an eiv van lu almana, gimel`
「紗枝、この鎌を貸してくれ。君はひ弱な女の子だ。
　俺があの男、ギメルと一騎打ちする」
@passo, an yuta van eiv. ol ti vast an, son an leev van atu`
「いいとも、受けて立とう。君が勝ったら僕はここを去るよ」

@xiyu. yan ol ti vast an, son an fit van livro ant o les an til tur a ti`
「あぁ。そしてお前が勝ったら、この命と今持っている物をくれてやる」
@xiyu#`
「了解……」
@ep#{ te, teo. tu et lami!`
「えっ……！？だ、だめ。危ないよ！」
tal kanan tafik mark i sae yun vieneft, left kit gimel.
だがカナンは鎌を紗枝から強奪する勢いで奪い、ギメルに飛び掛かった。
@re yuZ!`
「食らえーっ！」
kanan markik gimel. gimel gotik tu ok suun.
ギメルに鎌を振るうカナン。ギメルはそれを鼻で笑って捌いた。
tal kanan en vinak, rok xal mark kor gimel s enz.
だがカナンは諦めず、全力でギメルに向けて鎌を押し込んだ。
@an myuo aaxa mark ant i tiilD avelant.
　ti yol das tak io, hqnA
　veil an rok sil mark ant ο ti!`
「この鎌は絶対に離さないぞ、死神！
　両手を使ったほうがいいんじゃないか、なぁ！？
　さもなきゃ鎌で斬り込まれるぞ！」
txon@tu miba!`
舌打ちして「このクソガキ！」
gimel got sat kanan kon tak io.
ギメルは両手でカナンを捌こうとした。
tal kanan til vime vien in, son gimel xir envi vein lana soa.
しかしカナンの筋力は強いらしく、ギメルがそうするには力が足りなかった。
@flea! ti re elf lu! tu et kilm!`
「フレア！逃げるんだ！チャンスだ！」
@a, ax, salan!`
「は、はい、先輩！」
flea myuok i gimel.
ギメルから離れるフレア。
@re ser anda, miba!`
「身の程を知れ、ガキが！」
im tu, gimel artik eez a kanan.
そのとき、ギメルはカナンに向かって魔法で氷柱を繰り出した。
tu eez ik toe a fle e kanan.
氷柱はカナンの肩を突き刺した。
hayu kanan gaaxik kai, aspik al ako.
カナンは大きな声で叫び、地面にしゃがみこんだ。
@kanan!`
「カナン！」
sae left kit kanan se tax.
紗枝はすばやくカナンのほうへ跳んだ。
tal im tu, ai, lanvem lukok atu.
だがそのとき、ようやく青鴉が到着した。
@sae! den ov!`
「紗枝！動くな！」
gaax e lanvem ik xiva al azom.
青鴉の叫び声が木立に響き渡る。
@la#lanvem{ lala es tyu &`
「あ……青鴉！？どうして――」

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tal im tu, gimel artik me eez a kanan.
だがそのとき、再びギメルがカナンに氷柱の魔法を放った。
yan tu eez ik lat a jam luut.
氷柱はカナンの胸に突き刺さった。
@kanan!`
「カナン！」
im kok, sae o flea vexlik kai o sor tinka yun luus em coki.
紗枝とフレアは狂ったかのように大声で甲高い悲鳴を同時に上げた。
kanan ins tu eez se dems, xi tu, lu ik niks al ako se seer xed rens.
カナンはその氷柱をぼんやりと見ていたが、
やがて言葉もなく静かに地面に倒れこんだ。
@gimel#lu et mer vit, kok{`
「ギメル……彼は全く関係ないだろう！？」
lanvem fremik a gimel ok jo seer.
青鴉は静かな怒りを湛えてギメルに近づいた。
@alser, an setik lu man tu et eiv tisee. sol lu laxat eiv`
「兄さん、僕が殺したのは決闘だからだよ。彼のほうから望んだんだ」
im tu, flea insik lanvem ok elet nik.
そのとき、フレアが驚いた表情とともに青鴉の姿を認めた。
@dyussou{ lu et iton tuan{
　kaat, es tyu xa manaka lenan{`
「青鴉さん！？あなたの知り合いなんですか！？
　そもそもなんであなたが私たちの学校に！？」
sae@lanvem#tyu ser flea sete?`
紗枝「青鴉……フレアを知っているの？」
flea@sae salan#? qp? es tyu ser dyussou lanvem#{
　es tyu anx lu xed apt#?`
フレア「紗枝先輩……？え？どうして先輩が青鴉さんを知っているの……？
　どうしてあの人を呼び捨てに……？」
flea in sae o lanvem se ferp ok elet lek.
フレアは混乱して紗枝と青鴉を交互に見た。
yan xi tu, flea kukl kit seer.
その後、フレアは声を殺してくつくつと笑い始めた。
sae@flea#?`
紗枝「フレア……？」
@alna#alfi, kles et soa sete?
　alfi, sae salan, tyu et xink tian e dyussou lanvem#`
「分かりました……つまり、こういうことでしょう？

　紗枝先輩は本当は青鴉さんの彼女だった」
@tee! lu et tio#okra`
「違う！この人はただの……同居人で」
@okra? lilis ra kokko axel{`
「同居人？一緒に住んでるっていうの！？」
@ag#saa#lu et &`
「あっ……いや……彼は――」
@& et toA, et alser tuan{`
「――何なんですか！？兄だとでも！？」
@tee#lu#te etto noan`
「ちが……彼は……私のお兄ちゃんじゃなくて」
@dyussou lanvem, lala es tyu en oktat lu a non?
　tu et fuo a. tyu serat non feel tyu sete! waaaa戓`
「青鴉さん、なんでこの人のことを私に言わなかったんですか？
　ひどいですよ。私があなたに一目惚れしたって知ってたんでしょ！
　わーーーっ！」
flea aspik, gaax kit.
フレアはしゃがんで叫び始めた。
sae piin lanvem kont lek flea.
紗枝はフレアのことを理解できず青鴉を睨んだ。

39
sae@#lu fσσlat tyu, ter?`
紗枝「……フレアがあなたに一目惚れしたって？」
lanvem@qm#`
青鴉「うむ……」
gimel@wei, an xa bas listov tis.
　son ans took xii&`
ギメル「ねぇ、なんか修羅場っぽいし僕帰っていいよね？
　じゃあもう終わりってことに――」
sae o lanvem@re xal seerD gimel!`
紗枝と青鴉「黙れギメル！」
@&t an gad onk#`

「――するよ、文句を言うのは……」
gimel niakik a zom kont haiz.
ギメルはしぶしぶ木にもたれかかった。

@uuuu#`
「うーーー……」
flea enar yun oun.
フレアは呻くように泣き続けていた。
@sae#non varae tyu, ax, non varae tyu. tyu et xafal`
「先輩なんか……大嫌いです、そうです、大嫌いです。先輩が悪いんです」
@flea#`
「フレア……」
@kit, tyu eftat kanan salan le non hatia.
　yan xi tu, tyu eftat dyussou lanvem as le non feel!
　lut! lut tyu dil non! tyu et to{
　lala es tyu dil lut non{`
「最初に先輩は私が好きだったカナン先輩を奪いました。
　そして、その後、私が好きになった青鴉さんを奪いました！
　いつも！いつも私の邪魔をする！何なんですか！？
　何で先輩はいつも私の邪魔をするんですか！？」
@non#flea, non sot elf tuus tis`
「私は……フレア、しようと思ってそんなことをしたんじゃないの」
@tet tyu sot! ala le at to{
　tyu sot elf fin tyu sot teel tu{
　haizen! tu et kax rak! aaa, tur non vort lan!`
「でも先輩はそうしました！あれは何ですか！？
　せざるを得なかったけどしようとは思わなかったとでも！？
　ふざけないでください！十分すぎるでしょう！あぁぁ、もう死にたい！」
@flea#te rens soa#`
「フレア……そんなこと言わないで……」
@teo! non lfis rin alnod tur!`
「やめて！私はもう生きていたくない！」
flea ena kit me yun nana.
フレアはまた赤ん坊のように泣き始めた。
lanvem@qm#gimel. 1 fei, ret`
青鴉「うむ……ギメル。1分くれ」
lapx@tea ti de alser ant, an set filmoa tiis il`
ため息をついて「兄さんが僕の兄じゃなかったらもうとっくに全員殺してるよ」

im lanvem frem kit a flea lana tiak,
lu insik xe erfi ik nok i jam e flea.
青鴉がフレアを慰めようと近づいたとき、
フレアの胸から銀が出てくるのが見えた。
lanvem daptik, vais kit tu.
青鴉は顔をしかめ、目を凝らした。
yan lu xaklik xe xien flea.
そしてフレアの背後のものに気づいた。