25、~するつもりだ、しよう(意思) ≠未来
「-- van」
# #で始まる行はコメントです。編集時に削除してください。
# vanは26,27よりも後に置いたほうが良いのでは?と思います。そうすると時制・相が続いて見通しが良くなるので。
# 日幻を全角・半角で区別するのは辞書検索やコンピュータの表示上の都合にすぎないので、印刷媒体であれば書体や書式で分けるのがあるべき形ではないだろうか(幻字を使わないにしても)

動詞の後ろに意思の副詞vanを置きます。vanのように時制・相以外を表す副詞は、時制・相を表す副詞よりも後ろに置きます。

an ar van rafel.
宿題をしよう。
non ar fan rafel.
宿題をしよう。(女)
la arat van rafel.
彼は宿題をするつもりだった。
esk luna van.
雨が降るだろう。
esk luna elf.
雨は降らないだろう。

vanは動作主の意志を表す意味で広く使えます。
その他にも、話者の推測に基づく近い未来を表すこともできます。最後の2つの例文がその例で、luna silが客観的な未来を表す一方で、luna vanは話者の主観・推測を含む未来を表しています。

なお、vanを否定して「~するつもりはない」「~しようとしない」と言いたい場合は、en vanではなくelfを用います。elfはvan/fanと異なり位相による違いはありません。

26、~している(反復) ≠進行
「--(a)nd」

動詞の語尾に反復相の接尾辞-andを繋げます。動詞が母音で終わる場合は-ndとします。
また、他の相接尾辞と同じようにand単独で反復相の繋辞として使うこともできます。

esk lunand.
雨が降っている。
sae and alagel.
雪が舞い降りる。
teeze magand ra.
風が家を揺らしている。
alfian wastand baks.
少年がバットを振っている。

andは動作が反復していることを表します。日本語では瞬間的な動作を表す動詞に「~ている」を付けると反復相になることが多いため、注意して進行相-(o)rと使い分けてください。
esk lunandのような例は日本人には馴染みがなくお決まりの表現なので、そのまま抑えておくと良いでしょう。


27、~だった(経験過去) ≠過去
「-- ses」
# sei→sesに修正

文末に経験過去の純詞sesを置きます。
また、他の時制を表す言葉と同じようにses単独で繋辞として使うこともできます。

lu fian til ins diia ses.
その少女は緑色の目をしていた。
tu wal ses kai tin.
その山はとても大きかった。

sesは話者が経験した過去のことを表します。過去に経験した事実が現在も成り立っていることを明示できるのがポイントです。
例えば、上の文のsesを過去形-atに換えると、「少女の目は私が会ったときは緑色だったが、今はそうではないかもしれない」「その山は私が登ったときはとても大きかったが、今はそうではないかもしれない」という意味合いになってしまいます。過去形-atは単に過去の動作を表すので、現在の状態について何も限定しません。
日本語の「~た」と過去形が付いている文を翻訳するときに、etやtilなど主語の性質を表す動詞が出てくる場合は注意してください。

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アルカ入門
最終更新:2013年12月30日 02:15