45、そして~
「hayu --」「yan --」「see --」

文や従属節の頭に順接を表すhayu/yan/seeを置きます。

papa kui bakyek yan mama so owiyek.
父は牛肉を食べ、母は豚肉を食べる。
see lu kut soa.
そして彼はこう言った。
alis leevik, hayu flea lunak.
春が去り、夏が来た。

hayu/yan/seeは文を並列するときに用います。それぞれhayuが強い順接、yanが中程度の順接、seeが弱い順接を表します。
強弱の段階を持つ接続表現は、(1)話者が女性、(2)結びつきが弱い、(3)直後が名詞句である、の3つに当てはまるほど弱い表現を用いやすくなります。これは順接以外の接続表現にも当てはまります。

順接の場合、原因・結果を表すsoc/son/xomと異なり2つの文に特に因果関係がない場合でも用いることができます。強い順接hayuは2つの文の結び付きが強いことを表すため、実際には因果関係を含む例が多くなります。

46、しかし~
「tac --」「tal --」「dee/tet --」

文や従属節の頭に逆接を表すtac/tal/deeを置きます。

papa kui en owiyek tal bakyek.
父は豚肉でなく牛肉を食べる。
dee lu kut soa.
しかし彼はこう言った。
alis leevik, tac flea en luna.
春が去ったのに、夏が来ない。
an kui owiyek tet bakyek.
私は豚肉を食べるが牛肉は食べない。

tac/tal/deeは文を逆接するときに用います。それぞれtacが強い逆接、talが中程度の逆接、tetが弱い逆接を表します。
milia位相ではdeeの代わりにtetを用います。ただし、名詞句が後続する場合は位相にかかわらずtetを用います。
句にかかる場合は、最後の例文のように反意が含意されるため注意が必要です。

47、なぜなら~、なぜ~?
「alman --」「man --」「mil --」
「es --?」

# manとes、長いので分割しないとだめかも。
# あとfin系列(譲歩)が無いため追加したほうが良さそうです。

原因・理由を表す場合は、文や従属節の頭にalman/man/milを置きます。
原因・理由を問う場合は、文頭にesを置きます。

non fel sen arka mil tyu anneu.
あなたのおかげでアルカを学ぶことができるのです。
an na ruxilo alman tu et flon.
遠く離れているからこそ故郷を思う。

alman/man/milは原因・理由を述べるときに用います。それぞれalmanが強い理由、manが中程度の理由、milが弱い理由を表します。
特に話者にとっての利益・損害を含む原因・理由「~のおかげで」「~のせいで」を表したい場合は、「kolset --」「milgaal --」という表現もあります。

es ti yukit ret laat? -- man an at vokka.
なぜ彼の依頼を断ったの? ―― 忙しかったから。
ala es ti yukit ret laat??
なぜ彼の依頼を断ったりしたの。
an jins vil es lu kut soa.
なぜ彼がそう言ったのか私には分からない。

esは理由を尋ねるときに使う疑問詞です。
疑問詞疑問文の頭にala/acaを付けると、質問ではなく非難の意味を持つようになります。acaはalaの強意形です。
esは最後の例文のように節を導くこともできます。
最終更新:2014年01月08日 00:36