台座に乗った銀色の筒から、煙が上がっている。
 風に乗って煙が揺れると、火薬が炸裂した匂いがする。
 深夜こそが本当の生活の場と路地裏でたむろしている若者の姿は今夜ばかりはない。
 今しがた静寂を引き裂いた獣の唸り声もかくやの轟音を聞いた者が、果たしてどれだけいたか。

「腹は決まりましたか? お客様」

 恍惚の抜け切れない顔で、銀筒に体を横たえている男は言った。
 そこから射出された無数の礫に両脚を撃ち抜かれ、地面に倒れ伏したセイバーのサーヴァントは男を睨む。

 上下白のスーツに身を包んだ、ビジネスマン風の男だった。
 全身が敵を討つ凶器となる、武に生きた者特有の殺気もない。
 指の動きひとつで絶命の術を放つ、魔を統べる者特有の妖気もない。
 これが人類史に名を刻んだ英雄の現象、サーヴァントなどとは英霊には俄には信じがたかった。
 英霊が生きた時代にはまるで見ない異様な雰囲気を、頭頂からつま先にまで行き渡らせている男だった。

「もうじき貴方は死にます。その体ごと資産ごと、宵越しの金も持たず消滅してしまう。そして貴方の大切なマスター様も、この魑魅魍魎が巣食う世界にひとりで取り残されてしまう。
 ならばせめて……どうでしょう? その前に差し出せるものは出した方がよいのでは? 主人のために最期まで尽くすというのが、英雄様の誇りというものでは?」

 己の絶対の勝利を疑わないのだろう、快感に酔いしれたまま男は英霊に言葉をかける。
 業腹だが、手詰まりであるのは覆せない。血を流し続ける両脚は元より、その背後で震える命にかけられた剣の構図が、自分達が既に敗北している事実を示している。

 スーツの男とは対称的の、粗暴を具現化したような男だった。顔立ちこそ整ってるが染み付いた暴力の匂いは辺りの火薬では隠せない。
 この男は路地裏から突如として現れ、瞬く間に英霊のマスターを拘束した。
 その身のこなし、鍛え上げられた体と技は、こちらこそがサーヴァントではないかと錯覚するほど見事なものだ。
 だが肉眼で捉えていても魔力の気配をまるで感じられないのが、男がサーヴァントどころか魔術師ですらないことを現している。
 そうでなければ、こうも無防備にマスターを捕らえられることもなく、直後にビジネスマンから発された射撃に対応が遅れ、銃弾に身を晒すこともなかったろうに。

 マスターは無事だ。今のところは、まだ命を繋いでいる。
 令呪のある腕を極められ、仄かに魔力を帯びた刀剣がいつでも振り下ろせるぞと誇示している。
 英霊は宝具を撃てる態勢になく、マスターからの援護も期待できない。
 絶体絶命、そんな言葉が脳裏をよぎる。自らの不甲斐なさを呪い、マスターの身を案じる英霊に、白服はある提案をしてきた。
 その内容は到底承服できないものだった。英霊とて戦乱の時代で武勲を立てた身。戦いの誇りの象徴は魂の重みにも匹敵する。
 次いでその条件として挙げられたものに憤慨した。そんな卑属な手段で英霊の誇りを貶めるなど、甚だしい侮辱だと吠え立てた。
 ならば這いつくばるその身で逆転の手があるのかと問われれば……口を閉ざさざるを得ない。
 自身の未熟さで死するのならばいい。しかしその結果残されるのは、守りを失い敵のみの戦場に取り残されるマスターだ。

 誇りを取るか。
 命を救うか。
 恥辱と葛藤に掴む柄が砕けんばかりに握力を込め────やがて、力なく地面に突き立つ音が鳴った。

「取引、成立ですね。宝具の売り払い、有難う御座います。
 御安心を、契約はきっちり守ります。それが商人にとっての鉄則、いうなれば誇りですから。
 貴方のマスターは殺さず、更にはこのお金も差し上げます。野蛮な殺し合いより余程良い人生を歩めることでしょう……」



 ◆



 昼。学生は勉学に励み社会人は稼ぎ時と汗を流す時間。
 働かず、起きず、ソファに身を投げ出し存分に惰眠を貪っていた伏黒甚爾の耳がドアの開く音を捉えた。

「はろぉう、甚爾さん。どうですか? セイバーから買い上げたその剣は」

 屋敷の主にして自分のサーヴァント・キャスターが、洒脱なスーツに高級鞄を抱えた仕事着で姿を見せた。
 猫撫で声で、如何にもこちらを値踏みしていますというニヤついた視線。商人にはよくある手合だ。自分に依頼してくるような部類には特に。

「まあまあだな。さすが英雄様だ、いいモン持ってやがるぜ。少なくともオタクが作ったナマクラよりよっぽどな」
「そりゃあそうでしょうよ。私の雅桐刀は数打ちに特化した量産品。貴方みたいなゴリラ用の武器は揃えていません。
 それに、私は鍛冶師ではなく商人です。売っていなければ買い付けることもできません」
「骨董品屋でも回る気かよ?」

 甚爾が呼び出したサーヴァントは、はっきり言って弱そうだった。
 いや、実際に弱い。筋力も瞬発力もない痩せた肉と脆い骨。それを補って余りある異能の札を持ってるわけでもない。
 出自上、呪力を読めない甚爾はあるが、恩恵の能力とそれを用いる輩を数多く屠ってきて積んだ経験でそれは確信できる。
 そしてなんと本人もそれを肯定した。気持ちよく。恥じるものなどないという風に。
 出来るのは昨夜見せた、サーヴァントから宝具を『買い取る』という、驚異的には違いないが使い所が限られる一芸ぐらい。
 自分がハズレくじであると開けっぴろげに宣言する澄まし顔に腹が立って、反射的にぶん殴った。
 防御も回避も受け身も取れず人中に拳が入って全身を車輪にして吹き飛んだが、拳を食らった事実など始めから無かったかのようにすぐに立ち上がってきた。
 やはり呪霊と同様、サーヴァントを傷つけるには神秘ある品……呪具を用いなければならないらしい。
 ならばとキャスターが自前に生産していた刀の柄を指にかけたところで、漸く本気で脅えて謝罪してきたので少し溜飲が下がった。

「……さて、これにて頭金は揃いました。いよいよお買い上げとなりますが……本当に宜しいので?」
「あ? 最初に持ちかけたのはテメェだろが」
「ええそれは勿論。承諾もなくいきなり書いた憶えのない契約書で結ばれた関係なぞ商人にとっては不徳の極み。
 ならば我々にとってより信頼できる方法で契約を結ばねば、今後に支障が出ないとも限らないでしょう……?」

 懐に抱えた、中身が大層詰まったバッグ。まるで長年連れ合いの愛おしいペットかのような繊細な仕草で甚爾の前に起き、恭しくファスナーを開いた。
 露わにされる、整理されて並べられる札束の山を示して、キャスターは姿勢を正し口角を引き締める。


「令呪一角につき一億円。三角しめて三億円。耳を揃えてご用意しました。
 そして受け取った時点で、我々の契約は成立します。伏黒甚爾はマスターでなく私、武田観柳個人との契約で働くビジネスパートナーと相成ります」


 これは尋常な魔術師相手であれば、絶対に成立しない交渉だった。
 令呪とはマスターの証にしてサーヴァントへの戒め。重火器を満載した戦闘機にも例えられる英霊を制御する為の操縦桿。
 乗り込んだ機体の操縦権限を機体自身に明け渡すなぞ、こめかみに当てられた銃口の引き金を明け渡すようなもの。
 しかし例外とは何事においても起こり得る。令呪の買収という前代未聞が通る、伏黒甚爾は極めつけのレアケースだ。
 天与呪縛。呪力を完全に持たない縛りによるフィジカルギフテッド。
 呪霊を感知し、呪術師を素手で撲殺できる運動能力と引き換えに、甚爾は一切の術式を使えない。当然、界聖杯(ユグドラシル)から配布される令呪もだ。
 奇蹟の聖痕はオシャレなタトゥー並の価値しか持たず、キャンセルされて消えなかっただけでもマシである。
 戦力としてはともかくマスターという枠では論外と判を押すしかない不良債権に、しかし観柳は商機を見出していた。

「どの道俺にコイツは使えねえ。あっても無駄なモンを金で買うっていうなら、ああ、売ってやるよ」

 太さはないが、筋繊維の擦れる音が聞こえそうなほど束ねられ締められた腕を差し出す。
 友情を確かめ合う固い握手、などではあるはずもなく、観柳は紋が刻まれた手の甲にそっと指を這わせ、賞品を『買い取る』。
 天与の暴君の中では無為だった令呪が、観柳の腕で本来の機能を取り戻したように淡く輝き出した。

「取引成立! 令呪の売り払い、有難う御座いまぁす!!」

 慇懃さを保っていた観柳の表情が、達成感に満ちた法悦の破顔に瞬く間に変わる。この場面に漕ぎ着くまでが、彼にとって当面の一番の難関だった。
 甚爾に魔術は使えない。単なる一般人の生命力を魔力に変換するという機能すら死んでいる。
 それはサーヴァントの使役どころではない重大な危険を抱えていることを意味する。
 全ての敵を殺し尽くした末に手に入る黄金のトロフィーである聖杯すら、彼には使用できない可能性を。
 優勝したところでトロフィーも賞金も手に入らない。ボランティアとかいう、反吐が出る行為に与えられるせせこましい賛辞すらない。
 これで命がけで戦いに臨めと言う方がどうかしてる。使命や正義感といった無償を旨にした行為を迫るのは観柳の主義にもとる。
 現に甚爾は当初この戦争に乗り気でなく、消滅するまで自堕落に過ごすと放言していた。
 この陣営が勝ち抜くにはどんな戦略を立てるよりもまず、相方のモチベーションを上げてやらねばならなかった。



 武田観柳は商人だ。
 金を稼ぐことを生涯の生業として生きてきた男だ。
 合法と非合法を掛け持ちして一代で成した財が罪の暴露で塵と化しても、賄賂で死刑を回避し、便所掃除をしながら糞を掻き分けて端金を集め、騒ぎに乗じた脱獄から再び一旗上げるべく邁進した筋金入りの拝金主義者だ。
 そんな男が与えられるものはなんだ。オカルトではない、真に人を動かせられる契約とはなんだ。
 問うまでもなし。どれだけ本気でいるかの度合いを、目に見える形で分からせればいい。

 甚爾の傭兵のコネを駆使し、貯金を利子つきで前借りし、東京中を駆けずり回り、法の目を掻い潜り、株を売り、競馬に勝ち、予選の期間を金稼ぎに注ぎ込んだ。
 ここにあるのはただの金。この世界だけで通用する、すぐに鼻紙にもならなくなる仮想通貨。
 だが観柳が血と汗と涙で稼いだ金だ。ビタ一文分も妥協してはいない。
 たとえ世界が偽物でも───心血を注いだ時間と情熱は、己を決して裏切らない。

「は……!ははは、ははははははははァァ~~~~!」

 そしてその結実、紛れもない金の力の成果を眺め、見事聖杯戦争への入場チケットを掴んだ観柳は喝采する。
 光を放つ令呪は、まるでこれまで集めた金の総価値が反映されたかのように煌めいて見えた。

「私は……生まれる時代を間違えた。 いや、時代が私に追いついたのだァ!!
 身分など関係なく金を稼げる。稼げば稼ぐほど偉くなれる! 私のような戸籍どころか生きてない者すら、大枚叩けば相応の身分が手に入る!
 まさか明治から百数十年でここまで私の理想の世界に変わるとは! ああ資本主義! 情報社会! GDPィ~~~~~~~!!」

 御庭番衆・四乃森蒼紫。維新志士・人斬り抜刀斎。幕末の動乱の猛者に挟み込まれた形で全ての財を失った時、観柳は思い知った。
 この世には金では動かない人間がいる。
 金では替えられないものを人生の軸とし、死んでもそれを曲げようとしない頑固で厄介な連中がいる。
 そしてそんな連中に限って、金では手に入らない得体の知れない力を持っている。力があるからこそ、金を必要としないのだ。
 お金で買えないものはあるのだ。だが余人に手に入らない力は特権階級を作り、差別を生む。伏黒甚爾がいい例だ。
 呪術師の家系に生まれながら呪力を持たないという理由で白眼視され、迫害される。自分達を凌ぐ力があるにも関わらずだ。
 なんという勿体なさか。金に換えられない権利にしがみつくばかり、有用な資産を自ら手放すとは。かつての自分も同じように、株価の流れを見誤り破滅を招いたのだ。

 だが今の観柳は違う。挫折を知り敗北を知った。流した涙の味と踏み出した歩みが、今の地位へと導いた。
 英霊と武田観柳は、金さえ工面できれば可能な限りのモノを買える資本主義の申し子として昇華された。
 魔術刻印であれ、宝具であれ、同意と対価さえ揃えば彼は万能の魔術師になれる。



 そう─────────お金で買えるのなら、神様だって買い上げてみせる。 



「さあここから忙しくなりますよ甚爾さん! 私の金と、貴方の力を、そして我が愛しの回転式機関銃(ガトリングガン)があれば敵はなぁし! 
 大商人武田観柳・新時代(ニューエイジ)にて再起の時です!!」
「いや、それはテメエが勝手にやってろよ」

 舞い上がる観柳に醒めた目で突っ込む甚爾。
 術師殺しの仕事は金のためだが、それは遊ぶ金欲しさであって、ここまで変な信念を持って臨んだことはない。

「とはいえ、貰う金(もん)はもらったしな。仕事はするさ、いつも通りにな」

 そうだ。埃を被ってた矜持なんか持ち出したから、あの時自分は死んだのだ。
 もうあんな気は二度と起こすまい。猿は猿らしく餌に釣られ、面白おかしく気ままに暴れ回れればそれでいい。


 ……しかし。
 運良く拾った二度目の生。どう使い潰すかずっと考えあぐねていたが。
 もしこの男が聖杯を手に入れ、自分を蔑んできた連中が丸ごと金で買い叩かれたとしたら───

「ああ、そいつは冥土の土産には丁度良い。最高の笑い話だぜ」


【クラス】
キャスター

【真名】
武田観柳@るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~

【ステータス】
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力EX 幸運C+ 宝具EX

【属性】
秩序・金

【クラススキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 彼の場合商業施設であれ生産工場であれ、金儲けに関する何らかに限定される。

道具作成:D
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 性能より量産性に特化した雅桐刀などあまり強いものは作れない。あくまでこれらを元手にした宝具の運用こそが肝である。

【保有スキル】
拝金主義:EX
 「お金で買えないものは差別を生みます。だからこその金なのです」
 「この世で最も平等で公平!! それこそが金の価値なのです!!」
 金を至上のものとして扱う特殊嗜好。観柳に関してはそれは人生で培った信念にも等しい。アライメントにも影響が出てる。
 「金を稼ぐ」という行為についてボーナス判定が発生、より多くのお金を得るチャンスに恵まれる。
 ただし、その手段が(観柳の主観で)違法・信条に反するものであった場合には各行動にデバフが付与、最悪ファンブル発生で全ての金を失うことになる。
 平等な力である以上、リスクもまた同様なのだ。脱法ならセーフ。

自己回復(金):D
 金を稼ごうとする意志が尽きない限り、魔力を微量ながら毎ターン回復する。
 元々霊格が高くなく戦闘行為も起こりくい観柳にとってはこれで十分な量。

不屈の意志(魔力・金):C
 泥を食べてでも、土下座をしてでも、便所を掻き分けてでもお金を稼ぐという、極めて強固な意志。
 肉体的、精神的ダメージに耐性を持つ。問題に対する瞬発的な抵抗力というよりは、「決して諦めない」という継続力に通じる在り方。
 たとえ無一文になっても───諦めなければまた稼げるのだ。 

射撃(ガトリング):C++
 燃料が詰まった胴体を避けて頭部にピンポイントで当てる、手足を精確に狙って不殺で戦闘不能にする等、
 ガトリングでの射撃に関しては天才的な技術を発揮する。 

【宝具】
『この世で最も平等な力(ザ・グレイトフル・リヴェラー)』
ランク:EX 種別:対経済宝具 レンジ:なし 最大捕捉:資本社会
 どん底から這い上がり、再びどん底に落ちてもなお昇ろうとする観柳が見出した、明治時代において先進的な「資本主義」の象徴。
 現実の金を使って様々なものを「売買する」宝具。礼装・術式・宝具・概念すらもその範疇に含まれる。
 魔術的なものに払う金銭は聖杯からの参照で決まり観柳にも操れない。ただしその後の交渉で「値切る」ことなら可能。 
 売買が成立した時点で契約完了となり、反故にすることは不可能。応用して取引相手との何らかの契約・同盟の条件としても使える。
 それらで得た品を売ってさらなる利益(魔力資源)も得られるが、お金への直接の変換だけはできない。
 したがって買うための金は本人の手で工面しなくてはならない。通貨の偽造は犯罪です。

『我が愛しの回転式機関銃(ガトリング・マイ・ラブ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:3~20 最大捕捉:30人
 『この世で最も平等な力』が観柳の信念の象徴なら、こちらは観柳の信ずる力を象徴する宝具。
 ただの当時最新式のガトリングガンだが、幕末の猛者や最強の人斬りすら圧した快感から、観柳は最強の力として敬意と愛情を抱いている。 
 その信仰が力となってこの宝具に勇名以上の性能を発揮している……のかもしれない。
 逸話により剣客・暗殺者に特攻効果を得られる。

【weapon】
回転式機関銃、お金様の詰まったバッグ。
ちなみにガトリングは台座式と手持ち式に分かれている。

【人物背景】
青年実業家にして阿片と武器密売の悪徳商人。
失脚し投獄されるもお金様の力で死刑を免れ、刑務所襲撃に紛れて脱獄し、再び商人として再起する。
生まれから食うや食わずの貧乏人らしく金への執着心は人一倍強い。最初の失脚以来、金に対する先進的な考えを持つに至り、独自の信念を形成させた。
「違法はマズい。これからの時代は脱法だ!」

出典は原作版、キネマ版、実写版、舞台版、北海道編を統合したものとして扱う。過去現在未来平行世界、全ての可能性が集約されたパーフェクト観柳。

【サーヴァントとしての願い】
大商人武田観柳・新時代(ニューエイジ)再起の時!!

【マスター】
伏黒甚爾@呪術廻戦

【マスターとしての願い】

【能力・技能】
一般人でも微弱ながら持つ呪力を一切持たないという、生まれつきの縛り「天与呪縛」の恩恵で超人的な運動能力を備えたフィジカルギフテッド。
増大した五感で逆に呪いも感知でき、呪いへの耐性も獲得。呪力探知も意味をなさない。
逆に素手では呪霊を傷つけることもできないため、攻撃には呪力の込もった道具を用いる必要がある。
本企画ではサーヴァント含む霊体の視認、気配遮断に等しいステルス、直接攻撃を除く魔術(いわゆるデバフ系)への対魔力と定める。

【人物背景】
フリーの術師殺し。
呪術界御三家の一角・禪院家でありながら呪力を一切持たないために冷遇され出奔した過去がある。伏黒は婿入りして改めた姓。
ギャンブル好きだが強くなく、依頼で荒稼ぎして女の元を転々としながら無一文になるまで遊び倒すサイクルで生活しているプロのヒモ。自堕落で飄々としてるが仕事には情を挟まず冷酷に始末する。
息子も矜持も自尊も自己肯定も捨てた生き方に後悔はなかったはずが、最強に覚醒した呪術師相手にそれを優先してしまったことで死亡した。
死亡後に参戦。

【方針】
雇い主のキャスターの依頼で動く。基本はマスター殺し。あるいは引き換えにサーヴァントから宝具を引き抜く。
ロールは元傭兵のヒモ。金だけはある。

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最終更新:2021年06月06日 23:13