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仁宇布駅


中川郡美深町に存在した旧国鉄美幸線の駅である。現在は美深町のNPO法人「トロッコ王国美深」がエンジン付き小型トロッコの乗車体験ができるテーマパークとして一部敷地を活用している。

仁宇布駅の様子

駅看板 駅看板とトロッコ
駅の風景1(ホーム中程から北見枝幸方面を望む) 駅の風景2(ホーム中程から美深方面を望む)
駅の風景3(ホーム先端から北見枝幸方面を望む) 駅の風景4(ホーム先端から美深方面を望む)
サハネ581-19 車内の様子
駅前の風景 「トロッコ王国美深」の事務所
事務所の看板 乗車体験ができるトロッコ
「美幸線記念碑」(クリックで拡大) トロッコ走行風景(クリックで拡大)

駅情報

 1面2線の地上駅に加えて側線が敷かれていた。1964年10月5日に美幸線の暫定的な終着駅として開業したが、1985年9月17日に路線廃止にあわせ廃駅となった[1]。その後も線路とホームは残され、一部の施設は1998年より美深町のNPO法人「トロッコ王国美深」が同名の観光施設として使用している。この「トロッコ王国美深」では,当駅から美深方へ約5kmにわたる廃線区間を利用して、エンジン付き小型トロッコの乗車体験ができる。所要時間は往復約1時間で、普通自動車免許をもっていれば自らトロッコを運転することも可能である。積雪のため冬季は運休となっているものの、ガタゴトと大きな音を立てるトロッコに揺られながら美しい森林風景の中を駆け抜けていくという体験はここでしか味わえないものである[2][3]

 ここで現在の駅構内の様子についてみていきたい。2番線と側線が敷かれている部分にはトロッコの車庫が設置されている。2番線の北見枝幸方には、かつて本州で活躍していた583系寝台電車の中間車、サハネ581-19が留置されており、車内に立ち入ることも可能である。また線路はホーム先端から北見枝幸方へ200mほど続いており、途中100m地点で線路が合流し、その先は単線となっている。路線が延伸された暁には、列車の行き違いが可能な中間駅としてすぐにでも使用できる配線となっていた。

 駅周辺には集落が広がっている。東口は駐車場となっており,ホームに向かって右手には「トロッコ王国美深」の事務所やトイレ、「美幸線記念碑」という記念碑が設置されている。また駐車場から南東へ50mほど進んだところには道道49号線および道道120号線との交差点があり、この交差点から南西へ200mほどすすんだところには名士バスの「仁宇布待合所」停留所や簡易郵便局がある。ただし名士バス仁宇布線はデマンドバスのため、利用には予約が必要である。また日曜・祝日には運行されない。南側の山中には自動車メーカースバルの耐寒テストコースがある。

参考

[1] 矢代新一郎編集(2008)『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』 今尾恵介監修,新潮社.
[2] 美深町観光協会「トロッコ王国」<http://www.bifuka-kankou.com/torokko.php>(2014年10月24日現在)
[3] NPO法人トロッコ王国美深 オフィシャルブログ<http://ameblo.jp/torokko-oukoku-bifuka/>(2014年10月24日現在)

[2014/10/12,奈サク]

隣接駅


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最終更新:2019年04月11日 22:59
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