美深町字開運町にある中川郡美深町の中心駅であり、かつては
旧国鉄美幸線との分岐駅でもあった。
駅ナンバリングはW54である。
美深駅の様子
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駅看板1 |
駅看板2 |
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駅の風景1(稚内方面を望む) |
駅の風景2(名寄方面を望む) |
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駅看板3 |
駅舎内の様子 |
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駅前の風景 |
美幸の鐘(クリックで拡大) |
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名士バス「美深」停留所 |
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西尾六七氏の銅像 |
銅像の説明(クリックで拡大) |
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美深駅窓口 |
美深駅で購入できる常備券 |
駅情報
2面2線の地上駅である。美深町の中心駅であり、特急列車を含めすべての旅客列車が停車する。駅舎は西側のホームに隣接しており、内部には美深町による簡易委託の窓口
(営業時間は8:30-17:15)や待合所、売店、観光案内所、旧国鉄美幸線資料館がある。また、駅舎の屋根上には「美幸の鐘」と名付けられた鐘が設置されており、特急「宗谷」到着時や15:00に鐘の音を奏でるようになっている。
当駅は簡易委託であり、常備券として当駅から
稚内・
南稚内・抜海、徳満・豊富、音威子府、
名寄、
士別、
新旭川・
旭川四条、
旭川、札幌市内までの乗車券や、300キロまでの自由席特急券、旭川および札幌までの指定席特急券、名寄までの1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の定期券、名寄発札幌までのSきっぷ(特急の自由席往復割引きっぷ)、音威子府発札幌までのRきっぷ(特急の指定席往復割引きっぷ)が購入できる。また、指定区間外の発見に対応する補充券として出札補充券(乗車券)、料金補充券(特急券)、補充定期券、補充回数券を発券できる。
ただし、常備券は料金ではなく区間を指定して発券するため、旭川までと値段が同じ
南永山や
東旭川まででも、旭川行の乗車券で利用することはできない。
また、都市間バス「えさし号」の美深 - 札幌間の乗車券も購入できる。
当駅は1911年11月3日に開業した。当初の駅名は「美深」
(ぴうか)であったが、1951年7月14日に現在の読みに改められた。また、かつては旧国鉄美幸線の起点駅としての役割も担っていた。この美幸線は当駅とオホーツク海沿岸の枝幸町に存在した興浜北線の北見枝幸駅を結ぶ路線として計画され、1964年10月5日に当駅-
仁宇布間が開業したが、大赤字のため結局全線開業することなく1985年9月17日に廃止されてしまった
[1]。一時期「日本一の赤字路線」というキャッチフレーズで路線の宣伝活動が行われたのは有名な話である。前述の「美幸の鐘」はこの美幸線を偲んで作られたものである。なお仁宇布駅付近の一部の廃線跡については、美深町のNPO法人「トロッコ王国美深」がエンジン付き小型トロッコの運転体験ができるテーマパークとして活用しており、美深町の観光資源のひとつとなっている。
駅周辺には市街地が広がっている。西口は駅前広場となっており、駅舎を出て左手には名士バスの「美深ターミナル」停留所やかつて「美深町名誉町民」の称号を得た政治家、西尾六七氏の銅像が設置されている[2]。また駅前広場から西へ200mほど進んだところには国道40号(名寄国道)との交差点があり、国道沿いには名士バスの「美深」停留所やセブンイレブンがある。
なお路線バスについて、「美深ターミナル」停留所からは、当停留所-仁宇布待合所間を結ぶ仁宇布線のバスが、「美深」停留所からは仁宇布線および
名寄駅前-恩根内間を結ぶ恩根内線のバスがそれぞれ発着している。このうち仁宇布線は旧美幸線の代替交通として機能しているのだが、現在は「デマンドバス」という形態をとっており、事前予約がなければ利用することができない。また、日曜日は完全に運休する。
参考
[1] 矢代新一郎編集(2008)『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』 今尾恵介監修,新潮社.
[2] 「建立趣旨」(西尾六七氏の銅像横に設置された説明板).
隣接駅
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最終更新:2019年04月11日 22:51