※駄文、稚拙な表現注意
※俺設定注意
※あっさり小話第5弾です。
「あれっ?これって・・・」
俺がそれを見たのは散歩の途中のことだった。最近メタボ気味の俺はよく裏山を散歩するようにしているのだ。
そこに居たのはれいむとまりさ。大木のうろの中で2匹仲良く眠っている。
どうということもないゆっくりの巣、どこにでもあるありふれた風景。
・・・のはずだった。
「なんでこいつ・・・こんな所に?」
俺は湧き上がる疑問を思わず口にしてしまう。そのけしてあり得ない光景に・・・
となりにいるのは
作、長月
「おじさん・・・れいむになにかよう?」
「・・・・・(ジロ)」
れいむ達が私の視線に気づいたようだ。まりさもジロリと俺を睨みつける。
「ああ・・・なんでそのまりさは怪我してるのかなって・・・」
慌てた適当な答えを俺は返す。
実際まりさの方は傷だらけだった。体のいたる所に薬草らしきものが貼ってあり、見てるこっちが痛々しいくらいだ。
「まりさはね、このむれをすくってくれたえーゆーなんだよ!!そしてこれはめーよのふしょーなんだよ!!」
エーユー?一瞬ドコモやソフトバンクなんかが思い浮かんだが関係ない。ゆっくりで携帯電話使う奴なんて胴付きのとかいはてんこぐらいなもんだし。
多分、英雄と言いたいんだろう。
「とくべつにはなしてあげるよ!!まりさのぶゆーでんを!!」
そう言うとれいむは頼みもしてないのにつがいのまりさの話をし始めた。どうやら、えーゆーのまりさをのことをよほど自慢したいらしい。
れいむによるとこのまりさ、子ゆっくりの頃から父親のみょんに剣術の英才教育を受けていたらしい。素質があった事もあり、めきめきと腕を上げたまりさは成体になる頃には父みょんの実力を追い越し、この辺りでは最強の剣(と言っても枝だが)の使い手になっていた。
実際ゲスゆっくりやれいぱーありすがこの群れを襲ってきたこともあったが、全てまりさが1匹で返り討ちにしていた。
そんな自他共に認める群れ最強のゆっくりだったまりさだが、そこへ最強の敵が現れる。
捕食種のゆっくりふらんだ。
「うー・・・しね・・」
「ゆぎぁああああああ!!ちぇんのあんござんすっちゃだめぇええええええ!!!」
「わがらないよぉおおおおおお!!!」
夜ごと遅い来るふらんに群れのゆっくり達は成すすべなくその命を散らしていった。群れの長であるぱちゅりーはなんとか被害を食い止めよう様々な策を考えるも、狡猾で知能の高いふらんに裏をかかれ犠牲者は増える一方だ。
「むきゅ・・・こまったわ・・・このままじゃぜんっめつっしちゃう・・・」
万策尽きたぱちゅりーはまりさにふらん討伐の命を下した。もうまりさの強さにすがる他に道がなかったのである。
最初まりさはこの命に躊躇した。
れみりあなら以前撃退したこともあるまりさだが、今度の相手はふらん。戦闘能力、知能共にれみりあよりはるかに上の相手。
今度こそ死ぬかもしれない。そう思ったからである。
しかしこのまま自分が行かなければまた群れの仲間がふらんの毒牙にかかることになる。次は自分の愛するれいむかも・・・それだけは嫌だ。
その思いがまりさを奮い立たせまりさを死地へと立たせた。
「ゆがぁあああああ!!!ふらんはゆっくりしねぇえええええ!!!!」
「うー・・・こいつ・・・つよい・・」
ふらんとの激しい戦いは1時間近くにも及び、その戦う怒号は群れで待っているれいむ達にも聞こえてきた。そして。
「・・・まりさたちのこえがしなくなったね・・・」
「むきゅ・・・まさかまりさがやられたんじゃ・・・」
気が気ではないれいむ達。最悪の想像が頭よぎる。しかしそれは杞憂に終わる。
「あっ!!まりさがかえってきたよ!!」
「ひどいけがだわ・・・はやく、やくそーのじゅんびを!!」
傷だらけのボロボロになり、足元もおぼつかない様子だが、口には討ち取ったふらんの帽子をくわえニヤリと笑うまりさ。
こうしてれいむ達の群れはふらんの恐怖から解放され、群れを救ったまりさはえーゆーと呼ばれるようになった。
「・・・ということがきのうのよるあったんだよ。」
「なるほど・・・そういうことだったのか。」
俺は全てに合点がいった。なぜこんな状況になったのかを。なぜこいつがこんな所にいるのかも。
「ありがとよ、れいむ。面白い話を聞かせてくれて。」
「ゆーん。まりさのぶゆーでんならいつでもきかせてあげるよ!!」
そう能天気にもみあげをピコピコさせて喜ぶれいむ。どうやら自分が陥っている状況に全く気づいてないらしい。
まぁ教えてやる義理もないんだがな。
「じゃあな、ま・り・さ。れいむと末永くゆっくりな。」
俺はまりさ、いや正確にはれいむがまりさだと思っているゆっくりに目配せする。
「うー・・・」
れいむの横でまりさの帽子を被ったふらんがニヤリと笑い返した。
それにしてもよく考えついたもんだ。殺したゆっくりのつがいに傷ついた自分の介抱をやらせるなんて。
俺は感心しながらその場を後にした。
後書き
もうすぐ夏ということでちょっとホラーな話を。実際、倒したと思っていた殺人鬼が知らない間に自分の仲間と入れ替わってたら怖いですよね。
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最終更新:2010年10月10日 15:31