anko2375 優しい両親とジュース

『優しい両親とジュース』 11KB
虐待 観察 共食い 番い 子ゆ 細かいところは適当です。

酔った勢いで適当に書いた初SSの上に
他の方のSSを網羅的に読むほどのゆ虐ファンではないのでネタが被ってないか心配ですが、
まぁ色々とご容赦下さい。








朝焼けの穏やかなオレンジの光が、すやすやと寝息を立てる四匹のゆっくりを照らした。
成体のれいむとまりさの番、その子供の子れいむと子まりさ。



「ゆっゆっ、ゆっくりちていってにゅぇ~」

穏やかな光の中いつも通りの声をあげて、子れいむは目を覚ました。
すると

「「ゆっくりしていってね!」」

母親であるれいむと父のまりさが挨拶を返してくれる。
両親の声に、妹の子まりさも目を覚まし

「ゆっくりしていくのじぇ!」

と声をあげた。
一家四匹の昨日と同じ、とてもゆっくりした朝であった。


「おきゃーしゃん、ぺーろぺーろしてほしいのじぇ」

起きて早々、妹の子まりさが母に甘えて擦り寄る。

「ゆぅん~きょうもれいむのおちびちゃんはゆっくりしているょぉ」

そういって母れいむは子まりさに”ぺーろぺーろ”をする。それを見た子れいむも羨ましくなって

「れいみゅもれいみゅも~」

とこちらは父まりさに擦り寄る。



父まりさに”ぺーろぺーろ”して貰い、朝のスキンシップを満喫すると子れいむはお腹が空き始めた。

「あしゃのごはんたべてくるにぇ」

子れいむはそう宣言すると一度にゅっと伸びをして、歩き出す。

「まりさもたべるのじぇ」

妹もそれに続く。

「ゆっくりいっぱいたべてきてね!」
「いっぱいごーくごーくするんだぜ!」

と両親がとてもゆっくりできる声で見送ってくれる。
硬くて平らな床は歩きづらかったが、野球ボールサイズに成長した子れいむと子まりさはさほど苦にせず進んでいく。
少し進むと透明な壁がある。そこに空いた小さな穴を潜って向こう側へ行き、また暫く歩く。
そこにはとてもゆっくりできるジュースの池がある。
赤ゆの頃はこの移動もかなり大変だったが今はお散歩程度の労力だった。

「ゆっくりごきゅごきゅするよ!」
「ゆっくりごきゅごきゅちゅるのじぇ!」

「「ごーきゅごーきゅ、ちあわせ~~」」

二匹は仲良く、あまあまのジュースを飲んだ。
とてもゆっくりできる味で、幸せを感じた。

「ゆぅ~ん、きょうもじゅーしゅさんはゆっくりできるにゅぇ」
「じゅーしゅさんゆっくりまりさにのまれちぇくれてありがとにぇ~」

お腹がいっぱいになると、二匹は両親の元に戻るため、来た道を引き返していく。
ソフトボールより一回りぐらい大きな穴を抜けると、笑顔の両親が待っている。

「れいみゅきょうもごくごくしたょ~」
「まりさもごくごくのじぇ~」

幸せそうな子供達に母れいむもとてもゆっくりできている様子だ。

「ゆっ、たくさんごくごくするおちびちゃんたちはおりこうさんだよ、かわいいよ」

ごはんを終えた子れいむ達は再び大好きな母親に甘え始める。

「おかあしゃん、すーりすーりちてぇ」
「いいよぉかわいいおちびちゃん」

母れいむが子れいむに体をよせ”すーりすーり”をはじめる。

「まりちゃもまりちゃも~」

妹のまりさも母にすり寄り、それを父まりさが優しそうな顔で眺めていた。



子れいむはとてもゆっくりできる生活をしていた。
毎日とても美味しいあまあまジュースを飲んで、両親に”すーりすーり”や”ぺーろぺーろ”をして
もらい、妹のまりさと遊んで、うんうんして、しーしーして、ゆっくり眠る。
そして朝が来るとまたゆっくりした一日が始まるのだ。
子れいむは自分はとてもゆっくりした最高の両親の元に生まれた特別なゆっくりだと思っていた。
この巣も最高の”ゆっくりぷれいす”だと思っていた。
もっとも何一つ不満がないわけではない。お外に出られないことだけは少しつまらなかった。
子れいむ達はこの巣から一度も出たことがない。外の世界には興味があったが両親はもう少し大きく
なってからでないと危ないと言って出方も教えてくれなかった。
大きくなったら一緒に狩をして日向ぼっこして、お歌を歌いましょう、との母の言葉を楽しみに、
早く大きくなろうと毎日ジュースをたくさん飲んでいた。



数日後、子れいむ達はソフトボールサイズまで成長していた。
固形の食事こそしていないものの栄養たっぷりのオレンジジュースを毎日大量に飲んだ結果だ。

「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」

四匹の一日が今日も始まる。
だが今日は少しだけいつもと様子が違った。母れいむが子供達をじろじろと見ている。

「ゆっゆ~おちびちゃんたちもだいぶ大きくなったね~」

母れいむがそう言うと、父まりさも口を開け

「これならあしたはおそとにつれていってもいいのぜ」

と続けた。

「ほんちょ!!!」

子れいむは喜び、ぴょんぴょんと親の隣で飛び跳ねる。

「まりさもおそとでれるの!まりさおとうさんとかりするよ!!」

子まりさも期待に胸を躍らせ嬉しそうに体を左右に揺らす。
子供達にとって待ちに待った日がやってくる。二匹は大喜びだった。
生まれてこのかた空腹も寒さも危険も、一切感じたことのない子ゆっくり達は外への不安など微塵もない。
今でも十分ゆっくりできているが明日からはさらにゆっくりできるのだと素直に思っている。

「さぁ、あしたにそなえてきょうも、たくさんごくごくしてくるのぜ」

父まりさが促すと二匹は

「「ゆっくりごくごくしてくりゅよ」」

と声を揃えて返した。
その日も子れいむ達はとてもゆっくり過ごした。ジュースを飲んで、お母さんとお歌の練習をして、
またジュースを飲んで、明日の狩に備えて体操をして、更にジュースを飲む。
結局その日子ゆっくり達は6回もジュースを飲んだ。明日に備えて。



子れいむは夢を見ていた。
暖かな日差しの中ふかふかの草原で大好きなお母さんの歌にあわせて妹と二人で踊る夢だ。
伸びをして左右に体を揺らし、寝転がってごろごろと転がり、そんな二匹の様子を見て母親はゆっくり
と微笑んでいる。

ごろごろ、ごろごろ

転がって遊ぶ。



そして、突然あんよが熱くなった。





「ゆんぐゃぁ゛ああああああ゛あ゛!!!!」


叫び声をあげて、子れいむは目を覚ました。
何が起きたのかさっぱり分からない、ただとにかくあんよに焼けるような激痛がはしった。
子れいむは生まれてこの方痛い思いなどしたことがなかった。
だから自分の状況を理解するのに時間がかかる。
のたうち叫ぶ。

「いだぁい゛ぃぃおきゃーさんいだぃよぉぉ゛ぉ!!」
「そりゃいたいのぜ、あんよをはんぶんくいちぎったら。そんなあたりまえのことさけぶなんて、このえさはばかなのぜ」

父まりさの声、だが生まれて始めての激痛で錯乱状態の子れいむにはその言葉を理解する余裕はなかった。

「いだぃよぉぉぉおぉ!!」
「おお、あわれあわれなのぜ」

暫くして子れいむはようやく自分を見下ろす父まりさに気が付いた。

「おとーしゃん、あんよがいたいの、れいむをたしゅけてねー、すぐにでいいよぉ」

子れいむは父親に助けを求めるが、父まりさは今まで見せたことのない、ゴミを見るような目で子れいむを見ているだけだった。

「おーきゃーしゃん!やめるのぜやめるのぜぇ!!!」

突然妹まりさの叫びが響いた。
子れいむが声の方向に目をやると大きく口を開けた母れいむが妹まりさに飛び掛るところだった。
そしてガチっと口が閉じられ、妹まりさの顔が抉れた。

「もっちょ、ゆっくり、ちたかっ……」

妹が最後の言葉をつぶやき、動かなくなる。
そして母れいむは

「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~~」

満面の笑みで妹まりさの顔を食べていた。

「れいむ、だめなのぜ、たくさんたたいてからのほうが、おいしいのぜ」
「ごめんなさい、まりさ。おめめだけたべるつもりがしっぱいしちゃった」
「まったく、れいむはしかたないのぜ。せっかくだからまりさも一口いただくのぜ」

子れいむは両親の会話が理解できない。
父まりさはぴょんぴょん歩いて妹まりさに近づくと口を開けて噛み付く。

「うめっ!ごれまじうめ゛ぇ!!むーしゃむーしゃしわせなのぜぇ!!」

父まりさの興奮した声が響く。
子れいむは妹に駆け寄りたかったがあんよが動かない。
子れいむはようやく自分のあんよが半分近く失われ、餡子が一部露出していることに気が付いた。

「れいみゅのあんよがぁあああああ!!!」

叫び声に母れいむが振り返る。目が合うと母れいむは子れいむに近寄ってくる。

「おきゃーしゃん、たしゅけてね、あんよがいたいの、れいみゅこまってるよー」

助けを求めるが、母れいむの子れいむを見る目は冷たかった。

「うるさいえさ。でもこっちはちゃんと、たくさんたたいてからころすよ」

子れいむは頬に衝撃を受け、転がる。母れいむの”ぴこぴこ”による一撃だった。

「いじゃぃい゛ぃぃ!!」

転がった先には父まりさと、顔を失った妹まりさがいた。

「れいみゅのいもうとぎゃぁぁ゛!!」

間近で妹の死骸を見た子れいむが悲痛な叫びをあげる。と同時に子れいむは再び衝撃を受け転がった。
父まりさの体当たりだ。
転がった先には母れいむが待ち構え、再び子れいむを殴る。

「ゆぎゃ」

父まりさの体当たり

「ゆぎっ」

母れいむのぴこぴこパンチ

「ゆぐぅ」

体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、
体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、体当たり、パンチ、体当たり、パンチ……

「ゆぎぇぇぇ、もっとゆっくりちかきゃった」

子れいむは息絶えた。優しいお母さんがどうして、優しいお父さんがどうして、と嘆き続け、
最後まで何が起きているのかを理解できずにその短いゆん生を終えた。




「おお、食ってる食ってる」
青年はモニター越しに子れいむ達が食われる様を見て笑っていた。
男は虐待鬼威惨だった。
それも手の込んだ、金も時間もかかった虐待でネット上でもひそかに有名な鬼威惨だ。
男が最近嵌っている虐待がこれだった。
四畳半の部屋をアクリル板で北と南の二つに区切り、アクリル板には子ゆっくりまでなら楽に通れるが、
成体ゆっくりには通れない程度の大きさの穴を空けておく。
北側には自動でオレンジジュースが補充される餌やり機を設置する。
後は番と赤ゆをセットで捕まえるなり買うなりして部屋の南側に置いて放置するだけ。
これが虐待装置の概要だ。
成体の親ゆっくりは唯一の餌であるジュースにたどり着くことはできないが、
赤ゆや子ゆはジュースを飲むことができる。
固形の餌と違い子供が親のところまで餌を持っていくのは難しい。
そしてその結果がモニターの子供食いだ。
このれいむとまりさの番は今25匹目の我が子を食している。
最初は親れいむ、親まりさ、赤れいむ3匹に赤まりさ1匹の6匹家族だった。
大量のジュースで育った子供を食い殺して栄養を蓄え、すっきりして子供を作り同じことを繰り返す。
もはや一遍の罪悪感も感じていない様子だ。
それでいて子供を食うまでの”優しい両親”の演技は異常に上手い。まぁそうでなければ生き残れない。
実際親の側も際どい立場に置かれている。もし子供に警戒されてしまえば子供は北側から出てこなくなる。
そうなれば親は餓死する他ない。

男はもう既に何組もの家族をこの部屋に入れている。
色々なケースがあった。

子供を食って生き延びようとしたものの子供に北側に逃げられ、親が餓死した家族。

父親が子供を食べたが、それに怒った母親が父親を殺し、母自身も餓死した家族。

食事を取らない親を不審に思った子供が北側に篭り、親が餓死した家族。

ジュースを飲める子供を妬んだ親が南北の入り口を塞ぎ、全員餓死した家族。


一組だけ全員生き残った家族もいた。親は子供のうんうんやしーしーを食べて体の餡子を減らしながらも数日間生き延びた。
その間にテニスボールサイズまで成長した子供は口に僅かなジュースを含み、一日中必死に親のところにジュースを運んだ。
子供は大きくなると北側に住み、アクリルの穴越しにジュースを親に与え続けた。
男は家族の愛を失わず歯を食いしばって生き延びたゆっくり達を開始から60日が経ったところで解放し、森に返してやった。
室内で育った子供が狩を覚えるまでの繋ぎとして30日分のゆっくりフードも付けたから、きっと今も森で暮らしていることだろう。


モニターの中では番がすっきりーを始めていた。さっそく次の餌の養殖準備を始めるようだ。すっきりーが終わると再び子供の残骸を食べ始めた。
大好きな親に突然裏切られ、苦しんで死んだ子供の餡子は余程甘いのか、心底美味しそうに食べている。
子を貪るれいむの顔が、生き延びた家族が故郷の森に帰ったときの笑顔よりずっと幸せそうに見えるのは男の気のせいだろうか。




親れいむと親まりさはここに連れて来られる前30匹程の小さな群れでゆっくり暮らしていた。
決してゲスではなかった。れいむは子供をかわいがりお歌を歌って子育てしていたし、まりさも家族の為に毎日狩に出かけていた。
この異様な部屋の中で、飢えていた親達も何もすぐに子供を食べた訳ではない。
我が子の「じゅーしゅののめないおやはゆっくりできないね。
ばきゃにゃにょ。きゃわいいれいみゅのうんうんあげりゅよ。ぷりっ」という言葉にぶち切れるまでは。
だが一度その味を知ってしまえばもう引き返すことは出来なかった。
最初の子供がもう少し出来が良ければ運命は変わっていたかもしれない。しかしいずれにせよ既にこの番はゲス以上の狂気に落ちた。
もう以前のゆっくりした生活に戻ることは決してできないだろう。
最終更新:2010年10月12日 15:59
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