れいむへの愛情 23KB
虐待 制裁 愛情 実験 妊娠 お家宣言 飼いゆ 野良ゆ 赤ゆ 現代 独自設定 16作目です。愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!
数ヶ月前、ペットショップで子れいむを買ってきた。
買った日から子れいむは、すぐ自分になついてくれたので、今でもとてもかわいがっている。
言うことも素直に聞いてくれるので、とてもしつけがしやすく、
子れいむのころに、一度も体罰を与えたことが無いのが自慢だ。
子れいむは生まれつき賢かったようで、少し勉強させると簡単に銀バッジを取ってしまった。
れいむが大きくなってからは、一匹で自由に外出させるようにしている。
家の周りは車通りが少なく、銀バッジもちゃんと頭につけているので、
外出させても特に問題ないだろうと考えたからだ。
れいむは最初、1日に1回、時間にして30分ほど散歩を楽しんでいたようだ。
だが、つい1週間ほど前から、日に1度の散歩が2度3度に、
散歩の時間も1時間になり2時間になり、あきらかに外出時間が増えてきた。
散歩が長い理由をれいむに聞くのだが、
「れいむはゆっくりさんぽしたいんだよ!!」
といってはぐらかされる。
散歩中のれいむを尾行しようとも思ったが、
れいむが散歩している間は、その行動に一切関与しないという、
れいむのプライバシーを守る約束をしているので、尾行をするわけにはいかない。
その約束をするかわりに、家の中でお行儀良くするようにいいつけてあるのだが、れいむはそのいいつけをちゃんと守っている。
だから余計に、自分のほうから約束を破るわけにもいかないのだ。
れいむの大好物なあまあまをちらつかせて、散歩が長い理由を聞き出そうとするのだが、
れいむの口は堅く「なんにもないんだよ!!!」としか言わない。
しかし、散歩中に何かあるのは間違いない。
それが何なのか・・・・最近、とても気になっているのだ。
れいむとの約束は、家の中でお行儀良くすること以外に、
野良ゆっくりと勝手に子供を作ってはいけない、という約束もしている。
約束を破るようなら、それなりの痛いおしおきをすると告げてあるので、
それがある程度の抑止力にはなっていると思う。
でも所詮はゆっくり、約束よりも自分の幸せをとる可能性は十分にある。
だからこそ、今れいむのことをとても心配しているのだ。
ある日のこと、外出したれいむが家に帰ってこなかった。
家の近くを簡単に探すのだが、れいむはどこにも見当たらない。
暗くなって家に帰れなくなったのだろうか、
でもそれなら明日にはきっと帰ってくるだろうと思い、その日はおとなしく家で待つことにした。
しかし、翌日になってもれいむは帰って来なかった。
さすがに、れいむの身に何かあったのだと思い、本格的に周囲を捜索し始める。
だが、いくら探してもれいむは見つからなかった。
れいむが失踪してから5日が経った。
その間にもいろいろな場所を探したのだが、結局れいむは見つからない。
どこかで事故に巻き込まれたか、または誰かに連れ去られてしまったか。
れいむのことは半分あきらめていた。
だがその日の夕方、何事もなかったかのようにれいむが家に帰ってきたのだ。
「おにいさん、えささんをちょうだいね!たくさんでいいよ!!!」
開口一番にれいむはこう言った。
積もり積もった感情が爆発し、れいむに対していろいろ言おうと思ったのだが、その前に、れいむに対して違和感を覚える。
れいむの頭に、一本の細い蔦が生えていたのだ。
蔦には4つの小さな実ゆっくりがついていて、それぞれ体の基礎ができるまでに成長している。
実ゆっくりはときどき体をプルっと動かし、嬉しそうな表情をする。
生まれ落ちた後の動きを練習しているのだろうか。
数日もすれば、この実ゆっくりは赤ゆっくりとして誕生するだろう。
頭に蔦の生えたれいむの横には、なぜか得意げな顔のまりさがいた。
その身なりから恐らく、野良ゆっくりだと思われる。
この5日間、れいむが何をしていたのか一瞬で分かってしまった。
「れいむ。一つ聞くが、横にいるのは野良まりさだよな?」
「ゆっ、れいむはまりさといっしょになったんだよ!!」
「ここはとてもゆっくりできそうなおうちなんだぜ。れいむはすごいんだぜ!!」
「ゆへへ、そんなことないよ~~~だってここはまりさのおうちでもあるんだよ!!おちびちゃんたちもここでゆっくりそだてられるんだよ!!!」
「なあれいむ、俺との約束を覚えているか?野良ゆっくりと勝手に子供を作っちゃいけないっていう約束を。」
「ゆ!!おちびちゃんはとてもゆっくりできるんだよ!!だかられいむはおちびちゃんをつくったんだよ!!!
ゆっくりできるまりさとおちびちゃんは、ここでれいむといっしょにゆっくりしないとだめなんだよ!!!
だからおにいさんはすこしだまっててね!!!いうことをきいてくれないおにいさんなんかきらいだよ!!!」
「そうなんだぜ!まりさはれいむといっしょになったから、れいむのおうちにすまないといけないんだぜ!!!」
れいむとまりさの言い分は、まるで論法が成り立っていない。
それに、子供を作っちゃいけない約束はどうした、という俺の質問にまるで答えていない。
いや広い意味では答えているが、俺の聞きたい答えになっていない。
なんだこれ
5日間、必死でれいむを探し続けてた俺が馬鹿みたいじゃないか。
肝心のれいむからは、家を出ていて心配かけたという言葉もない、
子供を作って良いかということわりもない、
まして野良まりさと一緒になって良いかという話もないし、
まりさをここに住まわせても良いかという話もない。
おまけに俺に対して黙れという。
ふざけるな
「そうか、なら仕方ない。お前らここからとっとと出てけ。出て行かないなら無理にでも追い出す。」
「ゆゆ!!おにいさんはかってなこといわないでね!!ここはれいむのおうちなんだよ!!!おにいさんこそでていってね!!」
「そうなんだぜ!!れいむをおいだそうとするゲスなにんげんはとっととでていくんだぜ!!!」
なるほどね、それがれいむの本心か。
れいむはもともと、俺のことを飼い主だとは思っておらず、
ただ、自分の家に住む優しい同居人くらいにしか思ってなかったわけだ。
了解了解、それなら話は早い。
こっちはそれなりの対応をするだけだ。
だが、このままでは腹の虫がおさまらない。
「なあれいむ、お前はどれだけまりさのことが好きなんだ?」
「ゆ?れいむはまりさのことがとってもだいすきなんだよ!!まりさはとてもゆっくりしてるんだよ!!」
「そうか、それだけ好きならまりさのことを何でも知ってるんだよな?」
「そうだよ!!まりさのことならなんでもわかるんだよ!!!」
「そうなんだぜ!!まりさもれいむのことならなんでもわかるんだぜ!!」
「相思相愛ってわけか、分かった。そこでだ、そんな仲の良い二匹のためにある実験をしたいんだ。
この実験で、二匹の愛が確かなものだと分かったら、俺はここから出て行ってやるよ。」
「おにいさんはとっととでていってね!!!れいむはじっけんさんをはやくしたいんだよ!!!」
「分かった、じゃあここで待ってろ。俺はまりさと少し話をしてくるから。」
そう言うと野良まりさを乱暴に持ち上げ、奥の部屋へ連れて行く。
「ゲスなにんげんはまりさをらんぼうにあつかっちゃいけないんだぜ!!!」
「まりさといったな。まりさはどこに住んでたんだ?」
「ゆ!まりさはこうえんにすんでたんだぜ!!こうえんのだん・・」
「まりさの好物はなんだ?」
「ゆ?まりさはあまあまさんがだいすきなんだぜ!!!あまあまをくれるのぜ?」
「れいむと初めて会ったのはどこだ?」
「ゆ、きれいなおはなさんがいっぱいあるところであったんだぜ!!あのときの・・」
「まりさの得意なことは?」
まりさの素性を肝心なところだけ聞く。
まりさのお気に入りの場所や、得意なこと、大事な宝物といった内容も聞いた。
それを簡単にメモする。
5分ほどまりさと話をした。
れいむのいる部屋にまりさを連れて戻る。
れいむはソファーの上でのん気に眠っているようだ。
れいむの頬を強くつねって起こしてやる。れいむに対して行った初めての体罰だ。
「ゆぃ!いだいよ゛!!!おにいさんはそんならんぼうなことしないんだよ!!どうじでれいむをゆっくりさせてくれないの!?」
「さてこれから、れいむがどのくらいまりさのことを好きなのか試させてもらう。」
用意した透明な水槽へまりさを入れる。
「ここからはやくだすんだぜ!!ここはせまくてゆっくりできないんだぜ!!!」
「まりさをはやくだしてあげてね!!これじゃまりさがゆっくりできないよ!!」
「すぐにゆっくりできるさ。さて実験の説明をしよう。
これかられいむに10問ほど、まりさに関する質問をする。
それに答えることで、れいむがまりさのことをどれだけ理解しているのかが分かる。
10問中、5問以上正解できればここをお前たちの家にしてもいい。それが今回の賞品だ。
ただし1問ずつ間違えるごとに、お前たちに厳しいおしおきをする。
それぐらいの罰が無いと、れいむがまりさのことをどれくらい本気で想っているのか分からないからな。」
「なんでもきいてね!!れいむはまりさのことならなんでもわかるよ!!」
「れいむはたのもしいんだぜ!!まりさたちのあいはしんじつなんだぜ!!!」
「オッケー、なら1問目だ。まりさの大好きな食べ物は?」
「まりさはあ・・・・・」
そこで水槽にふたをする。まりさが答えては意味がない。
ふたをすることで、まりさの声が聞こえなくなった。
「まりさはあまあまさんがだいすきなんだよ!!」
「正解だ。」
こうして実験が始まった。
まりさを閉じ込めている水槽のふたを外してやる。
すると、中から元気なまりさの声が聞こえてきた。
「ここからはやくだすんだぜ!!!」
「やったよまりさ!れいむはせいかいしたよ!!れいむはまりさのことならなんでもわかるんだよ!!!」
「れいむはえらいんだぜ!!これでまりさはれいむたちといっしょにこのおうちにすめるんだぜ!!!」
それ以上の会話をさせないよう、すぐに水槽のふたを閉める。
「さて2問目だ。まりさはどこでれいむと出合った?」
「ゆ!おはなさんがいっぱいあるところだよ!!」
「正解だ。」
水槽のふたを開けてやる。
れいむとまりさはお互いを褒めあっている。
そして、まりさがどこに住んでいたかという3問目の質問にも、れいむは簡単に正解する。
「さて4問目だ。まりさのお気に入りの場所は?」
「まりさのゆっくりできるばしょは・・・・きのかげなんだよ!!!」
「不正解だ。」
「どぼぢでぞんな゛ごどい゛う゛の゛ぉおおおおおおおお!!!」
水槽のふたを開ける。そして同じ質問をまりさにしてみる。
「まりさはおはなさんがあるところがすきなんだぜ!!れいむはとうぜんしってるんだぜ!!!」
「ゆ?まりさはきのかげがすきなんじゃないの??」
「ゆ??まりさはおはなさんのあるところが・・・」
そこでふたをする。
「さて、不正解だったからおしおきをしてやらないとな。」
「どう゛じで!!!まりさはきのかげがすきなんだよ!!!」
「でも、まりさは花のある場所が好きだって言ったしな。さて執行だ。」
「ゆうう!!まりさはきのかげがすきなんだよ!!!!!!」
れいむは、自分が正しいと何度も訴える。だが不正解はくつがえらない。
じたばたするれいむのほうに手を近づける。
「ゆ!!!れいむはいたいいたいさんはいやなんだよ!!ゆっくりできないんだよ!!」
「安心しろ、れいむは痛くない。」
プチっという音が2回ほど聞こえた。
れいむは目をつぶっていたが、痛みが来ないので拍子抜けしたようだ。
「ゆゆ!!ぜんぜんいたくないんだよ!!おにいさんはれいむにきがいをくわえられないんだよ!!!」
「そうかな?まりさを見てみろ。」
れいむはまりさの方をぱっと向く。
水槽の中のまりさは涙を流し、何か叫んでいるようだ。
「ゆゆ!まりさどうしたの???おにいさんになにかいたいいたいことされたの??」
水槽の中のまりさが何を言っているのか、れいむには分からないようだ。
「どうした?まりさのことなら何でも分かるんじゃなかったのか?5問目だ。まりさが今、何を言ってるか分かるか?」
「まりさはきっとおにいさんにいたいいたいことをされたんだよ!!そんなおにいさんはせいっさいするよ!!!」
「残念、それは違う。さて間違えたお仕置きだ、続けて執行する。」
ニチっ ピチっ
「どぼぢでぇえええ!!!まりさにきいてみないとわからないんだよ!!」
「あれ、まりさのことならなんでも分かるって言ってたのにそれかよ・・・はは、仕方ないな。ふたを開けてやるよ。」
水槽のふたをあける。すると、まりさの悲痛な叫び声が聞こえてきた。
「ゆぁああああ!!!まりさたちのおちびちゃんがぁあああああああ!!!」
「ゆゆ?おちびちゃんがどうしたのまりさ?」
れいむは自分の頭についている蔦を見る。
そこには、足を潰されてのたうちまわる実ゆっくりが4匹くっついていた。
4匹は体をブルブルと震わせ、その顔は苦悶の表情に満ちている。
「ゆぁああああれいむのおちびちゃんがぁああああああああ!!!!」
「やっとまりさの言いたいことが分かったか。れいむは案外、鈍いんだな。」
これからのゆん生に希望を持ち、誕生の瞬間を胎動しながら今か今かと待ち続けていた実ゆっくりだったが、既にその足が失われている。
無事に生まれてきたとしても、歩くことはできないだろう。
実ゆっくりたちは何も悪いことをしていない。
普通のゆっくりならばその理不尽さに憤慨し、加害者を罵倒するだろう。
しかし、実ゆっくりたちはどんなに苦痛を感じていても、泣き叫ぶことができない。
生まれ落ちるまで、実ゆっくりはしゃべることができないのだ。
実ゆっくりたちが、どれほどの苦痛を感じているのかは分からない。
だが、その苦々しい表情を見る限り、とても苦しそうだということは何となく分かる。
れいむが事態を把握したのを確認してから、まりさの入った水槽のふたを閉める。
れいむとまりさは、歯ぎしりをして悔しさをあらわにしている。
そんなれいむの頭にポンポンと手をあててやる。
「れいむは所詮、まりさのことなんか何も分かってなかったってわけだ。」
「おにいさんはどう゛じでごんなごどするの????これじゃおちびちゃんはゆっくりできないんだよぉ!!!!」
「うん、そうだな。足が潰れた子供はゆっくりできないな。だが俺は約束どおり、答えを間違えたお前におしおきをしただけだ。」
「ぞん゛な゛ぁあああああ!!おにいさんはやくそくをやぶったんだよ!!れいむのおちびちゃんをゆっくりさせてくれるやくそくなんだよ!!!」
「おい、俺がいつそんなこと言った?俺はそんなこと言った覚えはないぞ。」
「ゆ!うそはダメだよ!!!おにいさんにはれいむのおちびちゃんをみせてあげたんだよ!!
だからおにいさんはおちびちゃんたちをゆっくりさせてくれることになったんだよ!!!」
「そうか。俺に実ゆっくりを見せたから、俺は子作りに協力する必要があると考えてるわけだな・・・・
ふざけるな。それがまかり通るなら、この先は言ったもの勝ちになる。それでいいんだな?よし。
れいむは自分の頭についている子供に危害を加えちゃいけないとは言ってないよな?だから俺は実ゆっくりの足を潰した。」
「ゆ!!どうちて・・・」
「れいむはこの5日間、家に帰って来なかった。つまり、この家から出て行ったということだ。だからここはお前の家ではない。」
「どぼぢでぞんな゛ごど・・・」
「れいむは毎日三食の餌が欲しいとは言ってないよな?ならこれからは餌をやらない。
まりさと一緒になりたいと俺に言ってないよな?なら一緒にさせない。
自分たちを痛めつけちゃいけないと言ってないよな?ならこれからお前らを痛めつける。」
「れいむのはなしをきいてね!!!」
「いや、聞かない。5日ぶりに家に帰ってきたとき、お前は俺の話を全く聞かなかった。
それどころか自分の都合のいいように解釈して、ここをまりさと自分だけの家にしようとした。」
「ゆ!れいむがかんがえたことはぜんぶそのとおりになるんだよ!!
だかられいむがかんがえたことには、おにいさんもしたがわないといけないんだよ!!
れいむはおうちでおぎょうぎよくするやくそくをまもってるから
おにいさんもれいむにかんよしちゃいけないっていうやくそくをまもらないといけないんだよ!!!」
「そこだ。れいむの根本的な間違いはそこだ。
関与についての考え方も違うが、まず、お前は別の約束を破っている。
子供を勝手に作ってはいけないという約束だ。それを棚にあげたら、お前の話は全く説得力がなくなる。
それ以前に、れいむが思っていることが現実にその通りになる・・・・か。
・・・んなわけないだろ。俺は俺の考えを持っている。まりさはまりさの考えを持っている。
れいむはれいむの考えを持っている。自分が考えていることは言葉で相手に伝えないと分からない。
例えそれが相手に伝わったとしても、それぞれが自分の考えを持っているんだから、
れいむの望む通りに相手が動くとは限らない。そうだろ?」
「れいむはまりさのかんがえてることならなんでもわかるんだよ!!!れいむがかんがえてることは
おにいさんもしたがわないといけないんだよ!!!いいかげんなことをいうおにいさんはゲスだよ!!!」
「そうか、そう言い張るなら実験を続行だ。今、まりさが考えていることを当ててみるといい。それが6問目だ。」
水槽の中のまりさは不思議そうな目をしている。
「わかったんだよ!!まりさはせまいせまいっていってるんだよ!!!そうきこえたんだよ!!!」
「そうか、じゃあふたを開けてみるぞ。」
ふたを開けるとまりさの声が聞こえてくる。
「れいむはどこにいったんだぜ!?にんげんはれいむをかくしちゃだめなんだぜ!!とっととれいむをみせるんだぜ!!!」
「ゆ?れいむはここにいるよ!!まりさはおめめがみえないの?」
「ゆゆ?しらないゆっくりがいるんだぜ。しらないゆっくりはとっととどこかいくんだぜ!!!」
「どぼぢでぞんな゛ごどい゛う゛のぉおおおおおおおお!!!!れいむはれいむだよ!!!」
「ゆ?なにいってるんだぜ。れいむはきれいなおかざ・・・・」
そこでふたを閉める。
「これでまりさの考えていることが分かっただろ。まりさはお前のことを知らないんだとさ。」
「そんなことないんだよ!!まりさはそんなこといわないんだよ!!!」
「あれはまさしくまりさだ。ただ、お前のことが分からないようだがな。さて3回目のおしおきだ、次はこの飾りを破るとするか。」
「・・・・ゆゆ!それはれいむのおかざりさん!!どうじでおにいさんがもってるの???」
「知らないよ、なんでだろうね。れいむの超能力で当ててみたらどうだ?」
手に持ったお飾りをビリビリと破く。これで二度と、まりさはれいむのことを認識できないだろう。
「ゆぁあああああ!!!れいむのおかざりさんがぁああああああ!!!!」
「さて7問目。今まりさは何を考えているか。」
「ゆうう!!!まりさはれいむのことをかわいそうだとおもってるんだよ!!!」
「そうかそうか、それは涙ぐましい話だ。それではふたを開けるとするか」
サッ
「とっととここからだすんだぜ!!それとへんなゆっくりはとっとときえるんだぜ!!!ここはれいむとまりさのおうちなんだぜ!!!」
「ゆっ、まりさどうしたの!?」
「きやすくはなしかけるなだぜ!!まりさとおはなししていいのはれいむだけなんだぜ!!!」
「れいむはれいむだよ!!まりさはおめめがみえないの??」
「さて7問目も不正解だったな。それでは遠慮なく・・・」
「ゆ?なにを・・ゆゆ!れいむのおちびちゃんをつれていかないでね!!」
れいむの頭についている蔦を引きちぎり、まりさのいる水槽の中に入れてやる。
蔦には足のつぶれた実ゆっくりが4匹ついている。
「ゆ!へんなゆっくりのこどもだよ!!ゆっくりできないこどもはとっととしんでいってね!!!」
プチっ プチっ
プチっ プチっ
「あああああ!!!れいむのおちびちゃんがぁああああああああああああ!!!!」
「いいきみなんだぜ!!れいむとまりさのおうちにかってにはいってくるからなんだぜ!!!」
「どうしてまりさはれいむのおちびちゃんをころしたのぉおおおおおお!!!!」
そこでふたを閉める。
「8問目。まりさはなんでれいむの子供を殺したのでしょうか?」
「そんなのわからないんだよぉおおおお!!!」
「ハイ残念、これで5問連続で不正解だ。残りの2問を正解しないと、ここをお前たちの家にすることができないぞ。」
「どうぢでまりさはおチビちゃんをころしたのぉおおおおおお!!!!」
「まりさのことなら何でも分かるんじゃなかったのか?まぁいいや、おしおきだ。」
水槽の前に立ちはだかり、れいむからまりさの姿が見えなくなるようにする。
それから水槽のふたを取り、中にいるまりさの帽子を奪う。
「ゆ!!まりさのおぼうしをかえすんだぜ!!!」
それから水槽の中のまりさとれいむを対面させてやる。
「ゆゆ?しらないまりさがいるよ!ここはれいむとまりさのおうちだよ!!しらないまりさはとっととここからでていってね!!!」
「ゆ!ここはれいむとまりさのおうちなんだぜ!!!しらないれいむこそとっととでていくんだぜ!!!」
「さて9問目だ。今、れいむの好きなまりさはどこで何を考えているでしょう?」
「ゆ!まりさはここにいるんだぜ!!」
「ゆ!まりさはここにいないんだよ!!」
「不正解。6問不正解だったから、次の質問に正解しても賞品はあげられないな。そしておしおきだ。」
おしおきとして、まりさの入っている水槽にれいむを入れる。
途端に、お飾りのついていない2匹はお互いを警戒し始めた。
「10問目、まりさに関する最後の質問だ。まりさは本当にれいむを愛していたか?」
「ゆ!まりさはれいむのことがすきなんだよ!!!だからはやくまりさをみせてほしいんだよ!!!」
「まりさはれいむのことがだいすきなんだぜ!!!だからはやくれいむをみせるんだぜ!!!」
「正解だ。まりさは本当にれいむのことを愛してたんだな。」
「とうぜんなんだぜ!!だかられいむをはやくみせるんだぜ!!それとゆっくりできないれいむはとっととしんでね!!」
「ゆ!!ゆっくりできないまりさこそとっととしんでね!!!」
2匹が水槽の中で罵り合い、殺し合いを始める。
れいむとまりさの力は互角らしく、両者一歩も譲らない。
2匹はしばらく水槽の中で争いを続ける。
一瞬、まりさが油断した。そこへ上かられいむがのしかかった。
あとは一方的にれいむが攻撃を繰り返す。
れいむの一方的な攻撃によって、
まりさは餡子の塊になってしまったようだ。
そこで、まりさだった塊に帽子をかぶせてやる。
「ゆうっ、ゆうっ、ゆゆ!!まりさどう゛ぢで・・・・ゆうう、おにいさんがまりさをころしたんだね!!れいむはぜったいにゆるさないよ!!」
「なるほどなるほど、確かに俺が殺したようなもんだな。でも実際はお前が手を下した。所詮、お前たちの愛はその程度だったということだ。」
「そんなことないよ!!れいむはまりさのことがだいすきだったんだよ!!!どうじてまりさをころしたの????」
「お前のことを愛していて、そして途中でお前を嫌いになった。気持ちが中途半端だったから、お前の好きなまりさを殺したのさ。」
「そんなことないよ!!まりさはさいごまでれいむのことがだいすきだったんだよ!!!」
「いや、まりさの心境じゃない。それは俺の心境だ。
11問目。今、俺が何を考えているか当てられるものなら当ててみろ。」
おにいさんの目に涙が浮かんでいる。
おにいさんはれいむのことを愛でていたのだ。
家の中でお行儀よくしてくれて、自分になついてくれるれいむに対して深い愛情を注いでいた。
のびのびと育てるために、れいむを自由に外出させ、そのかわり野良ゆっくりと子供を作ってはいけないという約束をした。
しかしその約束を反故にされ、おまけにおにいさんのことが嫌いだとれいむに言われた。
おにいさんのショックは大きい。
れいむは、そんなおにいさんの気持ちを全く察していないようだ。
ただ自分勝手に、自分に都合のいいように物事を考えている。
飼い始めてからずっと、おにいさんとれいむの心がすれ違っていたのだ。
「ゆ!まりさをころしたおにいさんはだいきらいなんだよ!!!とっととしんでね!!!」
「そうか残念だ。俺の気持ちが分からないれいむには、おしおきをしなければならないな。」
ギュッ
「いちゃいよぉおおおお!!!れいむのほっぺをつねらないでね!!!」
メチメチ
「ゆぎゃっ、ゆぎゃぁああああああ!!!」
ブチブチブチ
「しんじゃうよぉおおおお!!!おにいさんやめてね!!!!」
クチャッ、クチャッ
「ゆああああぁぁれいむのあんこがぁあああああ!!ゆっ、ゆ゛ぎゃっ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛ぎいいい、ゆ゛っ、」
「苦しいか??れいむ、苦しいか????だがお前に裏切られた俺の心は、もっともっと苦しいんだ。」
れいむはまりさのことなら何でも分かると言っていたが、本当はまりさのことを何も分かっていなかった。
お飾りの無くなったまりさを認識することさえもできなかった。
まりさはれいむのことが大好きだったが、お飾りの無いれいむが大嫌いになった。
れいむとの間にできた大事な大事な子供も、いとも簡単に殺してしまった。
そして俺はれいむのことが大好きだったが、最後にはれいむを痛めつけてしまった。
家を離れている間、れいむは心のお飾りをどこかに置き忘れてきたのかもしれない。
俺は、心のお飾りを無くして帰ってきたれいむを、いつものれいむだと認識できなくなってしまったようだ。
本当の愛ならば、例えお飾りが無くても、話し方や仕草で愛するものを認識できるはずである。
お飾りが無くなると、途端に相手を認識できなくなってしまう程度の愛、それは上っ面の愛情でしかないのだ。
みんなそれぞれ愛を持って、大好きな相手と接していた。
だがそれは結局のところ、
それなりの愛だったというわけだ。
いや・・・・・・ちがう
よく考えたら、好きという言葉と愛という言葉はイコールではない。
・・・とうとう分かった。愛が何なのか分かった。
倫理的な良し悪しに関わらず、
愛とは、お互いの気持ちが一致することだ。
「ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・・・いちゃい・・・ゆ゛っ・・・・・ゆ゛っぐりぢだいよ゛・・・・・・」
れいむが苦しんでいるのを理解しながら、餡子の中身をぐちゅぐちゅと掻き回し、れいむを思う存分苦しませる。
「れいむ、大嫌いだよ。」
「ゆ゛っ・・・お・にい・さ・ん・・・き・らい・だ・よ・・・」
俺とれいむの心が初めて一つになる。
相手を殺したいほど、
俺はれいむのことを大嫌いになり、
れいむは俺のことを大嫌いになった。
これでやっと、れいむとの間にできていた溝が埋まった。
その瞬間、心の苦しみから解放された。
「お・・・に・い・・さん・・は・・・し・・・・・・ね・・・」
「それは叶わない、しぬのはお前だ。あの世で反省してくるんだ。」
「ゆ゛っ・・・・・・・・」
れいむの表情が急に変わった。
「お・ち・・び・・・ちゃ・・ん・・・ま・・・り・・・さ・・・・ご・め・・ん・・・・ね・・・
お・・・に・・い・さ・・・ん・・・ご・・・め・・ん・・・な・・・さ・・・い・・・・・・・」
「れいむ、最期に謝るのは間違ってるぞ。れいむの謝罪は、今の俺にはただの命乞いにしか聞こえない・・・」
れいむは返事をしない。
部屋の中には、5つのゆっくりの死骸が残った。そして、
オレンジージュースをかけられて生き残ったれいむが、今後もおにいさんに飼われることになった。
それからおにいさんは毎日、死なない程度にれいむを虐待している。
れいむもおにいさんに対して毎日、暴言を吐き続けている。
おにいさんは、れいむのことをとても愛でているのだ
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最終更新:2010年10月12日 16:00