anko1982 れいむはゆっくりできない

とある森の中、ゆっくりの夫婦が巣の中でゆっくりしていた。
狩りから帰ってきてゆっくりしているまりさとその成果である食料を貪っていたれいむのつがいである。

「ねぇ、まりさ」
「なに?れいむ?」
「れいむ、おちびちゃんがほしいよ!」
「……」

れいむの言葉につがいのまりさはため息を吐いた。

「なんどもいってるでしょ?おちびができたらゆっくりできないって」
「れいむがゆっくりできるよ!」
「たべものはどうするの?いまのりょうじゃぜんぜんたりないよ」
「まりさがもっとかりをすればいいだけだよ!」
「れいむ、かりだってたいへんなんだよ?ゆっくりりかいしてね」
「なにいってるの?かりはまりさのしごとでしょ!あまえないでね!」
「まりさにはこれがげんかいなんだよ、これいじょうをのぞむなられいむもかりをてつだってね!」
「いやだよ!れいむそんなゆっくりできないことはしたくないよ!ゆっくりりかいしてね!」
「まりさがそのゆっくりできないことをしているかられいむはまいにちむーしゃむーしゃできてるんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「うるさいよ!むずかしいこといってれいむをおこらせないでね!ぷくー!」
「……」

まりさはれいむの様子に呆れていた。
まりさは決して狩りが下手ではない、れいむの食欲が異常なのだ。
まりさは思う、なぜ自分はこんな相手をつがいにしてしまったのだろうかと。
出会った当初は可愛くてゆっくりしたれいむだった。
だがつがいとなって一緒に住むようになってかられいむは豹変した。
まりさのお手伝いを積極的にするかられいむとゆっくりしようね!と言っていたのが嘘のようだ。
いや、実際それは嘘だった。
れいむはただ自分がゆっくりしたいだけで別に相手がまりさでも他のゆっくりでも構わないのだ。
つがいになってしまえばこっちのもの、あとは好き勝手にゆっくりするだけ、それがれいむの作戦だった。
その作戦にまんまとハマってしまったまりさがおバカなのだ。
そしてれいむは食欲だけでなく子供を欲するようになった。
れいむは母性に満ちていると噂されるが実際は母性など無い。
子供がいれば他のゆっくりに見せびらかす事で自分がゆっくり出来るという理由だ。
母性など欠片もないので子供の教育なども一切しない。
れいむにゲスやでいぶと呼ばれるものが多いのもこれが原因である。
好き勝手に育った子供がどうなるか誰でも分かる事だ。
仮につがいに愛想をつかされても「しんぐるまざー」を理由に他のゆっくりから食料を貰えばいいと考えているのだ。

「まりさ!はやくれいむとすっきりしようね!」
「いやだよ、まりさはかりでつかれてるからすーやすーやするね、ゆっくりおやすみ!」
「ゆぐ!?まりさぁ!?どぼじでねちゃうのぉぉぉぉぉ!?」

このれいむはただすっきりしたいだけ、そのついでに子供ができれば一石二鳥と考えている事はまりさにはお見通しだった。
いちいち相手するだけ時間の無駄なのでまりさはれいむの言葉を無視し眠りについた。

「ゆぐぐぐぐぐぐ!れいむがこんなにさそってるのに!まりさはゆっくりしてないね!なられいむにもかんがえがあるよ!」








「ゆ?」

その日の深夜、まりさは自分の体に何かゆっくりできない事が起きている事を感じ取り目を覚ました。

「れいむ?なにしてるの?」

寝起きで意識がボーっとしているまりさはれいむが自分に体を擦り付けているのを見ても状況がよく分かっていなかった。
だが意識がハッキリしてくると絶叫を上げる。

「れいむぅぅぅぅぅ!?なにしてるのぉぉぉぉぉぉ!?」

まりさの絶叫にれいむは当たり前のように叫んだ。

「れいむはすっきりしたいっていったでしょ!?まりさがあまりにおくてだかられいむがおてほんをみせてあげるね!」

れいむは激しくまりさに体を擦り合わせ粘着質の体液を噴出している。

「いやぁぁぁぁぁ!!まりさすっきりしたくないぃぃぃぃ!!」
「なにいってるの!?せっかくれいむがさそってあげたんだからすなおにうけとめてね!ついでにおちびちゃんつくろうね!」
「やべでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

れいむを振りほどこうにも思うように力が入らない。
狩りで疲れきった体ではれいむに勝つ事は不可能だった。
そしてついにれいむが絶頂を迎える。

「すっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「す、すっきりぃぃぃぃぃぃぃ……」

れいむの言葉に反応するかのようにまりさもまた絶頂へ達した。
無理やりのすっきりであってもゆっくりは非常に発情しやすいのでまりさの意思とは関係なしに体が反応してしまったのだ。

「ゆふふ!これでれいむもおかあさんになれるよ!ゆっくりできるね!」

交尾の終わったれいむは自分の頭上を見上げた。
何故なら交尾をした直後に頭からおちびちゃんを生やした茎が伸びる事を知っているからだ。
だがいつまで経っても茎は生えなかった。

「どぼじでくきさん、はえないのぉぉぉぉぉぉ!?」

れいむの絶叫にまりさはようやく体を起こしれいむに文句を言う。

「れいむ!ひどいよ!なんでこんなことする……の?」

だがその言葉は自分の頭上に存在する物体を見て絶叫へと変わった。

「ゆぅぅぅぅぅぅ!?まりさにくきさんがはえてるぅぅぅぅぅぅ!!!」

まりさの絶叫にれいむはようやくおちびちゃんが自分ではなくまりさに実った事を理解した。

「どぼじでまりさがにんしんしちゃうのぉぉぉぉ!?」

ぺにまむ型のすっきりならば確実に挿入された方が妊娠するのだがすりすり型のすっきりはどちらが妊娠するかはランダムである。
しかしその確率を操作するのも可能だ。
それは攻めと受けをハッキリさせる事だ。
攻める側は父親、受け側は母親というのがゆっくりの常識らしく、子を宿すのはほぼ確実に受け側である。
れいぱーに犯されたゆっくりが確実に妊娠するのがいい例だ。
だがこのれいむはとにかくすっきりしたいという欲望が強すぎてその事をすっかり忘れていた。

「ゆぐぐぐ!ふん!まあいいよ!すっきりできたしおちびちゃんもできたしこれでゆるしてあげるね!」

自分が思い描いていた結果とは違ったが当初の目的は果たしたのでれいむは呆然としているまりさを無視して寝てしまった。

「ゆ、ゆうぅぅぅぅぅ、どうしよう、まりさ、にんしんしちゃったよぉぉぉぉ」

れいむに犯された事よりも今後の事を考えてゆっくり出来なくなったまりさはゆんゆんとすすり泣いた。







そして次の日。


「まりさ!なにしてるの?はやくかりにいってきてね!」

いつまで経っても狩りに出かけないまりさにれいむは大声で怒鳴り散らす。

「れいむ、まりさはにんしんしてるんだよ?かりなんかできないよ、わるいけどれいむがかりにいってきてね」

まりさの言葉は間違っていない。
子供の事も考え激しい運動は避けなければならないのだ。
だがれいむの答えは

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?なにいってるのぉぉぉぉぉぉ!?かりはまりさのしごとでしよぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ゆぅ!?」

れいむの絶叫にまりさはたじろいだ、そんなまりさに構わずれいむは続ける。

「にんしんしたってかんけいないよ!はやくいってきてね!すぐでいいよ!」
「れいむ!まりさはにんぷさんなんだよ!ゆっくりしないとおちびちゃんがゆっくりうまれないでしょ!?」
「つべこべいうなぁぁぁぁぁぁ!!!さっさといってこぉぉぉぉぉい!!!」
「なられいむはおうちでなにするの!?おちびちゃんのおもちゃとかべっどとかつくってくれるの!?」
「なんでれいむがそんなことしないといけないのぉぉぉぉ!?まりさがにんしんしたんだからまりさがやればいいでしょぉぉぉ!?」
「じゃあれいむはいったいなにをしてくれるの!?」
「れいむはおうちでゆっくりするっていうたいせつなおしごとがあるんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「!!!」

れいむの言葉に絶句するまりさ。
こいつがこれほど自分勝手で何もしない怠け者だとは思わなかったからだ。

「ゆぐぐぐ!わかったよ!いけばいいんでしょ!でもおちびちゃんになにかあったられいむのせいだからね!」

捨て台詞を吐いておうちを飛び出すまりさ。
背後でれいむがぎゃーぎゃー叫んでいたが怒り心頭のまりさには聞こえていなかった。

れいむが何故こんな事を言ったのか?
それはやはりれいむは自分が妊娠したかったからだ。
それをまりさに横取りされたと思いまりさに厳しく当たったのだ。
しかも実ったのは全てまりさ種。
自分に似たおちびちゃんがいないことでおちびちゃんに対する愛情も全く無かった。
れいむはどこまでも自分勝手で愚劣な饅頭だ。
酷い奴だと自分と同じれいむ種だけを残し他のチビを食い殺すのもいるほどだ。

「れいむがあんなにゆっくりできないやつだなんて!そうとわかってたらまりさはあんなのとはいっしょにならなかったよ!」

散々れいむの悪口を言っていたまりさだがようやく頭も冷えて冷静になった。
そして今後の事を考える。

「どうしよう、もういっそれいむとりこんしてまりさだけでおちびちゃんをそだてようか?」

ぶっちゃげそれが一番妥当なのだが……

「でも、おちびちゃんがうまれればもしかしたられいむもやさしくなってくれるかも……」

僅かに残っていたれいむへの愛情がまりさを縛っていた。
れいむにそんな感情はないと心のどこかでわかっていても。
一度好きになった相手、もう一度信じてみたいとまりさは思ってしまった。
それが最悪の結果に繋がろうとも。






「ただいま、れいむ……」

暫くしてまりさが帰宅した、だがその顔は真っ青であった。

「おそいよ!れいむもうおなかぺこぺこなんだよ!はやくたべものだしてね!」
「それが……」
「ゆ?」

まりさの頭には折れた茎の根元しか無かった。
れいむがそれに気づくとまりさは帽子の中から折れた茎を取り出す。
まりさは頑張った、実ゆっくりを気にしながらいつも以上に頑張った。
頑張りすぎた結果、まりさは集中力が途切れて転んでしまい頭から木に激突してしまった。
頭上から「ペキッ」という嫌な音がしたと思ったら茎が自分の目の前に落ちた。
餡子の供給を断たれた実ゆっくりは苦しそうな表情で小さく呻きながら黒ずんで動かなくなった。
まりさは号泣した、自分の初めてのおちびちゃんが生まれる事なく死んでしまった事に。
そして自分を責めた。
もっと自分がおちびちゃんに気を配っていれば。
だが泣いていても始まらない。
まりさはゆんゆんすすり泣きながら狩りを中断しれいむの待つ我が家へと帰ってきたのだ。
もしかしたられいむが自分を慰めてくれるかもしれないと思って。
だがまりさからこれまでの状況を聞いたれいむの答えは……

「どうでもいいけどたべものはもってきたの?」
「ゆ!?」
「ないならはやくかりにいってきてね!」
「ゆゆぅぅぅぅぅぅぅ!?」

これがれいむの答えだった。
まりさへの慰めの言葉どころかおちびちゃんの話題すら無かった。

「れいむ!おちびちゃんがしんじゃったんだよ!?」
「ゆふん!まりさがへまをしておちびをころしたってのはわかったよ!だからなに?どうじょうでもしてほしかったの?」
「!!!」
「やっぱりまりさにこそだてなんてむりだね!おとなしくれいむをにんしんさせておけばこんなことにはならなかったのにね!」
「……」
「そんなことよりはやくたべものをもってきてね!たくさんでいいよ!」

まりさは無言のまま、折れた茎を咥えるとその場を去った。







「……」

まりさは死んでしまったおちびちゃんを無言で穴に埋めていた。

「……」

自分の失敗を心の中で嘆きながら。

「……」

そしてこんな状況に追いやったれいむへの憎しみを増大させながら。

「……ぜったい」

まりさは穴を埋め終わると静かに口を開く。

「ぜったい、ぜったい、あのくそでいぶにじごくをおがませてやる……!!!」

その目にはもはやれいむへの愛情は無く、ただ憎しみだけが宿っていた。







その日の夜。

「れいむ、すっきりしようか?」
「ゆ?いいよ!やっとまりさもれいむのみりょくにきがついたんだね!」

突然のまりさの誘いにれいむは驚くがすぐに受け入れた。

「れいむ、まりさはおちびちゃんをそだてるのがへただからこんどはれいむににんしんしてほしいよ」
「あたりまえだよ!れいむはこそだてがじょうずなんだよ!まりさなんかとちがってね!」
「……っ!! そうだね、れいむにはかなわないよ、だからちゃんとれいむがにんしんするようなすっきりをしようね」

まりさはぺにぺにを生やした。

「ゆふん!まりさったらけだものさんだね!そんなにれいむのまむまむがほしいんだね!いいよ!とくべつにいれさせてあげるね!」

れいむは自分のもみあげでまむまむを大きく開く。

「……!!! いくよ!れいむぅぅぅぅぅ!!!」

そのあまりに気色悪い穴に吐き気がすると同時に太い木の枝で滅茶苦茶に破壊してやりたい感情を抑えつつまりさはれいむの中へと挿入した。

「ゆほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!すごいよぉぉぉぉぉぉ!!!まりさぁぁぁぁぁぁぁ!!!もっとぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「……!!!」

れいむの超絶災厄ボイスに激しい殺意を抱きながらまりさは腰を振り続けた。


以下省略


「「すっきりぃぃぃぃぃぃ!!!」」

二匹同時に達するとまりさの精子餡がれいむの中へと注がれる

「ゆ!?れいむ、にんしんしたよ!」

交尾が終わるとれいむの頭に茎が生えてきた。
れいむはやっと自分の思い描いた展開になってご満悦だ。
しかも実ゆっくりはれいむ種だけという理想的なものだった。

「おめでとう、れいむ」
「ゆふふ、れいむのおちびちゃん、ゆっくりうまれてきてね!」

無表情のまま、まりさが祝福の言葉を送る。
れいむは自分のおちびちゃんに夢中なのかまりさの言葉に反応しなかった。

「……」

任務は終わったとばかりにまりさはそのままれいむから距離を取って寝てしまった。
もしここでまりさに感謝の言葉の一つでも言えば限りなく可能性は低いが今後の展開も変わっていたかもしれないのに。






れいむが妊娠してから数日後、ようやくれいむが出産の時を迎えた。
それまでまりさは機械的に狩りをして我が家に戻ってもれいむとはほとんど会話をしなかった。
れいむもそんなまりさに不快感を示したがそもそもまりさはゆっくりできない奴という結論に至ってれいむもまりさに構う事は無かった。
だがさすがに出産時にはまりさも近くで見守っていた、何故かニヤけた表情で。
その表情にゆっくりできないものを感じてれいむは質問した。

「なにがそんなにおかしいの?」
「おちびちゃんがうまれるからにきまってるでしょ?ばかなの?しぬの?」
「ゆぐぐ!!とにかくそのかおはやめてね!ゆっくりできないよ!」
「これがまりさのかおだからやめられないよ、ゆっくりりかいしてね!」

まりさの言葉に腹が立ったが今はおちびちゃんに集中すべきだろう。
そう判断してれいむは今にも産まれ落ちそうなおちびちゃんを見上げた。

プチ

そして実ゆっくりがほぼ同時に産まれ落ちた。

「ゆゆ~ん!かわいいよぉぉぉぉ!さすがれいむのおちびちゃんだね!」

初出産の感動に涙するれいむ。
だがれいむはすぐに肝心な事を思い出した。
おちびちゃんが生まれたらまず最初は「ゆっくりしていってね!」と挨拶する事に。
れいむは大きく息を吸って満面の笑み(れいむ基準)で叫んだ。

「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」

それに対するおちびちゃんの言葉はもちろん

「「「ゆっくちさせたいならしゃっしゃとあみゃあみゃをもってこい!うすのろくそまんじゅう!」」」

だった。

「ゆ?」

何を言われたかよく分からないれいむ。
何だか凄くゆっくり出来ない事を言われた気がする。
きっと聞き間違いだと思いもう一度元気に挨拶した。

「おちびちゃん!れいむとゆっくりしていってね!」

それに対するおちびちゃんの答えはもちろん

「「「あみゃあみゃもってこいっていってるのがきこえにゃいの?もしそうならしゃっしゃとちぬことをおすすめするよ!」」」
「……」
「「「なにだまってるにょ?おばきゃだからりきゃいできにゃいの?もうすこしわかりやすいことばをつかったほうがよかった?」」」
「ゆ、ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

れいむは我が子から放たれる暴言にあっさりキレてしまった。

ブチブチブチ!!!

れいむは即座に我が子を踏み潰す。

「おかあさんにひどいこというげすはさっさとしねぇぇぇぇぇ!!!」

既に皮と餡子の塊となった我が子を延々踏み潰し続ける。

「うすのろくそまんじゅうだとぉぉぉぉぉ!?せかいいちのびじょであるうつくしいれいむにむかってぇぇぇぇぇ!!!」

もはや何だったのか分からん物体になった我が子、それに向かってれいむは叫び続ける。

「せっかくれいむがうんでやったのにこのおんしらずどもがぁぁぁぁ!!」

般若の形相で喚き続けるれいむ。

「おまえらおちびどもはれいむをゆっくりさせるためのどうぐなんだぞぉぉぉ!!!」

延々喚き続けるれいむに飽きたのか、まりさが口を開いた。

「やっぱりれいむはげすだね」
「ゆぐ!?まりさぁ!?なにいってるのぉ!?」

まりさの言葉に反論するれいむ。
だがまりさは冷静に、そして冷たい視線でれいむに告げる。

「うまれたばかりのおちびをころすようなやつをげすといってなにがわるいの?ばかなの?しぬの?」
「そ、それはこいつらがれいむにひどいこといったから……!」
「わるくちいわれたからころすの?それっておかしくない?まずはそんなこといっちゃだめとちゅういするのがふつうでしょ?」
「ゆぐぐぐぐぐぐぐ!!で、でも!あんなげすになにをいってもむだだよ!」
「なんでげすってきめつけるの?もしかしてれいむじしんがげすだからそれからうまれたおちびもげすってわかってるの?」
「れいむはげすじゃないぃぃぃぃぃぃ!!!げすはおまえだぁぁぁぁぁぁ!!!」

逆ギレしたれいむはまりさに体当たりを仕掛けるが毎日狩りをしているまりさに勝てるはずもない。
あっさりとまりさの体当たりで跳ね返されるれいむ。

「い、いだいぃぃぃぃぃ!!!どぼじでごんなごどするのぉぉぉぉぉぉ!?」

痛みに弱いれいむは大げさに泣き喚いた。
そんなれいむを汚物でも見るような目で睨むまりさ。

「ゆふん、やっぱりれいむにぼせいなんてないね!こそだてもできずにうまれたばかりのおちびをころすようなやつだもんね!」
「ゆぐ!?」
「そういえばさっき、おちびはじぶんがゆっくりするためのどうぐとかいってたよね?」
「そ、それは……」
「ほんとうにぼせいがあるならそんなことばはぜったいでてこないはずだよ!つまりれいむにはぼせいはないってことだね!」
「ち、ちがうよ!れいむはぼせいあふれるゆっくりだよ!こそだてがいちばんじょうずなんだよ!」
「じゃあなんでころしたの?」
「ゆ……!!」
「なんでおちびをどうぐっていったの?」
「ゆぐ……!!」

まりさの言葉に反論出来ないれいむ。
実際子供に対する母性など無かったので何も言い返せなかった。
そもそも子供に対する母性はれいむ以外の全てのゆっくりにも持っている。
それなのに何故れいむは母性に満ちていると言われてきたのか?
それは単純にれいむ種の数が多く、つがいとなって母親になる確率が高いだけだ。
母性という言葉もれいむ種自身が言い始めただけで他のゆっくりが言ったわけではない。
れいむ種は他のゆっくりと比べ優れている所が全く無い。
愚鈍で傲慢で他者に依存するだけの愚かな存在。
そこで自分は母性という素晴らしい特徴があると言い始めたのだ。
無論皆はそれが嘘と分かっていた。
れいむ種の子供がほぼゲス化したからだ。
ゲスの母親の餡子を受け継いだ子がゲス化するのは当然の結果なのだ。
そして、れいむ=ゲスという認識が一般化するのに時間は掛からなかった。
今ではれいむがつがいを持つ事はほとんどない。
ちなみにれいむ種同士でつがいになる事も絶対にない。
つがいになればどちらかが父親となって狩りをしなければならないがれいむ種の性格上、そんなことは絶対にしたくないからだ。
仮につがいになってもどちらが母親になるかで醜い言い争いをした末に数分で別れてしまうのだ。
こんなゲスとつがいになるのは今回のまりさのような変わり者だけだ。

「まりさがまちがっていたよ!こんなクズとつがいになるべきじゃなかったね!でもまりさはれいむとわかれないよ!」
「ゆ?ゆふふふふ!そうだね!かわいいれいむとわかれるなんてゆっくりできないもんね!そうとわかったらあまあまを……」

また訳の分からん事を言い始めたれいむにまりさは思いっきり体当たりをする。

「いだいぃぃぃぃぃ!!!どぼじでぇぇぇぇぇ!?どぼじでこんなことするのぉぉぉぉぉぉ!?」
「れいむといっしょにゆっくりするときめたのはまりさだかられいむがしぬまでずっといっしょにいるよ!それがまりさのつみだよ!」
「なにいってるのぉぉぉぉ!?つみってなんなのぉぉぉぉぉ!?いいかられいむにやさしくしてねぇぇぇぇぇ!!!」
「なにいってるの?まりさはただれいむがしぬまでいっしょにいるっていっただけだよ?だれもやさしくするなんていってないよ?」
「ゆゆぅぅぅぅぅ!?」
「これからはれいむはまりさの「おもちゃ」としてしぬまであそんであげるよ!れいむがおちびをどうぐあつかいしたみたいにね!」
「なにわけのわからないこといってるのぉぉぉぉ!?れいむはおもちゃじゃないよぉぉぉぉ!?ゆっくりりかいしてねぇぇぇ!!」
「まりさがそうきめたんだかられいむはおもちゃなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」








あれから数日が経った。

「ようこそ!ここがまりさのゆっくりぷれいすだよ!」
「「ゆっくりおじゃまするよ!」」

まりさのおうちに親友のちぇんとみょんが遊びに来た。
この2匹は幼い頃から一緒に遊んでいた仲間だ。

「さいきんちょっとげんきなかったからしんぱいしてたけどもうだいじょうぶみたいだねー」
「しんぱいしてくれてありがとう!でもまりさはだいじょうぶだよ!」
「で、まりさがげんきをなくしたげんいんをつくったげすはどこにいるんだみょん?」
「おくのほうにおいてあるよ!きょうはまだおもちゃであそんでないからいっぱいあそんでいってね!」
「わかったよー」
「りょうかいだみょん」

3匹が巣の奥へ進むとそこには全身傷だらけのれいむが横たわっていた。
逃げられないように底部がズタズタにされて動けなくされた惨めな姿を晒している。

「ゆひぃ!!!やめてぇ!かわいいれいむにこれいじょうひどいことしないでぇぇぇぇ!!!」

3匹を視界に捉えるとれいむは怯えた声で必死に許しを請う。

「みじめなんだねー、わかるよー」
「ほんとにれいむはすくいようのないクズだみょん!」

みじめなれいむの姿に軽蔑の視線を向ける2匹。
先ほどこれまでの経緯をまりさから説明されたのでれいむに対する同情などの感情は一切無い。

「だからみょんはいったんだみょん、れいむなんかといっしょになるなと」
「ゆっくりはんせいしてるよ」

実は2匹はまりさがれいむとつがいになると聞かされた時に断固反対したのだ。
れいむのゲスっぷりは2匹も当然知っていたから。
だがその当時はれいむはまだ優しく献身的なゆっくりを装っていた。
まりさもこのれいむなら大丈夫だと2匹を何とか説得しつがいになったのだ。
それに2匹もまりさの幸せそうな顔を見ると無理にれいむから引き離す事も出来なかった。
だが結局こうなった。
2匹は恨まれてもいいから無理やりれいむから引き離すべきだったと反省した。

「きにしてないからそんなかおしないでね」

2匹の心情を理解したまりさはそう言った。

「それよりもいまはおもちゃでいっぱいたのしんでいってね!」

まりさの言葉に2匹は気持ちを切り替えれいむに向き直った。

「そうだね、せっかくまりさがよういしてくれたおもちゃなんだからあそばないともったいないんだねー」
「ゆふふ、みょんのあそびかたはちょっとあらっぽいからおもちゃをこわさないようにしないとだみょん!」

れいむににじり寄る2匹。
その顔はおもちゃで遊べるワクワク感とまりさに苦労をかけさせたれいむへの怒りが混じっていた。

「やめてね……!やめてね……!れいむはかわいいんだよ?いじめないでね?おねが……」

ボゴォ!!!

れいむの懇願を無視する2匹は同時に体当たりを食らわせる。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!でいぶのおべべがぁぁぁぁぁぁ!!!いだいぃぃぃぃぃ!!!ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

これまで受けた苦痛とは比べ物にならない激痛を受けてれいむは悶絶した。
あまりの衝撃にれいむの片目が潰れ視界が半分になってしまう。

「おっと、やりすぎたんだみょん」
「これでもてかげんしたんだけどねー、やっぱりれいむはもろいんだねー、わかるよー」

れいむが弱いというのもあるがそれでも2匹は強かった。
ちぇんとみょんは運動神経に優れておりまりさが駆けっこや狩りで勝った事は一度も無かったのだ。
それでも2匹はまりさを見下さず同じ仲間としてまりさに接してきた。
当然だ、それがゆっくりするということだからだ。

「ごめんねー、おもちゃをちょっとこわしちゃったよー」
「きにしないでね!あそんでいればおもちゃはこわれるものだよ!だからえんりょしないであそんでね!」
「まりさはあそばないのかだみょん?」
「まりさはいつもあそんでるからきょうはちぇんとみょんがあそんでるのをみてゆっくりするよ!」
「それならえんりょなくあそぶよー」
「まりさはやさしいんだみょん」

2匹は顔を見合わせ何やら呟くと悶絶しているれいむの横に立つ。
そして

「ゆゆ!?やめてねぇぇぇぇ!!れいむのもみあげさんにさわらないでねぇぇぇぇぇ!!!」

2匹がもみあげを咥えるとれいむは必死に抵抗を試みる。
大切なもみあげに触れられた嫌悪感もあるのだがそれ以上にこれから何をされるのか愚かなれいむでも理解出来たから。
2匹はそんなれいむの様子に満足そうな笑みを浮かべると一気にもみあげを引きちぎった。

「ゆがぁぁぁぁぁぁ!!でいぶのぉぉぉぉぉ!?でいぶのさらさらでつやつやでかわいくてびゅーちふるなもみあげさんがぁぁぁぁ!!」

れいむ種にとってもみあげは命とも言えるほど大切なものだ。
感情を表現するときなどは大抵もみあげをぴこぴこ動かしたりするし手のように物を掴んだりも出来る。
生きていく上でも自分がゆっくりするためにもこれは必要不可欠なものなのだ。
それを失ったれいむの悲しみと損失感は想像を絶するものだろう。

「どぼじでこんなごどずるのぉぉぉぉぉぉ!?でいぶなにもわるいごどじでないのにぃぃぃぃぃ!!」

れいむの絶叫にまりさは答える。

「れいむはおもちゃなんだよ、ゆっくりりかいしてね!」
「でいぶはおもちゃじゃないぃぃぃぃぃ!!かわいくてとってもゆっくりしたゆっくりだよぉぉぉぉぉ!!」
「れいむがゆっくりしたゆっくり?ゆぷぷ!あたまがおはなばたけなの?」

ちぇんとみょんが手加減してれいむに暴行を加えているのをニヤニヤしながら見守りつつまりさはれいむに語る。

「おうたもへた、こそだてもへた、かりもへた、せいかくもさいあく、どうしようもないクズゆっくりだね!」
「ゆんぎぃぃぃぃぃぃぃ!!でいぶはしんぐるまざーなんだぞぉぉぉぉぉ!!やさしくしろぉぉぉぉぉ!!」
「しんぐるまざーのいみ、わかってる?それともあんこのうだからいみもしらずにてきとうにつかってるだけなの?」
「いだいぃぃぃぃぃ!!でいぶのかみのけさんむしらないでぇぇぇぇぇ!!」
「まりさのしつもんにこたえてね!かみのけをとられたくらいでわめかないでね!」
「でいぶはただゆっくりしたいだけなのぉぉぉぉぉぉ!!」
「はいはい、ゆっくりゆっくり」
「ゆんぎぃぃぃぃえぇぇぇぇあああああああ!!!」

こうしてれいむは死ぬまでまりさのおもちゃとしてのゆん生を満喫した。
これまで自分がゆっくりした分、今度はまりさをゆっくりさせるためにその身を捧げたのである。




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今まで書いたもの

anko1949 まりさと図書館でゆっくり1
anko1875 幽々子のゆっくりいじめ
anko1838 まりさつむりはゆっくりできない
最終更新:2010年10月12日 16:12
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