・初投稿です
・文才ないので読みづらいかも
・まりさつむりが酷い目に遭ってます
まりさつむり、それはまりさ種でありながら帽子の代わりにかいがらをかぶっているゆっくりだ。
その珍しい姿に当初は皆それを見て喜び可愛がった。
「つむりちゃんはとってもゆっくりしてるね!」
「つむりのおかげでまりさもゆっくりできるのぜ!」
逆につむりと一緒に生まれた普通のゆっくりはつむりを憎んだ。
その理由は簡単。
親は珍しいつむりだけを可愛がり他の姉妹にはあまり感心を示さなかった。
「つむりちゃんはとてもめずらしいんだよ!だからがまんしてね!」
「つむりのほうがたいせつなんだぜ!ゆっくりりかいするんだぜ!」
両親のこの言葉で姉妹はさらにつむりを憎むようになった。
だがつむりに何か危害を加える事は出来ない。
そんなことをしたら自分が親に殺されてしまうからだ。
姉妹のストレスはたまる一方だった。
だが事態は急変する。
この家族だけでなく他の家族からもつむりが生まれるようになったのだ。
当初はとても喜んだがやがて現実を突きつけられる。
「ゆ……ゆう……おもいよ……まりさ……」
「が、がまんするんだぜ……まりさだっておもいのぜ」
生まれた子の大半がまりさつむりだった家族は移動の際、大切なつむりを頭に乗せて運んでいるのだがいかんせん数が多すぎた。
その上かいがらのせいで重量のあるつむりを大量に乗せて親の負担は増すばかり。
だが決してつむりを降ろして自分で歩かせるような事はしない。
珍しいつむりに何かあったら困るからだ。
そんな親の様子を見て内心ほくそえむ通常の子まりさ。
この子まりさは唯一の普通のまりさ種であった。
それゆえ親の愛情を知らずに育っている。
「(いいきみなんだじぇ!きゃわいいまりしゃをのけものにするからばちがあたったんだじぇ!)」
この子まりさも愛情に飢えていた。
だがいくら親に甘えても親は子まりさを無視しつむりとばかり遊んだ。
「おちびちゃんはつむりじゃないからがまんするのぜ!まりさだっていそがしいのぜ!」
親まりさに叱られて子まりさは隅っこでゆんゆんとすすり泣く事しか出来なかった。
だがそんな耐えるだけの生活も近いうちに終わるだろう。
子まりさはそう確信した。
何故なら最近は親も満足に動けず狩りも出来ないつむりを厄介者と認識しつつあるからだ。
逆に自分は親まりさの狩りに同行し着実に成果を上げている。
最近は両親からもつむりよりおちびちゃんのほうがゆっくりできると褒めてもらえるようになった。
もう少しだ、あと少しだけ我慢すれば。
子まりさは輝かしい未来を想像するとニヤリと笑った。
それから三日が経った。
「おきゃーしゃん!みて!まりしゃこんなにたくさんのたべものがとれたのじぇ!」
「ゆゆーん!おちびちゃんすごいよ!さすがはれいむとまりさのおちびちゃんだね!」
親まりさの狩りに同行し大量の木の実や虫などを帽子の中から出して留守番の親れいむに見せる子まりさ。
親れいむも素晴らしい狩りの成果に子まりさを褒め称える。
「ゆふふ!さすがはまりさのおちびちゃんなのぜ!しょうらいはきっとむれをひきいるおさになれるのぜ!」
親まりさも我が子の素晴らしき成長を素直に喜ぶ。
そしてそんな親子がふと巣の奥でうごめく糞どもに目を向けると途端にその笑顔は消える。
「おい!そこのやくたたずども!おまえらもすこしはこのおちびちゃんをみならってかりくらいしてみろなんだぜ!」
「そうだよ!いちにちじゅういえのなかでゆっくりすることしかできないなんてはずかしくないの!?」
「まりしゃのしまいなのにかりもできないのじぇ?それでもまりしゃなのかだじぇ?」
「「「「「「ゆ……ゆうぅぅぅぅぅぅ……」」」」」」
巣の奥で親子の罵声を受けるまりさつむり達。
以前とは全く違う両親の態度に困惑しているようだ。
ただ食って寝るだけのごく潰し、自分ではほとんど移動出来ず親に運んでもらわなければならない。
野生で生きる野良ゆっくりにとって何も出来ないまりさつむりは足手まとい以外の何者でもなかった。
珍しいとか希少種だとか厳しい野生で生きる野良にとってはそんなもの何の役にも立たない。
ゆっくりできる存在というのも単なるまやかしだったのだ。
それを理解した両親は手のひらを返したようにつむりに厳しくあたった。
これからは自分で歩け、狩りも手伝え、でなければすーりすーりもおうたもなしだと。
無論そんなことをいきなり言われてもつむりにどうすることもできない。
何もせずただ無理だと喚くだけのつむりを両親は「ならかってにしろ」と無視するようになったのだ。
「まりさ、いいかげんこのやくたたずどもをきたえなおしたほうがいいよ!」
「そうするのぜ!」
「ゆふふ!まりしゃもおうえんするのじぇ!」
「「「「「「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」」
親まりさは親れいむの言葉に同意すると巣の奥でプルプル震えるだけのつむりのかいがらをひっぺがし外へ放り投げる。
「まりしゃのかいがらしゃんをかえしちぇぇぇぇぇ!!」
「これじゃゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!」
「まりしゃのかいがらしゃぁぁぁぁん!」
「どぼじでこんなことするにょぉぉぉぉ!?」
「ゆええぇぇぇぇん!ゆえぇぇぇぇぇん!」
「まりしゃのしゅてきなかいがらぁぁぁぁ!!」
「とっくんなのぜ!そんなにたいせつならじぶんでそとまでとりにいくんだぜ!」
「「「「「「ゆゆぅぅぅぅぅ!?」」」」」」
「なんなのぜ?そのかお?べつにいいのぜ?ただおまえたちはかざりのないゆっくりできないやつになるだけなのぜ!」
親まりさの言葉につむり達はもぞもぞと這っていく。
その速度は通常種の半分以下だ。
これまで移動時にはほとんど親の頭に乗せてもらっていたので体力が全く無い。
跳ねるなんて夢のまた夢、出来る事といえば這うだけだった。
かいがらが無くなって身軽になるのではと思われたが体力そのものが無いので無意味だった。
「もっとはやくあるくのぜ!ちんたらするんじゃないんだぜ!」
親まりさの言葉にも反応出来ないほど必至に這っているつむり。
どうやらこれが限界速度みたいだ。
「おそすぎるのじぇ!まりしゃだってもっとはやくはしれるのじぇ!」
子まりさはここぞとばかりにつむりの周りをぽよんぽよんと跳ねてみせる。
その元気で俊敏な様子に両親は満足そうだ。
「おちびちゃんはすごいね!さすがだよ!」
「おい!おまえたちもおちびちゃんをみならってげんきよくはねてみろなんだぜ!」
這うだけで精一杯のつむりに跳ねろなんて無理な話だ。
だが両親には関係ない。
「まだそとにつかないのぜ!?とろすぎるのぜぇ!!」
いい加減我慢の限界に達した親まりさは外に転がっていたかいがらの1つを咥えるとそれを近くの石に叩き付けた。
当然かいがらは砕ける。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?まりしゃのかいがらしゃんがぁぁぁぁぁぁ!!?」
そのかいがらの持ち主が絶叫を上げた。
それを無視し親まりさは告げる。
「おまえらがもたもたしてるからなんだぜ!はやくこないとまたかいがらをこわすのぜ!」
「「「「「やめちぇぇぇぇぇぇ!!!」」」」」
残り5匹のつむりが悲鳴を上げる。
かいがらを破壊された1匹は這うのをやめてゆぐゆぐ泣いていた。
そんなつむりに親れいむは告げる。
「だれがとまっていいといったの?はやくあるいてね!でないとそのおさげさんをひきぬくよ!」
「ゆうぅぅぅぅぅぅ!?」
まりさ種にとって大切な金髪とそのおさげ、そのおさげすら奪われる。
それだけは避けなければとつむりは再び這い出したが少し遅かった。
「もういいよ!おまえのかおはみあきたよ!ゆっくりしないできえてね!」
親れいむは驚愕するつむりを無視しそのおさげをくわえると一気に引き抜いた。
ついでに金髪の髪の毛も適当に毟り取る。
「ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!!!!まりしゃのきれいでかっこよくてぷりちーでえきさいてぃんぐでしろいおりぼんがちゃーむぽいんとのおさげさんがぁぁぁぁ!!!」」
よほど三つ編みのおさげに絶対の自信と愛着があったのだろう、絶叫を上げつつ自分のおさげをやたらと褒めまくるつむり。
いや、こいつはもはやまりさつむりではない。
飾りを失い、おさげを失い、髪の毛の大半を失った無様で愚かな糞饅頭だ。
「とっとときえてね!にどとこないでね!」
「ゆぴぃ!!」
ついに決別宣言をされ親れいむに突き飛ばされる糞饅頭。
その先には親まりさの姿が。
「お、おとうしゃ……」
「じゃまなのぜ!!」
「ゆぼぉ!!」
親まりさに助けを求めようとしたが逆に強烈な体当たりを受け吹っ飛ぶ糞饅頭。
「ゆっ ゆっ ゆっ 」
両親の攻撃、そして自分の全てを失った幼い子ゆっくりにこの現実は厳しすぎた。
加えて体力もない。
糞饅頭の皮は破れ中身の餡子が漏れ出していく。
「も……っちょ……ゆ……っくち……しちゃ……」
少しの間痙攣していたがやがて自分の死を悟り最後の言葉を言い切るその途中で力尽き永遠のゆっくりへと旅立つ糞饅頭。
「「「「「ゆ、ゆっぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
姉妹の壮絶な最後に絶叫を上げるつむり達。
だがそんな姉妹に非情な言葉が突き刺さる。
「はやくこないとおまえたちもおなじすがたになるのぜ!ゆっくりりかいするのぜ!!」
親まりさの言葉にこれまで以上の速度で這うつむり達。
だが所詮はつむり。
ほとんど速度は変わっていない。
「ひっしであのおそさなのかだぜ?やくたたずにもげんどがあるのぜ!」
「なんでこんなのをいままでかわいがってたんだろ、れいむはゆっくりはんせいしたよ!」
「ゆふふ!ざまーみろなんだじぇ!ざまーみろなんだじぇ!」
つむりのあまりの愚鈍さに呆れ、幻滅する両親。
そしてついにあの忌々しいつむりが無様にひれ伏す姿を見れて満足そうな子まりさ。
結局生き残ったつむりは2匹だけだった。
その2匹も全身ズタボロでいつ死んでもおかしくない状態だ。
だが両親はそれに興味はなかった。
今はそんなゴミよりも大切な子がいるから。
「おちびちゃん!きょうはおかーさんとすーりすーりしようね!」
「ゆゆ~ん、おきゃーしゃんのおはだはとってもすべすべなのじぇ!」
「とうぜんなのぜ!まりさのれいむはとってもゆっくりしてるのぜ!もちろんおちびちゃんもゆっくりしてるのぜ!」
今日は雨が降っているので狩りはお休みである。
親子は巣の中でとてもゆっくりしていた。
両親は子まりさに全ての愛情を注ぎ込み、子まりさもその愛情を受けすくすく育っている。
この子まりさはきっと偉くなる、もしかしたらドスにもなれるかもしれない。
両親はそう思った。
そんな親子の微笑ましいふれあいを巣の奥から見つめるつむり2匹。
何故自分達がこんな目にあうのか、何故親は自分達を可愛がってくれないのか。
自分達は珍しくてとってもゆっくりしてるのに。
つむり達はずっとそう思っていた。
だがそれはただの思い違いだったのでは?
ただそこにいるだけでゆっくりできるとは限らない。
あの子まりさのように親の手助けが出来る元気なゆっくりこそゆっくりできる存在なのではないだろうか。
だが今更どうしようもない。
自分達はまりさつむりという役立たずに生まれてしまった。
せめてあの子まりさのようなゆっくりに生まれていれば……
つむり達は残り少ない命が燃え尽きるまでずっとそればかりを考えていた。
さて、他の家族はどうだろうか?
どこも同じ対応だった。
役に立たないつむりを迫害し狩りが出来て親の負担にならない元気なゆっくりだけを可愛がった。
そんな中、ある家族のつむり達は必死に自分はゆっくりしたゆっくりだと言い続けた。
「つむりをみてゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」と。
すると親はこう言った。
「おまえたちをみてるだけでゆっくりできるわけないでしょ?ばかなの?しぬの?」
「ゆっくりさせたいならかりをてつだうんだぜ!せいかつだってけっしてらくじゃないのぜ!」
「まりしゃ、かりなんかできにゃいよぉぉぉぉ!」
「なんでやるまえからあきらめるのぜ!?めんどくさいからやりたくないだけじゃないのかだぜ!?」
「かりのしかたならおかあさんでもおしえられるよ!つむりちゃんがやるきがあるならよろこんでおしえるよ!」
「ゆ、ゆゆぅぅぅぅ」
するとつむり達は皆一斉に親から視線を外す。
狩りをする、つまり働く事はゆっくりできないと感じていた。
そして何より「めんどくさい」と思った。
そんなつむりの様子を見て両親は全てを諦めた。
こいつらに何を言っても無駄だと。
「わかったよ、もうなにもいわないからそこですきなだけゆっくりしていってね!」
親れいむの言葉につむりは笑顔になった、やっと自分達をゆっくりさせてくれるのだと。
だが親まりさの次の言葉に絶句した。
「つむりはなにもしなくてもゆっくりできるんだからおうたもすーりすーりもむーしゃむーしゃもひつようないんだぜ!」
そう言い放つと両親はつむりに背を向けて2匹だけで遊びに出かけてしまった。
つむりを産んでから育児や狩りに忙しい毎日だったので開放感からか嬉しそうに跳ねていった。
「みゃみゃ!?おちょうしゃん!?いかないでにぇ!つむりもいっしょにつれていってにぇ!」
「どぼちておいてっちゃうのぉぉぉぉぉ!?」
「つむりはゆっくちしたゆっくちなのにぃぃぃぃぃ!!!」
「ゆっくちさせちぇぇぇぇぇぇ!!!」
だが両親にその声は届かない。
つむり達はいつまでもその場でゆんゆん泣き続けた。
その3日後、つむりは全員餓死した。
あれから両親が戻ってくる事は無かった。
別の場所で今の巣よりも快適なゆっくりプレイスを見つけそこでゆっくりしたからである。
そしてつむり達は餓死するまで一切外へ出なかった。
両親が帰ってきてくれると信じていたしそれ以上に動くのがめんどくさかったからだ。
結局つむりにとって両親は何でも言う事を聞いてくれる奴隷のような存在だったのかもしれない。
ちなみに両親の新しいゆっくりプレイスはつむり達の巣から10メートルしか離れていない場所にあったそうな。
この群れはかなり大規模の群れらしく群れの広場には多数のゆっくりがいて世間話などをしていた。
それによると最近はつむりのバーゲンセールと呼びたくなるほどつむりが多く生まれるらしい。
だがつむりはゆっくりできないからすぐ殺したり追い出したりするのが一般的な対処だ。
そんな話をしている間に広場にも親から見捨てられたつむりがのそのそと這っているのをよく見かける。
ほとんどのゆっくりはそれを汚物でも見るような冷たい視線だけで誰も話しかけようとはしない。
しかし例外もいた。
「んほぉぉぉぉ!!いいあなをはっけんよぉぉぉ!!!」
「ゆんやぁぁぁぁ!?やめちぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
発情ゆっくりである。
発情ゆっくりとはれいぱーありすを真っ先に思い浮かべるが決してそれだけではない。
「おお!!ちっちゃいまむまむはっけんなんだぜぇぇぇぇ!!ぶちこませろなんだぜぇぇぇぇ!!!」
「ゆぎゅえぇぇぇぇぇえ!!!さげじゃうぅぅぅぅぅぅ!!!ちんじゃうぅぅぅぅぅ!!!」
すっきりしたいが相手がいない、もしくは妊娠中で相手とすっきりできないなど様々な理由で誰かしら発情していた。
そんな中で最適な相手がまりさつむりだ。
この群れではつむりは役立たずで死んでも構わない存在なので、ドスからつむり限定ですっきりし放題の許可が下りた。
とりあえずしたくなったらその辺のつむりを犯してすっきりする。
無論体力の無いつむりは黒く朽ちて死んでしまうが構わないからやりたい放題であった。
だがあくまでつむり限定、他のゆっくりを犯したら制裁が待っている。
しかし皆これを守っていた。
発情してもその辺の理性は保っているようだ。
「すっきりすっきりすっきりぃぃぃぃぃぃ!!!」
「やめちぇ……まりちゃ……もっちょ……ゆっくち……」
「ゆふん、すっきりしておなかすいたよ!このげすをたべるね!」
たった今犯し殺したつむりを食べるゆっくり。
この群れでは犯したつむりは必ずその場で食べるようにとの決まりがあった。
理由は万が一、つむりが子を産んだら役立たずが増えてしまうからだ。
同属殺しも禁止されているがつむりは除外されていた。
こんな役立たずを同属として認識していないのだ。
中にはつむりを非常食にしている家族もいるほどだ。
ドスもその一匹である。
「ゆふぅ、おなかすいたからまんじゅうをたべるよ」
「やややややめちぇぇぇぇぇぇ!!まりちゃはまんじゅうじゃないよぉぉぉぉ!!」
「まんじゅうがなにをかってにしゃべってるの?ばかなの?しぬの?」
「おねがいしましゅぅぅぅぅ!!なんでもしましゅからぁぁぁぁぁ!!」
「ならドスにたべられてね」
「どぼじでぞんなこというにょぉぉぉぉ!?」
「うるさいよ」
「ゆぴぃ!!」
「うーん、いまいちだね、やっぱりたくさんくるしめてからたべないとおいしくならないね」
ドスは食料庫に詰まっているつむりを数匹取り出すとそのかいがらを砕く。
「まりしゃのかいがらしゃんがーーーー!?」
「どぼちてそんなことするのぉぉぉお!?」
つむりの声を無視するとドスはかなり手加減して自分のおさげを振り回しつむりに叩きつける。
「ぴぃぃぃぃぃ!まりしゃのおめめがぁぁぁぁぁ!!!」
「あんよしゃんがぁぁぁぁぁ!!!」
「まりしゃのしゅてきなきんぱつしゃんがぁぁぁぁぁ!!」
手加減したとはいえ巨大なドスの一撃だ。
弱いつむりの体は簡単に削り落とされる。
即死するものもいるが最近は加減を覚えかなりの確率で生かす事に成功していた。
そして与えたこの苦痛で確実に中身の餡子が甘くなり美味しくなる。
ストレス解消も兼ねたドスの調理の風景であった。
こうしてまりさつむりはそこにいるだけでゆっくりできる存在から役立たずの糞饅頭へとレベルアップした。
そもそもゆっくりは自分達と違うものを排除する性質がある。
まりさ種でありながら帽子ではなくかいがらをかぶったつむりを希少種と称して可愛がるほうが異常なのだ。
通常のまりさ種よりも体力面で優れているのならそれもありかもしれないがそうではないのだ。
もはやつむりを可愛がる理由など存在しなかった。
やがてこの事は他の群れや単独で生活するゆっくりにも知れ渡り、まりさつむりは以前のようにゆっくりできる存在ではなくなったのである。
最終更新:2010年10月13日 11:37