「ゆびぇぇぇん!ここからだしちぇぇぇぇ!ゆっくちできにゃいのじぇぇぇぇ!!」
「すげー!なんだよこれ?」
学校での休み時間、少年達が一つの机に集まっている。
机の上には、500mlのペットボトル。
その中には、赤ゆっくりが一匹入っていた。
「どうやってこれ入れたんだよ?大きさ的に無理じゃねーの?」
少年の一人がペットボトルのキャップを外すと、ペットボトルを横に寝かせた。
「ゆっ!でぐちしゃんなのじぇ!ゆっくちおそとにでるのじぇ!」
赤まりさはペットボトル内を必死に跳ねながら、キャップの取れた出口を目指す。
だが、出口は赤まりさが通れるだけのスペースがなかった。
「ゆうぅぅぅ?!どうしちぇとおれないのじぇぇぇぇ?!でぐちしゃん、いじわるしにゃいでにぇぇぇぇ!!」
必死に外に出ようとする赤まりさ。
しかしどうやっても外には出れなく、ただ泣き叫ぶばかりであった。
「あっはっは!ばかでーこいつ。どう考えても、このサイズじゃそこからは出れないのに」
「やっぱり、ゆっくりって頭が悪いんだな!出口が意地悪してるんだってさ!」
赤まりさの滑稽な姿に爆笑する少年達。
外に出れなくて泣いていた赤まりさは、自分が笑われている事に気がつくと、少年達の方を見た。
「ゆぅぅぅ!わらわにゃいでにぇぇぇ!にゃんにもおもしろくにゃいのじぇぇぇぇ!!」
笑われた事に腹を立てた赤まりさは、少年達に向かって怒り出す。
しかし、少年達にはそんな姿も笑いのネタでしかなかった。
「お?なんだこいつ?笑われたのが分かったのか?なんか怒ってるぞ?」
「えぇ?マジで?一応プライドってやつがあるのかな?」
「マジで?こんな虫けらの分際で?それこそばっかじゃねーの?!」
「なにいっちぇるのじぇぇぇぇ!まりちゃはむししゃんじゃないのじぇぇぇ!!ゆっくりあやまっちぇねぇぇぇ!!」
馬鹿にされた事にさらに腹を立てる赤まりさ。
そんな姿を見た少年の一人が、面白そうに赤まりさを眺める。
「あやまれって何が?お前こそ生まれてきた事をあやまれよ。『ゆっくちごめんなしゃいー』ってな!はっはっは!」
「大体虫けらだから、こんな所に入ってるんだろ?ゆっくちりかいしちぇねー。ふふふふ!」
「ゆっぷぅぅぅ!まりしゃはおこちゃのじぇぇぇ!まりちゃはつよいのじぇ!まりちゃのつよさをおもいしるのじぇぇぇぇ!!」
一向に謝る気配のない少年達に、ついに怒りを爆発させた赤まりさは、空気を大量に吸い込んで膨れ上がった。
ゆっくりの一般的な威嚇であるが、赤ゆっくりが膨れ上がったところで、少年達が怯えるはずもなかった。
もっとも、成体のゆっくりですら、膨れ上がったところで無力であるが。
当然威嚇したところで効果が無いどころか、むしろ更に笑われるだけだった。
「あっはっは!出た!ゆっくりの必殺技だ!あー怖い怖い、こわいですよー!ぷっ、はははははは!」
「やめろって、こいつらは馬鹿だから本気にするぞ?で、どの辺が強いんだ?」
「これって威嚇のつもりなんだろ?意味ねーって解らないのかな?流石アホ饅頭!餡子脳ってすごいな!」
「ゆっぎゅぅぅぅ!!」
威嚇が通じないどころか、更に笑われている事に、ついに膨れたまま涙す赤まりさ。
それでも、膨らむ事が唯一出来る攻撃手段。
少年達がその内泣いて謝る事を信じて、膨らむのを止めなかった。
「てか、そろそろうぜーな?」
少年の一人がそう言うと、赤まりさの入ったペットボトルを転がし始めた。
「ゆっぴょぷ!」
転がされたペットボトルの回転についていけなかった赤まりさは、バランスを崩して転がり始める。
そのせいで、せっかく膨らんでいたのが萎んでしまった。
「大した事ねー強さだな。まあ所詮ゴミ虫だし、仕方ないか。」
「それにしても、流石に転がりやすいんだな。これだけは感心するね。」
「やめちぇぇぇぇ!めがまわるのじぇぇぇぇぇ!ころころしゃんはいやなのじぇぇぇぇ!!」
少年達はペットボトルの中で転がる赤まりさを面白がり、机の上で前後に転がし始める。
いつの間にか、赤まりさの帽子は取れているのだが、そんな事に構っている余裕はないのか、泣きながら転がり続ける赤まりさだった。
「ゆびぇぇぇぇん!ゆっくちできにゃいのじぇぇぇぇぇ!!」
キーンコーンカーンコーン
「やっべ!休み時間終わりだ!」
「どうするこいつ?授業中に騒ぎ出したら学級崩壊じゃね?!(笑い)」
「持ってきた時は、ラムネで眠らせたんだけど…」
「時間がねーぞ!ちょっと貸せ!」
持病のチャイムが鳴り、慌てる少年達。
その内の一人が、ペットボトルと掴むと、机の角に勢い良く叩き付けた。
「ゆぎゃん!」
「よし!やったか?!」
中の赤まりさは潰れはしなかったものの、衝撃で気を失ってしまった。
「死んでないみたいだけど、とりあえずこれで良いか」
「ゴミ箱に隠しておこうぜ!」
「そうだな、あっ後で作り方教えてくれよな!」
「わかったよ。じゃあ、学校終わってからなー」
こうして赤まりさボトルはゴミ箱行きになり、結局少年達はその事をすっかり忘れて下校していった。
「こんにちはー!遊びに来たよー!」
「いらっしゃい、まあ、とりあえず上がれよ」
少年達は、ペットボトルゆっくりを持ち込んだ少年の家に集まった。
彼らは、帰る途中でゴミ箱行きになった赤まりさの事を思い出しもせず、
特に話題にもしないでそのまま帰宅してから、少年の家に集まったのだ。
「へーそんなに簡単に出来たんだ。」
「そうだよ、今日は加工所勤務のお兄ちゃんも休みだから、ちょっと手伝ってもらって作ろうよ」
「じゃあ、野良ゆっくり探しと、材料調達班で分かれようぜ!」
こうして、少年達のペットボトルゆっくり製作が始まった。
「うわー!結構居るね。流石野良ゆっくり公園だね」
「ってか、ちょっときもいな、全部潰してぇー!」
野良ゆっくり調達班の少年達は、学区内で有名になっている、野良ゆっくりが大量に住み着いてる公園にやって来た。
この公園は、近所のゆっくり愛好家や、鬼威参等に親しまれている公園であるが、
学校側は子供の教育に良くないと、生徒達に立ち入りを禁止している公園なのである。
理由はといえば…
「ゆふふふ…きょうもたくっさん、ごはんさんがてにはいったよ!」
「まったく、ここはばかなにんげんたちが、かってにたべものをおいていく、らくえんなんだぜ!」
「むきゅ!まさに、りそうのゆっくりぷれいすね!」
この公園は愛好家や愛護派の人間が、定期的に野良ゆっくりを餌付けしている場所である。
その為、甘やかされているものが殆どで、ゲスかしている個体もかなりの数が存在する。
醜悪なその姿もあってか、学校は生徒の教育に良くないと、立ち入りを禁止したのである。
時折、虐待派の人間がゆっくりを持ち帰ったり、加工所画一斉駆除をしたりするのだが、
捨てゆっくり野良ゆっくりを愛護派が持ち込んで来るために、一向に数が減らないで居た。
行政側も、見て見ぬ振りをしている。
そんな訳で、この公園は野良ゆ狩には最適な場所なのだ。
「まあ、とりあえず、全種一匹ずつで良いかな?」
「そうだな、あんまり多いと持って帰るの面倒だしな」
相談を終えた少年達は、公園の中へ入っていった。
「ゆん?なんだぜ?!にんげんさん、たべものをもってきたんぜ?それならさっさとよこすんだぜ!」
「れいむはあまあまがたべたいよ!たくさんでいいよ!!」
「にんげんさん、いつもありがとなんだねー」
少年達が公園内に入ると、早速食べ物を要求してくるゆっくり達。
丁寧にお礼を言うものもあれば、人間を奴隷と思っているものも居る。
「うーん、どれにしようか?どいつも汚いけど…」
「とりあえず、生意気そうなので良いんじゃね?元気の良い方が長持ちするって兄ちゃんも言ってたし」
少年達は、集まってきたゆっくりを品定めし始める。
ゆっくり達は何時までも食べ物をくれない事を、不思議そうに見ていた。
中には不満を抱くものもおり、それがそのまま言葉となって表現された。
「やい!くそにんげん!いつまでまたせるんだぜ!さっさとたべものをよこすんだぜ!」
「れいむがさきだよ!ほかのゆっくりはどうでもいいよ!れいむにたくさんちょうだいね!」
「とりあえず、この二匹確保な」
「あとは、ゲロ袋とレイパーとちぇんでいいかな」
そう言うと少年達は選んだゆっくりを、無造作にビニール袋に詰め込み始めた。
「ゆわーい!おそらをとんで…なにするんだぜ!はなすんだぜ!」
「えっと…お前たちは飼いゆっくりにしてあげるから、大人しくしてろ」
「ゆゆ?!れいむはえらばれたんだね!さすがは、れいむだね!いだいすぎてごめんね!」
「かいゆっくり…うらやましいのぜ」
「れいむをえらばないなんて、あのにんげんはばかだね!かわいそうだよ!」
これから何をされるかも知らずに、喜ぶ野良ゆっくり達。
材料として選ばれたのは、ゲスっぽいまりさ、でいぶっぽいれいむ、ぱちゅりー、ありす、ちぇん。
どれも成体なだけあって、少年達も持ち帰るのに苦労していた。
「くそ、流石にカゴに二匹はきついかな」
「ゆぎゅぅぅぅ!せまいぃぃぃ!やめるんだぜぇぇぇ!もっとまりささまを、だいじにあつかうんだぜぇぇぇ!!」
「やめろっていってるでしょぉぉぉ!!えらばれたれいむは、だいじにしないとだめでしょぉぉぉ?!」
「せまいよぉぉぉぉ!!わからないぉぉぉぉぉ!!」
「むぎゅぅぅぅぅ!!」
「とかいは!」
「まあ、材料がないとあれ作れないしな…頑張って持って帰るか」
少年達は自転車をフラフラと運転しながら帰っていった。
「ゆえぇぇん!おにゃかすいちゃのじぇー!ここからだしちぇぇぇぇぇ!!」
教室のゴミ箱に捨てられていた、ペットボトル赤まりさが泣いている。
ようやく目を覚ましたものの、既に生徒は下校してしまっていた。
赤まりさの叫びに答えるものは誰もいない筈だった。
「あら?何かしら?何か聞こえるけど…」
幸いにも、まだ下校していなかった生徒がいた。
彼女はこのクラスの委員長で、先生の手伝いをしていて帰るのが遅くなっていたのだ。
「ゴミ箱からみたいだけど…何か居るのかしら」
「ゆびぇぇぇぇぇ、ゆっくちできないのじぇぇぇぇぇぇ!!」
「あら?これはゆっくり?」
少女がゴミ箱を除くと、そこには一つのペットボトルが入っていた。
中の赤まりさは、少女に気がつかず泣き続けていた。
「五月蝿いのはこいつか…また男子が変な物を持ち込んだのね…」
少女はそう言うと、ペットボトルを手に取った。
そしてそれを不思議そうに眺めだした。
「あら?これってどうやって中に入れたのかしら?」
「ゆえぇぇぇ!にゃんにゃのじぇぇぇぇ?!しゅべるぅぅぅぅぅ!!」
少女がペットボトルの口を下になる様に傾けると、中のまりさが滑って転がって行く。
「どう見ても、入り口よりこいつの方が大きいわね…」
「ゆぴゃ!やめっ!ゆきゅ!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!」
少女がペットボトルのキャップをはずして、赤まりさを外に出そうとペットボトルを振った。
だか、赤まりさが外に出ることはなく、途中で引っ掛かっていた。
「ねえ、あんた。どうやってこの中に入れられたの?」
「ゆびぇ?!」
「早く答えないと、またペットボトル振るわよ?」
「ゆびゃん!やめちぇにぇぇぇ………まりちゃも、わからないのじぇぇぇぇ!おとーしゃんも、おかーしゃんも、
どこにいるのか、しらないのじぇぇぇぇ………まりちゃをいじめないでぇぇぇぇぇ!!」
赤まりさは泣きながらそう答えた。
少女はそんな赤まりさを楽しそうに眺める。
「そうね、あんた、面白そうだから飼ってあげるわ」
「ゆびゃ?!」
「言ってる意味が解らないかな?流石アホ饅頭ね…解りやすく言うとね、あんたにご飯をあげるよって言ってるの」
「ゆぅぅ?!それほんちょー?おねーしゃんはまりちゃを、ゆっくちさせてくれるのじぇ?」
少女は優しく赤まりさに微笑みかけた。
「ただいまー!捕まえてきたよー!」
ゆっくり捕獲班の少年達が帰ってきた。
ビニール袋に詰められたゆっくり達は、ゲスっぽいのを除いて疲れ気味だった。
「どれいのくせに、よくもまりささまを、こんなめにあわせたんぜ!かくごするんぜ!」
「くそどれいは、れいむにあやまってね!それから、たくさんあまあまをもってきてね!」
「むきゅ…きもちわるいぃぃ…」
「ゆぎぎ…こんなことするなんて、とかいはじゃないわ……」
「わ、わがらな…」
少年達はそんなゆっくりの声に耳を貸さず、乱暴に部屋に運んで行った。
「ペットボトルも用意しておいたけど…」
「うわ、お前何本用意したんだよ?多すぎじゃね?で、これからどうするの?」
一人の少年が疑問を投げかける。
「お、集まってきたみたいだな…じゃあ、そろそろやるか」
少年達の声を聞きつけて、奥の部屋から一人の青年が出てきた。
「あ、お兄ちゃん!よろしくね!」
彼の弟が声をかけると、他の少年達も、青年に頭を下げる。
「じゃあ、そろそろ始めるか…」
こうして、ペットボトルゆっくりの製作が始まった。
「ゆっがぁぁぁ!きやすくさわるんじゃないんだぜぇぇぇ!どれいはさっさと、まりささまをゆっくりさせろぉぉぉ!!」
青年に持ち上げられた野良まりさが、必死に体を動かして騒いでいる。
しかし青年はそんな様子を気にする事もなく、少年達と話していた。
「きったないまりさだな…それに結構騒ぐな…」
「生きが良い方がいいって言ってなかったっけ?それよりどうするの?まずは足でも焼くの?」
少年達は、楽しそうに野良まりさを見ている。
これから始まる事に期待膨らませていた。
「バカだな、そんな汚い事しないって。お前、ゴキブリをフライパンやホットプレートで焼いたりしないだろ?」
「あーそっか、それってばっちぃもんね」
「まりささまはきたくないんだぜぇぇぇぇ!!くそどれいのほうがきたないんだぜぇぇぇぇ!!」
汚いと言われた事に腹を立てる野良まりさ。
だがいくら騒いでも、誰もそんな事を気にする様子もなかった。
「じゃあ、どうするんですか?足潰しておかないと、動き回って面倒じゃないんですか?」
「だからこれを使うんだよ」
青年はそう言うと、用意してあった竹串を一本取り出すと、それを野良まりさのあんよに突き刺した。
「ゆぎゃ!いだいぃぃぃ!なにするんだぜぇぇぇぇぇ!!」
野良まりさが悲鳴を上げるのも無視して、青年はあんよの皮を竹串で縫う様に刺し進めていった。
「ゆげっ!ゆぎゃ!やめっ!このくそどれっ!ゆぎぃ!」
「まあ、あと二本くらいかな?」
そう言うと、青年は手際よく追加で二本の竹串を野良まりさのあんよに刺していった。
「ゆっぎゃぁぁ!やめろぉぉぉぉ!いだいぃぃぃぃ!!」
「すっげー!蒲焼みたい!」
「あははっ!なんか必死に痛がってるよ!汚ねー顔だなぁ」
竹串を刺されて痛がる野良まりさを、少年達は楽しそうに眺めていた。
青年は、野良まりさに竹串を刺し終わると、ビニールシートを敷いたテーブルの上に野良まりさを置いた。
当然、竹串を刺したあんよを下に向けてだが。
「ゆぎぃぃ!あんよがいたんだぜぇぇぇぇ!どおしてこんなことするんだぜ!まりささまは、かいゆっくりなのにぃぃぃ!!」
「あぁ?何か勘違いしてないか、この野良。こいつは材料なのになぁ…」
「ゆぐぅぅ!このくそ……ゆぅぅ?!どぼじでまりささまのあんよが、うごかないんだぜぇぇぇ?!くそどれい!なにをしだぁぁぁ?!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも、青年を睨みつける野良まりさ
しかし青年は、特に野良まりさには興味が無い様子だった。
「じゃあ、お前達も自分でやってみろ。串はそんなに深く刺すなよ?足の皮を縫う様にするだけで良いからな?」
「よーし、俺やってみる」
「俺、れいむー!」
「俺、ちぇんね!」
「ちっゲロ袋しか残ってないや…」
少年達は各自、ゆっくりと竹串を手に取ると、青年がやったように竹串をゆっくりに刺していった。
「ゆぎゃ!いだいぃぃぃぃ!!」
「ゆぎゃん!わがらないぃぃぃぃ!!」
「むぎゅぶ?!」
「はなして!こんなの、ゆぎゃ!とかいば!じゃないわぁぁぁ!!」
痛みに身を捩るゆっくりに苦戦しながらも、何とか串を刺していく少年達。
苦痛に顔をしかめて泣き叫ぶゆっくり達とは対照的に、少年達は笑顔で作業していた。
それからしばらくして、出来上がった串刺しゆっくり達は、それぞれ仲良くテーブルの上に並べられた。
どの個体も不満を漏らしたり、少年達を罵倒していたが、彼らが竹串を目の前でチラつかせるだけで急に大人しくなっていた。
「で、これからどうするの?」
「昨日の奴ら、もう起きてるか?」
「お兄ちゃん、持って来たよ昨日の材料のゆっくり」
青年の弟が持ってきたのは、透明な箱に入っている帽子なしのまりさとありすだった。
まりさは疲れきった顔をしているが、ありすの方は発情していた、というかれいぱーの様だった。
箱には敷居がしてあり、両者は触れる事が出来ない様になっているのだが、ありすは壁にべったりとしたぺにぺにを突き立てていた。
普通なられいぱーに怯えるのだろうが、このまりさはそんな様子も見せずにただ下を向いていた。
「今日持ってたペットボトルの奴は、こいつらで作ったんだけど……あ、学校にあれ忘れてきちゃった!」
「あー、まあいいんじゃね?どうせゴミだし、新しいの作るんだし…」
「…………おぼうし………まりさはゆっくりできない………」
「んっほぉぉぉ!はやくこのまりさに、とかいはなあいを、そそぎたいわぁぁぁぁ!!」
「ありすの方はそのままでも良いけど、問題はまりさだな…足焼いて帽子捨てたのが不味かったのかな?加工所のは脆いのかな?」
青年はそう言うと、帽子なしのまりさを取り出した。
まりさは特に抵抗する様子もなく、何かをブツブツと喋っていた。
「うわー、気持ち悪ー!!なんか、ネクラじゃねえ、こいつ?」
「不幸そうな顔してるな。触ると根暗菌がうつるぞー!はははっ!」
少年達は楽しそうに、帽子なしのまりさを罵った。
しかし、それにも特に反応する様子もなく、帽子なしまりさは、うつむいたままだった。
「まあ、こいつも種用でいいか…」
青年はそう言うと、帽子なしまりさをゆする始める。
帽子なしまりさも、本能には逆らえなかったのか、暗い表情のままで発情していた。
「うわー!気持ち悪!ぺにぺに切り落としてー!」
「じゃあ、ぺにぺにペットボトルに突っ込んで、しっかり押さえておけよ」
青年は弟に指示を出す。
弟は言われるままに、帽子なしまりさのぺにぺにを空のペットボトルに挿入した。
ぺにぺにが挿入されたのを確認した青年は、帽子なしを押さえていた手で振動を与え始めた。
しばらくすると、無言のままだった帽子なしが小さな声で、「すっきりー」と叫んだ。
「よし!今だな!」
「ゆっぼぶっ?!」
ぺにぺにから精子餡が放出されたのを確認した青年は、そのまま両手で帽子なしを絞り始めた。
流石にこれには耐えられなかったのか、帽子なしは初めて大声を上げる。
ぺにぺにから大量の餡を放出し始める帽子なし。
500mlのペットボトルがいっぱいになる頃には、体の1/3ほどが萎んでいた。
「ゆぎ…げ…げ…ぼ…ご…ご…」
「うわー!萎んだ!気持ち悪ー!これでもまだ生きてるの?」
「まあ、もうすぐ死ぬと思うけど、加工所だと、似た様な方法で精子餡…つまり、ゆっくりの種を全部搾り出してるけどな」
「すげー!加工所直伝なんだー!」
「じゃあ、次はありすな」
こうして同様の方法で、れいぱーありすからも精子餡を搾り出した。
れいぱーからは500mlのペットボトル2本分の精子餡が取り出された。
変わりにれいぱーは半分ほど萎れていた。
「うわー!れいぱーも萎んじゃった!これどうするの?」
「こいつ等は、ばらして妊娠用の栄養食にすれば良いから、無駄にはならないぞ」
「おぉーすげー!ゴミのリサイクルってやつだー!」
「俺ばらすのやるー!」
こうして絞りカスのゆっくりは、ボールに解体して入れられ、オレンジジュースと混ぜられ、
やはり500mlのペットボトルに詰め込まれた。
「これおいちー!ゆっくちできるのじぇ~♪」
横に寝かせたペットボトルの中の赤まりさが、小さいチョコを食べて幸せそうに体を揺らす。
少女がペットボトルの中に、板チョコを小さく割った物を餌として入れたのだ。
「いっぱいたべちゃから、まりちゃはうんうんしゅりゅのじぇ!」
食べた後にすぐ出すのはゆっくりの宿命なのか、食事が終わった赤まりさはうんうんをし始める。
「しゅっきりー!いっぱいでたのじぇ~♪………くっしゃーい!はやきゅうんうんかたじゅけちぇー!ゆっくちできにゃいー!」
「あーやったか…やっぱりゆっくりって馬鹿ね…」
少女は少し呆れた顔をして、赤まりさを見つめる。
赤まりさはペットボトルの中を泣きながら跳ね回り、うんうんから距離をとる。
「おねーしゃん、はやくまりしゃのうんうんかたじゅけるのじぇー!それがおわっちゃら、まりちゃをここからだしゅのじぇー!」
「はあ?何で私がそんな事しなくちゃいけないの?」
「どぼしちぇそんなこちょいうにょぉぉぉ?おねーしゃんは、まりちゃをゆっくちさせちぇくれるんでしょぉぉぉ?」
「飼うとは言ったけど、ゆっくりさせるなんて言ってないでしょ?それに、そこから出すとも言ってないし」
「ゆぅぅぅ?!まりちゃおきょるのじぇ?!あやまりゅなら、いまのうちなのじぇ!!」
少女の態度に不満をつのらせる赤まりさ。
大きく息を吸い込んで膨れ上がり、威嚇し始める。
「ぷきゅぅぅぅぅ!どーなのじぇ?きょわいのじぇ?!ないちぇあやまっても、ゆるしゃないのじぇ!!」
当然少女はそんな事で怯えるはずもなく、ペットボトルを縦に置きなおした。
「ゆっぷしゅるぅぅぅぅ?!」
情けない音を出しながら転がる赤まりさ。
うんうんと一緒にペットボトルの底まで転がり落ちていく。
「ゆぴゅあ!いちゃいのじぇぇぇぇぇ!ゆびぇぇぇぇん!………?!くっしゃぁぁぁぁい!うんうんしゃん、どこかいっちぇぇ!!」
「痛がったり、臭がったり大変ね…まあ、うんうんが臭いなら食べて片付ければ?」
「うんうんはたべられないのじぇぇぇぇ!!なにいっちぇるのじぇぇぇ?!それより、ここからだしゅのじぇぇぇぇ!」
「なんで?あんたはその中に居るから可愛いのよ。普通に、部屋や台所で見かけたら、即その場で潰してるわよ?」
少女はそう言うと、わざとペットボトルを傾けて赤まりさをうんうんのある方へ転がした。
「ゆびぇぇぇぇん!いじわるしにゃいでぇぇぇぇ!ゆっくちできないのじぇぇぇぇぇぇ!!」
「ゆっくりしたければ、そのうんうんを食べれば良いでしょ?そうすれば臭いのは無くなるわよ?」
「ゆうぅぅぅぅ!もうやじゃぁぁぁ!おうちかえるのじぇぇぇぇぇ!!」
「お家?このペットボトルが貴方のお家でしょ?お家の掃除は自分でやってね」
「ゆびゃぁぁぁぁぁん!」
少女は赤まりさが泣き叫ぶ姿を楽しそうに眺めていた。
「ゆぎぃ!やべろ!いだいぃ!くそどれい!ゆが!ゆぎぃ!までぃざのおべべ…ゆが!やべ!ぎべ!」
「アマギリって結構難しいんだな…なかなか目玉が取れないくせに、こいつはゆがゆが五月蝿いし…」
「そうなのか?ゲロ袋は簡単に取れたぞ?」
「いだいぃ!わがらないよぉぉぉぉ!」
少年達は、足を封じられたゆっくり達の片目を取り出す作業に移っていた。
割り箸で器用に穿り出した者もいれば、瞼を毟り取っただけで上手く目玉が出せない物もいた。
「まあ、目玉取り出すのは大雑把で良いぞ?どうせその位じゃ死なないしな」
青年のアドバイスに従い、少年達は何とか目玉を取り終えた。
「じゃあ、次な…空のペットボトル用意しておいてな、さっき採ったこの餡をこいつ等にかけて…」
「ゆぴゃ!なんなんだぜこれは?!……………ゆっぅぅぅ?!どうしてあかちゃんができるんだぜぇぇぇ?!」
ありすの精子餡をかけられたまりさは、額から一本の茎を生やした。
すぐさま、そこに4匹の実ゆっくりが実り始める。
「で、この一番先の以外を全物潰して、茎をペットボトルに突っ込んて…」
ぷちっ!ぷちっ!ぷちっ!
「ゆっがぁぁぁぁ?!なにしてるんだぜぇぇぇ?!まりさのあかちゃんがぁぁぁぁ!!」
声も出さずに潰されていく実ゆっくり。
一応自分の赤ゆに愛着があるのか、そんな様子にうろたえるまりさ。
「でな、成長を早くするために、さっきの妊婦食(笑)をぽっかり空いたおめめの穴に突っ込んで…」
「ゆっぎぃぃぃ?!いだいぃぃぃぃ!やべろくそどれいぃぃぃ!ゆがががが…」
青年は先程作った餡子ジュースのペットボトルを、取り出した目玉の変わりにねじ込んだ。
痛みに身を捩るまりさだったが、ペットボトルが抜け落ちる事はなかった。
「これで3分くらいでこいつが生れ落ちるはずだぞ?」
「えぇー?!こんなに短時間で出来るなら、昨日の奴も簡単に作れたんじゃないの?」
「時間かけて作った方が達成感あっただろ?それに今日はそんなに時間あるわけでもないしな。
だから早く済む方法でやってみただけだ」
そんな会話をしている内に、ぐんぐん成長していく実ゆっくり。
あっという間にペットボトルから出れないほどの大きさに育ち、元気に生れ落ちた。
赤ゆはまりさ種で、周囲を見渡すとお決まりの挨拶をした。
「ゆぴゃ!………ゆっ、ゆっきゅちしちぇいっちぇにぇ!」
「おぉ!すげー!これ面白いわ!」
「俺もやる!」
「俺も俺も!!」
「ゆぅ?ゆっきゅちしちぇいっちぇにぇ?ゆっきゅちしちぇいっちぇにぇ?!…………ゆびぇぇぇぇん!!」
生れ落ちた後の挨拶が、誰からも返して貰えない事に泣き出す赤まりさ。
しかし少年達は、そんな事も気にもしないで自分達のペットボトル製作に夢中になっていた。
「あれ?お前、なんで他の潰さないの?」
「なんか勿体無い気がしてなー。それに、たくさん詰め込んだら面白そうじゃね?」
「なるほどなー俺もやってみよ!」
「俺、全部まりさにしてみる!」
「俺は色々混ぜたいから、少しずつ分けてくれよな!」
こうして少年達は楽しそうに、赤ゆをペットボトルに詰め始めた。
「ゆっがぁぁぁぁ!もうあかちゃんうみたくないんだぜぇぇぇぇ!!」
「むぎゅぅぅぅ?!ぱちゅのかわいいあかちゃんがぁぁぁ?!」
「やめてよー!もうちぇんは、あかちゃんはいらないんだよー!わかってねぇぇぇぇ!!」
「ゆっぎぃぃぃ!!やめろぉぉぉ!れいむのあかちゃんがぁぁぁぁ!!」
「ありすのとかいはなあかちゃん、かえしてぇぇぇぇ!!」
部屋には少年達の楽しそうな笑い声と、ゆっくり達の叫び声が賑やかに響いていた。
「あら?やれば出来るじゃない?」
「ゆびぇぇぇ…まりちゃ、うんうんたべちゃったのじぇ…ゆぅぅぅ…」
ペットボトルの赤まりさは、結局うんうんの臭いが嫌だった為、それを食べる事により臭いの元を断つ事に成功していた。
だが、自分のうんうんを食べてしまったという事実が、赤まりさをゆっくりさせないでいた。
「臭いの元が無くなって良かったじゃない?それにあれってあんた達の古い餡子とかなんでしょ?
あまあまで美味しかったんじゃないの?」
「あまいけど、ゆっくちできないのじぇ…どぼじちぇ、いじわるしゅるのじぇ?
まりちゃ、にゃんにもわるいこちょ、してにゃいのに………」
少女の物言いに、涙目でうな垂れながらも不満をぶつける赤まりさ。
だが、少女は悪びれる様子もなく、なおも続けた。
「悪い事?自分がうんうんしたのが、悪いんじゃないの?嫌なら我慢してしないようにすれば?」
「どぼしちぇそんなこちょいうのじぇ?いっぱいたべちゃから、うんうんでるのじぇ?」
「だったら、食べなければ良いでしょ?」
「むーしゃ、むーしゃしないちょ、ゆっくちできにゃいのじぇ?まりちゃ、しんじゃうのじぇ?!まりちゃだっていきちぇるのじぇ!」
「だったら、死ねば?それが嫌なら、我慢してうんうん食べなさい。」
「ゆびゃぁぁぁぁん!いじわりゅしにゃいでぇぇぇぇぇ!!」
再び泣き喚く赤まりさ。
少女は赤まりさが涙する姿を楽しむかのように、笑みをこぼしていた。
小一時間も経った頃、赤ゆっくりがびっしり詰まったペットボトルが完成していた。
「まりさだけで一本ってのも凄いな!でも、色々入ってるのも捨てがたいな」
「ゆびぇぇぇぇ!せまいのじぇぇぇぇ!」
「きゃわいいれーみゅを、ここからだしちぇね!ほかのはどーでもいいきゃら、れーみゅをたしゅけちぇね!」
「ゆっぴぃぃぃ!わきゃらないよぉぉぉぉぉ!!」
「きょんなせまいちょこはいやぁぁぁ!おかーしゃん、ありちゅをたしゅけちぇぇぇぇ!」
「むぎゅぅ…エレエレエレエレ」
「おわ、きったねぇ!このゲロ子袋、早速吐きやがった!」
「仕方ないって、吐くからゲロ袋なんだし」
赤ゆ達は動く隙間が無いほど、ペットボトルの中に収められていた。
その様子はまるで、某パズルゲームの色付きスライムが、ゲームオーバー寸前まで積み上がったかの様だった。
「あーでも、これって餌とかどうすんの?せっかく作ったのに、すぐ死なれても面白くないな」
「それなら、オレンジジュースか、濃い目の砂糖水でも入れて、良く振れば中の死ななくてすむだろ」
「え?そんなんで良いの?」
「下手に食べ物与えると、こいつら糞するし、それにこれだけ密集してたらまともに動けないだろうからな。
まあ、そろそろ片付けでもするか」
そう言うと青年は、テーブルに置かれた器材を片付け始めた。
「こんなもの捨ててきなさい」
「まあまあ、外に出すつもりは無いんだったら、別に問題はないだろう?」
赤まりさのペットボトルが親に見つかってしまい、少女の家では家族会議の真っ最中だった。
「ゆびぇぇぇぇん!きょわいのじぇぇぇぇ!まりちゃをゆっくちしゃしぇちぇぇぇぇ!!」
「ほら!すぐ騒ぐし、気持ち悪い。こんなのさっさと潰して捨ててしまいなさい!」
「えぇー!確かに五月蝿いけど、結構可愛いと思うんだけど…」
怒り気味の母親に恐怖して、泣き叫ぶ赤まりさ。
だが、そんな態度が母親に嫌われるとも知らず、母親は一層赤まりさを見つめる目つきが険しくなった。
「ゆわぁぁぁん!まりちゃ、すちぇられりゅのはいやなのじぇぇぇぇぇ!!」
「五月蝿いわね!だまんなさい!ひねり潰すわよ!!」
「ゆっぴぃぃぃ!」
母親に殺気に負け、押し黙る赤まりさ。
父親はそんな赤まりさの様子を楽しそうに見守っていた。
「じゃあ、こうしよう。母さんの見えない所でこいつを飼う事にしよう。夜には音も聞えない場所に置いておけば良いだろう?」
「そんな都合のいい場所なんてあるわけ無いでしょ?!」
「いや、そうでもないぞ?このペットボトルの中に重り入れてな、で水の中もでも沈めておけば、五月蝿くないだろう?」
「そういえば、物置に使ってない水槽があったよ。あれなら、このペットボトルも沈むんじゃないのかな?」
父の提案に、少女が目を輝かせる。
だが、母親は今一乗り気ではない表情を浮かべていた。
「そんな事するくらいなら、口を潰した方が…それならいっその事潰した方が…」
「ためしに一週間やってみようよ。それで駄目なら潰して良いよ!」
「………仕方ないわね」
こうしてペットボトル赤まりさは、条件付ではあるが、少女の家で飼われることになった。
それから数日後…
「おい、あのゆんやーボトルどうなった?!」
「何だよ、ゆんやーボトルって(笑い)…ってあれはな、俺のやつは、ゲロ袋のせいで全滅しちゃったよ。
始めにゲロ袋が死んじゃって。そしたらあれが腐り初めてな。他のも耐えられずに、たぶんストレスで死んだみたい」
「やっぱりゲロ袋は使えねーなー。俺のやつは、どうも一匹のれいむな、口が隣のゆっくりにくっついてたみたいでさ、
砂糖水かけるの忘れてたら、そいつが共食いはじめたみたいで、気がついた時には中身の半分くらい減ってたよ。
で、妙にでかいれいむが一匹いて、ゲスっぽかったから塩水入れておいたよ。」
「ひでー事するなー。俺のところは、兄ちゃんが面白がって持ってっちゃったよ。まあ、丁度飽きちゃってたからどうでも良いけどな」
「俺のまりさボトルはまだ生きてるよ。最近赤まりさが少しずつ大きくなったみたいで、隙間無い位ぴったりくっついてるよ。
でも、その内水が入らなくなるかも。そしたら全滅コースかな?」
少年達は、各自のペットボトルのその後を楽しそうに語っていた。
そんな会話を横目で見ながら、委員長の少女が聞き耳を立てている。
彼女の家の赤まりさも、いまだ健在であった。
「ゆっぎゃぁぁぁぁ!やめちぇぇぇぇ!!ちゅぶれりゅうぅぅぅぅ!!」
「あっと、いかんいかん、重りのパチンコ玉で潰れて死んでしまうところだった」
「お父さん、注意してね!殺しちゃったら駄目だよ」
重りにするため入れた、大量のパチンコ玉の下敷きになる死にそうになったり。
「ゆびぇぇぇぇん!むししゃん、いちゃいのじぇぇぇぇ!いじわりゅしにゃいでぇぇぇぇ!!」
「うっさいわね!あんた強いんでしょ?そんな虫くらい根性でやっつけなさいよね!」
パチンコ玉の上に敷くために入れた、土の中から出てきたハサミムシに頬を挟まれ泣き叫んだり。
「おみじゅしゃん、こわいのじぇぇぇぇ!!ゆっくちできにゃくなるのじぇぇぇぇぇ!!」
「あんた、強いって言ってたくせに、怖い物だらけね!それにあんたが五月蝿いから水槽に入れられるのよ?」
水槽の中にペットボトルごと沈められて、泣き喚いたり。
「ゆえぇ…おにゃかすいちゃのじぇ……おみじゅしゃんも、のみちゃいのじぇ……」
「あーすっかり忘れてた。急に静かになったから気がつかなかったわ。ごめんねー(棒読み)」
存在を忘れられ、水槽の中に二日ほど放置されたり。
ペットボトル赤ゆの中では一番ましな暮らしをしている方かもしれないが、それでも「ゆっくり出来る」暮らしとは言えなかった。
そのせいか、最近は何時も暗い表情ばかりで、前ほど元気に泣かなくなっていた。
おかげで少女も、赤まりさに飽きを感じ始めていた。
「ペットボトルにびっしりと赤まりさね…どうやって作ったのかしら?…面白そうだなぁ…」
少女はそう呟くと、羨ましそうに少年達を眺めていた。
完
以前から、ペットボトルにゆっくりを詰め込む方法は考えていました。
ネタかぶりになるかと思って、封印していましたが、リスペクトという事で。
徒然あき
最終更新:2010年10月13日 11:41