anko2487 サボテンとれいむ

『サボテンとれいむ』 5KB
虐待 観察 自業自得 お家宣言 野良ゆ 現代 虐待になるのかなぁ?

サボテンとれいむ



目の前に一匹のれいむが居る。
「ゆっゆん?ここはれいむのゆっくりプレイスだよ。
 じじいはゆっくりしないでどっかにいってね
 あまあまくれるならゆっくりしてもいいよ」
何だコイツは?
「なあれいむ、お前ここがなんだか分かっているのか?」
「れいむがおうちせんげんしたんだかられいむのプレイスだよ。
 のろまじじいはせいっさいされるまえにきえてね。」
こいつは馬鹿だな。うん、救いようの無い馬鹿だ。
こんな所でお家宣言、ある意味パーフェクトゆっくりだ。
今までこの不快生物には関わらないようにしてきたが面白すぎだろ。
ちょっと興味がわいた。
「ゆがーーっ、むじずるなーーーぁ、ざっざどぎえろーーーっ」
はいはい消えますよっと、戸締りしてっと。
「れいむ、ゆっくりしっていってね」
「ゆっ?...ゆっくりしていってね」


さて、状況を説明しよう。
昼に庭のガラス温室(4坪程度)の様子を見にきたら
中でれいむがお家宣言をしていた、以上。うん、それだけ。
ちなみに花が咲いてるけど、植えているのはサボテン。
む~しゃむ~しゃなんて無理。
三日前に水遣りもしたし、一週間ぐらい締め切っていても大丈夫だな。
さてどうなるか観察させてもらいましょうかね。


部屋に戻った俺は飲み物を用意して、窓辺に張り付いた。
「ゆんゆ~ん、さっそくごはんさんむ~しゃむ~しゃするよ」
温室の中のれいむの声がなぜか聞こえ、姿も良く見える。ご都合主義ってやつだね。
っとれいむがきょろきょろしだしたな。
「どうしてごはんさんおちてないのーーー」
あやうくコーヒー吹くとこだったじゃねえか。
「ゆ~ん、ごはんさんかくれてないででてきてね」
「かわいいれいむにゆっくりたべられてね」
なんなんだこの思考回路は?本気で言っているのか?
「もうおこったよ、ぷくーするよ!ぷくーー」
「ゆふふん、こわかったでしょ、ゆるしてほしかったらさっさとでてきてね」
どうやら本気のようだ。

しかしご飯なんて有るわけ無い。無い物が出てくるはずも無い。
「ゆがーー、れいむにさからうきだね。もうゆるさないよ」
謝ったら喰わない気か、おまえは?
「れいむさまがじきじきにみつけだしてむ~しゃむ~しゃしてやる」
れいむがやっと動き出したが、おいおいそんなに跳ねたら...
「いだーーいーーー」
ほらやった。
サボテンのそばで跳ねたりしたらそりゃぁ刺さるわな、棘に。
ちなみに刺さったサボテンは、烈刺玉と言って一番長い棘は10cm以上あってかなり硬い。
「ゆっくりできないゲスはしねっ!ぷくーー」
いや、それじゃあ死なんだろ。それに棘が刺さってたから当然...
ぷしゅーー
「どうしてぷくーできないのぉーーー」
だって棘が頬を貫通してたじゃないか。穴が開けば空気は漏れるわけで...
突っ込みどころ多すぎ。
よほど悔しいのかケツ?をぶりぶり振ってジタバタしてやがる。

「もういいよ!かんっだいなれいむはゆるしてやるよ!」
・・・どう見てもお前の負けだが?
「ゲスはほっといてあっちをさがすよ!」
おいおいそっちにあるのは巨鷲玉、棘の長さは5cm程度とさっきのより短いが
先端が鉤爪の様に曲がり、太さも5mm程度あるんだ、そんな棘に引っかかったら...
「いじゃいぃぃーーー!!」
これまた当然そうなる。
期待を裏切らないやつだなぁ。
れいむの目の横あたりからほほ?にかけてざっくり裂けてやがる。
おまけにリボンも引っ掛けたのか千切れかかってる。
「ゆがぁーー!いじゃいー!いじゃいぃぃーー!」
今度は本気で痛かったのかごろごろと転げまわっている。
まぁ俺も引っ掛けた時は痛かったしな。皮膚もざっくり裂けて血も出たし。
ちなみにこの二つのサボテンはフェロカクタス属といって、恐ろしい棘のサボテンって意味だ。

れいむは未だにのた打ち回ってる。
あ~あ餡子まき散らかしやがって、後の掃除が大変そうだな、こりゃぁ。
そういやこいつら餡子が減りすぎると死ぬんじゃなかったけ?
そんな最後じゃ面白くないぞ、もっと俺自慢のサボテンを堪能してくれ。
どうするかな、こいつらオレンジジュースで治るんだよな、冷蔵庫にあったっけ?
俺はれいむ治療するべきかしばらく悩んだ。

「ゆぎゃぁーーー!!」
っと、れいむから注意がそれた隙に、また何かに突っ込んだみたいだな。
さて今度はどれだ?
あぁ、なるほど綾波に突っ込んだわけね。顔面から。
某ファーストじゃないよ、ほんとにそういう名前のサボテンなんだ。
で綾波を見てみると、棘に丸い物が刺さったままになっている。目か?
どうやら顔を振ってるうちに、棘が目に刺さり、そのままの勢いで目を抉ったんだな。
綾波も棘が太いからな~。さぞ痛かっただろう。
れいむを見ると、右目がぽっかりなくなって悶えている。
「ゆぎゃぁ、れっれいむのちゅぶらなおめめがぁぁ」
微妙に幼児退行してないか?それにだいぶ弱ってきたかな。
最初と比べると動きがかなり緩慢になり、声も小さくなってきたようだ。

「もう..やだぁ..、おうちぃ..かえるぅ..」
もはや跳ね回るだけの元気も無いのかズルズルと這い出した。
のはいいがお前、前見てないだろ。金城丸に向かって這ってやがる。
このサボテン、棘の太さこそ2mmも無いが、長さだけは20cm以上もあり、先は恐ろしく鋭い。
軽く触っただけでも十分ささるほどに。
れいむはそんなサボテンに向かって這っているわけで、そうなれば当然...刺さった。
が、もう痛みも感じないのかれいむは止まらない。
見る見る棘はれいむの中に消えていく。5cm、10cm、15cm、そして...
「ぎゅぅゆぅ」
おかしな声を上げてれいむが動かなくなった。

あれ?もう終わり?何日か付き合うつもりだったのに。
中枢餡ってやつに刺さったのかな?
やれやれ最期はあっけなかったな。さて片付けるか。
暇つぶしのつもりだったけど、以外に楽しめたなぁ。
けどもうちょっとかな?ここにあのサボテンを置いて、ここはこのサボテンを...って何考えてるんだ俺は?
えっ?なにそんなに楽しんでたの俺?
えっ?そんなに次が楽しみなの俺?

....そうだな、楽しいに決まってる。
こんなに楽しそうな顔してるもんな。
部屋の鏡に映った顔を見て俺はそう確信した。




四作目です
頑張ってみたけどあまり変わらない気がする。
楽しんでもらえれば嬉しいな。


スレで名前付けられそうになったけど...
ほたそあきってなんなのーーー!
...名乗んなきゃダメ?
最終更新:2010年10月26日 15:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。