『愛を選んだ代償』 19KB
自業自得 誤解 妊娠 駆除 飼いゆ 野良ゆ ゲス 捕食種 希少種 現代 独自設定 ぺにまむ 八作目です。お暇な時にどうぞ。
「条件」を書いたものです。この作品を読む上で以下の注意点があります。
・誤字脱字、文的に変なところがあるかも知れません。
・希少種が酷い目に遭います。
・納得いかない終わり方かも知れませんので覚悟の上でご覧下さい
・設定に納得いかない点があるかも知れませんがご了承下さい。
・自己設定の病気が出てきます。
以上の注意点を踏まえた上でお楽しみ下さい。
また、仮ですが『代償あき』と名乗らして頂きたいと思います。
それでは、最後までお楽しみ下さい
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「ただいま・・・あれ?」
いつもお帰りなさいを言ってくれる存在がいない。またか、と思いいつもいる部屋へ急いだ。お兄さんはドアを開けた。
「あ、お兄さん。おかえりなさい。」
「おかえりなんだねーわかるよー」
そこに居たのは飼いゆっくりであるゆっくりらんが額に茎を生やし、見知らぬちぇんがいた。はーとため息をつき、行動に出た。
「にゃ・・が・・・あ、わが・・・」
「ちぇええええん!!」
一先ず、お兄さんはちぇんをボコボコにした。見た所、野良確定なので問題はないだろう。
「ちぇえええん!ちぇえ「お前も喧しい」ぎゃ!?」
らんを軽く踏むお兄さん
「さあ、説明してもらおうか。その茎とそこに転がっている野良について・・・」
らんは素直に話だ。ある日、らんが部屋にいると外にいたちぇんと目が合った。一目惚れだった・・・。
下らない話が続くので省略するとらんが野良ちぇんにプロポーズされ高まる状況の中すっきりしたのが事の流れだそうだ。
お兄さんは弱ったちぇんにオレンジジュースをかけた。そして、そのまま外へ投げた。
「にゃが?!」
「ちぇえええん!?」
「潰さないでやるからどっかに消えろ。」
ちなみにちぇんを潰さなかったのはその場に死臭が付いてしまうのが良くないからという理由だ。
「それよりも早くらんを病院に連れていかないと・・・痛っ!」
そういって戸を閉めようとした時・・・。足を何かが噛んでいる。足を噛んでいたのはらんだった。
「らん・・・何をしてるんだい・・・?」
「らんのちぇんにひどいことするな!かいぬしだからて ちょうしにのるな!」
「お兄さんは何時も言ってたじゃないか、野良とすっきりしちゃ駄目だって・・・」
「そんなのしらない・・・!!あのちぇんはとくべつなんだ!!!」
お兄さんはらんを室内ゆっくりなのであまり外には出すことはなかった。
らん種がちぇん種に対する感情が高いのも知っている。生憎、この辺にはちぇんを飼っている人はいなかった。
少しでもちぇんを出るテレビ番組があったら録画したり、ちぇんの特集記事の雑誌が出ていたら買ってあげてもいた。
流石に可哀想と思っていたお兄さんはあるビックリプレゼントを用意していたのだが・・・
「しね!らんのたいせつなちぇんにひどいことをしたおにいさんはしね!!」
「・・・らん、お兄さんとあのちぇん。どっちが大切だい?」
「ちぇんにきまっているだろうが!!!」
ふがふがさせながら噛みつくらんを見てお兄さんは馬鹿らしくなった。
「そうか・・・ふん!!」プチン
「ゆ、ああああ?!らんのおちびちゃんが!!!?」
絶叫するらんを掴み外に投げた。
「お前はもういらない。そのゴミ猫もどきと幸せに暮らしな」
「お、お兄さん・・・!おちびちゃんをころしただけじゃなくらんをすてるの!!?らんはきしょうしゅなんだよ!!」
「だからなんだ・・・早く行かないと加工場呼ぶからな」
そういってカーテンを完全に閉めた。
「・・・・・・・・・・ちっ」
するとちぇんは無言で庭から出ていく。
「ち、ちぇん!まってー!」
らんはそれに気付くとちぇんを追いかける
『愛を選んだ代償』
「ここがちぇんのおうち?」
ちぇんの後を付いてきたらんは公園にたどり着いた。入って進んだそこは横たわった土管があった。
「まっててね・・・」
先に土管の中に入っていた。散らかっているのを片付けてると思いうきうきしながら待つらん。
おちびちゃんを殺したお兄さんは許せるはずがないが、今は愛するちぇんがいる。だから、不安なんてない。
「いいよーきてねー」
らんは土管の中に入っていた。
「ちぇ・・・ん?」
名を呼ぼうとした時、らんは固まった。
そこにはらんのちぇんの他にもちぇんがいたのだ。それも10匹いる。
「こいつなんだねーやくたたずのらんしゃまていうのはー」
一回りでかいちぇんが出て来た。
「ち、おおきいちぇんだね」
「そうだよーちぇんはドスちぇんなんだねー」
「ド、ドスちぇん!?」
らんは驚いた。ドスちぇんなんて聞いたことがなかったからだ。
「ド、ドス!らんのちぇんをしらないか?」
「ちぇん?どんなちぇん?もしかしてこれ?」
ドシャ
らんの目の前に何かが落ちてきた。
「わ・・・がら・・・い・・・よ・・・」
「・・・え?・・・ち・・ち・ちぇえええええええええええん!!!!!???」
落ちてきた何かはこれからの幸せなゆん生を共に歩むと誓った愛するちぇんであった。
だが、容姿は酷いものだった。
体中に噛み後や食いちぎられていた。所々からチョコが漏れ出している。
飾りはボロボロ、耳は食いちぎられている。尻尾は二本とも引き抜かれていた。
「ちぇん!ちぇええん!!」
変わり果てた最愛のちぇんに何度も呼び掛けるらん。
「・・・らん・・・さま・・・」
「! ちぇん!よかった!ぶ「 しね・・・!」 ・・・え?」
気がついたちぇんの言葉に耳を疑った。だが、それは現実であった。
「ちぇんを・・・かいゆっくりにできない・・・やくたたずは・・・しね!!」
それはあまりの気迫であった。だが
「うるさいんだよー」
「ぐびゃ!?」
愛するちぇんはドスちぇんの尻尾によって叩き潰された。そこに残ったのはチョコの塊と化した愛するちぇんであった。
「まったく!なにがかいゆっくりになったらどれいにしてやるだよー」
「ちょっとびゆっくりだからってちょうしにのるからだよー」
「やくたたずがしんですっきりーしたよー」
他のちぇんはちぇんの死を悲しむどころか嘲笑っている。
「どうして・・・どうしてこんなひどいことするんだ!!」
あまりの事にらんは叫んだ。
「・・・わかるよーこのらんさまはつかえないうえばかなんだねー」
「こんなばからんさまはみたことないよー」
「わからないよーこんなばかがかいゆっくりなんて」
さまを付けているが明らかに馬鹿にしている発言。
「でも・・・」
「こん!?」
「まむまむはきたいできるかもしれないよー!」
ドスちぇんの尻尾がらんを絡んだ。そして、らんのまむまむがドスのぺにぺにへと近づけていく。
「や、やめろ・・・そんなのはいら・・・!」
「かんけいないよ、はいらなければーむりやりねじこめばいいんだねー!!」
「いやぎゃあああああ!!!!??!!」
ゆっくりの悲鳴とは思えない声が土管の中に響いた。
「う~ん、それなりーなんだよー!」
「いやなに・・・!いやなのにかんじちゃうー!!」
「「すっきりー!!」」
果てるらんの額に茎が生えた。ぶちぶち
「むしゃむしゃ、それなりなんだねー」
「な、なにしてるんだ!!」
「なにって、ごみをしょぶんしてるだけなんだよ。それくらいわかれよー」
「おちびちゃんはごみじ 「うるさいんだよー!」ぎゃう」
捕まえていたらんを配下ちぇん達の方に投げ付けた。
「そいつはもういらないからおまえたちのすきにしていいよー」
「「「「「「「「「「わかるよー!!」」」」」」」」」」
意識が戻ったらんが見たものは、ぺにぺにを起たせている配下ちぇん達であった。
「い、いやだ・・・くるな・・・」
後退りするらんに滲み寄るちぇん達。その目には明らかにすっきりの事しか写っていなかった。
「「「「「「「「「「ひゃっはー!すっきりーだよー!!!!」」」」」」」」」」
「やめろーー!!」
結局らんは配下ちぇんたちの欲のはけ口となった。何度も茎を生やし、その度に食われた。
おちびちゃんを食われた悲しみに泣くことすら出来ず、すっきりをし続けるのであった。
次第に生えた茎には実が実らなくなった。これはもうらんは子を産めないことを意味する。
しかし、それに気付いたとしてももう意味の無い事であった。
犯され続けて2日が経った。らんはある異変に気付いた。
(なんだ・・・からだが・・・かゆい?)
次第に強くなる痒みに戸惑い出したその時であった。
カラン!カンコンコン・・・シュウー
「「「「「「「「「「「わからないよー!!?」」」」」」」」」」
突然中に入って来た缶から出る煙に土管の中にいたゆっくりは慌てだす。
「みんなおちついてねー!いそいでここからでるんだよー!」
「「「「「「「「「「「ゆっくりりかいしたよー!」」」」」」」」」」
らんを犯すのを止め、ドスちぇんを先頭に急いで土管の外へと急ぐ。そして
「ふぅ~これでゆっく「 駆除依頼対象発見っと!」ゆぎゃあああ!!!??」
出られた矢先、ドスちぇんは人間によって蹴り飛ばされた。
「にゃかご!?」
「「「「「「「「「「ド、、ドスー!!!?」」」」」」」」」」
ドスちぇんが地面に激突してやっと配下のちぇん達は気付いた。
「うー!ちょこがいっぱいだど!」
「うー!おおきいのもいるー!」
「「「「「「「「「「どうじでれみりゃとふらんがいるのー!?わからなすぎるよー!!」」」」」」」」」」
ドスちぇんを蹴り飛ばした人間の辺りを飛び回る捕食種のれみりゅとふらん。
「まあ、待て。あのでかいのは唯醜く太っただけの奴だから味が悪い。腹壊すからあのデブだけは食べない方がいいよ。」
「「うーわかった!」」
ニコニコと従うれみりゃとふらんを見て配下のちぇん達は段々恐ろしくなってきた。
「にゃがー!よぐもやっでぐれだなー!!」
蹴り飛ばされたドスちぇんが起き上がった。ドスが復活したと知り、ちぇん達に希望の光が見えた。
「お、もう起き上がって来れたか」
「ふるざい!ひきょうなぐずどれいはどすがじきじきにせいさいしてやるー!!!」
「やっちゃえー!どすー!!」
「どすがほんきになればしゅんさつなんだよー!」
「ひきょうなどれいはもうおわりなんたねー!」
ドスちぇんが勝つのを疑わない配下のちぇん達はエールを送る。
しかし、人間は・・・
「もう消毒缶は投げてあるけど、まだ美味しくないからお兄さんが今からもっと甘くするからなれみりゃ、ふらん」
「うーお兄さんのおりょうりがたべられるだどー!」
「うーたのしみー!」
ドスちぇんを無視してれみりゃとふらんと楽しく会話している
「むしするなよー!!せいさいして「いい加減うっとーしい!」 ニャゴ!!?」
せいさいすると言って一向にかかってこないので男はドスちぇんに再び蹴りを入れた。エールがピタリと止まった。
「そもそも、」ドゴ 「にゃば !!?」
「ドスとか言ってるけど」ドカ「 にゃぴ!?」
「 唯醜く太ってるだけなのに」 バキ「にゃぶ!?」
「 調子に」 ドカ「にゃべ!?」
「乗ってんじゃねぇ!!」バキ!「にゃぼ!?!?」
三分も経たない内にドスちぇんの顔は醜くボコボコに凹んだ。
「わが・・・らな・・・」
「なお、正直に言えよ。自分は唯デブなだけだ、ドスなんて嘘だってな」
「ちぇ・・・はド、「あー時間の無駄だから潰すかな 」 ぢぇんはドスじゃないです!!ただごばんざんをだべずぎでぶどっでいるだげでず・・・!!」
己の命欲しさに呆気なく自白するドス、いや、デブちぇん。その告白を聞いた配下のちぇん達は絶望から怒りが込み上げて来た。
「じじ「あん!?」ひっ・・・!おにいさんはなんなの・・・?」
「俺は役所の職員だよ。最近この辺りでゆっくりの気味の悪い声がするって連絡を受けたから駆除しに来たんだ。りきゃいできりゅ?」
「あ・・・ああ・・・!くじょ・・・いや・・・たすけて・・・!!」
「うん、無理に決まってるでしょう。そんな事も分からないの?馬鹿だね、死ねだね。死ぬけどね」
「そ・・・「もう少し痛めつけておこう」にぎゃあああああああ!!!!!!????」
2・3分ほどデブちぇんを蹴り続けた。
最初は騙していたことに怒っていた配下ちぇん達であったが、騙されていたとはいえ強かったデブちぇんが無残な姿になっていくのを見ておそろしーしーをしている。
職員はふーと汗を拭い、パチンと指を鳴らした。
「待たせたね、れみりゃにふらん。さあ、お食べ♪」
「「うー♪うー♪」」
男の合図を待ってましたと言わんばかりに配下ちぇん達に食いかかった。
「「「「「「「「「「にゃがー!!?わがらないよー!!!??」」」」」」」」」
先ずは逃走をさせないために一口食いちぎる。後は一匹一匹味わって食べる。
れみりゃとふらんは幸せな顔を浮かべている一方で配下のちぇん達は地獄の光景を見てガクガクと震えている。
「さてと。あーあーこんなに汚しやがって・・・」
ちぇん達が縄張りにしていた土管をみるとかなり汚れているの確認した職員は清掃業者に連絡した。離れようとした時、動く何かを発見した。
「ちぇん・・・」
「らん種か、待ってろ」
持っていたオレンジジュースを弱っているらんにかけた。
「うん?なんだ、捨てられゆっくりか・・・」
よく見ると帽子にはバッチをむしり取られた跡がある。
「なら、仕事が楽で済むからいいか・・・あ!」
職員はある症状に気付いた。ぼーとしているらんの頭を掴み問いただした。
「おい、どうしてこうなったか話せ」
「らんは・・・」
らんは涙を流しながら男にこれまでの事を話した。
「せっかくひどいおにいさんからにげだしたのにこんなのあんまりだよ・・・」
ゆっくり出来ない飼い主から解放され、愛したちぇんと幸せに暮らす筈たった。
だが、愛したちぇんは永遠にゆっくりしてしまった。涙が止まらない。
すると職員はらんの頭にそっと手を置いた。慰めてくれると思いらんは顔を上げた。
「自業自得だ、大馬鹿が。悲劇のヒロインぶるなよ、気持ち悪い・・・!!」
らんは思考が停止した。30秒程して
「どうじでぞんなごどいうの゛!?らんはがわいぞうなんだよ!!?」
「・・・あの子達が食事終わるまで暇だから説明してやる。」
「いいか、野良とすっきりしちゃいけない理由は二つある。」
職員は右手の人差し指を立てた
「一つはそこに愛は決して無いからだ。」
「そ、そんなことあるか!!らんとちぇんはほんとうにあいしあって・・・!!!!」
「それはにんしんの仕方によって証明が出来る。お前、植物型にんっしんっだったんだろう?」
「そうだ!」
「なら可笑しいな。本当に愛し合っているのなら胎児型にんっしんっのはずなんだがな」
「・・・え?」
そう、胎児型にんっしんっはお互いを想い合っているからこそ出来るにんっしんっであると言っていい。
大概は飼いゆっくり、野生やっくりはこのにんっしんっをする。植物型にんしんは愛し合ってる夫婦同士ならあまりならないにんっしんっである。
れいぱーやゲスゆっくりと無理矢理すっきりした場合は殆どが植物型にんっしんっになる。
理由は片方は快楽しか求めていないからだ。また、番が拒否しているのを押し切って行われた場合も植物型にんっしんっとなる。
今回のらんの最愛ちぇんはある事が追加される。
飼いゆっくりになるという欲望だ。これはちぇんだけでなく飼いゆっくりをにんっしんっさせたゆっくりが全て持っている。
「つまり、お前のちぇんが本当に愛していていたのはお前じゃなくって飼いゆっくりとしての地位ってことだよ」
「う、うそだ・・・そんなはず・・・」
必死で否定し続けるらんを無視し次に理由を語り出す。
「二つ目、これが一番の理由だ。取り返しのつかない病になってしまうからだ」
野良ゆっくりははっきり言って汚い(野生ゆっくりは住んでいる地域にもよるが野良ほど汚くはない。)
野良は全てではないがばい菌の巣窟とも言える。そんな野良が触れただけで飼いゆっくりは病気になる。
すっきりは密着させるだけでなく、汚れた精子餡を体内に注ぎ込むことになる。
つまり、野良とのすっきりは確実に病気になる行為と言える。
皮病(人間でいう皮膚病)はその部分を焼くか削るかすれば解決する。だが、体内の病気は簡単にはいかない
「まあ、見た方が早いか」
職員はちぇん達のガラクタ置き場にあった手鏡をらんに向けた
「・・・え?」
らんは止まった。鏡に写っているのはお飾りのおかげで自分であることを理解出来る。そこに写っていたのは化け物だった。
肌はどろどろしていて髪の毛はぽろぽろと抜け落ち、狐耳も溶けている。さらにらん種の特徴である九本の尻尾も殆どが失くなっていた。
らんの後にしっぽだったものが散らばっている。
「これが野良とすっきりしちまった代償だよ」
「う、う、うわああああああああああ!!!!!????」
何故、らんがこうなってしまったのか。それは野良ゆっくりとすっきりした際、らんの体内に侵入した菌による『腐敗』である。
この辺りは『都会』に分類される地域で都会の野良はかなり汚い。その為、ゆっくりにとってはかなり深刻なばい菌を持っている場合がある。
そのばい菌がらんの容姿を変貌させた。
病名は『くっさりー病』というものでその名の通り腐る病気だ。
皮膚は勿論、髪や種の特長(尻尾や耳)、ともかくありとあらゆるものが腐る。
身体の機能も失うが、不思議な事に思考だけが無事という状態に陥ってしまう。
さらにこの病気は早め(24時間以内)に薬を投与しなけば手を遅れになる。
もっともこの病気は必ずしも発病する訳ではない。なる可能性としても20~30%位だ。
だが、らんはデブちぇん一同から集団レイプされてから24時間は越えている上何度も精子餡を注がれ続けた。
しかも、ここのちぇん達はかなり汚れていたため衛生的にも最悪。発病しても仕方がなかった。
結果は見事に感染し、見るに耐えない姿になってしまった。
「そ・・んな・・・!?」
歯が溶けてきた。口も溶けてしまいもう喋れなくなった。
「お、口も機能しなくなたか。都合がいいや」
そういって男は鞄から役所のポリ袋を取り出した。
「町と公園の衛生の為に片付けるか」
辛うじて生きているデブちぇんをポリ袋に入れた。
「しかし、お前も馬鹿だね。大切にしてくれる飼い主に噛み付くなんて」
「!・・・!!」
「病院に行こうって言ったんだろう?なら、飼い主は病気の危険性を知ってたんだな」
「・・・?」
「愛するちぇんてのをフルボコにしたのもお前が大事だったからだろうよ。」
「・・・?・・・」
「さっきも飼いゆっくりと野良ゆっくりの間には愛が無いって言ったよな。それは野良は飼いゆっくりになる事しか頭に無いんだよ。」
「ー!!・・・!」
「捨てられて此処に来た時、愛するちぇんに励まされたか?らんしゃまはちぇんがまもるよーとか言われたか?」
「・・・・」
らんは止まった。そんな言葉一言も言われてない。それどころか・・・
「それどころか、能無しやら役立たずは死ねとか言われなかったか?」
「!!」
そう、死ぬ間際の最後の言葉は『かいゆっくりにできなかったやくたたずのらんはしね』だった。
らんはその言葉が幻にしようとした。だが、出来ない。思い出してしまった。言葉だけでなく、ちぇんが向けた視線。
本当に愛しているのなら決して向けることの無い憎悪の視線。
頭の良いらんは理解してしまった。愛するちぇんが本当に愛したのは飼いゆっくりの地位だという事に・・・らんはそれに近づく為の道具にしか過ぎなかった事に・・・
「うーお兄さん、たべおわったどー」
「うーもうおなか一杯ー」
れみりゃとふらんの食事が終わった。ご機嫌に飛ぶ二匹。
因みに捕食種がそういったバイ菌を持ったゆっくりを食べても何も問題ない。
「ほら、口の周りがチョコだらけだよ」
二匹の口周りについたチョコを布で綺麗に拭き取る男。
「「うーうーさっぱりー!」」
綺麗にしてもらえて喜ぶ二匹
「仕事手伝ってくれてありがとな」
手伝ってくれた二匹の頭を撫でる。その表情はデブちぇんを蹴り続けた時には見せなかった表情であった。
その光景をまだ無事な目でらんは見続ける。同じことをお兄さんにして貰った事がある。
お兄さんが出してくれたご飯があまりにも美味しくて夢中で食べていたら口の周りが汚れていると笑い優しく拭いてくれた。
掃除をしたらお兄さんに物凄く褒められ頭を撫でられた。
らんはふるふると震え出した。涙が流れそうになったその時
グジュリ
両目が腐れ落ちた。突然の暗闇に叫ぼうとしたが既に口と喉は機能していなく腐っていた。
「おっと、いい加減片さないとな」
男はトングを使ってデブちぇんが入っている袋に入れた。口を強めに占め、男はれみりゃとふらんと共に仕事場である役所へ戻って行った。
病気により腐ったらんは袋に詰められてから一時間後に役所が捕まえて来た駆除依頼のゆっくりと仲良く焼却処分された。
らんは必死になってお兄さんに助けを求めた。謝った。だが、もう遅すぎる。優しい飼い主によりもどす汚いちぇんの偽りの愛を選んだのだ。
ゆっくりの神がいたとしてもらんを助けるはずが無い。
明らかな自業自得なのだから・・・。
燃え尽きるまでらんはお兄さん助けを求め続けた。そして、謝り続けるのであった。
一方、らんが燃えているとも知らないお兄さんの側には銀バッチのちぇんと赤らんがいた。
このちぇんはらんのお婿さんとしてお兄さんが準備していたのだ。だが、会わせる前にらんの裏切りによって無駄になってしまった。
そして、この赤らんは紛れも無くらんの子供であった。
悲しみにくれていたお兄さんの目に止まったのは折った実ゆっくりの付いた茎であった。3つ実っており、先端がらん種で残りはちぇん種だった。
近くにあったオレンジジュースに茎を応急処置で入れた。実らんの表情は良くならない。
急いで100%オレンジジュースを取りに行こうとすると二つの実ちぇんが目に止まった。
実らんが苦しんでいるのに実ちぇんは大丈夫そうな表情をしていた。そして、元凶であるちぇんの面影も感じた。
・・・気付いた時には二つの実ちぇんを握り潰していた。余計なところに行かなくて良かった栄養は全て実らんに流れた。
豊富な栄養が行き届いたためか実ったその日に赤らんは生まれた。お兄さんは赤らんを飼うことにした。
お婿さんとして用意したちぇんを親代わりにすることにした。赤らんはちぇんに懐いたので問題はなかった。
赤らんを育てるのを決めたのはらんを追い出した後ろめたさだったのかもしれない。
(・・・らん。せめてお前が選んだ相手と幸せなゆん生を送れることを願っているよ)
窓を見ていたお兄さんがカーテンを閉めた時、らんは決して逃げることのできない炎に焼かれて死んだ。
らんは本当に馬鹿である。番まで用意し、捨てたらんの安否を願う程の優しいお兄さんを裏切ったのだから・・・。
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どうも、最初の方でお伝えした通り『代償あき』と仮ですが名乗らして頂きます。
今まで希少種優遇展開を書いていましたが、今回は違う流れにしてみました。
因みに作中で出てきた『消毒缶』というのは、人間では入ることのできない所にゆっくりいるゆっくりを出て来させる為に使う道具です。
成分としては無害です。ですが、付着することで消毒効果も得られます。
主に加工所や役所の駆除課等、ゆっくりを駆除する人たちの必須アイテムでもあります。
今回は無能というか「愚かならん」を書いたつもりです。
何時か長らんがちぇんを優遇しまくった為、他のゆっくりから反感を買い壊滅を招く話も書きたいです・・・書けたらですが(汗)
今度は何時投稿できるか分かりませんがその時は宜しくお願い致します。
それでは今回はこの辺で・・・代償あき(仮)でした。
過去作品
・1856「条件」
・1907「嫌われた代償と招く幸福(前編)」
・1914「嫌われた代償と招く幸福(中編)」
・1957「嫌われた代償と招く幸福(後編)」
・2063「家出の代償」
・2167「愛の努力」
・2296「脅しの代償」
最終更新:2010年11月08日 19:53