『俺のれいむがゲスなわけがない』 18KB
制裁 共食い 飼いゆ 野良ゆ 愛護の皮を被った虐待人間
注意:
・テンプレ(ありふれたネタ。だが、それがいい)
・死なないゆっくり(殺すだけがゆ虐にあらず)
・にんげんさん頭おかしい(新しいタイプの人間に挑戦)
・某ラノベのパロディではない(アレは兄に萌える作品だよね?)
『俺のれいむがゲスなわけがない』
「ただいまー」
出張を終え、三日ぶりに帰宅する。
「ゆっくりおかえりなさい!おにーさん!」
玄関で靴を脱いでいると、飼いゆっくりのれいむが出迎えてくれた。
「おう、れいむ。俺がいない間、いい子にしてたかぁ?」
「ゆん!れいむ、ゆっくりおりこうさんにしてたよ!」
三日とはいえ暫くの間、家を空けていたのだ。
れいむが困らないようご飯はたっぷりと置いて行ったが、それでも何か問題が起こらないかと心配していたのだ。
だが、れいむの様子を見る限り、それも杞憂だったようで安心した。
「そうかそうか。それじゃあ、ちゃんとお留守番をしていた良い子のれいむにご褒美だ」
駅前のお店で買ったドーナツが入った箱をれいむの目の前に置いてやる。
「ゆわぁぁ!あまあまなどーなつさんだぁ!ゆっくりありがとー!おにーさん!」
大好物のドーナツに目を輝かせて喜ぶれいむ。
その笑顔を見ているだけで仕事の疲れが癒されるから不思議なものだ。
「あみゃあみゃ!?れいみゅもたべりゅ~!」
「じゅるいんだじぇ!まりちゃもあみゃあみゃたべりゅんだじぇ~!」
「おちびちゃんたち!そんなにあわてなくてもあまあまさんはにげないんだぜ!ゆっくりしていってね!」
あまあまと聞きつけて、部屋の中から他のゆっくり達が姿をあらわした。
赤ん坊サイズのれいむ、まりさが一匹づつと成体のまりさが一匹の計三匹だ。
「ん?」
その光景に疑問を覚える。
なぜなら家で飼っているゆっくりは先ほど俺を出迎えてくれたれいむ一匹だけのはずだからだ。
「おきゃーしゃん!どーなつしゃんは、ゆっきゅりできりゅ?」
「ゆふふ、みんなでなかよくあまあまなどーなつさんをむーしゃむーしゃしようね!」
れいむも当たり前のように笑顔でそのゆっくり達と接している。
「・・・・・・おい、れいむ。なんだ、こいつらは?」
「ゆゆん?そういえばおにーさんにはまだしょうかいしてなかったよ!ごめんね!
れいむのだーりん、まりさだよ!ゆゆ~ん!あらためていうとなんだかてれちゃうよぉ~!
おちびちゃんたちはまりさととれいむのあいだにできた『あいのけっしょう』なんだよ!
とぉ~ってもゆっくりしたあかちゃんでしょぉ?おにーさんもゆっくりしていってね!」
「・・・・・・・・・」
れいむのリボンには飼いゆっくりの証である銀色のバッチがついている。
だが、このまりさにはなんのバッチもついていない。
つまり、野良ゆっくりということだ。
「うめ!これめっちゃうめ!ぱねぇ!」
「はひゅ!はひゅ!ぱねぇのじぇ~!」
「むーちゃ!むーちゃ!ちちちちあわちぇぇぇぇ!」
俺のことなんざまるで眼中に無いとばかりにドーナツを貪り喰っている野良どもを尻目に、部屋の様子を確認する。
開け放たれた窓、散らかされた部屋。
これだけ見れば留守中に何があったのか大体見当がつく。
野良共と一緒にドーナツを食べようとしていたれいむを捕まえて俺の目線の位置まで持ち上げる。
「ゆわ~!おそらをとんでるみた~い!」
「・・・・・・れいむ、前に言ったよな?野良と関わるなって」
「ゆゆっ!?」
この時になってれいむはようやく俺が全く笑っていないことに気がついたようだ。
「あまつさえ野良と子供までつくるなんて・・・・・・これは一体どういうことだ?」
「ゆっゆっゆっ!そ、それは、その・・・・・・まりさは、とってもゆっくりしたゆっくりで・・・・・・ゆべっ!?」
何の答えにもなっていない返答だった為、そのまま床に落とした。
「い、いだいぃぃぃぃ!?れいむのきゅーどなおがおがぁぁぁ!!」
オーバーに痛がっているが、ゆっくりは痛がりな生物。実際そんなにたいした傷にはなっていない。
そんなれいむは無視してドーナツに群がる野良の元へと向かう。
「ぷいぇ~!くっちゃくっちゃ~のじぇ!・・・・・・ゆ?」
グシャ!
ドーナツを喰い散らかして満足していた赤まりさを何の躊躇もせず踏み潰す。
「ゆがああああ!?ば、ばでぃざのがわいいおぢびじゃんがぁぁぁ!?」
フローリングでよかった。絨毯の上だったら後片付けが大変だった。
「おぢびじゃんをごろじだぐぞにんげんはじねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
目の前で子供を殺されたことに激昂した野良まりさが飛びかかってきた。
ゆっくりの体当たりなど痛くもないが、薄汚い野良に触られると服が汚れる。
それは嫌なのでカウンターでトゥキックを喰らわしてやった。
「ゆべぇぇっ!?」
そのまま、まりさを激しく壁に打ち付けてやる。
「ゆ、べ、べ、べぇ・・・・・・」
まだ生きてやがる。さっさと止めを刺してやるか。
野良まりさを踏み潰そうと足を上げた、その時。
「やめてね!おにーさん!」
突如背後から制止の声が聞こえてきた。
振り向くとそこには、体をぷくーっと膨らませたれいむの姿があった。
「・・・・・・何の真似だ?れいむ」
「まりさもおちびちゃんも、れいむのたいっせつなかぞくだよ!
だからそのかぞくにひどいことするなら、おにーさんでもゆるさないよ!ぷくー!」
・・・・・・軽い目眩のようなものを感じた。
ゆっくりの「ぷくー」は人間相手に何の効果もない、なんて言われるがそんなことはない。
現に俺はれいむに「ぷくー」をされてショックを受けている。
れいむは赤ゆの頃から可愛がってきた。
厳しく躾けてもきたが、それ以上に愛情をかけて育ててきたのだ。
お互いにとって良好な関係を築き上げてきた。そう思っていた。
それが、たかが野良の子供一匹潰した程度でこうもあっさり裏切られるとは。
「・・・・・・れいむ、その後ろにいるチビをこっちによこせ。そうすれば今回だけは大目に見てやる」
「お、おきゃーしゃん・・・・・・きょわいよぉ・・・・・・」
「あんしんしてね!おちびちゃん!れいむはぜったいにおちびちゃんをまもるよ!」
もはや何を言っても無駄なようだ。こうなったら荒療治も致し方ない。
「ぷ、ぷくー・・・・・・おそらっ!?」
再びれいむを掴みあげ、部屋の隅にある大きめのダンボール箱の中に放り込んだ。
「お、おにーさん!だしてね!だしてね!ここはゆっくりできないよ!」
れいむが悪戯したり言うことを聞かなかったりした時、よくこの箱に閉じ込めた。
言わば、ここはれいむにとって牢獄なのだ。ゆっくりなどできる場所ではない。
「れいむ。しばらくその中で頭を冷やすんだな。反省したらそこから出してやる。それまで飯も無しだ。わかったな?」
野良まりさと赤れいむは窓から外に投げ捨てた。もう潰すのも面倒だ。
これから荒らされた部屋の片付けをしなければならないのだ。
いちいちゲスな野良なんぞにかまってる暇はない。
・・・・・・はぁ、疲れる。部屋が片付いたら、今日はもうシャワーを浴びてさっさと寝るとしよう。
翌日。
朝は何かと忙しかったのでれいむにかまっている暇はなかった。
その為、れいむの様子を確認するのは夜、仕事から帰ってきてからとなった。
「どーだ、れいむ。そろそろ反省したか?」
「おにぃぃざぁぁん!おながずいだよぉぉぉ!ごはんざんぢょうだいねぇぇ!」
「・・・・・・昨日言っただろ。反省したらそこから出してやるって。飯もその後だ」
「はんぜいってなぁにぃぃ!?でいぶ、なんにもわるいこどじでないのに、どぼじでごんだごどするどぉぉぉ!?」
絶句。
・・・・・・なんの反省もしていない、だと?
それどころか、野良と関わったという己の過ちすらも自覚していない。
おかしい。いくらゆっくりは餡子脳だといっても、このれいむは赤ゆの頃から育ててきた。
悪いことをしても叱ればちゃんと反省し改めてきた。
今では銀バッチを取得しているし、今度は金バッチの取得試験を受けようかと思っていたほどだ。
それが、どうしてこんな馬鹿に成り下がってしまったのか。
まさか・・・・・・ゲス化?いやいや、俺のれいむがゲスなわけがない。
きっと一時の気の迷いってやつだろう。
と、その時。
「やっとかえってきたんだぜ!くそにんげん!はやくここをあけるんだぜ!」
「あけちぇね!ぴゅんぴゅん!」
窓の外から薄汚い野良ゆっくりの罵声が聞こえてきた。
昨日の野良まりさとチビか?まだ生きていたとは。しかも結構元気そうだし。
「ゆゆっ!まりさぁ!おちびちゃぁぁん!れいむはここだよぉ!はやくたすけにきてねぇぇ!」
「まってるんだぜぇ、れいむ!まりさがばかなにんげんをやっつけてたすけてやるんだぜぇ!」
「ゆゆ~ん!さすがれいむのだーりんだよぉ~!」
「おちょーしゃん!きゃっきょいい!」
・・・・・・そうかぁ、こいつかぁ。
こんな馬鹿で屑の野良ゆっくりなんかと関わったおかげで俺のれいむがゲス化したのか。
だったらこいつらを排除すれば、れいむは元の賢いゆっくりに戻るに違いない。
もちろん、れいむにも教育的指導は必要である。ならば・・・・・・
ガラガラ!
野良共がへばりついている窓を開けてやる。
「ゆっ!?ようやくまりささまのおそろしさがわかったのぜ?
だったらはやくれいむをはなすのぜ!それとあまあまもよこすのぜ!いっぱいでいいのぜ!」
昨日殺されそうになったのに、この発言。
馬鹿は死ななきゃ治らないってか。・・・・・・よかろう、死ぬがよい。
「必ぃ殺っ!光り輝く黄金の指ぃー!」
グワシッ!
「ゆげっ!?な、なにするんだぜ!い、いだい!いだいぃぃぃ!はなすんだぜぇぇ!」
がっちりと顔面を鷲掴みにしてゆっくりと持ち上げる。
「いいいだああああいぃぃぃぃ!!!」
ギチギチと顔面を圧迫される苦痛から逃れようと必死に体をクネクネと動かすが、その程度で逃れられる訳がない。
むしろそのプリンプリンと揺れる尻にイラつきを感じ、ますます握力を強めていく。
「ゆ、ゆ、ゆぐぐぐぐ!づ、づぶでどぅ!!つぶでどぅぅぅぅぅ!!!」
「やめてあげてねぇぇぇ!ばでぃざっ!いだがってるよぉぉぉ!!」
「おちょーしゃぁぁぁん!やめちぇぇぇ!!」
このまま握り潰すことも容易いのだが、
「それじゃあ俺の腹の虫がおさまらねぇんだよなぁ!!」
大きく降りかぶって、まりさをれいむのいるダンボール箱の中に叩きこんだ。
「ゆぐはぁ!ゆぎぃ、ゆぎぃぃ!い、いだぁぁいぃぃ!!」
「ば、ばりざぁ!ゆっぐりじでいっでねぇぇ!」
まりさの顔面には俺の指の跡がくっきりと残っていた。
暫くの間はその痛みでのた打ち回っているだろう。
次は赤れいむを摘み上げる。
「ゆゆっ!?おしょらをとんじぇるみちゃい!」
赤れいむを親指と人差し指で上下から挟みこみ、万力のようにゆっくりと締め付ける。
「ゆんやぁぁぁ!?ちゅ、ちゅぶれりゅぅぅぅ!!」
「お、おちびちゃぁぁん!?やめてね!やめてね!どぼじでごんだごどすどぅどぉぉ!?」
「れいむ、どうしてこんな事するのか・・・・・・分からないのか?」
「ぞんなのわかんだい!わかんだいよぉぉぉ!どぼじで、どぼじでぇぇぇ!?」
この期に及んでまだ分からないとは・・・・・・本格的にゲス化してしまったというのか?
ならば俺も心を鬼にせねばなるまい。
「言い付けを守らず野良と関わったこと、子供を勝手に作ったこと、俺にぷくーしたこと、色々ある。
だが、一番許せないのはなぁ・・・・・・!」
更に指先に力を込める。
「それが悪いことだと思ってもいなかったことだぁぁ!!」
「ゆぶぶぶぶぅぅぅ!!!」
赤れいむは圧力に耐えられず、とうとう餡子を吐き出した。
「ゆわぁぁぁ!?おてぃびぢゃぁぁぁん!!あんござんはいぢゃだめぇぇぇ!!」
赤れいむから吐き出された餡子がれいむの顔にびちゃびちゃと降り注がれる。
「ご、ごべんだざい!あやばります!あやばりますがら!おてぃびちゃんをだずげでぐだざぃぃぃ!!」
そんな口先だけの謝罪では許すことなどできない。
指は赤れいむの体に深く食い込んでいるが更に圧力をかける。
コツリと指先に何かが触れる。おそらくこれが中枢餡なのだろう。
俺はその中枢餡を指先でコリコリと転がすように弄ぶ。
「ゆ゙!ゆ゙!ゆ゙!」
赤れいむはもはや満足に喋ることもできないようだ。
このまま俺がちょいと指先に力を込めるだけでも死んでしまうだろう。
「ご、ごれがらは、おにーさんのいうごどなんでもききまず!だからゆずじでぐだざいぃぃ!!」
れいむは土下座でもするかのように額を地面に擦りつけるようにしながら許しをこう。
「ほぅ?本当に俺の言うことを聞くんだな?」
「はいぃぃぃ!ききますぅぅ!なんでもききますぅぅ!だから、だからぁぁぁ!!」
ようやく俺の言うことを聞く気になったようだ。
「ならば、命令しよう。れいむよ、このチビとまりさとの縁を切れ!それがお前を許す為の条件だ」
俺の命令にれいむは動揺した表情を浮かべた。
「ゆ、ゆぅ!?そ、それって、まりさとおちびちゃんに・・・・・・おわかれしろってこと、なの?」
「そうだ」
れいむはギュっと目を瞑って考えている。
まりさとおちびちゃんに会えなくなるのは悲しい。でもこのままだと二匹はゆっくりできなくなってしまう。
そんな葛藤がれいむの胸中に渦巻いているのだろう。
「・・・・・・いだいぃぃぃ、いだいんだぜぇぇぇ!」
ちなみにこの間も阿呆なまりさは痛い痛いとのた打ち回っているだけだ。ふん、無能が。
「・・・・・・わかったよ、おにーさん。れいむ、いうとおりにする、よ」
ようやく決意したようだ。れいむは俺の命令を承諾した。
だが、ゆっくりとの口約束など何の信用も有りはしない。
ゆっくりの躾けでは、まず行動で証明させることが大切だ。
だから、俺は更なる命令をれいむに言い渡す。
「よぉし、わかった。なら、その証明としてそのまりさを喰え」
「・・・・・・ゆぇ?」
れいむは何を言われたのか理解できなかったのかポカンとした顔をしている。
「・・・・・・お、おにーさ、ん?それ、どういう、こと、なの・・・・・・?」
理解できなかったのなら仕方がない。
実演を交えて説明してやろう。
「食べるんだよ。そこで惨めにのた打ち回ってるクズ野良まりさを。こういう風になぁ!」
ガリリ!
俺は手に持っていた赤れいむにかじりついた。
「ゆぴぇぁっ!?」
「むーしゃ!むーしゃ!この饅頭うめぇ!」
「お、おてぃびちゃぁぁぁぁぁんんん!!?」
体の左半分をかじり取られた赤れいむは残された右側の目を大きく見開きながらぴくぴくと痙攣をしている。
中枢餡もかじり取られたのだ。いつ死んでもおかしくはない状態だ。
「どぼじでぇぇぇ!?おてぃびちゃんとまりさもだずげでぐれるんじゃないのぉぉぉ!?」
「だれがこんなクズ共を助けてやるといった。これはお前を許すかどうかの問題だ。
さあ、れいむ。お前もそこのまりさをむーしゃむーしゃするんだ!」
「そ、そんだごど、でぎるわげだいでじょぉぉぉぉ!?」
やれやれ、なんでもすると言っていたのにこのざまか。
仕方ない。残り半分となった赤れいむを俺の口の中に放り込み咀嚼する。
そして泣きわめいているれいむを持ち上げ、俺の唇をれいむの唇へズキューン!と押し当てる。
「ゆん!?んんんんん~!!」
噛み砕いた赤れいむをマウス・トゥ・マウスでれいむの口の中に流し込んでやる。
れいむは口の中に侵入ってくる餡子を必死に拒むが、俺の舌を強引にれいむの口内へ侵入させ、れいむの舌に餡子を塗り込むよう絡みつかせていく。
「んぐ!んぐ!・・・・・・んん!んあぁん・・・・・・」
最初は嫌がってはいたが、次第にれいむの表情はとろんとしたものへと変わっていく。
我が子の餡子でもその甘味に、ゆっくりとしての本能は逆らえなかったようだ。
たっぷりと舌先で餡子の甘味を堪能させた後、れいむの体内へと流し込んでいく。
「ぷはぁっ!」
「ゆっ、ゆぅぅ・・・・・・!」
存分に餡子を味あわせたところで口を離す。
「どうだ、美味かっただろう?れいむ」
「そ、そんなことないよ!」
「もっと素直になれよ。現にお前はチビの餡子を喰ったにも関わらず吐き出しもしないじゃないか。
それは美味かったってことなんだよ。そうだろう?」
「ち、ちがうよ!れいむは、れいむは・・・・・・ゆげ!ゆげぇ~!」
俺の言葉を否定しようと必死に餡子を吐き出そうとするが、口からは一滴も餡子は吐き出されない。
つまり体は俺の言葉を肯定しているということだ。
同族喰いの嫌悪感よりも餡子の甘味が勝ったのだろう。
「これで分かっただろう。ゆっくりの餡子はとっても美味いだってな。
だからそこのまりさを喰うんだ。そして野良と出会ったことを無かったことにするんだ」
それがれいむの罪を滅ぼす唯一の罰。
自らの手で過去は清算しなければならないのだ。
「・・・・・・いやだよ、いやだよぉぉぉぉぉぉ!!」
それでもれいむは泣き叫びながらそれを拒否する。
まだわがままを言うのか。なら仕方がない。食べやすいようにしてやるか。
机の引き出しからカッタ―を取り出す。
「いだい、いだいぃぃぃ・・・・・・ゆ?な、なにするんだぜ!?」
カチカチと刃を中ほどまで押し出し、その刃を今だ痛みにのた打ち回っているまりさの右目へと振りおろした。
ドグシャ!
「ゆだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ば、ばりざのつぶらなおべべがぁぁぁぁぁ!!!」
野良まりさの右目に深々と突き刺さったカッタ―を引き抜くと、そこから噴水のように餡子が噴き出した。
「ば、ばでぃざぁぁぁ!!」
れいむは慌てて俺の手から逃れ、まりさの元へと駆けよった。
「ばでぃざぁぁぁ!ゆっぐりじでいっでねぇぇぇ!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!」
れいむはまりさの傷を治そうと必死に舌で舐め、出餡を止めようとしている。
「今日のところはこれくらいで勘弁してやろう。それじゃおやすみ、れいむ。明日はちゃんとその饅頭を片付けるんだぞ」
翌朝。
「おい!ぐぞじじぃぃぃ!きのうはよくもやってくれたんだぜぇぇ!!」
野良まりさが開口一番、罵声を浴びせてきた。
やれやれ、朝から威勢のいいこった。
右目を抉ったくらいじゃ、まだまだ元気ってか。
つくづく野良ゆっくりのしぶとさには呆れさせられる。
「うるさい黙れ。この糞饅頭」
ザクリ!
今度はカッタ―で左頬を斬りつけてやった。
「ゆがああああぁぁぁ!!?」
「ばでぃざぁぁぁ!!ぺーろぺーろ!」
「それじゃ、仕事行ってくるわ。その間にその饅頭喰っとけよ、れいむ」
その後、俺は事有る毎にまりさの体を痛めつけていった。
「なんだれいむ、まだ喰ってなかったのか。いい加減、楽しにしてやったほうがこいつの為だぞぉ。そら!」
グサリ!
「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!まりざのうづぐじいあんよざんがぁぁぁぁぁ!!」
「ゆわぁぁぁ!ぺーろぺーろ!ぺーろぺーろ!ばでぃざぁぁぁ、ゆっくりしていってねぇぇぇ!!」
「ご、ごのぐぞじじぃぃぃぃ!!ば、ばりざをゆっぐりざぜろぉぉぉ!!」
「うーん、暴言とか吐かれるとウザいからその舌、ちょん切っとくか。チョッキリチョッキリチョッキリなっと」
「ゆばばばばばばばば!あばべぼ、ゆゆべばべぼでばばばぁぁぁ!!!」
「うむ、見事に何言ってんのかわかんね」
「ばでぃざぁぁぁ!ばでぃざぁぁぁぁぁ!!!」
「まりさの顔面に畑をつくるよ!カッタ―で耕してあげよう。そーれ、ざっくざっく!」
「かひ!かひ!」
「も、もうやめてぇぇぇ!ばでぃざのゆっぐじじだおがおがぁぁぁ!!」
そんなこんなで数日後。
まりさの顔面は完全に潰されて、もはやこれがまりさであるのか判断のつかない状態にまでなっていた。
反面、れいむは精神的な疲れを見せてはいるが、体は割と健康な状態を保っていた。
れいむに直接的な暴力を振るっていなかったこともあるが、まりさが傷つけられる度にぺーろぺーろと舐めてあげていたことが、餡子を体内に摂取することとなり、空腹による体力低下を防いでいたのだ。
しかし、まりさの方は度重なる虐待と空腹によりもう限界だった。
「おはよう、れいむ」
「・・・・・・ゆぅ。おにーさん。まりさが、まりさが・・・・・・」
ある朝、れいむがまりさの異常を訴えてきた。
見ればまりさは黒ずんだままピクリとも動かなくなっていた。
やれやれ、ようやく死んだか。結構しぶとかったな。
「ああ、死んでるな」
「・・・・・・・・・」
れいむは疲れ切った顔をして俯いていた。
「おにーさん。・・・・・・もういいでしょ?
まりさは・・・・・・えいえんにゆっくりしちゃったから、れいむをゆるしてね」
「ダメだ。どうすれば許してやるか、何度も言ったはずだが?」
「・・・・・・・・・」
れいむはゆっくりとまりさへ近づいていった。
そして、しばらくまりさを見つめた後、パクリとまりさにかぶりついた。
「・・・・・・むーしゃ・・・・・・むーしゃ・・・・・・」
れいむは無表情のまま咀嚼している。
「れいむ、うまいか?」
「・・・・・・ゆん。おいしい、よ」
「じゃあ、『しあわせー!』って言ってもいいぞ。お行儀が悪いが今回だけは特別だ」
「・・・・・・・・・」
「言えよ」
「・・・・・・しあわせー」
ポロリ。
れいむの瞳から涙がこぼれおちる。だが顔は無表情のままだ。
「・・・・・・むーしゃ・・・・・・むーしゃ・・・・・・しあわせー、しあわせー」
ポロポロと、涙を流しながら餡子を喰っている。
うむ、涙が出るほど美味いってことだな。
そんな素直なれいむが可愛くて、頭を撫でてやった。
「ゆぅ、おにーさん・・・・・・」
れいむは微弱ながらも笑みを浮かべてくれた。
ようやく昔の可愛いれいむが帰ってきたようで嬉しくなった。
やっぱり俺のれいむはゲスなんかじゃなかったんだな。よかったよかった!
この食事が終わったられいむの罪を許し、久しぶりにゆっくりと遊んでやろう。
今日は休日だし、ゆっくりショップでれいむの好きなおもちゃを買ってやるのもいいな。
「そうだ!晩ご飯も御馳走にしよう。高級ゆっくりフードも悪くないが、せっかくれいむがゆっくりの味を覚えたんだ。
公園に行って色んな種類のゆっくりを捕まえてれいむに食べさせてあげるよ!」
「ゅ!?」
野良の駆除にもなって、俺のれいむにまたちょっかい出されずに済むから一石二鳥だな。
うんうん!そうしようそうしよう!
「・・・・・・しあわせーしアわセー、シアワセー」
ポロポロポロ。
れいむは再び無表情となり、涙を流しながらゆっくりと死んだまりさの死体を食べ続けた。
<了>
前作:
anko2385 ぼーきゃくろくっおん
最終更新:2010年11月08日 19:58