anko2152 撲殺隊

「ポマギあき」というのを気に入りましたので、ありがたくその名を使わせて頂きます。
実際、SS書く度にポマギーチェ状態ですが、アドバイスがmedkitになるので助かります。まるでTorikだかNimbleですね。

元ネタというか、そういえば野良犬を撲殺するってのが昔日本であったとかなかったとか…。超短編です。








撲殺隊

「はぁ…野良殺しは面倒だなぁ…。」
「そう面倒臭がるなって。」


俺は富井俊二。この不況の最中、野良ゆっくりを駆除する仕事にありつけた。この仕事は低賃金だが、この御時世に手に職あるのが奇跡みたいなものだ。
一々文句も付けられまい。俺の隣を歩いているのが正人という、ガタイの良いのが取り柄の男だ。

二人とも手にトンファを持ち、カーキ色の作業服を着ている。この仕事は通称『撲殺隊』と呼ばれる。
まぁ、仕事の内容からしてそれは間違いないんだが…。

俺達は路地裏や公園周囲を、重点的に探している。野良ゆっくりとは、人目に付かない所に巣を構えるからだ。

路地裏に入ると…あったあった。ダンボール。この中に野良ゆっくりが隠れていたりする。
大抵は番の旦那役が狩りと称した生ゴミ漁りを行う。その間、他の家族はダンボールに閉じこもっている。

「ゆっくりしていってね!」

「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」
「ゆ…に、にんげんさんゆっくりしていってね………おちびちゃんはおくちにかくれてね!」
「ゆ?ゆゆ!いしょぐよ!」
「ゆっくち!ゆっくち!」
「ゆゆ!きょわいよ!きょわいよ!」

「ああ、口の中にチビども仕舞い込んじまったよ。」
「あんまり意味ないんだけどな。潰しちゃえば同じだし。」
「ゆ!?つ、つぶすってどういうことなの!?れ、れいむたちだっていきてるんだよ!!」

ダンボールから出てきたのは、親れいむ、赤まりさx2、赤れいむの総勢4匹だ。口の中に赤ゆを仕舞い込むのは、防衛の手段らしいが全くの無意味だ。
人間と対峙して無事だったゆっくりなんて、今の今まで俺は知らない。
ちなみに、自分たちだって生きてる宣言は相手の同情を買う為のものらしいが、中身が餡子の連中に言われても特に突き動かすものはない。トンファを除いて。


俺はトンファを上に構えて、一気に下に振り下ろした。

「ゆぼべっ!!」
「ゆぴぎぃ!!」
「いぢゃいよおおおおお!!」
「どうちちゃにょおおおおおおお!!」
「ゆぐっ…ゆぐじ…じないでにげるよ…」

目玉が少し飛び出し、口がブーメランみたいな形になっているれいむが逃げようとする。

「逃げる先も無い癖に、大人しく死んどけ糞饅頭。」
「で、でいむくそまんじゅうじゃ…ゆびゃべっ!!」
「きゅぴぃ!」
「ゆぴぃ!」
「いちゃいいいいいいい!!ど、おきゃあしゃんたしゅけちぇえ!!」


糞饅頭を否定する為に、わざわざ這いずるのを止めて振り返った。俺はそこに再びトンファを振り下ろしたのだ。
それによって、れいむは再び大きくひしゃげて左目が飛び出した。目玉はコロコロと地面を転がり、排水溝に落ちていった。

「れ、れいぶのおべべがぁ…ゆげぇぇぇぇ…」
「ゆぷしっ!…ど、どうちちぇはいちゃうにょおおおおおおお!!!」

目玉が取れた事がショックだったのか、餡子と共に口の赤ゆを吐き出した。べしゃべしゃと嫌な音を立てながら、餡子が流れる。
そこに転がる赤れいむ、赤まりさは飾りだけ出てきた。どうやら殴られた衝撃で潰れたようだ。

「ご、ごべんね…お、おちびぢゃんだぢはまたおくちに…ど、どごなのおぢびぢゃん…おぢびぢゃんがすぐなぐなっでるよ…」
「ゆ?ゆううううううううううううううううううう!?どうちちぇまりしゃおにぇーしゃんたち、しんじぇるにょおおおおおおおおおおおおお!?」
「ゆ…ゆええええええええええええええええええええええ!?ど、どぼぢでじんでるのおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」
「おくちにはいっちぇればだいじょうびゅじゃなきゃっちゃにょおおおおおおおおおおおお!?おきゃあしゃんのばきゃああああああああああああああああああ!!」
「ごべんねええええええええええええええええええええええ!!おぢびぢゃんごべんねえええええええええええええええええええええええ!!」
「なあ俊二、茶番とかいらないから、さっさと潰そうぜ。」
「そうだな。」
「「ゆえええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」」
「やめちぇにぇ!ぷきゅぅ!ぷきゅぅだよ!こわいりぇしょ!!」

頬を膨らまして怖いかどうか、問うてくる赤れいむを靴で踏み潰す。

「ゆぴぃ!」
「ゆ?ゆやああああああああああああああああああああああああ!!れいぶのおぢびぢゃんがあああああああああああああああああああ!!ざいごのおぢびぢゃんがああああああああああああああ!!」
「次はお前な。」
「ゆええええええええええええええええええええええええええ!?」

トンファで横っ面を殴り飛ばしてやる。

「ゆぼべえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!…ゆっ…ゆっ…ゆっ…」

断末魔なんか聞きたくないから、靴で踏みつけて殺す。

「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙ぎっ!…も…」
「一丁上がりっと。」
「お疲れさん。じゃあこの袋に入れてくれ。」
「おうっ!」

正人がゴミ袋の口を広げてくれたので、俺は今し方潰したゆっくり達をゴミ袋に入れていく。これが仕事の成果になる。
袋に入れられたゆっくりの数や重さによって、俺達の給料が決まるのだ。

「うーん…始めたばっかりとはいえ、このペースでいいのかな?」
「いやぁ…路地裏歩いてりゃ大丈夫な気もするぞ。いざとなったら公園でかっさらってくるか。」
「そうだな。」

俺と正人は撲殺のペースを少しばかり相談した後、今いる路地裏をそのまま進んでいった。
1分としない内にゆっくりの親子が見つかった。親ありす、子ありす、赤まりさの3匹だ。俺はお決まりの台詞を言う。


「ゆっくりしていってね!」
「「ゆっくりしていってね!」」
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」

俺は赤まりさを踏み潰す。

「出番短くてごめんな。」
「ゆ?ゆぴぃ!」
「お、おちびちゃんがあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!どがいはじゃないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

どうしてって仕事なんだから仕方ないだろ。俺はトンファを突くようにして、親ありすを貫いた。

「ゆぎゃろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!い、いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「おかあさあああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!ゆびゃびぃ!」

トンファで串刺しになった親ありすの側で、正人が子ありすを右手で握りつぶした。ボタボタとカスタードがこぼれる。

「お、おぢびぢゃんがあああああああああああああああ…どぼぢでごんなごどずるのいながぼのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「いや、仕事だし。」

俺はトンファを抜いて、親ありすに何度も振り下ろす。

「ゆぼべっ!ゆべっ!ゆばびっ!…もっどゆっぐゆべばっ!…」
「あ、じゃあこれお願い。」
「あいよ。」

正人にお願いして、親ありすの死骸をゴミ袋に詰め込む。そのまま路地裏を歩き続ける。
ちぇんがいた。ちぇんが。2匹の成ゆっくりだ。姉妹の様だが、そんなのは関係ない。

「ゆっくりしていってね!」

「「ゆっくりしていってね!」」
「わ、わかるよー…おじさんは」

俺と正人はちぇんの台詞を遮って、2匹の尻尾を掴んで空中に浮かした。

「わからないいいいいいいいいい!!おそらとんでるみたいだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「わぎゃああああああああああああああああああ!!ごわいよおおおおおおおおおおおおお!!はなぢでえええええええええええええええええええ!!!」


俺と正人は互いの目を合わすと、そのままちぇんを尻尾を掴んだまま、空に浮いたまま振り回した。


「わぎゃあああああああああああああああああああああ!!わぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「わぎゃらないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!はなぢでええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

放すことなく、ちぇんとちぇんを空中で何度か衝突させる。

「わぎゃっ!いだいいいいいいいいわがぎゃっ!!やべでええええええええええええええ!!わぎゃっ!」
「わぎゃぎゃっ!わぎゃらないいいいいいいいいいいびびゃっ!!ぎぎゃ!わぎゃらないよおおおおおおおおおおおおおお!!」


最後の衝突は一際大きく、腕に思い切り力を込めてちぇん同士を衝突させた。

「わがぶっ!!!」
「ぎべぶっ!!」

「ゆぎ…わが…ぢぇんのはがぁ…」
「いぢゃい…わがら…ぢぇんのおべべが…」

正人のちぇんは歯がボロボロと抜け落ち、俺のちぇんは目玉が両方とも潰れてしまっている。簡単に言うと双方無残な状態である。

「正人、袋開けてくれ。」
「あいよ。」

俺は正人にゴミ袋を開けて貰うと、その中でちぇんの尻尾を千切り取り、中身のチョコレートを絞り出した。


「わぎゃっ!…わぎゃらないいいいいいいいいい!!ぢぇんのじっぼがああああああああああああああああああああああ!!!」
「そぉい!」
「わぎゃぐぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ…やべ…やべで…ぢぇんのながみ…だざないで…やべ…ゆ゙っ…ゆ゙っ…ゆ゙っ…ゆ゙っゆ゙っぼっどゆ゙っ…」

中身を全て絞り出すと、ちぇんは皮だけしか残らなかった。正人は俺にゴミ袋を貸すよう言うと、ちぇんをグッと握りしめて潰した。

「わぎゃ…はなぢで…はな…ちゅ、ちゅぶれりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううあ゙ぎゃっ゙!!」

正人は潰した中身と皮をゴミ袋に入れると、次へ取りかかろうと俺に言った。
餡子やカスタードに塗れたトンファを片手に、どこか甘ったるい匂いを出しながら、ゆっくりを潰す為に俺達は路地裏を闊歩する。



「ゆっ!ゆっ!ゆっ!れいむただいまなのぜ!…ゆゆ?れいむどこなのぜ!れいむぅ!れいむぅ!…ど、どぼぢでれいぶのりぼんざんがおぢでるのお!?
 し、しがもぐざいいいいいいいいいい!!れいぶじんじゃっだのおおおおおおおおおおおお!?どぼぢでえええええええええ!!」






FIN
最終更新:2010年11月08日 19:59
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