※オレ設定
ここは、何一つ他と変わらない平凡な街。
普通の人が住み、普通の生活があり、普通の日常が繰り返される。
勿論、野良ゆっくりたちも、普通に生きており、普通に死んでいく。
ただ、一つだけ、ほかの街と違うのは・・・・
聖者の行進
「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」
ゆっくり特有のお飾りどころか、髪の毛もない。
ちょろちょろと気持ち程度に髪の毛が残っているが、
すごく汚らしい感じがする。
恐らく、人間の指によって、毟り取られたのだろう。
体中ボコボコに痣だらけ、顔の表面は、
ところどころ、餡子が滲み出ている。
明らかに人間の拳で、何発も殴られたのであろう。
「ばでぃ・・・・ざ・・・・どぼぢ・・・で・・・・ごんな・・・・」
醜く歪んだ顔から、うっすらと見える片目から、止め処なく涙が流れる。
自身で、まりさということを言わなければ、一体なんなのか、さっぱりわからない。
そんなゆっくりが1匹、胴体に縄を括り付けられて、
人間に捕まっていた。
『おい・・・早くしないと日が暮れるぞ?さっさと歩け。』
紐を持って、まりさを逃がさないようにしている男が、まりさを急かす。
「おねがいでずぅうぅうぅう!!!ずごじだげでいいでずぅうぅううぅ!!!
やずまぜでぐだざいぃいぃいいいぃいいい!!!もうあるげなぃぃいいぃい!!」
体をブルンブルンと震わせ、汗と涙と涎を撒き散らすまりさ。
『いいぞ。ただし・・・』
男は、縄を掴んでいない方の手を掲げた。
その手には、赤まりさがいた。
「ゆびぃぃいぃいいい!!!!いじゃぃいのじぇぇえええぇえええ!!!!」
「お、おちびじゃぁぁああああんんんん!!!やべでぇぐだざいぃいぃいい!!!
わ、わがりまじだぁぁああああ!!!やずみなんがいらないでずぅうぅう!!
だがらぁぁぁあ!!おちびじゃんだげばぁぁぁあぁああ!!!!」
まりさは、額を地面に擦り付けるかのように土下座し、ひたすら、赤まりさの命乞いをする。
そう、この男が人質、いや、ゆっくりであるから、ゆん質、に取っている赤まりさは、
このまりさの子供である。
『分かればよろしい。ではさっさと歩け。』
「ば・・・い・・・・・ゆぐ・・・・ゆぐ・・・どぼ・・・ぢ・・・で・・・」
疲れ切った足を休めることもなく、歩き続けることになった。
この街には、彼らのような無残に虐待されたゆっくりを連れた人々を多く見かける。
彼らはみな、
聖者
と呼ばれている。
なぜならば・・・・。
さきほどの男とまりさは、とある公園についた。
『おい!ゆっくりたち!!!出て来い!!!30秒以内に全員出てこないと、
この公園を一斉駆除の対象にするぞ!1、2、3、4、5・・・・』
男は大きな声で叫んだ。
「ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁあ!!!!」
「ゆっくりしないではやくでるよぉぉおぉおぉお!!!!!」
「じにだぐないいぃよぉぉおおぉおぉおお!!!!!!」
すると、公園の林の陰や遊具やベンチなどに隠れていた野良ゆっくりたちが、
一斉に集まった。
みな、一様に、恐怖心による緊張から来る体液の分泌が激しく、
汗や涙、涎、しーしーなど、いろんな液体をブチ撒きながら、
必死の形相で、その男の場所に早く集まろうとする。
『27、28・・・。遅い。今度は20秒以内に集まらなかったら、
一斉駆除だからな。』
「ふぅ・・・ゆふぅう・・・」
「いひぃいぃい・・・・いひいぃいい・・・」
「ゆふううぅううう・・・」
野良ゆっくりたちは、みな息を切らして、今にも死にそうな顔をしている。
それはそのはずだ。全体力をただ早く男の下に何が何でも集まるように、
全力以上のスピードで駆けてきたのだから。
『返事が聞こえない。一斉駆除でもするかな。』
男が、ポツリと一言言った瞬間。
「ごめんなざいぃいぃいいいぃい!!!!!ぞれだげばやめでぐだざいぃいぃいいぃい!!」
「いっぜいぐじょだげばやべでぐざだざいぃいぃいい!!!!」
「ちゃんどぎいでまずがらぁぁああああ!!!!おねがいでずぅうぅうう!!!」
集まった野良ゆっくりたちは、先ほどのまりさと変わらないように、
額に地面をつけて、ただただ土下座をする。
『わかればよろしい。では、だ・・・・。まりさ・・・どうぞ。』
男は縄にくくり付けたまりさに目を向けた。
「わがり・・・・まじ・・・だ・・・・」
まりさは、震えながら、返事を返した。
「ばで・・・ばでぃ・・・・ばでぃ・・・・」
まりさは、ずっと下を向いたまま、ずっと、繰り返し、自分の名前を連呼していた。
「つぶれるぅぅううぅ!!!おとうしゃんんん!!!いじゃいんだじぇぇぇえええ!!!」
男は赤まりさを強く握った。
「いいまずぅうぅう!!!ちゃんどいいまずぅうぅう!!!
だがらぁぁああ!!!!おちびじゃんだげばぁぁああああ!!!!
おちびじゃんだげばあぁっぁああああ!!!!!
ぞのごばぁぁああ!!!!ばでぃざのだいじなだいじなおちびじゃんんなんでずぅうぅう!!!!」
『だったら、ちゃんとしろ。』
男は、まりさに注意した。
まりさは、集まった公園の野良ゆっくりたちの方に顔を上げて・・・
「ばでぃ・・・・ばでぃざばぁぁぁあああ!!!!
わるいゆっぐりでずぅうぅううう!!!!!
あだまもわるいじぃぃいぃいいぃい!!!!
ぜいがくもわるいでずぅぅうぅううぅう!!!
にんげんざまにめいわぐをがげだぁぁあああ!!!
わるいゆっぐりなんでずぅぅうぅうう!!!!」
まりさが泣きながら野良ゆっくりたちの方へ叫ぶ。
「ばでぃざばぁぁああ!!!
にんげんざまのおうぢをうばおうどじまじだぁぁあああ!!!!
だげどぉぉおぉ!!!!
にんげんざまにぜいっざいざれでぇぇえええ!!!!
ばでぃざのおぐざんのでいぶどぉぉぉおぉ!!!!
ゆっぐりじでいでがわいいおちびじゃんだぢをぉぉぉおぉ!!!
ぎゃぐだいざれだあどにぃぃいぃい!!!!
むざんにごろざれまじだぁあぁああああああ!!!!!」
野良ゆっくりたちは、みな困った表情をしている。
中には泣いているゆっくり、悲しそうな顔をするゆっくりもいた。
「みんなぁぁあああ!!!!
にんげんざまにざがらうどぉぉおぉ!!!
ばでぃざのようにぃぃいぃい!!!!
ゆっぐりでぎなぐなりまずぅうぅうぅう!!!
だがらあぁっぁあああ!!!
ゆっぐりはぁあああ!!!
みのぼどにあっだぜいがづでまんぞぐずるべぎなんでずぅうぅう!!」
ドンよりとした空気が流れた。
それを聞いた野良ゆっくりたちは、一様に無言であった。
すると、男は、口を開いた。
『・・・ということだ。
このまりさとまりさの家族は、人間の家におうち宣言をした。
だから、まりさの番のれいむと、この赤まりさ以外の子供は、
お前らには想像も付かないような虐待方法で、苦しめた後、
とってもゆっくり出来ないような死に方をして殺した。
いいか、野良ゆっくりども。お前らは本来ならば、
一斉駆除して、全員殺しているところだ。
だが、それでは、お前らがあまりにも可哀想だ。
お前らがこの街でこんな生活をしているのは、人間たちのせいだったりする。
山や森で住んでいたのを、勝手に街に連れて帰ったり、
飼いゆっくりだったのに、人間の都合で捨てられたりと、
お前らがこういう生活をしているのは、申し訳ないと思っている。
ただし、この街は人間のモノだ!ゆっくりのモノではないっ!
だから、お前らが、お前ら野良ゆっくりが、
人間に迷惑をかけない生き方をする限り、お前らにも生きる権利を与えてやってる。
人間の言うことを聞くのならば、この街で生きていいぞ。
こうやって、人間に逆らったゆっくりはどうなるか、教えてきたはずだ。
それをお前ら野良ゆっくりはバカだから、いつまで経っても覚えられないヤツが、
必ず出てくるっ!!!
だから、こうやって、何度も何度も、人間に逆らったゆっくりの姿を見せてやってるんだ。
感謝しろ。こんなにやさしい人間は、この街だけだからなっ!
それに、このまりさは、心の底から改心したらしく、この子供だけは、
助けてほしいと、自分にそっくりなこのまりさだけは助けてほしいと、懇願してくるから、
慈悲深い私は、寛容な心で、このまりさを助けてやることにした。
本来ならば、このまりさ同様、虐待の上、苦しめて殺すのだが、
このまりさだけは、無傷で返してやる!いいかお前ら、くれぐれも人間に歯向かわないように、
育てるように!!!
以上!!」
と、言い終わると・・・
グシャ!
男は、足元にいたボロボロになったまりさを踏み潰した。
「おとうじゃぁぁんんんんんんんん!!!!!」
赤まりさは、この世の終わりが来たかのような声で泣き叫んだ。
なぜ、彼らが聖者(せいじゃ)と呼ばれるか。
それは、人間と街に暮らす野良ゆっくりとの共存の道を考えた者たちが、
野良ゆっくりたちに、定期的に人間の圧倒的な強さを教え込ませて、
下衆な考えをしないようと、教育していこうということから、
人間に歯向かった野良ゆっくりたちを虐待しては、
それを他の野良ゆっくりたちに見せ付ける自愛に満ちた、聖者と言われるようになった。
他の街では、殺ゆ剤の大量散布で、一斉駆除を行なうところを、
非効率的ではあるが、野良ゆっくり、1匹ずつに、教え込んだ結果、
時間はものすごくかかったが、ほとんどの野良ゆっくりたちに、
人間に対して、恐怖の念を持つようになった。
男が去った後、赤まりさは、親のまりさの横でずっと泣いていた。
「おとうしゃん・・・どぼぢでなんだじぇ・・・」
「おちびちゃん・・・なかないでね・・・れいむといっしょにゆっくりしようね!」
「そうよ・・・かなしいことはわすれて・・・とかいはのありすといっしょにゆっくりしましょう!」
「むきゅ・・・・おとうしゃんはしかたがなかったのよ・・・」
公園にいる野良ゆっくりたちは、赤まりさを慰める。
みな、うっすらと涙ぐみながら、かわいそうな赤まりさに、
元気になってもらおうとしていた。
「・・・てやる・・・・
ころちてやるのじぇ!!!
あのゆっくちできないにんげんをぉぉ!!!!
ころちて」
グシャ!
赤まりさは、れいむに潰された。
「・・・・ゆぐ・・・・おちびちゃん・・・・どぼぢで・・・」
「にんげんざんにはむかったら・・・・どうなるか・・・みたじゃないの・・・ゆぐ・・・」
「どぼぢで・・・・ぞんなごどもわがらないの・・・ゆぐ・・・」
人間に復讐心を持ったところで、人間たちに敵わないことは、
嫌と言うほど理解している。
だから、この赤まりさは、人間に対して、復讐することを決意したので、
あの親まりさと同じゆん命を辿るなら・・・・
という、この街に住む野良ゆっくりなりの心遣いであった。
勿論、最初は、このようなことをすると、逆上した野良ゆっくりたちが、
ゆっくりできない人間を制裁するとか言って襲い掛かってきたが、
ゆっくりが人間に勝てるわけもなく、生き残ったゆっくりたちは、
何度も何度も、人間に歯向かったら、どうなるかという光景を、
目の当たりにしてきた。
だから、この街の野良ゆっくりは、人間の言うことは、
絶対命令であると認識した。
しかしながら、数は減ってきたとはいえ、定期的に、人間を恐れない野良ゆっくりが現れる。
そのため、このように、聖者と呼ばれるモノたちは、一定量ほど、常に存在している。
その様は、聖者の行進そのものであった・・・。
ユグルイあき
久々の虐待SSwwwww
最終更新:2010年10月06日 20:08