ゆっくりと遊ぼう 11KB
いじめ 小ネタ 野良ゆ ぬる苛めのつもりの小ねたです
公園の前を通ると、突然声をかけられました。
「ゆっくりしていってね!」
大きなリボンに黒髪の生首のような物。
ゆっくりのれいむというやつです。
少し薄汚いそれは、野良でしょうか?
私を見るなり飼ってくれとか、ゆっくりさせてと騒ぎました。
私はれいむを抱えて家に帰りました。
汚かったので、洗ってあげると嫌がったり暴れたりしました。
「このくそどれいぃぃぃ!かわいいれいむにひどいことするなぁぁぁぁ!!せいさいするよぉぉぉ!!」
なんだか汚い言葉を喋っているようです。
きっと親の育て方が悪かったのでしょう。
私はれいむを乾かすと、冷蔵庫にあったチョコをあげました。
れいむは大変喜んで食べましたが、食べ方が汚いです。
犬や猫よりも酷いと思いました。
注意しても、何で注意されたのか解ってくれません。
ゆっくりは頭がかなり悪いようです。
しばらくすると、突然れいむがぷくーと言いながら膨らみました。
面白かったので、頬を指で突っつくとふしゅるるる…と言いながら萎んでいきました。
「なにするの?!このくそどれい!れいむをおこらせるの?!ばかなの?!しぬの?!」
れいむは怒っているようです。
ですがちっとも怖くありません。
私はれいむを指でつっついてみました。
ぷにぷにとしていて、触っていて気持ちが良いです。
れいむも始めは怒ったり、嫌がったりしていましたが、触られるのが気持ち良いのか、機嫌良さそうに変な声をあげました。
れいむを突付いたり引っ張ったりしている内に、あっという間に時間が経っていました。
気がつけばれいむは大分ぐったりしています。
ブツブツと何かを喋っていますが聞き取りにくいです。
とりあえず、空のダンボールにれいむを入れて、新聞紙を入れておきました。
即席で作ったゆっくり用のお家の割には良い出来だと思いました。
次の日もれいむで遊びました。
昨日と同じように、突付いたり引っ張ったりです。
それ以外にも、少し持ち上げてから落としてみたり、手で転がしてみたりして遊びました。
れいむは嫌がって逃げようとしたり、私を見ると膨れ上がったりしました。
ですが、特に害も無いのでそのまま遊んでいました。
気がつくとお昼を過ぎていました。
れいむはなぜか泣いて謝っていました。
「ごめんなざい………れいむがわるかったでずぅぅぅ………だがら、もうやめでぇぇぇ………」
なんだか良く解らなかったですが、午後も一緒に遊びました。
公園に連れて行って、滑り台からころころと転がしてみたり、ブランコに乗せてみたりしました。
砂場でお山を作って、穴を掘ってれいむを中に入れてみたりしました。
れいむにはちょっと穴が小さかったのか、無理やり押し込めてみたら、砂山が崩れてれいむが生き埋めになりました。
慌てて掘り返したら、意外と平気だったみたいなので、今度は穴を掘って、顔だけ出して埋めてみました。
「ゆぎぃぃぃぃ!やべでぇぇぇぇ!!どぼじでこんなことずるのぉぉぉぉ?!」
れいむは大声を出したりしてはしゃいでいました。
とても楽しい一日でした。
次の日、れいむは少しグッタリしていました。
きっと昨日の疲れが出たんだと思います。
餌をあげましたが、なかなか食べないので私が食べさせてあげました。
「ゆぎぎぎ………やべろぉぉぉ…どぼじでぇぇぇ」
れいむは少し抵抗しましたが、きっと食べさせてもらうのが恥ずかしかったのでしょう。
ご飯を食べた後は、れいむと遊びました。
遊んでいる途中で、れいむは震えだしました。
きっとおしっこを我慢しているんだと思いました。
おトイレに連れて行ってあげましたが、なかなかれいむはおしっこをしません。
きっと穴が詰まっているんだと思い、爪楊枝で突付いてあげました。
「ゆっぎぃぃぃ!やべろぉぉぉ!やべでぇぇぇ!ぎぎぎぎ………」
なんだかれいむは恥ずかしがっているみたいでした。
しばらくれいむの様子を見ていましたが、お友達が来たので一緒に遊びに出かけました。
れいむはダンボールに戻しておきました。
ですが、帰って来るとれいむは黒い物を吐いて動かなくなっていました。
きっと熱中症で死んでしまったんだと思います。
かわいそうだと思いました。
死んだれいむを公園に埋めに行くと、今度は別のゆっくりが現れました。
汚れた黒い帽子に汚い髪の毛と肌のゆっくり、まりさという種類です。
まりさは、死んだれいむの代わりに飼ってくれと言ってきました。
私はまりさを持って帰りました。
家に帰ると早速まりさを洗いました。
まりさはとっても汚かったからです。
帽子を取って洗ってあげると、まりさは泣きながら叫びました。
「おぼうしかえすんだぜぇぇぇ!!おぼうしがないとゆっくりできないんだぜぇぇぇぇ!!」
とっても薄汚い帽子ですが大切な物なのか、まりさは必死に泣き叫んでいます。
ですが、帽子を返すわけにはいきません。
まりさの帽子はとっても臭くて汚いからです。
まりさと帽子を洗ったあと、しっかりと乾かして帽子を返してあげると、まりさはとても喜びました。
私は試しにまりさの帽子を取り上げてみました。
やっぱりまりさは帽子を返してと大泣きしました。
私に体当たりをしたり、帽子を持った私を必死に追いかけてきます。
私はそんなまりさと、追いかけっこをする事にしました。
帽子を持った私をまりさが必死に追いかけます。
家の中はもちろんでしたが、外に行ってみても同じでした。
私はまりさの足にあわせてゆっくり逃げます。
「おぼうしさん、ゆっくりまってぇぇぇ!どぼじでおぼうしかえしてくれないのぉぉぉ?!」
まりさは叫びながら必死に私の後を付いてきます。
結局夕方まで追いかけっこで遊びました。
せっかく綺麗にしたまりさは、すっかり汚れてしまいました。
私はまりさを洗ってあげてから、餌をあげました。
お腹が減っていたのか、まりさは汚らしく食べ散らかしていました。
その後、まりさをれいむを飼っていたダンボールに入れました。
「ゆぅぅぅ?!なんなんだぜぇぇぇ?!なんだかゆっくりできないにおいがするんだぜぇぇぇ!!」
まりさは夜なのに騒ぎ出しました。
五月蝿かったので、私はまりさの口にガムテープを張りました。
その後、まりさの帽子を壁に掛けてあげました。
寝る時まで帽子をかぶっているのは、なんだか変だと思ったからです。
まりさは帽子を見て必死に跳ねたりしていました。
まりさはまだ遊び足りないみたいです。
寝る前にまりさの様子を見てみたら、まりさは眠っていました。
きっと疲れたのでしょう。
次の日もまりさと遊びました。
まりさは昨日と同じように、元気に私を追いかけてきます。
まりさはどんな所でも跳ねて付いてきます。
熱いコンクリートの道、神社の階段、砂利道、とげとげの草が生えてる道。
まりさは元気に叫びながら跳ねています。
お昼に家に帰る頃には、まりさはすっかり汚れていました。
きっと何時もこんな風に遊んでいるから、出会った時は汚れていたのでしょう。
まりさをきれいに洗ってあげてから、お昼ご飯を食べました。
「いだいぃぃぃ!!じみるぅぅぅぅ!ゆっくりできないぃぃぃ!!」
まりさはまだ遊び足りないのか、私がご飯を食べている間、ずっと叫んでいました。
午後はお友達とプールに行きました。
家に帰って来ると、まりさは動かなくなっていました。
きっと寝ているんだと思いました。
まりさを起こそうと思って突付いたりしましたが、やっぱり動きません。
叩いたり、つねったりしても動かなかったです。
どうやら死んだ振りをしているようです。
私は公園にまりさを埋めに行きました。
流石に土に埋められれば、慌てて起きると思ったからです。
ですがまりさはぜんぜん起きません。
とうとう、まりさを埋め終わってしまいました。
私がまりさを掘り返していると、一匹の野良まりさが現れました。
どうやら帽子を無くしたらしく、私が掘り返した帽子を見て、帽子を返してと言ってきました。
私は貴方の帽子じゃないよと説明しましたが、このまりさは頭が悪いので分からないみたいです。
あんまりまりさが騒ぐので、私は帽子をかぶせてあげました。
「ゆわーい!おぼうしさんおかえりなのぜ……………ゆびゃぁぁぁ!くざいぃぃぃぃ!ゆっくりできないぃぃ!!」
帽子をかぶったまりさは一瞬だけ嬉しそうな顔をすると、突然大声で叫びました。
かぶっていた帽子を捨てて、逃げていきます。
私はまりさを捕まえて、どうして逃げたのか聞いてみましたが、まりさはゆっくり出来ないとか、帽子が臭いとしか言いませんでした。
私はまりさを連れて帰って、帽子と一緒に綺麗に洗いました。
それでもまりさは帽子が臭いといって騒ぎました。
私は洗剤の臭いが嫌いなのかと思いました。
ですから、帽子が脱げないようにテープで貼り付けました。
こうしておけば、その内臭いにも慣れてくれるでしょう。
それからまりさの口をテープで塞ぎました。
五月蝿かったからです。
きっと、普段から臭い生活をしていたので、洗剤の臭いが嫌だったんだと思います。
慣れは怖いと思いました。
しばらくすると、まりさは白い目のまま眠ってしまいました。
結局その日はまりさは目を覚ましませんでした。
次の日、寝ているまりさを叩いて起こして餌をあげました。
食事中も、帽子を取ってとか、ゆっくり出来ないと騒ぐので、その度に叩いて大人しくさせました。
このまりさは前のまりさよりも下品です。
ご飯を食べ終わった後、まりさは帽子を取ってと、私を追いかけてきました。
私はこのまりさと追いかけっこをする事にしました。
前に一緒に遊んだまりさと同じで、このまりさも私の後を必死に追いかけてきます。
熱いコンクリートの上を必死に跳ねて付いてきます。
ですが途中でまりさが動かなくなりました。
「あんよがあづぃぃぃぃ!ゆっくりできないぃぃぃ!………ゆがぁぁ?!どぼじであんよさんうごかないのぉぉぉ?!」
どうやら、はしゃぎ過ぎたようです。
仕方ないので、私はまりさを持って公園に行きました。
まりさを滑り台から転がしてあげようと思い、滑り台の上まで連れて行きました。
その時、うっかりまりさを滑り台から落としてしまいました。
「おそらをとんぶびゃ!!」
まりさは顔面から地面に落下しました。
その時のショックでまりさはうんことおしっこを漏らしたみたいです。
ちょっと汚いと思いました。
とりあえず、落ちていた木の棒でまりさを突付いて転がしてみました。
まりさの顔は真っ赤に腫れて、歯がボロボロと取れてしまいました。
まりさは汚い顔をしていたので、帽子を取って公園の水道で洗いました。
洗ったまりさを乾かそうと思い、滑り台の階段の手すりにおさげを結んで干す事にしました。
ここなら日当たりも良いので、すぐに乾くでしょう。
まりさを乾かしている間に、木陰のベンチで休んでいると、大きなれいむがやってきました。
一緒に小さなまりさと小さなれいむが2匹いました。
「やい!くそちびにんげん!れいむにあまあまちょうだいね!くれないと、こわーい、こわーいするよ!」
チビゆっくりも、一緒に何か言ってきました。
ですが、れいむはちっとも怖くありません。
私はれいむを無視していたら、れいむが私に体当たりをしてきました。
私はこのれいむが邪魔だと思ったので、れいむを日のあたりのいい場所まで運びました。
途中で大きな石を拾い、れいむの頭の上に置おきました。
「ゆっがぁぁぁ!!なにするのぉぉぉぉ?!このくそ………ゆぎぃぃぃぃうごけないぃぃぃ!!いしさん、じゃましないでぇぇ!!」
意地悪なれいむには、これでしばらく反省してもらおうと思いました。
すると、今度はチビゆっくり達が騒ぎ始めました。
あんまり五月蝿いので、まりさの帽子にチビゆっくりを入れました。
「にゃにするの!くしょにんげん!おかーしゃんをいじめ………ゆっげぇぇ?!くっしゃいぃぃぃ!!ゆっくりできにゃいぃぃ!!」
「ゆげぇぇぇ!くしゃいのじぇぇぇ!!おかーしゃん、たしゅけちぇぇぇぇ!!」
「ゆぶぶぶぶ………ここからだしちぇぇぇぇ!!」
なんだか臭がっているみたいでした。
きっとまりさ臭かったのでしょう。
家に帰ったら、あのまりさをもっとしっかり洗ってあげようと思いました。
しばらくすると、帽子の中のチビゆっくりは大人しくなりました。
中を見てみると、うんこをもらしたりして動かなくなっていました。
きっと騒ぎすぎて寝てしまったのかと思いました。
汚いので帽子から取り出して、おしおきれいむの隣に置きました。
「ゆぅぅぅ?!おちびちゃん?!…ゆっがぁぁぁ!!くそのんげん!おちびちゃんになにをしたぁぁぁ!!」
お仕置きれいむはまだ汚い言葉を使ってきたので、もう少し反省してもらう事にしました。
石を降ろしてあげるのは、当分先の気がします。
そんな事を考えていると、今日は見たいTVがあるのを思い出しました。
私は慌てて家に帰りました。
夜になって、まりさを公園に置いてきてしまった事を思い出しました。
とりあえず、汚れた帽子を洗って干して、まりさは明日取に行く事にしました。
次の日公園に行ってみると、まりさは居なくなっていました。
滑り台に、お下げが少し残っていましたが、姿は何処にも見当たりません。
地面にはまりさのうんこみたいな物が残っていました。
やっぱりあのまりさは汚いと思いました。
それから、お仕置きれいむの居た場所にも、れいむとチビゆっくりは居なかったです。
変わりに黒い塊が転がっていました。
ありも集っていました。
きっとあのれいむは大量にうんこをして逃げていったんだと思います。
私がまりさの帽子をどうしようか考えていると、足元から声が聞えました。
「ゆっくりしていっちぇね!」
汚い小さなまりさが私に挨拶をしてきました。
私は居なくなったまりさのかわりに、この小さなまりさを飼う事にしました。
まりさはとってもうれしそうにしていました。
完
徒然あき
最終更新:2010年10月09日 16:52