anko2035 流されないまりさ

人間はあまり出てこない。最近何も書いてないから色々おかしい。ゆっくりというのが実在していれば生態系とか理解できるんだけどねぇ…。
あと、恥ずかしいことに拷問の話しは何処まで書いたか把握できなくなっちゃって一時凍結。本当に恥ずかしい…。拷問系の映画を見直してきます。
ゆっくりって基本的に句読点使えない設定だと思い込んでたけどそうじゃないみたいで、使っていいのか使わない方がいいのかすげぇ迷ってる。



「ゆっ!ゆっ!ゆっ!…あまあまさんたくさんとれたよ!おちびちゃんゆっくりできるよ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!…」


ここは都会の街中。ゴミ袋を破り漁り生ゴミを得てひた走るまりさは野良ゆっくりである。まりさはかつて飼いゆっくりであったが捨てられた。
捨てられた理由は飼いゆっくり時代に野良のれいむを見かけて一目惚れし、事に励んでれいむを妊娠させ番になったからだ。
帰宅した飼い主のお兄さんは激怒し、れいむと別れるように言った。だが、まりさは頑なとしてそれを拒み飼い主の脚に噛みついた。

お兄さんの怒りはスッと冷めて、もういいと一言言うとまりさ達を窓から放り出してこういった。「お前らは今日から野良ゆっくりだ。家に来ても何もしない。俺はお前らを捨てた。」

「おにいさんあけてええええええええええええええええええええ!!」
「まりさはかいゆっくりじゃないのおおおおおおおおおおおおお!?どおしてえええええええええええええええええええ!!!」

いくら叫んでも無駄だった。二日間空腹をこらえて窓にずっと貼りついていた。仕事に出掛けるお兄さんに何度も頼み込んだ。

「おにいざんおねがいじばず!のらはゆっぐじでぎばぜん!」
「おねがいじまふ!おちびぢゃんをゆっぐじざじでぐだざい!」

いずれの言葉もことごとく無視された。それでも最後までずっと窓に貼りついていた。それにとどめを刺したのは猫だった。お兄さんが猫を家に入れて世話をしているのだ。
つまり…お兄さんは猫を飼い始めた。

「どぼぢでねござんどゆっぐじじでるのお!!?そこはばりざのべっどざんでじょおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ゆっぐじでぎるどおもっだのにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

シャーシャー

「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああ!!ばりざのべっどさんにしーしーしないでええええええええええええええええええええ!!!」
「べっどざん…どっでもふかふかそうだよ…ゆぐっ…れいむあんなのでねたことないよ…」

ガラララララ

「うっせーぞ!すぐに出て行け!出て行かないなら殺すからな!」
「ゆぎぃ!!ど、どぼぢでえええええええええええ!!」
「れいぶどおぢびぢゃんをゆっぐじざぜで…」

ボコッ
「ばりざあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「ゆぎゃっ!!い、いだいいいいいいいいい!!どおしてこんなひどいことするのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「酷いことしたのはお前らの方だ。さっさと出てけじゃあな!。」
「ニャー!ミャミャミャー!(Fuck you! get a fuck out here! son of a yukkuri!)」
「なにいっでるがわがらないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ゆやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

ガラララララ・・・ピシャッ!

「ゆっ…ゆっ…これからどうすればいいの…」
「ゆぐっ…ばりざ…れいぶのおうぢにがえろうね…」
「ゆっくりりかいしたよ…」

捨てられた二匹はれいむのダンボールハウスへと向かった。ダンボールハウスは近くの公園の花壇にあった。この公園には野良ゆっくりが多数生息している。

「ゆぐっ…ゆぐっ…ふかふかさんないよ…どこにいったの…」
「そんなものここにはないよ…まりさはゆっくりりかいしてね…」
「ゆっくりりかいしたよ…」

「ゆ?ここはありすのおうちよ!ゆっくりしないででていってちょうだいね!いなかもの!」
「「「しょうだしょうだ!ぶちゃいくなれいみゅたちはでちぇけ~!」」」

「どぼぢでれいぶのおうぢにありずがいるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ゆっ?…どういうことれいむ…」
「ゆゆっ!?き、きれいなまりさね!あ、ありすのおむこさんになってくれるならおうちでいっしょになっても…い、いいわよ!」
「どぼぢでそうなるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ゆ…まりさ…ざんねんだけどここをとりかえすのはむずかしいきがしてきたよ…ゆっくりほかのところにいこうね…」
「ゆっくりりかいしたよ…のらはたいへんなんだね…」
「ん、んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!ありすといっしょにつがいになりましょうねええええええええ!!まりさあああああああああああああああ!!」
「ゆ、ゆわあああああああああああああああああああ!!ありすがれいぱーになっちゃったああああああああああああああ!!まりさにげてえええええええええええええええええええええええ!!」
「ゆっ!?ゆっくりりかいしたよ!ゆっくりにげるよ!」
「おきゃあしゃんどうちちゃにょ!?」
「んひょぉぉぉぉぉぉ!!」
「ありちゅおちついちぇ!…やめちぇえええええええ!!ありちゅおねえちゃんしゅーりしゅーりしにゃいぢぇえええええええええ!!!」


レイパーと化したありすから逃げるまりさ。発情した母親を目の当たりにした影響でレイパーとしての本能を剥き出しにし、実の姉に襲いかかる赤ありす。
そんなとき、ゆっくりにとっては速い動きで何かが近づきレイパーありすのぺにぺにを貫き、潰した。

「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!んぐゅ!!…あ、ありずのべにべにがあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「「ゆううううううううううううううううううううううううううううううう!?」」
「ちゅっきりー!…もっちょすっきち…」
「もっちょゆっくちしちゃきゃっちゃ…」
「ゆやあああああああああああ!!どぼちちぇいもーちょたちぎゃしんぢぇるにょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「わかるよー!ゆっくりしてないれいぱーはしねばいいんだよー!」

突如として現れ、レイパーありすに牙を向けた者の正体はゆっくりちぇんだった。ゆっくりちぇんは口に咥えた木の枝でぺにぺにを潰したように、ありすに向かって突進していった。

「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいい!!やべでええええええええええええええええ!!ありずをいじめないでえええええええええええええええええええええええ!!!」
「わかるよー!おまえみたいなくずのせいでみんなゆっくりできないんだよー!」
「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!ありずのおべべがあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「わかるよー!!そんなきちがいさんのめなんてだれもみたくないんだよー!」
「ゆやああああああああああああああああああああああああ!!いぢゃいいいいいいいいいいいい!!ありずのながみもれないでえええええええええええええええええええええええ!!!」
「わかるよー!!!おまえのせいでいっぱいしんだんだよー!いっぱいごはんもなくなったんだよー!ゆっくりわかってねええええええええええええええええ!!!!」
「ゆぎゃぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!…もっどありずゆっぐりし…」
「お、おきゃあしゃん!?ど、どぼぢぢぇおきゃあしゃんみゃぢぇ…ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!…もっちょゆっく…」
「わかるよー…れいぱーのこはれいぱーなんだねー!」
「ゆふぅ…れいぱーをたいじしてくれてありがとう!ゆっくりおれいをいうね!」
「まりさもおれいをいうよ!ありがとうね!」
「ゆ?れいむはしってるかおだけどこのまりさはみかけないかおだね…わからないよー…」
「ゆ!まりさはまりさだよ!ゆっくりしていってね!」
「「ゆっくりしていってね!!」」
「まりさはどこからきたのかなー?ちぇんわからないよー?」
「まりさはさっきまでかいゆっくりだったんだよ…でもわけもわからずすてられちゃったんだよ…」
「…わかるよー れいむがにんしんしてるんだねー!きっとれいむとつがいになったからすてられちゃったんだねー…」
「ゆ!?どうしてそこまでわかるの?ちぇんはれいむにおしえてね!」
「だれだってわかるよー…のらゆっくりならだれだって…みんなそんなりゆうですてられてるんだよー…さいきんはようしゃなくつぶされちゃうんだよー…まだゆっくりできてるほうだよー…」
「そ、そんな…まりさはれいむとつがいになっただけなのにつぶすなんて…」
「のらゆっくりはにんげんさんたちからきらわれてるんだよー…にんげんさんにたかったりごみすてばをあらすからだよー…でもいきるためだからしかたないんだよー…わかるよー…」
「ゆ…そんな…ゆ?ごみすてばをあさってどうするの?」
「「ゆ!?」
「…まりさはそんなこともわからないの?」
「わかるよーまりさはさっきまでかいゆっくりだったからしらないんだねー のらゆっくりはなまごみさんをあさってごはんさんにするんだよー」
「ゆ…ゆえ?ま、まりさそんなきたないことしなくないよおおおおおおおおお!!!おにいさんどこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「うるさいよ!まりさはしずかにしててね!にんげんさんにみつかったらたいへんなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「…どぼぢでえ…」
「にんげんさんにみつかったられいむたちはころされちゃうんだよ!えいえんにゆっくりできなくなっちゃうんだよ!ゆっくりしたいならゆっくりりかいしてね!ゆっくり!」
「ゆっくりりかいしたよ…でも…でも…おにいさんにかみついたぐらいでどうしてまりさたちのことすてちゃうの…」
「ゆ!?にんげんさんにかみついたの!?わかるよ!まりさはおおばかものなんだね!にんげんさんにさからったらきほんてきにみんなころされちゃうよ!ゆっくりりかいしてね!」
「どぼぢでそんなごどいうのお…」
「…まりさはれいむのはなしをきいてね!あとちょっとしたらわかってくるとおもうよ…」
「ゆっくりりがいじだよ…」
「とりあえずきょうはれいむのおうちをかたづけてねようね…」
「ちぇんもてつだうよーわかるよー」
「ゆぎっ!?ぐ、ぐざいいいいいいいいいいいいいい…」
「ゆっくりのししゅうごときでめちゃくちゃいわないでね…にんしんちゅうのれいむでもやるんだから…」
「ゆっくりりかいしたよ…」

まりさは嫌々ながらに、ちぇんとれいむは慣れた様子でありす達の屍を口に咥えて少し離れたところまで持っていき埋葬した。

「れいぱーがじごくでもゆっくりできませんように!わかってねー!」
「ありすたちはゆっくりりかいしてね…なむなむ…」
「ぐざがっだぁ…ゆ?ふたりともなにやってるの?」
「…おいのりだよ…ここのみんなのしゅうかんだよ…わかってねー…」
「ゆっくりりかいしたよ…れいぱーのありすたちなむなむさんだよ…」

お祈りと称しているが、罵倒に他ならない言葉をまりさ、れいむ、ちぇんの三匹はレイパーありす親子に手向けた
。そしてちぇんと別れて、二匹はすぐに寝た。死臭も殆ど染みついていなかったため、まりさもゆっくりと寝ることが出来た。そして朝を迎える。


「ゆふっ!ゆふっ!…まりさおきてね!ゆっくりおきてね!」
「ゆ~?まりさまだねむねむさんだよ…ゆっくりたたくのをやめてね…ゆぴー…ゆべっ!」
「ゆっくりしないでおきてね!ごはんさんをかりにいくじかんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「ゆぅ…ゆっくりりかいしたよ…ごはんさん…なまごみ…」
「すねないでね!れいむはおちびちゃんがいるのにひっしにがんばってるんだよ!ゆっくりしないでさっさとうごいてね!」
「…おちびちゃん…ゆっくりりかいしたよ!まりさがんばるよ!」
「じゃあまりさはれいむのあとについてきてね!」

れいむ先導の元、二匹はゴミ捨て場へと向かった。まりさは眠たそうにしているが時刻は7時を迎えていた。清掃車が来る前に生ゴミを漁らなくてはいけないのである。


「ゆっ!ゆっ!まりさ!いそいでね!」
「ゆ!まってねれいむ!ゆっ!ゆっ!…」
「あったよ!このふくろのなかからごはんさんをさがそうね!」
「ゆ…ゆ!わかったよ!まりさがんばるよ!がーじがーじ…」
「がーじがーじ」

二匹がゴミ袋を噛み千切っていると、ついに中から生ゴミが出てきた。中身は野菜クズ、ヘドロとなった何か、フライドチキンの骨だった。

「むーしゃむーしゃ…しあわせー!ゆ!まりさこれとってもおいしいからおうちにもってかえろうね!」
「ゆ…ゆっくりりかいしたよ!もってかえろうね!まりさとれいむのあかちゃんのために!」
「まりさ…そうだね!ゆっくりはやくかえろうね!」

まりさは帽子と口に生ゴミを入れて、れいむも口に生ゴミをいれて巣へと戻っていった。まりさは口の中の生ゴミが臭く、帽子も臭ってくるのを我慢していた。
我慢するのは番のれいむの為。何よりこれから生まれてくる赤ん坊のため。まりさはそう考えて我慢して生ゴミを巣まで運んでいった。

「ゆっ!ゆっ!…ぺっ!」
「ゆっ!ゆっ!ゆっ!…ゆげぇ…」
「ゆ!まりさだいじょうぶ!?」
「へ、へいきだよ…なまご…ごはんさんがくちにひっかかっただけだよ!」
「ゆ!それならよかったね!どくでもはいってるのかとれいむおもったよ!」
「…どくって?」
「ゆ…たまになまごみさんのなかにどくがはいってるんだよ…それをたべたゆっくりはくるしんでしんじゃうんだよ…とくにあまあまのなかにどくがはいってるきがするよ…まりさもきをつけてね!」
「あまあまに…どく…」


まりさには考えられなかった。甘味はいつだって美味しくて夏バテした時にも怪我した時にも役立つ、美味しくて優れた力の源なのだと。事実、お兄さんがくれた甘味は全てゆっくりできた。
それが野良ゆっくりになるとゆっくりできない。なぜならそれは毒が入ってるから。なぜ毒を入れる?まりさは最近まで温室育ちだった。まりさはここに来て何度目かの"理解"をした。

「…ゆ……にんげんさんは…のらゆっくりがきらいなの…?」
「ゆ…しかたのないことだよ…のらゆっくりは…れいむたちはごみすてばをあらして…あまあまをたかって…にんげんさんのはんかんをかってるんだよ…」
「はんっかん……」

舌足らずに反感という言葉を聞いてまりさは思い当たる節が色々あった。赤ゆっくり時代にお兄さんに散々わがままを言ったこと。その都度お仕置きを沢山されたこと。
成ゆっくりになってからはそういうことも減ったが、アイスクリームをねだったりなんかはよくある光景だった。外に連れて行けともしつこく迫った。そして何より自分勝手にれいむと番になった。

「ゆ…まりさは…おにいさんにはんっかんをかっちゃったんだね…」
「……いまさらおそいよまりさ…そのおはなしはもうやめよう…」
「ゆ…そうだね………まりさはれいむといきるよ!」
「ゆ!そのちょうしだよ!がんばろうねまりさ!」
「「ゆ!!」」

二匹はとりあえずに残された情熱で逞しく生きようと思った。

「れいむ!まりさはこのあとなにをすればいいの?!」
「ゆ?ゆー…おひるねさんだけだよ」
「ゆゆっ!?おひるねさんだけでいいの?」
「ごはんさんもとれたしいまやることはぜんぜんないよ」
「じゃあまりさはゆっくりねるね!ゆっくりおやすみなさい!ゆぴー…」
「ゆっくりおやすみなさい!…ゆぴー」

ジリジリジリジリジリ

「ゆぴー」
「ゆぴー」


ジリジリジリジリジリ

「…ゆっぴー」
「ゆぴー」


ジリジリジリジリジリ

「ゆ…あつすぎてねれないよ…くーらーさんもないんだね…おみずさんごーくごーくしたいよ…」
「ゆぴー」
「…れいむはよくこんなふうにねむれるね…まりさにはむりだよ…」


時は夕暮れ

「ゆふぁあ~…ゆぅ…まりさゆっくりおはよう…」
「ゆはぁ!ゆはぁ!ゆはぁ!れいぶ!おみずざん!おみずざんどご!?」
「ば、ばりざあ!?おみずさんはあっちにあるよ!あっちのおうちさんにあるよ!」
「ゆっぐじりがいじだよ!ばりがどうね!」

まりさは汗だくの状態でれいむが示した建物へと入っていく。臭い、臭い、とにかく臭い。なぜならこの建物は公衆トイレだからである。便器を発見してまりさはここがトイレであることに気付いた。

「ぐざいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!…ゆ゙っ!?ひょっどじでどいれのみずをのぶのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
「わかるよー そこでうるさくしてるのはまりさなんだね!」
「だずげでぢぇんんんんんんんんんん!!!ばりざどいれのみずなんがのびだぐだいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「わかるよー まりさはわがままなんだね!ごーくごーく…ちぇんはいつもここのおみずさんをのんでるよ!」
「ゆげえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!それはうんうんするところのみずだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「…わかってないねー のらゆっくりはにんげんさんのうんうんいかなんだよー!そうじゃなかったらここまでみんなくるしいおもいしてないよー!」
「ぞんなあああああああああああああああああああああ!!!」
「のみたくなかったらのまなくていいよー そのままひからびちゃうけどねー わかるよーじゃあね!」
「そんなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!…ごーくごーく…ゆげ!ゆげぇぇぇ!!…ごーくごーく…ゆえぇ…」


結局まりさは喉の渇きに負けてトイレの水を飲み始めた。多少の餡子を吐きつつも吐いた餡子を飲んでグッとこらえて…それを何回か繰り返した。顔面蒼白になりふらふらと巣へと戻ったまりさ。

「ゆ!おかえりなさいまりさ!」
「た、ただいまれいむ…」
「ゆゆ!?かおいろがわるいけどだいじょうぶ!?」
「だいじょうぶだよ…といれのおみずさんをのんだのがはじめてだっただけだよ…」
「ゆ…まりさはかいゆっくりだったからいろいろとつらいね…それはそうともうすぐあかちゃんがうまれそうだよ!」
「ゆぅ…ゆゆっ!?あかちゃん!?ゆわわ…まりさどうすればいいの!?」
「おちついてね!れいむのそばにいてくれるだけでいいよ!」
「ゆゆゆゆっくりりりかいししたよっよよよよ!」

ユサユサ…ポトッ

「ゅ…おちょうしゃんちょおきゃあしゃん!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」
「「ゆっくりしていってね!」」
「ゆわあああああああああああああああああああ!!れいむにそっくりのおちびちゃんだよおおおおおおおおおお!!」
「おちついてねまりさ!まだつぎのあかちゃんがいるよ!」
「ゆゆ!そうだね!おちびちゃんゆっくりおちてきてね!」
「れいみゅにょいもーちょぎゃんばっちぇにぇ!」

ユサユサ…ユサユサ…ペシャ

「ゆぴぃ~!ゆ゙っ!ゆ゙っ!…ゅ……」
「…ゆ?ゆわああああああああああああああああああああああああああ!!ばりざにぞっぐりのおぢびぢゃんがあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「どぼちちぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!れいみゅのいもーちょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「……しかたないよ…ふたりともゆっくりおちついてね」
「ゆっぐじりがいじだよ…」
「ゆぐっゆぐっ…いもーちょぎゃ…ゆぐっ!ゆぐっ!」

ユサユサ…ポトッ

「…ゅ…ゅゅ?…ゆぴ!ゆぴぴ!ゆぴー!ゆぴい!」
「ゆわああああああああああああああああああああああ!!れいむにそっくりのおちびぢゃんだよおおおおおおおお!!ゆっくりしていってね!!」
「いもーちょはゆっくちしちぇいっちぇにぇ!れいみゅはれいみゅぢゃよ!!」
「ぴぴー!ぴぴぴー!ゆぴぴゃー!!」
「………ごめんね」
「ゆぴぃ!!!!…ゅ…」
「ゆ、ゆあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!どぼぢであがぢゃんごろじじゃうのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「なんぢぇれいみゅにょいもーちょきょろしちゃうにょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「ふたりともゆっくりきいてね!たりないゆっくりはゆっくりできないんだよ!のらゆっくりはとくにたりないゆっくりがいるとかぞくそろってしんじゃいやすくなるんだよ!ゆっくりりかいしてね!!」
「だからってころすことないでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「まりさはれいむとれいむのおちびちゃんをかんがえたことがあるの!?みんなしんだらもともこもないんだよ!みんなゆっくりできなくなったらおしまいなんだよ!ゆっくりりかいできるでしょ!!」
「ゆ………ゆぐじ…りがいじだよ…」
「しょんにゃー…」
「ゆ!まだうまれるよ!」

ユサユサ…ポトッ

「ゅぅ…ゅ!…ゆっくちしちぇいっちぇにゃにょじぇ!」

ユサユサ…ポトッ

「ゆゆゆ!?ゆっくち!ゆっくちしちぇにぇ!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!ゆっくちー♪」


「ゆふぅ……こんどはまともなのがうまれてよかったよ…ゆっくりしていってね…」
「ゆぅ…まりさもだよ…ゆっくりしていってね…」
「れいみゅはれいみゅぢゃよ!いもーちょちゃちはゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」
「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」」

結果的に赤まりさが一匹と赤れいむが二匹生まれた。それぞれの口調から生まれ持った性格が読み取れる。長女れいむは至って普通の赤れいむである。次女まりさは"だぜ口調"のやんちゃなゆっくり。
そして言葉足らずで「ゆっくりゆっくり」と連呼した末っ子れいむは好奇心旺盛でお歌という名の雑音が大好きだった。

「ゆ!まりさはれいむのくきさんをおとしてね!」
「ゆっくりりかいしたよ!がーじがーじ…」

ボトッ

「おちびちゃんたち!くきさんをたべてね!ゆっくりできるよ!」
「「「ゆっくちいちゃぢゃきまーしゅ(のじぇ!!!」」」
「「「むーしゃむーしゃ…ちあわちぇええええええ!!!!」」」

「まりしゃにゃんぢゃかうんうんしちゃくなっちぇきちゃのじぇ!」
「れいみゅみょしちゃくなっちゃっちゃよ!」
「ゆ~ゆ~ゆゆゆ♪れいみゅみょうんうんしゅる~!」

「ゆふふ おちびちゃんたちうんうんはそとでしようね!」
「「「ゆっくちりかいしちゃよ!!!」」」

「「ちゅっきりー!!」」
「ゆ~ん…ゆ~ん…なきゃなきゃでにゃいのじぇ!」
「まり…おとうさんにまかせてね!ぺーろぺーろ…」
「ゆゆ!おちょうしゃんくしゅぐっちゃいのじぇ!…ゆ!うんうんでりゅのじぇ…ゆ~ん…ちゅっきりぃー!!おちょうしゃんありがちょう!」
「ゆっくりどういたしまして!」
「…まりさ…ちちおやらしくなってきたね!」
「ゆっへん!」
「おちょうしゃんあちょぼー!あちょぼー!」
「まりしゃもあしょびたいのじぇ!」
「ゆゆ!おとうさんのぼりをしようね!おちびちゃんはおとうさんのぼうしのうえにのっかってね!」
「おきゃあしゃんれいみゅとおうちゃうちゃっちぇー!」
「ゆふふ!おかあさんとゆっくりうたおうね!ゆゆゆ~♪」
「ゆーゆ♪ゆゆゆ~♪」
「ゆわああああああああああああ!!たきゃいのじぇ!おちょうしゃんしゅごいのじぇ!」
「おしょりゃとんぢぇるみちゃい!!」


家族は大いに戯れ合っていた。でも、それも夕方が終わりそろそろ夜に差しかかると止んだ。親れいむが止めたのだ。

「「「ゆわーい!ゆわーい!」」」
「ゆ!おちびちゃんたちきょうはここまでにしようね!」
「ゆ?れいむどうして?」
「よるはうるさくするとれみりゃにみつかってたべられちゃうんだよ…」
「「「きょわいいいいいいいいいいいいいい!!れみりゃいやああああああああああああああああああああ!!!!」」」
「しっ!だよ!れみりゃにみつかりたくないならなおさらしずかにしててねおちびちゃん!」
「ゆやあああああああああああああああああああああああああ!!れみりゃこわいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!れみりゃいやだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「おちょうしゃん?」
「ゆぷぷ…おちょうしゃんはにゃにやっちぇるのじぇ!ゆぷぷ!」
「ゆぅ…じぇんじぇんおちちゅいてにゃいおちょうしゃんだにぇ!」
「まりさ!みっともないからこどもたちのまえでそんなにさけばないでね!」
「ゆわあああああああああああああああああああああ!!…ゆ?…ゆ、ゆ、ゆっかりしちゃったよ!」
「「「ゆぷぷぷぷぷ」」」
「お、おちびちゃんたちわらっちゃゆぷぷ…だめ…ゆぷぷ…」
「ど、どぼぢでみんなじでわらっでるのお…」
「わらっで…れいぶわらっでなんがないよ…ぷぷ…きのせいだよ…」



「みんなゆっくりごはんにしようね…!」
「「「ゆわーい…!」」」

ぞろぞろと生ゴミが狭いダンボールハウスの中に並べ立てられる。流石に異臭を放ってきている。

「ゆ…にゃにきょれ…」
「こりぇはぎょはんしゃんじゃにゃいのじぇ?」
「にゃにきゃのまちぎゃいでしょ?」
「おちびちゃん…ゆっくりきいてね…ごはんさんはずっとそれしかたべられないんだよ…」
「「「ゆ゙っ!!?」」」
「おとうさんたちもがまんしてるんだよ…おちびちゃんたちもゆっくりがまんしてね…」
「「「しょんにゃああああああああああああ!!!!」
「これしかたべられないんだよ…なにをどうやってもそれだけなんだよ…ゆっくりりかいしてね…おとうさんのいうこときいてね…」
「ゆぅ…まりしゃゆっくちりかいしたのじぇ…」
「りかいしちゃよ…」
「じぇんっじぇんりきゃいできにゃいよ!れいみゅはしゃっきたべちゃきゅきしゃんをたべちゃいよ!」
「おちびちゃん…なんどもいうけどほんとうにごはんさんはこれしかないんだよ…」
「なりゃあみゃあみゃとっちぇこいくしょおや!」
「…まりさ…わかってるとおもうけどごめんね…」
「ゆ?…ゆ!………ゆ…れいむがいうんならそれはしかたないことだよ…」
「にゃにぼちゃっとしてゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!いちゃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「どぼちちぇおきゃあしゃんぎゃれいみゅのいもーちょいじめちぇるにょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「やみぇりゅんだじぇ!れいみゅをきゃみきゃみしちゃだめにゃんだじぇ!!」
「ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!ぼっ!ぼっど!ゆっぐぢ…」
「「ゆんやあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「おちびちゃんはだまっててね!これはしかたないことなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」
「どぼちちぇしょんにゃこちょいうんだじぇええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
「ゆええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!」
「おちびちゃん…しずかに…しずかに…」

ゲスの要素を垣間見せた末っ子れいむを、親れいむとまりさは分かったというような合図を見せた。そして親れいむは末っ子れいむに噛みつき殺した。
だが、あれほどうるさくしてはいけないと親れいむ自身も言っていたにもかかわらず騒いだ為、やはりれみりゃはやって来てしまった。

「うー?あばあばのにおいがずるんだどぉ♪」
「「れ、れみりゃだああああああああああああああああああああああ!!!」
「「ゆええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」」
「あばあばはおどなじぐでみりゃにだべられるんだどぉ♪」
「おちびちゃんはおかあさんのおくちのなかにかくれてね!」
「「ゆっくちりきゃいしちゃよ(のじぇ!!」」
「ゆわわ…ゆゆ…ま、まりさがあいてだよ!れみりゃはゆっくりしないでしんでね!ゆんっ!」
「うー?このあばあばなにやっでるんだどぉ?」
「ど、どぼぢであだっでないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ばがなあばあばなんだどぉ♪それになんがぎれいなあばあばなんだどぉ♪あばあばはゆっぐりでみりゃぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
「ぎゅううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!まりさはゆっくりしないではやくれいむといっしょにたたかってね!」
「ゆゆっ!!わ、わかったよ!がーじがーじ…しあわせー!」
「ああああああああああ!!!でみりゃのおがおだべだいでえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
「むーしゃむーしゃ…しあわせー!」
「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!でみりゃのはねぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
「ゆ!これでとべなくなったね!あとはたべちゃうだけだよ!」
「ゆゆ!そうだね!れみりゃってすごくおいしいね!むーしゃむーしゃ…」
「「しあわせー!!」」
「ぜんぜんじあわぜじゃないんだどぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!いだいんだどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!やべるんだどおおおおおおおおおおおおおお!!」
「おきゃあしゃんおきゅちきゃらだしちぇにぇ!」
「だしゅんだじぇ!」
「ゆっくりでておいでね!れみりゃはすごくおいしいよ!」
「「むーちゃむーちゃ…ちあわちぇー!!」」
「ゆ゙っ…ゆ゙っ……ゆ゙…も゙…」

れみりゃに噛みつき羽を噛みちぎり、れみりゃの中身を2/3は食した所でれいむ達の食欲は満たされた。

「ゆふぅ…れみりゃがきてびっくりしたけどなんとかなったね…」
「れみりゃののこりはとっておこうよれいむ」
「そうだね!ごちそうだからね!」
「ゆふぅ…まんじょく…ゆゆ!?うっきゃりしちぇたのじぇ!なんじぇおきゃあしゃんはれいみゅをちゅぶしちゃったのじぇ!?」
「いもーちょぎょろしはゆっくちできにゃいよ…」
「…おちびちゃんゆっくりきいてね!あのおちびちゃんはげすだったよ…げすはゆっくりできないしなにより のらゆっくりなのにげすのおちびちゃんがいたらいきていけないんだよ…りかいしてね」
「ゆぅ…おとうさんからもゆっくりりかいしてほしいよ…れい…おかあさんのいうことはいつもただしいんだよ…ゆっくりしたがってね!」
「ゆゆぅ…いもーちょはげしゅぢゃったのじぇ…しょれじゃあしかちゃないのじぇ…」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ…げしゅにょおねえしゃんにゃんちぇぎょめんぢゃよ…」
「ゆゆ!?まりしゃはげしゅじゃないきゃられいみゅおにぇーちゃんはおにぇーちゃんにょままぢぇいちぇほしいのじぇ!」
「ゆ!だいじょうびゅぢゃよまりちゃ!まりちゃはげしゅじゃにゃいにょれいみゅよくしっちぇるみょん!」
「ゆふぅ…ゆっくちあんしんしちゃのじぇ!」
「おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるね!」
「そうだね!これがずっとつづくといいね!」
「ところでおちびちゃんたち!あんまりうるさくするといまみたいにれみりゃにみつかっちゃうから ぜったいうるさくしちゃだめだよ!」
「「ゆっくちりきゃいしちゃよ(のじぇ!!」」
「じゃあきょうはもうねないとね!まりさはあしたごみすてばでごはんさんをみつけてくれる?」
「ゆゆ!まりさにまかせてね!どくにもきをつけるよ!」
「ゆっくりありがとう!これでおちびちゃんたちにきょういくできるよ!」
「ゆ!じゃあれいむとおちびちゃんたちおやすみなさい!」
「「おやしゅみなしゃい!!」」
「おやすみなさいまりさ」


バラバラになったれみりゃの隣で一家は翌朝を迎えた。

「ゆゆ!まりさおきてね!おちびちゃんたちもだよ!」
「ゆぴー…ゆゆ!?ゆふぁ…ゆっくりおはようれいむ」
「まりちゃもうちょっちょねちゃいのじぇ…」
「ゆぴー…ゆぴー…ねむちゃいきゃらねかちぇてねおきゃあしゃん…」
「おちびちゃんたちもゆっくりしないでおきてね!とくにまりさ!かりのじかんでしょ!おきてね!」
「ゆふぁ~…ゆゆ!そうだったね!まりさがんばってごはんさんとってくるよ!ゆっくりまっててね!」
「いっちぇりゃっしゃいおちょうしゃん…」
「まりちゃちーちーしちゃいのじぇ!おきゃあしゃんてちゅだうのじぇ!」
「まりさいってらっしゃい!はいはい ちーちーはあっちでやろうね!」

まりさは前日に行ったゴミ捨て場へと向かう。時刻も前日のゴミ漁りと大体同じ時間であった。

「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆふぅ…やっとついたよ!」
「むーしゃむーしゃ…ゆゆ?まりさだねーわかるよー おはようなんだよー」
「ゆ!ちぇんおはよう!」
「きょうのごはんさんはあんまりいいのがないよー にがいおやさいさんもあるからきをつけてねー」
「ゆゆ!ありがとうちぇん!れいぱーのときもおせわになってありがたいよ!」
「いいよーきにしないでねー ちぇんはおうちにかえるかられいむたちによろしくねー」
「ゆっくりりかいしたよ!ゆっくりさようなら!」

ちぇんが去りゴミ袋を漁り始めるまりさ。

「がーじがーじ…ゆゆ?このおやさいさんはなんだろう?むーしゃむーしゃ…ゆげぇ…にがいいいいい…これはおちびちゃんにたべさせられないよ!ほかのをさがすよ!」

まりさは苦いものとそうでないものを選別しつつ口の中、帽子の中に不器用ながらも生ゴミを溜め込んでいった。そして巣へと戻るまりさ。

「ゆっ!ゆっ!…ゆっくりただいまだよ!」
「ゆゆ!!おきゃえりなしゃいおちょうしゃん!」
「おきゃえりなんぢゃじぇおちょうしゃん!」
「おかえりなさいまりさ ごはんさんはとれた?」
「ゆー…ぺっ! きょうはこんなものしかなかったよ…ゆっくりごめんね!」
「だいじょうぶだよまりさ ごはんさんにもんくいえないよ」

会話をするまりさが横に目をやると見慣れぬ物があった。水の入ったペット用の皿であった。

「ゆ?れいむこれはなに?」
「これはおみずさんをのむためにれいむがひろってきたんだよ …これだったらおちびちゃんがくさいところにわざわざいかなくてすむよ!」
「さすがまりさのおよめさんだね!りょうさいけんぼさんだね!ゆっくりほこれるよ!」
「れいむそれほどでもないよ…ゆっへん!」
「ゆぷぷ…おだちぇられちぇるのじぇ」
「ゆ…ゆふふ!」

昼になって食事時を迎える一家。

「「ゆっくりいただきます!」」
「「ゆっくちいちゃだきましゅ(のじぇ!!」」
「「むーしゃむーしゃ…しあわせー!」」
「「むーちゃ…むーちゃ…ちあわちぇー!」」
「「ゆっくりごちそうさま!!」」
「「ゆっくちごちしょうしゃま(なのじぇ!!」」
「ゆふぅ…ところでれいむ!なんでいただきますとかあいさつするようにしたの?」
「おちびちゃんのきょういくのためだよ」
「ゆゆ!そうだね!おちびちゃんのためなんだね!」

夕方になって赤まりさが突然苦しみ始めた。

「ゆ~ん…おにゃきゃいちゃいのじぇ…」
「おちびちゃんだいじょうぶ…?」
「まりしゃうんうんしちぇくりゅのじぇ…」
「おとうさんがつきそってあげるからゆっくりうんうんしてね!」
「おちょうしゃんありがちょうなのじぇ…」
「ゆー…!ゆー…!」
「ゆうー…おちびちゃんのうんうんみずっぽいよ…おちびちゃんはここでまっててね!」
「ゆっくちりきゃいしちゃのじぇ…ゆー…!ゆー…!」
「れいむ!れいむ!おちびちゃんのうんうんがみずっぽいんだよ!」
「ゆ…おちびちゃんはおうちでまっててね!おかあさんとおとうさんはちょっとそこまでいってくるよ!」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」

「ゆー…!ゆー…!」
「れいむ!おちびちゃんがくるしんでるよ!」
「おちついてねまりさ!…ゆぅ…これはげりさんだね…まりさ…ざんねんだけどおちびちゃんはもうだめだよ…」
「ゆ!?なんで!?どうして!?」
「げりさんになったらえいようぶそくになっちゃうんだよ…そうなったらのらゆっくりだとえいようをとれないからしんじゃうんだよ…」
「ゆがーん!…そ、そんなあああああああああああああああああああああ!!!」
「ゆー…!ゆー…!ゆふぅ…ゆっくちうんうんちょまっちゃのじぇ…ゆほっ!ゆほっ!…ゆぅ~…なんぢゃかきゃらだぎゃあちゅいのじぇ…」
「おちびちゃん…ゆっくりしていってね…れいむ!まりさはどうすればいいの!」
「…どうしようもないよ…ゆっくりあきらめてね…」
「どぼぢでそんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!ふたりのおちびちゃんでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ゆ…せめてあまあまさんがあればたすかるんだけど…」
「ゆ!あまあまさん!まりさがあまあまさんみつけてくるよ!れいむたちはここでまっててね!」
「ゆ…でもあまあまさんなんてどこにあるの…?ごみすてばにもないし…にんげんさんにおねがいしてもつぶされるだけだよ…」
「ゆゆ!それならまりさのなかみをすこし…」
「だめだよまりさ…のらゆっくりはきずのなおりがおそいんだよ…いまはだいじょうぶかもしれないけどこれからにえいきょうがでてくるよ…
「ゆぅ?にゃんのはにゃしをしちぇるのじぇ?」
「なんでもないよおちびちゃん…とにかくまりさはあまあまさんさがしてくるよ!」
「ゆあ!まりさまってね!まりさああああああ!!!」


まりさはゴミ捨て場に到着した。そこは先程荒らした場所であった。だがゴミの類は全て回収されており空っぽとなっていた。

「ゆぅ…ごはんさんがないよ…あまあまもあったかもしれないのに…ほかのばしょもさがしてみるよ…」
「ゅ…ゅ…」
「ゆ?なんだかゆっくりできないおとがするよ?」
「ま…さ………て…わか…よ…」
「ちぇえええええええええええええええええええええええええええええん!!!」

ゴミ捨て場の少し離れたところに片目は抉られ、体中が腫れ上がったちぇんがいた。

「まり…さ…わか…よー…」
「ちぇん!ちぇん!どぼぢでごんなごどになっでるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「わか…るよー…にんげんさんにやら…れたんだねー…ちぇんはもうだめだよー…」
「そんなあああああああああああああああああああああああ!!まりさまだちぇんにおれいもしてないでしょしなないでえええええええええええええええええええええええ!!!」
「わから…ないよー…おおごえださな…いでね…にんげんさんに…みつかっちゃうよ…」
「ゆぐっ…ゆぐっ…どぼぢで…」
「かえる…とちゅうにやら…れたんだよー…わかって…ねー…もっと…ゆ…」
「ちぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!…ゆわああああああああああああああああああああああああああああん!!!」

ちぇんの死体の側で泣き続けたが、しばらくしてからまりさは立ち直りちぇんを口に含み始めた。

「ゆぐっ…ちぇんのなかみはあまあまさんだよ…おちびちゃんにたべさせればきっとなおるよ…ちぇんごめんね…ゆぐっ…」



「ゆっ!ゆっ!ゆっ!…あまあまさんたくさんとれたよ!おちびちゃんゆっくりできるよ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!…」

走り続けて巣へと近づいていくが何やら、甘く嫌な匂いが漂ってくる。

「ゆっ!?…なんだかゆっくりできないにおいがおうちさんからするよ…れいむ!ただいまだよ!」
「ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ…ば、ばりざ…おぞいよ…ゆ゙っ!ゆ゙っ!」
「れいむううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」
「もっちょ…ゆ…」
「おちびちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!?」

まりさが巣へと戻るとれいむは頬を大きく切り裂かれ目は飛び出て、赤まりさはダンボールの染みとなり赤れいむは黒こげの状態となっていた。
何があったのか?それはまりさが甘味を探し求めている間に起きた。

「ゆぅ…ゆぅ…おきゃあしゃん…きゃらだがあちゅいのじぇ…」
「おちびちゃんゆっくりしてね…」
「ぺーりょぺーりょ…」
「ちっ!また野良ゆっくりが住み着いてやがる!先月駆除したばっかりだろ!」
「ゆ?に、にんげんさん…ゆ、ゆっくりこんにちぶべわぁ!!!」
「「おきゃーしゃんぎゃ!!!」」
「い、いじゃいいいいいいいい…おちびちゃんはゆっくりしないでにげて…どぼぢでにんげんざんがおちびちゃんもっでるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「はなちぇぇ…はなちゅんだじぇぇ…」
「ぷきゅぅ!ぷきゅぅ!」
「汚い饅頭だなぁ。体調悪そうなお前はこうしてやる。」
ベチョッ
「ゆぴぃ!!!」
「おにぇえちゃんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「おちびちゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!」
「お前はこうだな。それっ!」

ジュポッ

「ゆやああああああああああああああああああああああああああああああ!!あちゅいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
 おきゃあしゃんたちゅけちぇええええええええええええええええええええええええ!!おちょうしゃんどきょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!あちゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

「やべでえええええええええええええええええええええええええええええええ!!どぼぢでごんなひどいごどずるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「そうだな…飼いゆっくりが裏切って野良ゆっくりと番になったからかな?まぁ、前からこういうことして駆除の手伝いみたいなのはしてるんだけど。」「あちゅい!あちゅいよおおおおおお!!!」
「ゆ゙っ!!おにいざんはもじがじで…」「あじゅ!あじゅ!ゆやああああああああああああああああああああああ!!」
「ん?ああ、この前のれいむか。まりさは元気か?死んだか?」「でいみゅのりぼんざんがどぼぢでもえであぢゅ!あぢゅいいいいいいいいいいいい!!!」
「ばじざげんぎにいぎでばずがらやべでぐだざいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」「や、やっちょきえちゃよ……ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!」
「やだよ。というか、お前には報いを受けて貰わないとな。ふんっ!」
「ゆべっ!ゆげっ!ゆげろぉ!!…でいむのおべべがああああああああああああ!!!」
「締めはこうだな。」
「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!いじゃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!で、でいぶのほっべざんがああああああああああああああああ!!!」
「じゃあな、元気にやってけよ!」
「まじざ…はやぐがえっでぎで…いぐられいぶでももうぶりだよ…はやぐがえっでぎで…」



「…ってごどがあっだんだよ…」
「ぞんなあああああああああああああああああ!!おにいざんひどいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「まじざ…よぐぎいでね…れいぶはもうだめだよ…」
「まっでね!あばあばさんがいっばいあるがらだべでげんぎになっでね!れいぶしなないでね!れいぶぅ!!」
「ぜめでまじざだげでもゆっぐじ…じで…ね…ゆ゙………………」
「れいぶ!?れいぶぅ!!でいむどぼぢでじんじゃうのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!おぎでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

まりさは歩いた。ただひたすら歩いた。何処へ向かってるかはまりさ自身も知らなかった。だが気付けば見覚えのある家の前に居た。まりさに気付いたお兄さんが外へと出てきてまりさの前に座り込む。

「どうしてここにきた。」
「…ゆっ…おにいさん……のらゆっくりはもういやだよ…えささんもまずかったよ…ゆっくりねられなかったよ…もう…もう…れいむもおちびちゃんもいないよ…」
「だから?」
「かいゆっくりにもどしてほしいよ…まりさはんせいしたよ…おそとはゆっくりにとってつめたすぎるよ…」
「嫌だね。断る。それにお前らももう知ってるだろうが俺は猫を飼い始めたんだ。」
「ねこさんともなかよくするよ…だから…」
「ダメだな。何をどういわれようが俺はもう二度とゆっくりを愛せないよ。苦しめる対象にしかならない。」
「…わかったよ…じゃあせめてまりさをころして…ころしてください…おねがいじばふ!おぢびぢゃんのいないぜいがづなんでもういみがありばぜん!だがらごろじでぐだざい!!」
「そんなに生きることが辛くなったか?だが、俺はお前を殺さないよ。それがお前の苦しみなんだからな。精々生きて苦しめ。じゃあな。」
「まっで!まっでぐだざい!ぜめでらぐにごろじでぐだざい!ばりざのおぢびぢゃんみだいにいっじゅんでごろじでぐだざい!」
「嫌だよ。水にでも浸かって苦しみながら死ねばいいじゃないか。」
「おねがいじばず!もうぐるじいのいやなんでず!らぐにざぜでぐだざい!ゆぐじざぜでぐだざい!おねがいじばず!」
「じゃあな。」

お兄さんはドアを閉めてしまった。まりさは泣き顔で途方に暮れどうすればいいのか分からないまま、巣へと戻っていった。

「ゆっくりただいま…」

れいむと赤ゆ達の死体が出迎えてくれた。

「ゆぐっ…ゆぐっ…ゆわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
 はやぐじにだいよ!れいぶだぢがいるどごろにばりざもいぎだいよ!でみりゃぎでね!でみりゃははやぐぎでね!どぼぢでごないのおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

どれだけ叫んでもれみりゃは来なかった。あの時のれみりゃの悲鳴が周囲に響いたせいで、れみりゃ達はこの巣には近づかないように警戒していたのだ。

「ゆ…そうだ…といれのおみずさんでゆっくりしねるよ…」

まりさはトイレへと行き、便器の中へと身を投げた。

「ゆべっ!……ゆ…はやくとけてね…しなせてね…」

30分が経過した頃にまりさは絶叫した。

「どぼぢでどげないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!もうい゙い゙よ゙!ほがのどごろでじぬよ!ゆっぐりじでないどいれざんはじね!じね!
 ゆ゙っ!?どぼ、どぼぢであんよざんがうごがないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!うごいでよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

まりさが身を投げたトイレ…和式便所だった。和式便所の中途半端に残っていた水があんよをふやかし少し溶かしたところで、水はまりさに吸収されてしまったのだ。つまり今はカラカラの状態。

「どぼぢで!?どぼぢでええええええええええええええええええええええええ!!どぼぢでばりざをぐるじめるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
 だれがああああああああああああああああああああああああ!!だずげでええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!
 ぜめでごろじでええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!ゆやあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」



「だれがぁ…ばりざをごろじで…もうごろじで…ゆっぐじざぜで…おながへっだ…」



「おねが…ご……で…だべ…ぼの…ゆぐ…り…」



「れい…ぶ…どご…まじざを…だずげ……………ゆ…………」


まりさが死ぬまでには四日間かかった。死因は餓死であった。利用者も居ないトイレの和式便所には今もパサパサになったまりさの死骸が残っているという。
どんなに知恵を持ったゆっくりも、体力のあるゆっくりも強い者には問答無用で殺される。庇護者が誰もいない野良ゆっくりならば尚のことであった。



最終更新:2010年10月09日 16:54
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