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金糸雀と黒猫と卵 - (2006/11/20 (月) 00:56:19) のソース

金糸雀家朝、悲劇はそこから始まった。金糸雀の恐怖の一日がついに幕を開ける。 
金糸雀が目を覚ましふと目覚まし時計を見る。まだ時計が鳴ってないためまだ速い時刻だと金糸雀は悟った。 
その通りでまだ五時、あと一時間と三十分は寝て居られる。金糸雀は二度寝した。 
そして、まだ時計が鳴らないまま再度起きた。そして時計を確認。すると、時間は変わって居なかったのだ。つまり、時計は壊れていた。 
金「たっ…たた、大変なのかしらー!今何時かしらぁ?」 
焦ってテレビを付けて時間を確認すると八時、既に生徒が登校を始める時間である。 
金糸雀は髪のセットや食事もままならないまま家を出る事となったが、しかし、靴紐が途端に切れる。 
金「今日は最悪かしら…。」 
靴を取り替え改めて履き直す金糸雀、だがまた悲劇は起こる。なんとまた紐が切れたのだ。 
金糸雀はまた靴を変えると黙ったまま家を出た。次に見たのは黒猫と烏である。 
猫は烏に追いまわされていた。確実に何かあると悟った金糸雀だが悲劇はまた起こる。 
猫が自分の後ろに隠れたのだ。烏が金糸雀めがけて飛んで来る。金糸雀は屈み、避けると走り出した。猫もついてくる。 
金「助けてかしらー!」


金糸雀は猫が着いて来て居るのを知らぬまま職員室に辿り着いた。 
金「はーはー…疲れたかしら…」 
蒼「おはよう、金糸雀先生。その猫はペットかい?」 
金「へ?」 
金糸雀は振り向く。すると先程の猫が自分に着いて来ていた。一度左右に首を振ると、金糸雀は経緯を説明した。 
蒼「大変だったね。怪我はないのかい?」 
金「怪我は大丈夫かしら…。とりあえずもう朝の学活の時間かしら、行くかしら!」 
金糸雀は職員室を後にした。猫が着いて来て居るのを知らずに。 
金「おはようかしらー!」 
金糸雀が教室に現れると生徒達がざわめく、猫を見て。 
男子A「その猫はなんですか?」 
金「聞かないでほしいかしら…。」 
生徒達は黙った。ネガティブオーラが金糸雀から溢れているのを感じ取って。 
昼休みになった。職員室には雛苺と二人きりだった。正確には猫が居るが…。


雛「うにゅー食べよーなのー!あ、でも手を洗わないと」 
金「カナもご飯かしらー!」 
金糸雀はご飯と言ってもあんぱんである。朝は知っての通り用意の暇がなかったのだから。 
そして手を洗いに職員室から出る雛苺。しかし、悲劇が起きた。猫が苺大福を食べたのである。 
金「きゃーかしらー!」 
雛「どうしたのー?ってうにゅーが無い……金糸雀?うにゅーはなのー?」 
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 
そんな効果音が聞こえた気がする。 
しかしそんな考えも断末魔とともに消えさった。 
金「いやーーーかしらぁー!」 
昼休みは保健室で休む事となった金糸雀。 
流石にそこでは無いも無いように見えたが…雛苺が居た。 
金「……………かしら……。」 
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴドーン! 
そんな効果音とともに金糸雀は二度死ぬ、007になりきれないまま。 
金「きゃーかしらーーー!」 
学校帰り、買い物をするためにスーパーに寄る金糸雀。最初に手に取ったのは卵。 
そして買ったのは卵だけ、3パック。定員さんが綺麗に袋に入れてくれるが…グシャ 
金「…あ。」 
でも金糸雀は取り替えてとは言えない。 
諦めて家を目指した。


が、また猫である。鳴きながらすり寄って来た。なにも食べて居ないだろうと思った金糸雀は卵を一パック差し出した。 
当然、割れたやつ。 
猫「ミャー…」 
金「か、可愛いかしらぁ。」 
しかし悲劇は止まらない。今朝の烏と仲間達が振り向けばそこに居る。自分を睨んでいるのである。 
ゴゴゴドーンゴゴゴドーン! 
そんな効果音がした。 
金「嫌ぁー!」 
口癖のかしらも無く逃げる金糸雀。とりあえずコンビニへ向かう。 
金「助かったかしら…。あ…あれ?」 
手元を見ると鞄と卵が無い。あるのは幸いポケットに入れた携帯だけ。 
金糸雀は落ち着いて経緯を思い出す事にした。鞄と卵を置いたのは一度だけ、猫に卵を上げた時。 
金「取りに行くかしら…。」 
当然、鞄も卵も既に時遅し。更にまた烏に終れる始末。 
何と無く昨日の事を思い出す。すると浮かんだのは数ちゃんである。昨日テレビで 
数ちゃん「鳥の名前のアンタ、明日家から出たら死ぬわよ!」 
鳥の名前なんて居ねーよwwwと笑って居たが自分が居たではないか。 
金糸雀はとりあえず携帯で先生に電話をする事とにした。


しかし、全員ガン無視。金糸雀は仕方なく公園に居た。お腹が鳴る。 
金「寒い眠いお腹空いた…あと、寂しいかしら…。」 
ぷらんぷらん揺られて居ると猫が現れた、鞄と卵をくわえて。 
金「持って来てくれたかしら?」 
金糸雀は猫を撫で微笑んだ。猫もそれに答えすりよった。そして、金糸雀は猫から鞄を取り返そうとする。 
だが猫は逃げた、必死で。卵の袋は地面に落ち、パックが開き卵がバラバラになる。幸い割れて居ない。 
そして、大分追った所で猫は諦めたのか鞄を落とす。 
しかし、今日最大の悲劇が起こる。暗くて良く見えなかったせいで鞄につまずく 
金「あ…。」 
――グチャ、顔に卵が…。 
金糸雀はその後、人目を避けて帰ったが卵に誘われ烏や猫だけで無く犬や雀にまで襲われたらしい。 
金「もう嫌かしらーーー!!!!!」
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