もっぷ!1

もっぷ!(その1)


1 :あいきゃんふらい:2011/07/03(日) 15:02:00.09 ID:Ewb4oQEE0

  • にちよう!

とある日曜の朝。憂が目覚めてカーテンを開けると、気持ちの良い朝日が部屋を満たす。
憂「うーん、いい天気!」

差し込む光が、まだ気怠かった身体を覚醒に導く。憂は大きく伸びをすると、着替えを始めた。
日曜といえど彼女の朝はいそがしい。一人分の朝食と一匹分の餌を作り、それから池沼かつ怠惰な姉を起こさなければいけない。
着替えが終わった憂は、小走りに階下のキッチンへ向かった。


  • ぶひぶひ!

憂「ふふふ~ん♪」

食欲をそそる香りが家の中を漂う。その中心であるキッチンでは、憂が鼻歌交じりで朝食を用意していた。
今朝のメニューはベーコンエッグ、サラダ、トーストにたっぷりのバター。デザートはブルーベリーソースをからめたヨーグルトだ。
家庭的な彼女は、一日の始まりの朝食の手は絶対に抜かない。

憂「これでよし!っと。さて、お姉ちゃんを起こさなきゃ」

一通り朝食の準備が整うと、憂は朝の一仕事にかかる。これから池沼の姉を起こさなければいけないのだ。
憂は再び階段を上り、姉の部屋へ向かう。
部屋のドアには、気持ちの悪い文字で「ゆいのへや」と書かれたプレートがかかっている。
彼女はノックもせずに、ドアを開けた。

憂「おねーちゃん。朝だよ。おきてー」
唯「ずずずびー。ふがぁー。ずずずびー。ふがー(-q-)」

デブで年中鼻水を垂らしている姉の唯は、人間が出す音とは思えないイビキをかきながら、ベッドの上で汚い身体を晒している。

憂「うっ!臭い!お姉ちゃんまたウンチ漏らしたのね!」

池沼な唯は、普通の人間が当然できることがほとんどできない。その典型が、排泄である。
大であれ小であれ、もよおすと当然のように装着したオムツの中にぶちまけ、他人に世話をさせる。
起きているときですらそれなのだから、睡眠時の悲惨さは筆舌に尽くしがたい。
悪臭に顔をゆがめながら、憂はもう一度姉を起こす。

憂「こらっお姉ちゃん起きなさい!」
唯「むふぅー。むふぅー。ゆい、ねむい。おきない。うい、うるちゃい(`q´)」

唯は醜い身体をもそもそさせながら、欲望のままに惰眠を貪ろうと口答えをする。
これ以上は無駄なようだ。
憂は早々に会話をあきらめ、部屋の壁に立てかけていたギターを手にした。

憂「起きなさい!」

「プレイテック」と書かれたレスポールもどきのギターが振り下ろされる。
バアーン!

唯「ぎゃあああーん("q")」

さすがの池沼も、ここまでされて起きないわけはない。

憂「いますぐ起きないとお仕置きだよ?」

鬼の形相をした妹がまだギターを手にしたまま、見下ろしている。起きなければ、また殴られるのは確実である。

唯「あ、あうあう、ゆい、いいこ。おっきする。おしおきやー(>q<)」

唯はあわてて醜いからだを動かそうと手足をばたばたさせる。だが、その時。

 ブブブー


憂「」

あまりの恐怖と衝撃で、締まりのない肛門から朝一のブツが出てしまった。

唯「あうあう~。ウンチでたー(^Q^) 」
憂「…」

憂は無言で、チェリーレッドのギターを再び振り下ろした。


  • ごはんははくまい!

池沼の姉のウンチの処理をしている間に、用意した朝食はすっかり冷めてしまった。
憂はため息をつきながら食卓へ向かう。

唯「キャキャキャキャキャ… ごはんー(^c^)」

食べることしか能のない池沼が朝食のならんだテーブルに駆け寄る。
冷めてしまったとはいえ、憂の作る料理は絶品だ。

憂「あっ!こらっ!」

憂が反射的に姉の身体に蹴りを入れた。

唯「おんぎょえええっぇぇ("q")」

予想外の衝撃に、唯はたまらず吹っ飛んでしまった。
ごろごろ
肥え太った身体がフローリングを転がる。

唯「あう("q")。ういー…ごはんー。ごはんー("q")」

涎を垂らしながら豚のような身体をばたつかせる。

憂「もう!お姉ちゃんのご飯はここじゃないでしょ!」

確かに食卓にならんだ朝食は一人分しかない。

唯「あ~う~、ゆいもごはんたべる!(`q´)むふぅー、むふぅー」
憂「だからここはお姉ちゃんがご飯食べるところじゃないって何度言えばわかるの!お仕置きするよ?」
唯「あう("q")。うい、ぶたない!("q")おしおきやー」

憂は倒れている唯の首根っこをつかみ、引きずっていった。

唯「あ゛ううう゛。げびい。ぎょえ、ぎょえ、ぐるじい("q")。びーーーー("q")」

たまらず唯が池沼泣きを始めるが、かまわず廊下を引きずってゆく。
たどりついたのは「といれ!」と書かれたプレートがかかったドアの前だった。

憂「お姉ちゃんのご飯はここ!」

一月ほど前から、憂は唯のご飯をトイレで摂らせるようにしていた。原因は、池沼である唯のあまりにも汚い食べっぷりにあった。
ボロボロこぼしながら貪るのはまだましなほうで、箸はもちろんのこと、ひどいときはフォークやスプーンすらうまく使えず、放り投げて手づかみで食べ出したりするのだ。
ほとほと愛想がつきた憂は、食事の時は唯を隔離することに決めた。
そこでトイレである。
池沼とはいえ、確かにひどい仕打ちに思えるかもしれない。だが、ちょっとまってほしい。
肛門の緩い唯は、食卓でも平気でウンチを漏らす。これが意味しているのは、こいつが食事の場所と排便の場所の区別もつかないほどの豚であるということだ。
食卓でウンチをするというなら、便所でご飯を食べることに何の不思議があろうか。

ガチャ


豚の首根っこをつかんだまま、憂はトイレのドアを開ける。
便器の前には、白米が山盛りにされた汚い器があった。くろいマジックで「ぶた」と書かれている。

憂「残したらお仕置きだからね」
唯「あ~う。おしおき、だめー!ゆいもごはんたべる(`q´)」

豚が駄々をこね始めた。毎朝この繰り返しだ。

憂「だからご飯あるじゃない!」
唯「う゛ーう゛(`q´)」

豚が不満そうな顔で妹を睨む。憂は氷のように冷酷な目で、しかし口調は優しく、物わかりのわるい豚に言い聞かせた。

憂「お姉ちゃんはぶたさんでしょ?ぶたさんは人間と同じ場所で、同じご飯を食べたりしないんだよ?」
唯「ぶひ部費~(`q´)」

豚は奇声を上げながら、なおも睨んでくる。

憂「はあ…」
 ドゴン

唯「あう("q")」

面倒になった憂は豚を蹴り飛ばしてトイレに押し込むと、ドアを閉めて鍵をかけた。

憂「ふう」

実際、豚の餌をトイレで摂らせるようになってから、憂にとって食事は、心休まる、楽しい時間になった。
それだけ、豚の世話が彼女の精神を蝕んでいるということだ。

憂「そろそろ庭に豚小屋を建てたほうがいいのかな…」

そんなことを考えながら、憂は食卓に戻るのだった。


  • しょくご!

食事も終わり、コーヒーを飲んでゆったりとした朝を過ごした後、憂はトイレから唯を解放してやった。
餌を食べ尽くした唯は満足したのか、リビングの床に突っ伏した。

唯「うい~あいす~(≡△≡)」

そしていつものように、憂に食後のアイスを要求するのだった。
怠惰な唯は、家にいる時間のほとんどを床に転がって過ごしている。その姿は醜いトドのようだ。
家のことはすべて妹の憂がこなしている。しかし、それを不満に思ったことはない。彼女は家事が大好きだからだ。
おいしいご飯を作ること、掃除をすること、洗いたての服の匂い。家庭的な彼女は、そこに喜びを見いだしている。

良妻賢母。高校生とはいえ、まさに平沢憂の為にあるような言葉だ。
唯一、心を曇らせるのが池沼な姉の存在。
掃除をしても、食べかすやウンチで床を汚す。洗いたての服も、数分で涎にまみれてしまう。
池沼の世話は、天使のような心を持つ憂にとっても、多大なストレスとなっていた。

唯「あ~い~す~(≡△≡)」

床をごろごろ転がりながら、唯が再びアイスを求めてくる。
無視するのは簡単だが、また池沼泣きをされては面倒なので、憂はため息をつきながら冷凍庫からアイスを出し、床を転がる醜い姉に与えてやった。

唯「キャキャキャ(^q^)むふぉむふぉ」

唯は池沼丸出しの顔で、アイスにむしゃぶりついた。
そんな姉の姿をうんざりしながら見ていた憂が、ふと外を見た。

憂(いい天気だな)
憂(そうだ!梓ちゃんと純ちゃん誘って遊びに行こう!)

池沼の相手ばかりしていると、多大なストレスが溜まる。たまには忘れて発散しなければ、心が壊れてしまう。
思い立ってすぐ、彼女は携帯を取り出して、電話をかけ始めた。

アドレス帳から「鈴木純」のメモリーを呼び出し、コールする。

電話『ぷるるるるる…ぷるるるるる…』

何度か呼び出し音がなるが、一向に出る気配がない。

憂「あれー。純ちゃん出ないやー」
 ピッ
憂「しょうがない、梓ちゃんと2人で遊ぼう」

そう言って今度は「中野梓」のメモリーを呼び出すと、再び電話をかける。

電話『ぷるるる…ガチャッ』

今度の相手はワンコールで繋がった。

梓『はい、もしもし』
憂「あ、梓ちゃん?私だけど」
梓『あ、憂?おはよー。どうした?』
憂「うん、あのね、なんか梓ちゃんの声聞きたくなっちゃって」
梓『え…何それ』

梓は呆れた声を返す。

憂「うん、それで、声聞いたら今度は梓ちゃんの顔が見たくなってきちゃった!」
梓『もう…素直に遊ぼうって言えばいいのに…』
憂「えへへー。天気がいいから、どこかに遊びにいきたいなーって」
梓『あーごめん。実は純がまた家族旅行に行くって言って。昨日から猫を預かってるんだ』
憂「あ。あずにゃん2号?」
梓『うん』

あずにゃん2号とは、梓が以前にも純の家の猫を預かったときに、勝手につけた名前だ。本名は知らない。

憂「あー。だから純ちゃん、電話にでなかったのかぁ」
梓『うん、そうだと思うよ。だから今日はごめん!』
憂「しょうがないよー。また今度誘うから。じゃあね!」
梓『うん。じゃあ』
 ピッ

憂「あーあ」

憂は憂鬱そうに電話を閉じた。

憂「もったいないなー。日曜なのに。こんなに天気がいいのに」

ふと目をやると、とっくの昔にアイスを食べ終わった唯が、床にこぼれたアイスの汁を意地汚く舐めていた。

唯「むふぅ~。あいすおいちいです(^ρ^)」
憂「汚い!なにやってるのよお姉ちゃん!」
 バッチーン!

唯「あう(゚q゚#)…びーーーーーーーー("q")」

憂のビンタを受けた唯は、汚い池沼泣きを始めた。その汚い顔や汚い泣き声は、如何なる人間をも苛つかせる類のものだ。
いくら実の姉といえど、このような池沼を許せるはずもなく、憂は繰り返し繰り返し、唯の頬を張り続ける。

 バチーン!
 バチーン!
唯「あう("q"#)あう(#"q"#)んひーんひー」

腫れ上がった池沼の顔はいつもの数倍、憎たらしいものとなっていった。垂れた鼻水や涎が、さらに床を汚す。
憂はさらに馬乗りになり、拳で唯の顔を殴り始めた。

 トゴッ
 ボゴッ
 ドスッ
 バキィッ
唯「おぎょっ…あぐぇ…あんぎゃあああぁ…ぐぼごえぇ('q')」

憂の攻撃が10分を過ぎた頃
許しを請うことすらできない池沼は

アイスの棒をくわえたまま気絶していた

その1分後、憂の怒りの炎は消えた

唯は完全に意識を失っていた。憂はピクピク痙攣するその姿を冷酷に見下ろしている。
そして汚い姉が汚い唾液や血液で汚した床を見て、本日何度目かのため息をついた。。

憂「はあ…また掃除しなきゃ」

いくら家事が好きな彼女でも、こう何度も無意味に家を汚されて、そのたびに掃除を繰り返すというのは腹が立ってしょうがない。
それに、池沼の食事によって唾液や食べかすで汚れたであろうトイレも掃除しなければいけない。

憂「そうだ!せっかくだから大掃除をしよう!」

素敵な思いつきに、憂は顔を輝かせた。
幸い、間違いなく掃除の障害になるであろう池沼は、意識を失い、床に転がっている。

憂「天気もいいから、お洗濯もしてお布団もほそう!さー、今日は忙しくなるぞー♪」

忙しいけれど、素敵な一日になりそうだ。


  • そうじ!

憂「君をみてると~いつもハートDOKIDOKI~♪」

お気に入りの歌を口ずさみながら、憂は大掃除を開始する。
リビングを掃除するには床に転がっている唯をどけなければならないので、とりあえず憂はこの場所は後回しにすることにした。

それにしても、特筆すべきはその恐ろしいほどの手際の良さである。
さすがは俺の嫁、というべきか。
あっという間に家の中は新築のような輝きを取り戻していった。

正午を少し回ったころ、憂は掃除の手を止め、まるでショールームのようになったキッチンで昼食を摂った。
程よい疲労感と目の前に広がるその成果は、天ぷらそばを何倍にも美味しく感じさせた。
窓の外では、洗いたてのシーツが風になびいている。
おしっこやウンチで汚れた姉のシーツも、憂の手にかかれば真っ白に生まれ変わる。
しかし憂は、それを見つめて少し憂鬱になった。

憂「いくらお洗濯をしても、どうせすぐにお姉ちゃんがウンチまみれにしちゃうんだろうな…」

それは家の中も同じである。池沼な姉には綺麗であろう、綺麗にしようという意識が全く無く、憂がいくら掃除をしても食べかすや涎、鼻水、おしっこ、ウンチなどをぶちまけてしまう。この掃除したての綺麗な状態もそう長くは続かないだろう。

天ぷらそばを食べ終わった憂は取り寄せた豚小屋のカタログをパラパラめくりながら物思いにふけった。
何度も何度も繰り返し眺めているため、もうよれよれになって、所々破れ始めている。
毎日のようにページをめくっては、明日また明日と結論を先延ばしにしていた。

一ヶ月ほど前、庭に豚小屋を建てて唯を隔離してはどうかと憂に提案したのは、親友の梓だった。
彼女もまた、唯の池沼ぶりによって被害を被っている一人である。
はじめて唯に会った時からなぜか気に入られてしまい、それ以来家に遊びに来た時や街で会うたびに唯が大興奮、

唯「あう、あ、あ、あずな~ん(^ω^)」

とペロペロされ、涎まみれにされたあげく、トレードマークともいえるツインテールをおもちゃにされて振り回されるといったような、普通の人間だったら耐えることのできない仕打ちを受けている。

それでも彼女は天使なので、そんな池沼な姉を持つ憂に対しても、偏見も持たず、もう2年以上数少ない親友でいてくれている。
憂は心が折れた時は真っ先に梓に相談するようになっていた。
彼女はだれよりも、憂のことを気遣ってくれた。

梓「憂はもっと自分のことだけを考えてもいいんだよ」

そう言われたのは、唯がなかよし学校を退学になったすぐ後のことだった。唯が何を思ったのか同級生の鼻の穴にピーナッツを詰め込み、殺害してしまったのである。
池沼に対する世間の風当たりが強くなるのを避けるため、事件はもみ消されたのだが、学校はもちろん追い出された。

池沼が一日中家にいる。
それはまぎれもなく地獄だった。
精神的な意味でも物理的な意味でも、家の中はめちゃめちゃになった。
憂が学校から帰るとキッチンの食べ物はすべて食べ尽くされ、ウンチが散乱し、その中心で池沼が奇声を上げている。

唯「うんこたん、うんこたん、うんこたん、うんこたん、うんこたん、うんこたん(^q^)/」

毎日この調子である。その度に憂はお仕置きをするが、学習能力が皆無な唯にはなんの効果ももたらさなかった。
唯を躾けるため、一晩中馬乗りになって顔を張り続けたこともあった。自身の手がパンパンに腫れ上がるくらいにまで叩いたにもかかわらず、憂が手を止めた3秒後には大量のウンチをフローリングにぶちまけた。

梓「池沼は池沼。唯先輩はたしかに戸籍上は憂のお姉ちゃんかもしれない。だけどね、憂。所詮、池沼と人間は一緒には生きられないんだよ」

梓の言うことは正しい。
だが、憂は血を分けた姉を見捨てたくはなかった。いつかは心が通じるのだと思っていた。
だから一生懸命世話をした。ご飯も作った。ウンチの処理もきちんとしてやった。
だが、何も変わらない。
もう、限界だった。

憂「だけど…だけど」

信じたかった。今姉を否定すれば、これまでの自分の生き方が意味をうしなってしまうのではないか。
だから憂は首を振り、カタログを閉じる。その繰り返し。

憂「きっと。いつか」

心地よい風がカーテンを揺らし、掃除したてのウンチ一つ落ちていない部屋を吹き抜けていった。


  • らいきゃく!


昼食の洗い物を済ませてお茶をし、一息ついた憂は最後の大仕事に臨む。リビングの掃除である。
生活の中心であるこの部屋は、家の中でもっとも唯がいる時間が長く、常に汚れがちだ。
不潔という概念を持たない池沼は、平気で食べかすをこぼし、涎を垂らし、床にオシッコをぶちまけ、ウンチを落とす。
したがって憂のお仕置きが行われることが多いのもこの部屋で、流されたゲロや血が染みを作ってしまっている。
もちろん毎日掃除はしているのだが、生半可なことでは池沼の汚れは落ちないのだ。それくらい、リビングは手強い。
しかしそれでこそやりがいがあるというものだ。頑張った成果が目に見えるのは楽しい。
憂は人知れず闘志を燃やした。

憂「さぁ~、やるぞ!」
憂「でもその前に…」

憂は足下に転がっている肉塊に目を落とした。
リビングを掃除するには、この汚い池沼をどこかにどけなければならない。
憂は姉うつぶせに寝ている姉の脇腹(肝臓)を爪先で蹴ってみた。

唯「あぎゃ("q")」

低いが不気味な唸り声を出し、唯がピクピク動いた。

憂「あー、そろそろ起きちゃいそうだな…夜までは寝ててほしいんだけど」

唯が起きると、間違いなく掃除の邪魔をされるというだけではなく、せっかく綺麗にした家の中をまためためたにされてしまう。
そうなったら、憂の半日が徒労で終わってしまう。
せめて今日一日くらいは気持ちの良い気分でいたいものだ。

憂「そうだ。一回起こしてアイスで釣って、お姉ちゃんの部屋連れて行ってもう一回ボコって気絶させればいいや」
憂「あそこならお腹殴ってゲロ吐かれても大丈夫だし」

名案である。

とりあえす憂は掃除機や雑巾、モップなどをリビングに運び、準備をした。
本当はフローリングにワックスもかけたかったのだが、急な思いつきのため、用意していなかった。

憂「しょうがないよね。さて、よしっ、と。」
憂「お姉ちゃんを起こすか」

拳にメリケンサックをはめながら、憂は未だ寝続ける唯に近づいていった。
その時である。

 ぴんぽーん♪


玄関の呼び鈴が鳴った。
憂はインターホンの受話器を上げ、モニターを見る。
やさしい笑顔をたたえた老婆がそこに立っていた。

憂「あ、おばあちゃん!」

お隣に住むトミおばあちゃんだった。

憂「はーい!今いきまーす」

小走りに玄関へ向かう。

 ガチャ


憂「おばあちゃん!こんにちは!」
トミ「はいはい、こんにちは」

憂が生まれた時から隣に住んでいる一文字トミは、優しく温厚な性格で、池沼の姉を抱える憂に対しても、分け隔て無くつきあってくれている。
物心ついたときから「おばあちゃん」と呼んでいるトミは、憂にとって身内と言ってもいい人物だった。

トミ「はい、これ筑前煮。たくさん作ったからどうぞ」
憂「わぁー。ありがとう」

トミはときどきこうして、憂のためにお裾分けを持ってきてくれる。身寄りのないトミは、憂が慕ってくれるのがとてもうれしく、本当の孫のように思っているのだ。

トミ「おやおや、そんな格好して。大掃除かい?」

憂の格好に目をとめ、トミが聞いた。

憂「そうなの。お姉ちゃんがまた家の中を汚しちゃって」
トミ「あれあれ。ほんと唯ちゃんにも困ったわねえ」

こんなグチを言えるのも、憂が甘えられる相手はトミしかいないからだった。
幼いころから池沼の姉がいることによって苦労してきた憂を、トミはずっと見守り続け、時には励ましてきた。
だから、トミを前にすると、普段は決して吐くことのない弱音が、憂の口からこぼれてしまう。
まだ掃除は終わっていなかったが、ついつい憂は玄関先でトミと話し込んでしまうのだった。


  • てつだい!

ピクッピクッ

唯「んふぅ~(-q-)」

憂が来客のために玄関へ出て行ったその数秒後、リビングに転がっていた唯の意識が戻り始めた。
トミが鳴らしたインターホンの音がきっかけになってしまったのだ。
しかし、池沼である唯は脳へ回る血液が極端に少なく、寝起きがとても悪い。従って、意識が戻ってもなかなか起き上がることができない。

唯「むふぅ~、むふぅ~(=q=)」
 ごろん

床の上で寝返りをうつ。それは他に並ぶものがないほど醜い姿だった。

唯「ぅ~い。あ~い~す~(=q=)」

唯が再び寝返りをうった。その時、

 ゴン!びっしゃー!
唯「んひぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい("q")」

憂が掃除のために部屋へ持ってきたバケツにぶつかり、頭から水を被ってしまった。

唯「ああううあうあうあうううああああああつべ、つべたいぃぃぃぃ("q")」

パニックになった唯は、ずぶ濡れになりながら部屋の中をごろごろ転がる。

唯「むひぃー、むひぃー("q")」

ごろごろごろごろ
ばきっ

がしゃーん

唯の巨体は様々なものを破壊しながら、壁にぶつかってようやく止まった。

唯「んひぃ、んひぃ…おげぇぇぇゲロゲロ(~q~)」
 ビッシャーびちゃびちゃ

リビングの床が唯のゲロまみれになった。

唯「あ~う~。むふぅー、むふぅ~(`q´)」

ゲロをぶちまけたことによってパニック状態からは復帰した唯だったが、未だ極度の興奮状態にあった。

唯「あ~う!ゆいつべたい!ぜったいゆるたないでつ!(`q´)」ドスドス!

いったい誰を許さないというのか、池沼な唯は現状を認識することができず、とりあえず怒り狂ってゲロまみれの床で地団駄を踏んでいる。そのたびに池沼の胃液と未消化の米などで構成された汚物が広範囲に渡って飛び散るのだった。

 びっちゃー!びっちゃー!

唯「あう?(゚q゚)」

その時、唯の目が床に転がった柄付きのモップを捉えた。

唯「あう~!もっぷさんでつ!」

なかよし学校でも、普通の人間が通う学校と同じように、掃除の時間がある。
もちろん、健常者にとっては池沼が掃除した場所など汚くて入れない。
それは学校の先生にとっても例外ではなく、池沼たちが掃除を終えて下校した後に、改めて掃除の業者が入る。
では何のために掃除の時間があるのかというと、一つには池沼でも最低限の自立心や能力をつけてやろうという教育目的(池沼の自立心をあおるのは健常者にとって迷惑あるいは危険極まりないが)、
もうひとつは少しでも普通の人間が通う学校と同じようなカリキュラムを作ってやろうという、保護者への配慮だ。
まあ単純な話、ただのパフォーマンスである。

当然掃除の時間には、重度の池沼である唯も強制的に参加させられる。
比較的障害の軽い子は、自分の使う教室を綺麗にしようと一生懸命に掃除をするのだが、唯のようなキチガイになると掃除という概念が理解できず、ただ闇雲にモップを振り回すのみである。
教師には監督責任があるはずなのだが、なんどお仕置きをしても理解できない唯に疲れ果て、もうだれも注意しなくなっている。どうせあとで業者が清掃するのだ。

先生『はーい、唯ちゃんじょうずねー(きめえ。池沼死ねよ)』
唯『あう!ゆい、もっぷたんじょーず!(^Q^)/』

普通の人間が見れば、先生は蔑んだ目をし、適当なことを義務的に言っていることがすぐわかるのだが、物事を自分の都合の良い方向でしか認識することができない池沼は、先生の言葉を額面通りに受け止めて狂喜するのだった。
特に重度の池沼である唯は、褒められた経験が一生のうちでうんたんと掃除の時間しかないため、IQ25の頭でも強烈に記憶していた。

得意なもっぷが目の前にある。
もっぷをすれば褒められる。

唯は狂喜した。
もっぷを上手にすれば憂が褒めてくれるだろう。うまくいけばアイスを手に入れるかもしれない。

 ドタドタドタ

喜び勇んでモップに駆け寄り、手にとった。

唯「むふぅ。ゆい、もっぷするでつ!キャキャキャ(^q^)/」

そう高らかに宣言し、もっぷを始めた。
なかよし学校でしているように、部屋のあちこちにモップを振り回す。

唯「もっぷ~もっぷ~あうあうあ~きれいきれい(^q^)」
 ガシャガターン
唯「むほっ。かーてんもきれいでつー(^q^)」
 ビリビリビリグシャ
唯「てれびさんもきれいきれい(^q^)」
 ドガシャーンバチバチバチ

さすが、自らもっぷが得意と自負しているだけのことはある。
唯の振り回すモップは、部屋を隅々まで破壊していった。

憂「はあ、すっかり話し込んじゃった。掃除掃除っと」

トミが訪ねてきてから、40分が経過していた。ようやく憂はリビングの掃除に戻る。手の中には、トミからもらった筑前煮の入ったタッパーがある。

憂「うふふ。おばあちゃんの筑前煮はおいしいからなあ。晩ご飯が楽しみ~」

そう言いながら、憂はリビングに通じるドアを開けた。その時

 ブンッ!バシッ!

何かが目の前をよぎり、憂の手の中の筑前煮をはじき飛ばした。

憂「…え?」

 ッグチャア!

タッパーが開き、おばあちゃんの筑前煮がリビングの床にぶちまけられる。

大好きなおばあちゃんの筑前煮が

そんな思いが頭をよぎったのも一瞬だった。
憂は目の前の惨状に言葉を失ってしまう。
棚の上にあった花瓶はすべて粉々になって床に散乱している。水はぶちまけられ、花もぐちゃぐちゃだ。
隣にあった今は無き両親と撮った思い出の写真もめちゃめちゃにされ
カーテンはちぎれ窓は割られ
テレビは真っ二つになり、放電していて

ソファーには大穴、綿が散乱している。

その中心には、今も意気揚々とモップをでたらめに振り回している池沼の姿があった。

唯「あ~う!うーい!ゆい、もっぷさんじょーずでつ!あいすよこつでつ!ふんす(^q^)」
 ガッシャーンドーン

憂はしばらくの間、呆然として目の前で起こっていることにどう対応していいかわからなかった。
その間にも、唯の破壊活動は続く。

実際は1分にも満たなかったであろう。しかし憂には永遠とも思える時間が経過した後、唯はモップを振り回す手を止めた。自主的に止めたのではなく、疲れて動けなくなっただけなのであるが。

唯「んひー、んひー。うーい、あいすー(^q^)。ゆいえらい!ゆいもっぷさんじょーず!パチパチパチ」
憂「…は?」
唯「ごほうびにあいすよこすでつ!(^q^)」
憂「何を言ってるの、お姉ちゃん?」
唯「あーう、あいすよこつでつ!(`q´)」

唯はしきりにアイスをねだる。大得意のモップを披露したのだ。褒められて当然。ご褒美のアイスをもらって当然。それが池沼の思考。

憂「そうじゃなくて…何してるの、お姉ちゃん?」
唯「あーうー!ゆい、もっぷさんじょーずでつ!おりこーさんでつ!うい、ほめるー!あいすよこすでつ!(^q^)/もっぷさんじょーず、もっぷさんじょーず。キャキャキャパチパチパチ」
憂は言葉が出なかった。
目の前に広がる惨状。
安らかな生活をすべて破壊した池沼。
その池沼が自身の姉であるということ。
涙が溢れてとまらなかった。
そんな妹を気にかけることもなく、唯はひたすら騒ぎ続ける。

唯「あ~い~す~。むふぅ。はやくアイスよこすでつ!うーいわるいこ!ばーか!しーね!」
その瞬間、憂の中で何かが切れた。

姉妹2人だけの家。
2人だけの生活。
憂は一生懸命、それを守ってきた。
幸せであろうとがんばってきた。
姉の幸せも自らの幸せだと自分に言い聞かせて、介護を尽くしてきた。
それなのに。
目の前にいる池沼は、それらをすべて破壊した。

憂「ああ、やっぱりだめだったんだね、おねえちゃん」

憂の唯に対する愛情は、一瞬ですべてなくなった。

唯「うーい?(゚q゚)」

次の瞬間。

 ボグゥッ

憂の左鉤突きが、唯のアバラをへし折った。

唯「むひぃぃぃぃぃぃぃ!("q")」

それを第一手として、目にも止まらない連続攻撃をたたき込んでゆく!


肘打ち両手突き手刀貫手左上段順突き右中段掌底…

 ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


左下段前蹴り右背足蹴り上げ右中段前蹴り…

 ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


唯「(なんで…("q")これいじょう…("q")ぶたれたら…("q")」
 ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


自らの意志で倒れることも許されない

唯「(ちぬ(>q<))」ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


言葉も届かない

唯「(たちゅけて(>q<))」ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


泣いても

唯「(たちゅけて(>q<))」ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


叫んでも

唯「(たちゅけて(>q<))」ドガッボグゴッドスッガッドグゥパンガッ


懺悔しても
逃れる術はない

それが
平沢憂

ゴガッ

ドグチャ


………

気がつくと、肉塊と化した唯がリビングに転がり、憂がそれを冷酷に見下ろしていた。

憂「フー、フー、今日はこれくらいにしたるわ」
 ドガッ

憂は気絶した唯を庭に蹴り出した。


   (その2) へつづく

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    (2011.07.03)


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最終更新:2017年02月17日 19:11