唯「ぶたさんがいたきょーちつ (^q^)」
秋も一段と深まり、鮮やかな紅葉が見頃を迎えるこの季節。
桜ケ丘養護学校(通称:なかよし学校)の校庭にも色彩豊かな落ち葉が所々積もっており、校庭の隅には焚き火をした跡もあります。
なかよし学校のあるクラス、すみれ組には全部で30名の生徒がいます。
養護学校ではありますが、比較的軽度の池沼が生徒の半数以上を占めております。
ほとんどの生徒は勉強や運動を頑張り、お昼休みにはお昼ご飯をお腹いっぱい食べ放課後は元気良く遊ぶ、そんな今の大人なら一度は戻りたいと思う学生生活を送っています。
重度の池沼も数名おり未だに掛け算が出来ない15歳の子もいますが、本人は覚えようと毎日必死で勉強し努力しているのです。
先生達も池沼30名を1日中、面倒見るのは大変ですが、この子達の何にでも一生懸命取り組む姿に勝る物はありません。
すみれ組の担任の先生も生徒一人一人に愛情があり分け隔てなく平等に接しています、ただ一人を除いては。
その一人は誰かと言うと、もちろん皆のアイドル池沼唯ちゃんです!
唯「あう~ゆいはおえかきー(^q^)/」
おや、噂をすれば唯ちゃんの声が聞こえますね。
11月に入り昼間でも肌寒いのでクラスメイトは全員長袖の洋服を着ていますが、唯ちゃんだけはおデブで暑がりなのでまだ半袖で過ごしているようです。
それでも唯ちゃんは額と鼻の下に汗をかき、『あきなす』と書かれたTシャツの腋の部分は唯ちゃんの腋汗でびっしょり濡れています。
腋の所だけで黄色いシミになっていますね。
それでは、教室の中を覗いてみましょう。
ゆうすけ「今から帰りの会を始めます!」
クラスのまとめ役である、ゆうすけ君が帰りのHRを進めています。
ゆうすけ「何かある人はいますか?」
ゆかり「はい!今日、唯ちゃんが美術の時間でウンコを画用紙に塗っていました!」
あらあら、唯ちゃんはまた学校でウンチを漏らしてしまったようですね。
今日は美術の時間で使うはずのクレヨンを忘れてしまい唯ちゃん一人だけ大好きなお絵描きが出来なかったのです。
皆が楽しくお絵描きしているのに唯ちゃんが我慢出来る訳がありません。
一週間、遭難した後に目の前にご馳走を見せられ我慢するようなものです。
でも、手元にお絵描き道具が無い唯ちゃんはパチンコ玉の1/10の大きさしかない脳味噌をフル回転させ考えました。
ピコーン!
唯ちゃんの頭の上に電球が光ったと勘違いするぐらい唯ちゃんは顔をハッとさせ閃いたのです。
唯「ふんすっ!(^q^)/」ブブブー
唯ちゃんがちょっとだけ体に力を入れると、オムツの許容範囲を超える大量のウンチが唯ちゃんの太ももと椅子の間からビビビーと飛び出してきました。
ほんのちょっとです。
小鳥を撫でるぐらいの僅かな力を入れただけで唯ちゃんの肛門でビッグバンが発生したのです。
両隣にいた子の洋服にも唯ちゃんの愛情たっぷり特製ウンチがかかり、美術室は一瞬にして阿鼻叫喚と化しました。
唯「うんちでおえかき~♪(^q^)/」
そんな中、唯ちゃんだけがオムツに手を突っ込みウンチで画用紙に絵を描いていたという訳です。
先生「唯ちゃん、またお漏らししたのね!しかも、お友達にもウンチがかかったそうじゃない!」
唯「あう~あう~ゆいはおえかきおじょーず~♪(^q^)」
クラスの皆は自分の席に着いていますが、唯ちゃんだけ教室の後ろで寝そべりながらクレヨンでお絵描きをしています。
美術の先生がウンチだらけの画用紙を取り上げようとしましたが、唯ちゃんがウンチだらけの手で先生に掴みかかり噛みついたので、仕方なくクレヨンの黒をあげたのです。
ウンチの上からクレヨンで何か呪術のようなものを書いている唯ちゃんは納豆のように粘り気たっぷりの涎とバイ菌がたくさんいそうな青鼻を画用紙に垂らして、とても御機嫌です。
先生「唯ちゃん!きちんと帰りの会を聞きなさい!」
唯「あ~うう~♪あ゛う゛あ゛~♪(^q^)/」
注意しても止める気0の唯ちゃんに先生は近付き、もう一度注意します。
先生「いい!?これで最後だからね!お絵描きを止めなさい!」
唯「キャキャキャ♪ぶたさんかけた~♪(^q^)/」
パーン!
先生は躊躇わず、唯ちゃんにフルスイングビンタをお見舞いしました。
今日も憂ちゃん、先生から何回ビンタされたかわからない頬は既におたふく風邪のようにパンパンに膨れています。
アンパンマン顔負けの真っ赤な頬が先生のビンタでブルンブルンと大きく揺れ唯ちゃんは画用紙を持ったまま床に頭から倒れました。
唯「うええええええん!せんせーぶったー!ゆいおりこー("q"#)」
先生「唯ちゃんが悪いからでしょ!連絡ノートの書いておくからね!」
唯「やー!うーいおしおきする、のーとだめー!("q"#)」
唯ちゃんの学校での悪事や連絡事項は全て連絡ノートに書き込まれ、憂が毎日チェックしています。
唯ちゃんのノートには特別に悪さコーナーが設けられ、毎日そこには収めきれない数の悪さが書いてあります。
憂の確認が終わると唯ちゃんへのお仕置きが待っているのです。
以前、唯ちゃんはお仕置きされたくないので連絡ノートをオムツの中に隠したことがありました。
でも、ノートを隠したことを忘れた唯ちゃんは、ウンチを漏らしてお仕置きされた後のオムツ交換の時にノートを見つけられ、一晩中お仕置きされたのです。
先生「唯ちゃんが悪いからでしょ!憂ちゃんにたっぷりお仕置きされなさい!」
唯「おしおきやー!せんせーごめんなたい!(>q<#)」
先生「もう遅いわよ!ちゃーんと書いてるからね!」
先生は唯ちゃんが文字を読めないのを知っていますが、びっしりと書かれているノートを唯ちゃんに見せました。
唯「うええええええん!せんせーぶったー!ゆいおりこー("q"#)」
先生「唯ちゃんが悪いからでしょ!連絡ノートの書いておくからね!」
唯「やー!うーいおしおきする、のーとだめー!("q"#)」
唯ちゃんの学校での悪事や連絡事項は全て連絡ノートに書き込まれ、憂が毎日チェックしています。
唯ちゃんのノートには特別に悪さコーナーが設けられ、毎日そこには収めきれない数の悪さが書いてあります。
憂の確認が終わると唯ちゃんへのお仕置きが待っているのです。
以前、唯ちゃんはお仕置きされたくないので連絡ノートをオムツの中に隠したことがありました。
でも、ノートを隠したことを忘れた唯ちゃんは、ウンチを漏らしてお仕置きされた後のオムツ交換の時にノートを見つけられ、一晩中お仕置きされたのです。
先生「唯ちゃんが悪いからでしょ!憂ちゃんにたっぷりお仕置きされなさい!」
唯「おしおきやー!せんせーごめんなたい!(>q<#)」
先生「もう遅いわよ!ちゃーんと書いてるからね!」
先生は唯ちゃんが文字を読めないのを知っていますが、びっしりと書かれているノートを唯ちゃんに見せました。
唯「ビーーーーーーーーーーーーー!("q"#)」
何が書いてあるかわからない唯ちゃんですが、今日はいつも以上にノートが黒く塗りつぶされているので憂からのお仕置きがスペシャルコースだと確信しました。
唯ちゃんが得意の池沼泣きを始めたので先生は教卓に戻っていきました。
尚も泣き続ける唯ちゃんを無視して先生はHR最後の連絡事項に移ります。
先生「明日から特別授業が入ります。何の授業かは明日のお楽しみね!この封筒をお母さんお父さんに見せて下さい。皆は絶対開けちゃダメよ!」
生徒達「はーい!」
唯「びええええええええええん!!("q"#)」
生徒達は真っ直ぐ手を挙げ、良い返事です。
どうにかして構ってほしい唯ちゃんは更に声を大きくし池沼泣きをします。
先生「それじゃ皆さん、さようなら!」
生徒達「さよーなら!」
まるで唯ちゃんが見えていないように皆は振舞います。
唯ちゃんは自縛霊なんでしょうか。
きっと自縛霊も唯ちゃんが相手だと嫌でも成仏するでしょうね。
HRも終わり生徒達は一斉に帰り、教室に残っているのは先生と唯ちゃんだけです。
唯「ほ~げ~('q')」
池沼泣きをしていた唯ちゃんでしたが、誰からも相手にされないので泣き止みました。
なんで泣いていたかも覚えていない唯ちゃんは教室の天井をぼけ~っと眺めています。
皆出て行ってしまったのにも気付かずに、ただ大口開けて涎を垂らしている池沼の唯ちゃんに優しい先生が溜め息をつきながら話しかけました。
先生「唯ちゃん、もう帰る時間よ。」
唯「あう?もーおうちかえる?('q')」
先生「そうよ。早くしないとバスが来るわよ。」
唯「ばつばつ~♪ゆいかえる(^q^)」
先生「これを憂ちゃんに見せてね。忘れちゃダメよ。」
唯「あーい、せんせーばばーい(^q^)ノシ」
ついさっき、思いっきりビンタをされた相手に唯ちゃんは天使のように笑顔で手を振り帰っていきました。
唯ちゃんの器の大きさがわかる一コマですね。
太平洋にも負けないぐらいの心の広さには感動するばかりです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ゆいのおうち(^q^)
憂「お姉ちゃん、手紙ある?」
晩ご飯を食べ終え、リビングで寝転びながらアイスを食べている唯ちゃんに妹の憂が問い掛けます。
この妹は池沼の唯ちゃんとは違い才色兼備という言葉が似合う文句の付け所が無い女性です。
きっと唯ちゃんの家族でなければ幸せに暮らすことが出来るでしょう。
唯「あいすうまうま♪(^oo^)」
唯ちゃんはアイスに夢中で憂の言葉なんてこれっぽっちも聞こえていません。
あー唯ちゃん、学校と同じようにお仕置きされてしまうのか・・・。
憂「アイス中の豚に話しても無駄ね。」スタスタ
なんと憂はお仕置きには行かず唯ちゃんの黄色いバッグを取りに行ったのです!
夢中になっている唯ちゃんに何を言っても聞いていないことを憂は嫌というほどわかっています。
唯ちゃんは運良くお仕置きを逃れることが出来ました。
憂「どれどれ・・・。お姉ちゃん、また悪さしたのね!?」
連絡ノートを確認した憂は今日も多くの悪さが書いてあるのに呆れています。
毎日毎日、同じ悪さばかりして進歩しない唯ちゃんにウンザリするのも当然です。
カワイイ我が子を崖に落とすライオンには愛情故の行動ですが、唯ちゃんを子供に持ったライオンなら問答無用で崖に突き落とし息の根を止めるでしょう。
憂「今日という今日は許さないからね!」
憂は機関車のように鼻から息を噴き出しながら、ポケットに入っている年季が入ったメリケンサックを装着しました。
唯ちゃん、今度こそ万事休すか。
憂「あら?何かしら?」
憂が勢い良く立ち上がった拍子に唯ちゃんのゲロ、ウンチ、血、泥などで汚れたバッグから封筒が落ちました。
憂「保護者様へ・・・へー明日からか。えっと、生徒へは言わないように、ね。」
憂が手紙を読み終える頃にはボルテージも下がりメリケンサックをポケットにしまいました。
それにしても今日の唯ちゃんは本当についています!
一度ならず二度までも、憂のお仕置きを回避したのです!
しかも二度目のお仕置きは憂の様子を見ると、かなり酷いお仕置きになったに違いないでしょう。
今すぐ、宝くじを買いにいけば一等が当たりそうな気がします。
憂「お姉ちゃん、ちゃんと世話出来るかな。でも、これでお姉ちゃんが成長するかも・・・。」
憂は手紙と唯ちゃんを交互に見ながら独り言を呟いています。
肝心の唯ちゃんはというと、二度も命の危険を回避出来たことは知らず呑気にアイスの棒をベロベロ舐めていました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
唯「おはよーごじゃまーつ!(^q^)/」
爽やかな秋晴れに恵まれ、唯ちゃんも元気一杯です。
今日も半袖Tシャツの唯ちゃんですが、さすがに朝は寒いのでしょう。
両鼻から青鼻の太い筋を作り、しきりにTシャツの裾で拭っています。
着替えてから一時間も経っていませんが、もうTシャツは青鼻でカピカピです。
唯「ゆいはぶたさん~♪おでぶ、ちがうよ~♪(^q^)」ドスドスドス
陽気に歌を歌いながらゆっくりと自分の席に向かう唯ちゃん。
ドンッ!
唯「あうっ("q")」ベチャ
唯ちゃんが前のめりに倒れてしまいました。
ゆうすけ「邪魔なんだよ、唯豚!」
ゆうすけ君が亀みたいにノロマな唯ちゃんに我慢出来なくなり体当たりしたようです。
ヘッドスライディングのように頭から転んだ唯ちゃんは顔を強打しました。
鼻が擦り剥け、鼻血が出ています。
唯「えーーーーん!おはないちゃいよー!("oo")」
唯ちゃんは床に倒れたまま泣いていますが、誰も唯ちゃんに駆け寄りません。
知っている人は皆お友達だと思っている唯ちゃんですが、現実はそう甘くありません。
ゆうすけ「唯豚~♪お前、豚さんだろ?豚さんなら豚のマネしてみろよ。」
唯「えーんえー("q")はーい、ゆいはぶたさんだよー(^q^)/」
ゆうすけ君が挑発すると唯ちゃんはピタッと泣き止み、すぐに豚の真似を始めました。
涙なんて一粒も出ていない唯ちゃんは嘘泣きが大の得意。
そのせいでお友達は一人も出来ないし、先生からは呆れられるのですが唯ちゃんは人の心が全くわからないのでどうってことありません。
唯ちゃんは自分が人気者と勘違いしているので、唯ちゃんが一番の幸せ者かもしれませんね。
唯「ぶーぶーぶーぶー♪ゆい、ぶたさんじょーず!ぶひ~ぶひ~♪v(^oo^)v」
ゆうすけ「ギャハハハハ!豚さんソックリだ!」
唯「あう~あう~♪みんなーゆい、ぶたさんだよー(^oo^)」
唯ちゃんは豚の真似をゆうすけ君が褒めてくれていると思い、調子に乗り四つん這いのままクラス中を歩き回っています。
男子達は唯ちゃんの周りで煽り、女子達は付き合っていられないと言いたそうにうんざりしています。
クラスの人気者の唯ちゃんが芸を披露している時です。
「ブヒーッ!」
一際大きい鳴き声が聞こえました。
まるで本当の豚かと間違える鳴き声です。
唯ちゃんの毎日の努力の賜物でしょうか。
唯「あう?('q')」
違うようですね。
クラスの皆もキョロキョロと探しています。
ゆかり「あっ豚だ!」
クラスのマドンナのゆかりちゃんが教室の前方のドアを指差しました。
ゆうすけ「豚?唯豚はここにいるぞ?」
教室の後方で唯を囲んでいたゆうすけ君が不思議そうに尋ねると、ゆかりちゃんは首を横に振りもう一度言いました。
ゆかり「違うの!ここに豚がいるのよ!」
ゆかりちゃんがそう言うと先生が教室に入ってきました。
先生「皆おはよう!席に着いてね~!」
いつもは素直に席に着く(唯ちゃんを除く)皆ですが今日は皆固まったようにその場に立ち尽くしています。
唯「あうう~みんな、ゆいはここだよ~(^oo^)」
クラス中の視線が自分ではなく先生に向けられているので唯ちゃんは注目するように言いますが、誰も唯ちゃんを見ません。
唯「う゛―う゛―(`q´)」
唯ちゃんは不機嫌そうに唸りながら立ち上がり皆が見ている先生を見ました。
唯「あうっ!(゚q゚)」
先生「新しいお友達よ!皆、仲良くしてね!」
先生の隣にいるのは背が低く、出っ張ったお腹が可愛らしい色白の豚さんです。
唯ちゃんは急な出来事に目を真ん丸させて驚いています。
ゆうすけ「先生・・・それ何?」
ニコニコ顔の先生とは違い、状況が飲み込めない生徒達の疑問をゆうすけ君が尋ねてくれました。
さすがはゆうすけ君、ウンチを漏らすだけの唯ちゃんとは大違いです!
先生「何って、豚さんよ。見てわからない?」
ゆうすけ「豚さんはわかるよ。なんで、豚さんがここにいるの?」
先生「今日から皆でこの豚さんの世話をしてもらいます!」
生徒達「えーっ!?」
唯「あうーぶたさーん!\(^Q^)/」ドドドドド
やっと唯ちゃんの頭が理解をしたようで、唯ちゃんは驚く生徒達をかき分けながら豚さんに駆け寄ります。
ドンガラガッシャーン
椅子や机をひっくり返し、肥満で運動音痴とは思えないスピードで豚さんに近付く唯ちゃん。
あまりの速さと唯ちゃんの豚さんへの執念が怖くなった先生は思わず、足を突き出しました。
唯「ごえっ!?(×q×)」
両手を上げながら豚さんに突進していた唯ちゃんの三段腹に先生の足が突き刺さり、数m吹き飛んだ唯ちゃんは後頭部を強く打ちつけてしまいました。
唯「うぎゃああ!ぽんぽんとおつむいちゃいーー!!(>q<)」
唯ちゃんはお腹と後頭部を押さえながら、のたうち回っています。
唯「むひいぃぃ!うげえええええええ!ゲロゲロゲロ~("q")」ビチャビチャ
先生の足が唯ちゃんの鳩尾にクリーンヒットし、唯ちゃんは朝ご飯の卵焼きやネジ、噛まずに飲み込んだブドウが混ざったゲロを撒き散らしました。
先生「もう何やってるの!すぐに片付けなさい!」
先生は走ってバケツと雑巾を取りに行きます。
気持ち良い朝からゲロを吐く唯ちゃんには頭が上がりません。
ゆうすけ「唯豚きったねーな!」
ゆかり「最悪!」
唯「おげー!ふごっ!ゲホッゴホッ!ふごうっ!("oo")」
お腹と頭を痛めている唯ちゃんですが、誰一人として寄ってきません。
入学当初、先生はもちろん、ゆうすけ君やゆかりちゃんも心配して介護していましたが、1週間経たずに誰も寄り付かなくなりました。
唯ちゃんは入学初日から池沼エンジンフル回転で迷惑ばかりかけてきたからです。
しかし、そんな嫌われ者の唯ちゃんに近付く影が一つ見えます。
ゆうすけ君?ゆかりちゃん?
豚「フゴフゴッ」
いいえ、来たばっかりの豚さんです。
唯ちゃんに救いの手を差し伸べる人は、この地球上で誰一人いません。
ガンジーでも一目見るだけで見捨てるでしょう。
豚「ブッブー!ペロペロ」
豚さんはゲロの上を歩き、唯の口元を可愛らしいベロで舐め始めました。
唯「んひーー!(×q×)・・・あうっぶーぶー!(^q^)/」
唯ちゃんは大喜びです!
学校だけでなく近所でも唯ちゃんの噂は広まり、唯ちゃんの行動範囲内で唯ちゃんを知らない人はいません。
頭は産まれた時から衰える一方ですが、体は健やかに育っている唯ちゃんの悪さはどんどんエスカレートしています。
それに比例して唯ちゃんの周りからも人が遠ざかっていったのです。
自分の首を絞めているとは全く思っていない唯ちゃんは泣いても気絶しても
一人ぼっち。
ゲロを吐いているかわいそうな唯ちゃんに、数年ぶりに助けてくれる人物・・・いや、動物がいたのです!
しかも、唯ちゃんが世界で一番好きな生き物の豚さんが助けてくれました。(憂ちゃんは15番目ぐらい)
人間は寄ってこないが、豚さんは尻尾を振って近づいてくれる。
唯ちゃんにとっては幸せかもしれませんね。
もういっそのこと人間を辞めて養豚場で死ぬまで暮らせばいいのですが。
唯「あう~ぶたさ~ん♪ゆい、たつけるいいこ~♪だいつきだいつき~♪(^ε^)」
唯ちゃんは辛抱堪らず豚さんを力一杯抱き締めました。
豚「プギャー!」ガブッ唯「ほんぎゃああああ!("q")」
力加減というものを知らない唯ちゃんはエドモンド本田のさば折りに匹敵する締めあげで豚さんを圧迫しました。
それに、驚いた豚さんは先程擦りむいたばかりの唯ちゃんの豚鼻に思い切り噛みつきました。
唯ちゃんのお鼻には豚さんの小さな歯型はくっきりと残っています。
唯「ふぐう~(~q~)」ブブブー
あまりのショックに唯ちゃんは本日2度目のウンチを漏らして気絶してしまいました。
(一度目は自宅でNHKの子供向け番組の体操を一緒に踊っていた時)
鼻を噛まれたとは言え、すぐにお漏らししてしまう唯ちゃんの体の構造はどうなっているんでしょうか。
全身性感帯ではなく全身糞感帯なんでしょうね。
豚「ブヒン♪」
気絶して倒れている唯ちゃんの口元を豚さんがまた舐め始めました。
なぜ、豚さんが唯ちゃんの口を舐めているかというとゲロを舐め取っているからです。
ゲロの中にある食べカスを食べたかっただけです。
決して唯ちゃんに好意を抱いたからではありません。
いくら動物でもウンチとゲロに臭いを放っている池沼の中の池沼に好き好んで懐かないでしょう。
この後、豚さんからも目下に見られている唯ちゃんは戻って来た先生にビンタを30発喰らいながらゲロとウンチの掃除をしました。
先生「それでは改めて、今日から皆でこの豚さんのお世話をしてもらいます。」
生徒達「・・・。」
唯「あう~ぶーぶー!ゆいもぶたさんだよ~♪(##^q^##)」
唯ちゃんが大人しく話を聞いている!?
いいえ、聞けるはずがないのでロープでグルグル巻きにされています。
手も足もキツく縛られているので身動きが取れないようですね。
まだ午前9時を過ぎたばかりなのに唯ちゃんの頬っぺたは昨日よりもパンパンに膨れています。
今日こそは『1日に受けたビンタの数』のギネス記録を超えることが出来るかもしれません。
ゆかり「せんせー!私、ブタの世話なんて嫌だ!」
ゆうすけ「なんで豚さんの世話なんかしないといけないんですか~?」
先生「おうちでペット飼っている人いる?」
生徒の半分近くが手を挙げ、先生は頷きながら言います。
先生「犬や猫はペットとして飼うのに豚さんのお世話は出来ない?」
生徒達「・・・。」
痛い所を突かれた生徒達は何の反論も出来ずにいます。
先生「でも、この豚さんはペットとして飼うんじゃないのよ。」
先生は真面目モードに入り、声のトーンを落として言います。
先生「食べる為に飼うの。」
ゆうすけ「えっ!?」
ゆかり「食べる!?」
クラスがざわざわとしていますが、先生は構わず続けます。
先生「そうよ。皆、豚さん食べてるでしょ。トンカツとかハムとか。」
ゆうすけ「そうだけど・・・。」
先生「皆が食べている豚さんも誰かが愛情込めて育てている豚さんなのよ。」
生徒達「・・・。」
唯「あうーあうー(^q^)」
ざわついていた教室は気付くと静まりかえっており、聞こえるのは唯ちゃんの唸り声だけです。
唯ちゃんには話の内容がさっぱりわかりません。
長文な時点で唯ちゃんの脳味噌はシャットアウトしてしまいます。
先生「先生は皆に食べ物のありがたみをわかってもらいたいの。何も思わずにご飯を食べているけど、それは色んな人が苦労してくれるおかげなのよ。」
池沼には特殊すぎる話題ではあるが、無駄になることはないでしょう。
池沼だからこそわかる事もあります。唯ちゃんにはないですけど。
先生「そして、豚さん牛さん鶏さん・・・動物達を殺して食べている私達はこうやって元気に暮らしていける。それが大切なのよ。」
先生が話し終える頃には生徒達は俯き、喋る生徒は誰一人いません。
先生「それでも、あなた達はお世話出来る?」
生徒達「・・・。」
唯「せんせー!(^q^)」
先生「なあに唯ちゃん?」
唯「ゆい、ぶたさんのおせわするー(^q^)」
大好きな豚さんのお世話を出来るなんて、唯ちゃんには美味しすぎる話です。
そこだけしかわかりませんが、唯ちゃんはやる気満々です。
都合の良い事だけを通す池沼イヤーは便利なものですね。
先生「まぁ唯ちゃん凄いわね!ほら、皆!唯ちゃんはやる気満々よ!」
唯「キャキャ♪ゆいえらいー!あう~あう~♪(^q^)」
先生は生徒達を煽るようにわざと唯ちゃんをヨイショしました。
唯ちゃんも久しぶりに先生に褒められて嬉しいみたいですね。
唯ちゃんは4月に初めてうんたん♪を披露して褒められましたが、それからは1回も褒められませんでした。
半年ぶりのお褒めの言葉が唯ちゃんの垂れた胸に響いたことでしょう。
唯「ゆい、おりこーたん!(^q^)」
ゆうすけ「!!お、おれだって豚さんのお世話ぐらい出来るよ!」
ゆかり「そうよ!豚さんの世話なんて楽勝よ!」
素直な生徒達はまんまと孔明の罠にかかりました。
そんな所が先生は大好きなんですけどね。
先生「それじゃあ、まずは名前を決めましょう!」
飼うからには名前をつけないと始まりません。
ゆかり「かわいくピーちゃんなんてどうかしら!?」
ゆうすけ「大五郎ってかっこよくないか!?」
生徒達「ワーワーワーワー!」
さっきまで嫌がっていた生徒達も、いざ名前を決めるとなると皆は熱心に考えています。
でも、なかなか意見がまとまりません。
そこで先生は名前の候補を出し多数決で決めることにしました。
先生「ピーちゃん、大五郎、トメ、ポチ、ココア、ピカチュウ、ヌケサク・・・これぐらかな。他にある人?」
唯「あい(^q^)」
手を縛られているので挙手は出来ませんが、唯ちゃんの声はちゃんと先生に届きました。
先生「はい、唯ちゃん!唯ちゃんも何か候補ある?」
唯「ゆい、いもたべる~(^q^)」
昨日、学校行事で焼き芋を食べた唯ちゃんは今日も焼き芋を貰えると思っています。
唯ちゃんはやっぱり食い気が一番です。
先生「唯ちゃん・・・。」
先生はガックリと頭を下げ、ふかーい溜め息をつきました。
この池沼ワールドが先生のペースを掻き乱すのです。
先生「今はこの豚さんの名前を決めているの!」
唯「ぶたさんのおなまえ?('q')」
先生「そうよ。いいお名前ある?」
唯「あう~~あ゛――――('q')・・・・とんちゃ!(^q^)」
先生「トンちゃん!?豚だから豚(トン)ね!」
唯「とんちゃとんちゃ!(^q^)」
ゆうすけ「トンちゃんか・・・。」
ゆかり「カワイイ名前ね・・・。」
先生「トンちゃんがいい人~!?」
生徒達「はーい!」
なんと満場一致でトンちゃんに決まりました!
唯ちゃんの池沼センスが認められたのです!
『おしめ』や『かいご』などあの池沼トレーナーを好む唯ちゃんが考えた名前を誰一人として反対しなかった!
今まででは考えられない奇跡です!
唯ちゃんが今まで認められたことなんてあったでしょうか。
否定されてばかりの人生を送ってきた唯ちゃん。
唯ちゃんの絵も悪魔やドラゴンを呼べそうな魔方陣にしか見えませんが、もしかするとピカソのように独創的な絵かもしれません。
唯「あう?('q'))三(('p')」
唯ちゃんもクラスの雰囲気に気付き、キョロキョロと様子を伺っています。
唯ちゃんが何か言うとクラス中シーンとなるか、怒声罵声を浴びせられるかのどちらかに絞られます。
無視されることも多いのですが、今回は皆、唯ちゃんを笑顔で見ています。
唯「あう~ゆい、わるいのしてない~("q")」
こんな体験したことない唯ちゃんは自分がいけない事をしている気がして不安になってきました。
先生「それじゃあトンちゃんで決まりね!」
ゆかり「トンちゃーん!」
ゆうすけ「トーン!ちゃーん!」
唯「あう?('q')・・・あうーとんちゃ!とんちゃー!(^q^)」
一人だけついていけていない唯ちゃんですが、皆がトンちゃんを連呼しているので取りあえず乗っかって自分もトンちゃんコールをします。
自分の悪さをトンちゃんコールで無かったことにしようという卑劣な考えです。(今の唯ちゃんは何も悪さはしていません。)
本当にこういう時だけは知恵が働きます。
トン「ブヒン♪」
トンちゃんも嬉しそうにちっちゃい尻尾を振りながら鳴きました。
唯「たらいまー!ゆいかえたよー!(^q^)/」
憂「おかえりなさい!」
玄関から元気だけが取り柄の唯ちゃんの声が聞こえた時、憂は台所で晩ご飯の支度をしていました。
憂よりも唯ちゃんの学校の方が早く終わるのですが、唯ちゃんは夕方まで近所で遊ぶので憂が帰ってきても唯ちゃんはいません。
唯ちゃんが外に出ると何かしら仕出かすので憂は遊ばずにお留守番をするように、と言い聞かせますが聞くはずありません。
今日は自分で帰ってきたので、まだましなほうでしょう。
しかも、泣いていないことから察すると大きなケガもないということです。
長年唯ちゃんの世話をしている憂は唯ちゃんの喋り方、足音、臭い、表情、涎、鼻水で全てがわかります。
廊下を歩いている足音は力強く、リズム良く聞こえるので頭にダメージもないようです。
唯「うーい、ゆいぽんぽんついたー(^q^)/」
リビングに入ってきた唯ちゃんを見ると、憂の予想通りピンピンしています。
小さな擦り傷や切り傷はあるものの唯ちゃんにとっては、そんなの傷には入りません。
皮膚から骨が出ていたり、縫わないといけないほどパックリ切れているのを傷というのです。
今朝、汚れ一つ無いTシャツ(シミはたくさんある)を着て出て行った唯ちゃんですが、今は泥や犬のウンコがこびり付き、頭には鳥のフンがくっ付いています。
それでも、何事もなく帰ってきた唯ちゃんを見て憂はホッと一安心です。
憂「おかえり、お姉ちゃん!ちょうどご飯が出来たから食べよっか。」
唯「まんま~♪うーい、はやくたべるー(^q^)」
唯ちゃんはお相撲さんも驚きの食べっぷりで一気にたいらげてしまいました。
テレビチャンピオンで唯ちゃんの勇姿を見てみたいものです。
憂「お姉ちゃん、今日は学校で何したの?」
食後の唯ちゃんの報告タイムが始まりました。
憂は昨日の手紙で豚さんのことを知っており、唯ちゃんの反応が楽しみです。
唯「ゆい、おべんきょしたー(^q^)」
憂「偉いわね!ちゃんとした?」
唯「あうー(^q^)/」
憂は持っている連絡ノートを見るとそこには殴り書きで『唯ちゃんが勉強を全くせず授業中は寝るかウンチを漏らすだけでした。』と書いてありました。
乱暴に書かれた字から先生の心境が伝わってきます。
バシーン!
唯「うええええええん!うーい、ぶったー!("q"#)」
憂「お姉ちゃんが嘘つくからでしょ!」
憂は笑顔の唯ちゃんの頬を思いっきりビンタしました。
憂の掌は日頃のビンタで鍛えられ、岩のように硬くゴツゴツしています。
唯「ゆい、うそついてない!ゆい、おべんきょした!("q"#)」
憂「ここに『唯ちゃんが勉強しないで寝てウンチを漏らした』って書いてあるわよ!」
唯「あ~う?('q'#)」
憂「お姉ちゃんがお勉強してない、ウンチ漏らしたって書いてあるの!お勉強したなら、なんでしてないって書いてあるの!?」
唯「あう~("q"#)・・・せんせーうそついたー(^q^#)」
バシーンバシーン!
憂「嘘ついてるのはお姉ちゃんでしょ!」
唯「びゅわああああああああああああん!!(#"q"##)」
憂「はぁ~。嘘つくならわからないようにつけないのかな~。」
憂は早く豚さんのことを聞きたいのに、唯ちゃんは豚さんの事を言う気配がありません。
唯「うわああああん!うーい、いじめたー!ゆい、おりこーなのにー!(#"q"##)」
憂「もうっ!今日、学校に豚さん来たんでしょ!?」
唯「あうっぶたさん!(#゚q゚##)」
すぐに泣き止みます。
ていうか、泣いていません。
唯「とんちゃとんちゃ!とんちゃ、がっこきたー(^q^)」
憂「とんちゃ?」
唯「ぶたさんのおなまえー(^q^)」
憂「とんちゃって名前なんだ!」
唯「あうーゆい、おなまえしたの(^q^)」
憂「えっ!?お姉ちゃんが名前つけたの!?」
唯「ゆい、とんちゃにおなまえしたー(^q^)」
憂「へぇーお姉ちゃんもやれば出来るのね!」
憂は少し目頭が熱くなりました。
池沼からも馬鹿にされる池沼なあの姉が動物に名前をつけられるとは。
もしかしたら、唯ちゃんの中で何かが変わるのかもしれません。
唯「ゆい、やえばできう!(^q^)/」
意味はわかりませんが憂が自分を褒めてくれているのはわかりました。
ここぞとばかりに調子に乗る唯ちゃんです。
憂「明日からちゃんとお世話するのよ!」
唯「あい!ゆい、おせわがんばる!(^q^)/」
明日から本格的に豚さんのお世話が始まりますが、唯ちゃんは問題を起こさずお世話出来るのでしょうか。
次の日。
先生「ここがトンちゃんのおうちよ!毎日、当番を決めてお世話します。」
今日の一限目はすみれ組の教室から見える位置にある飼育小屋で始まりました。
生徒達は小屋の外からトンちゃんを見つめています。
トン「フゴッフゴッ!」
小屋の中ではトンちゃんが元気に走り回っています。
唯「あうーゆい、とんちゃとあそぶー!(^q^)/」ガシャガシャガシャ
小屋の金網を引き千切ろうとする唯ちゃんはトンちゃんと遊びたくてたまりません。
小屋の中では悪させずに大人しくしているトンちゃんと小屋の外でギャーギャー喚いて金網を揺らす唯ちゃん。
どちらが檻の中で飼われている動物かわかりませんね。
豚の惑星が出来ても唯ちゃんはペットとしては飼われないでしょう。
先生「ゆいちゃん、トンちゃんがビックリするからダメよ!」
唯「とんちゃ、こちー!ゆいとおさんぽしよー(^q^)」ガシャガシャ
先生が注意しますが、唯ちゃんは右から左へ聞き流しました。
唯ちゃんの数少ない技の一つです。
ゆうすけ「唯豚、トンちゃんがビックリするから止めろよ!」グイッ
先生が唯ちゃんにビンタしに行こうとした時、ゆうすけ君が唯ちゃんの首根っこを掴み金網から引き離しました。
先生「(チッ!)ゆうすけ君ダメよ~。」
先生はストレス発散の唯ビンタを逃し、心の中で舌打ちしましたが、同時に『グッジョブ!』とも思いました。
一応、教師なのでゆうすけ君に注意しますが棒読みで心がこもっていません。
唯「あうっ!("q")」ガンッ
急に後ろに引っ張られた唯ちゃんは尻餅をつきましたが勢いはまだ衰えず、後頭部を強打しました。
健常者なら、咄嗟に手を出し尻餅をつくだけで済むのですが脳の回路がファミコンの1/8しかない唯ちゃんにそんなこと出来ません。
しかも、今日の唯ちゃんはいつもと違います。
尻餅→後頭部強打のコンボは日常茶飯事なのですが、今回は後頭部を打っても止まらず、そのまま後転したのです。
唯ちゃんは後転どころか前転も出来ません。
運動神経が無いのはもちろん、唯ちゃんのマツコ・デラックス以上に出た腹が邪魔をするのです。
18年間で初めて、そして最後の後転がゆうすけ君のおかげで出来ました。
唯「あ゛―(゚q゚)」
自分に起こったことがわからない唯ちゃんは大きなタンコブを作っても泣かずに、8KBのおつむで一生懸命処理しています。
先生は泣かない唯ちゃんを不思議に思いましたが、泣かないに越したことはないのでそのまま続けることにしました。
頭が割れていても次の日には治っているので心配ないでしょう。
先生「今日から当番でトンちゃんの世話をしてもらいます。班はくじ引きで決めるからね。」
唯「あう~おくもがひとーつ、ふたーつ、みっつー(^q^)」
奇跡の後転をしてからの唯ちゃんは流れる雲を眺めていたので、先生は唯ちゃんにわからないようにくじ引きを行いました。
唯ちゃんがくじ引きに気付くときっと良くない事が起こるとわかっているからです。
くじ引きの結果、唯ちゃんはゆうすけ君とゆかりちゃん、後3人のクラスメイトと同じ班です。
ゆかり「えー唯ちゃんと一緒!?」
ゆうすけ「唯豚、ちゃんと世話しろよ!」
唯「ありゃありゃありゃ!(^q^)つww」
3個目からの雲は数えられず雲を数えていたことさえも忘れている唯ちゃんは道に生えている雑草をちぎって投げる遊びをしていました。
ゆうすけ「おい、唯豚!聞けよ!」
唯「あう?(゚q゚)」
ゆうすけ「ちゃんとトンちゃんのお世話しろよ!」
ゆかり「お世話しないと怒るからね!」
唯「ゆい、おせわじょーず!ゆかーたん、おせわじょーずする!(^q^)/」
ゆうすけ「お前が言うな!」ゴンッ唯「あう!ゆい、いいこ!ゆーすけくん、ぶつわるいこ!("q")」
先生「皆、頑張ってね!」
それから、トンちゃんのお世話が始まりました。
………………………………………………
ゆかり「今日はトンちゃんを洗う日だって。」
唯「あう~とんちゃおうろおうろ~♪(^q^)」
ゆうすけ「洗うってどうやって洗えばいいんだ?」
先生は基本的に何も指示は出さずに見守ることにしています。
試行錯誤することが大事なのです。
唯「とんちゃ、ゆいといこー(^q^)」
直感タイプの唯ちゃんは考えているゆうすけ君達を尻目にトンちゃんの紐を持ち水場に連れていきました。
トンちゃんを水道の下に力づくで伏せさせ、蛇口を目一杯捻ります。
唯「とんちゃ、おうろだよー(^q^)」ジャー
トン「ブギイーー!!」
トンちゃんの柔らかな肌に勢い良く水が叩きつけられます。
それを見た唯ちゃんはトンちゃんが気持ち良いと勘違いし、ご満悦です。
唯ちゃんはお風呂と称して憂からホースとたわしで体を洗われます。
最近になってやっと蛇口を捻ることを覚え、お友達のギー太やうんたん♪を庭の水場でキレイに洗ってあげています。
その度に憂から打ちのめされますが、いつも気絶するので間違った事だとわかりません。
唯「あうーとんちゃ、きもちーね♪(^q^)/」
ゆうすけ「おいっトンちゃん痛がってるじゃないか!」キュッキュ
駆けつけたゆうすけ君が慌てて蛇口を締めました。
ゆかり「こんなに震えてかわいそうに。」
トン「ブーブー」シャー
お腹が冷えたトンちゃんはオシッコをゆうすけ君と唯ちゃんに向けて発射しました。
ゆうすけ「うわ!小便飛ばすなよ!」
唯「あぶぶ!こら!おもらしめっ!とんちゃ、わるいこ!(`q´)」
1日に何回もお漏らししている唯ちゃんが怒っても全く説得力はありません。
トンちゃんにもそれが通じたようでオシッコはまだ止まらず、小さな虹ができました。
唯「こらあーー!!とんちゃ、だめ!わるいこ、おしおき!(`q´)」ブブブー
唯ちゃんは力んで怒ったので、ついブブブーをしてしまいました。
唯「あうっぶぶぶーでた!ゆーすけく、おむつかえるー(^q^)」
ゆうすけ「」ガスッ
茶色に染まったオムツ尻を突き出しながら寄ってくる唯ちゃんに、ゆうすけ君は何も言わずに蹴りをお見舞いしました。
………………………………………………
ゆうすけ「唯豚、俺達は小屋の中を掃除するからトンちゃんに餌やっとけよ。」
唯「あう!ゆい、とんちゃにまんまやるー(^q^)」
唯ちゃん以外は小屋の中を掃除して、唯ちゃんは大役の餌やりを任されました。
皆、唯ちゃんとトンちゃんに背中を向けて一生懸命掃除をしています。
唯ちゃんはゆうすけ君から渡された餌袋を持ち、トンちゃんの所に行きました。
唯「ゆいとまんまたべるよー!(^q^)/」
トン「ブヒー♪」
餌の匂いを嗅ぎつけたトンちゃんも嬉しそうに唯ちゃんに近寄ります。
唯「あいっ!こえ、とんちゃのまんま!(^q^)つΔ」
袋から餌を取り出しましたが、唯ちゃんの目は餌に釘付けです。
動物用の餌とは言え、食べ物です。
食べ物以外でも食べてしまう唯ちゃんが食べ物を目の前にして取る行動は一つしかありません。
唯「おいちちょう♪いたーきまつ(^Q^)/」
もちろん、食べます。
唯「まいうー♪(^q^)」ボリボリ
今、唯ちゃんが食べているのは先生の家で出た生ゴミの人参の切れ端です。
ゆうすけ「おい、唯豚!ちゃんと餌はあげたのかよ!?」
ゆうすけ君が心配になって振り向くと、幸せそうな顔して餌を食べている唯ちゃんと早く餌をもらいたくて唯ちゃんの周りをぐるぐる回っているトンちゃんがいました。
その後は、たまたま通りかかった先生に小屋の外に引きずり出されお仕置きを受けました。
それから、数ヶ月が経ち生徒達がトンちゃんの世話に慣れてきた頃、事件が起きました。
唯「ゆいととんちゃ、なかよちー♪(^q^)」
唯ちゃんが登校していると小屋の前に人だかりができています。
唯「あうー?('q')」
口を開けて小屋の様子を見ている唯ちゃんに先生が気づきました。
先生「唯ちゃん!トンちゃんがいないのよ!昨日、唯ちゃんが鍵当番だったでしょ!?」
唯「あう?かぎ?(゚q゚)」
ゆかり「トンちゃんがいないの!」
唯「とんちゃいない?(゚q゚)」
ゆうすけ「昨日、唯豚に鍵任せたのがダメだったんだ…」
芸の一つも覚えられない唯ちゃんに鍵当番は任せないのですが、昨日の休み時間に唯ちゃんが鍵をかけることに成功したのです。
しかし、それは偶然であり放課後に唯ちゃんが鍵を閉めなかったのです。
そして、先生が朝来るとトンちゃんがいなくなっていたというわけです。
唯「あうっ!とんちゃいない!とんちゃーー!!("q")」
小屋の中にトンちゃんがいないのがわかり、唯ちゃんは小屋の中を探し始めました。
唯「とんちゃー!ゆい、おこてないよー!はやくでてくる!とんちゃあああ!("Q")」
敷き詰められているワラの中やバケツの中を覗き込みますが、どこにも見当たりません。
涎や鼻水で常に湿っている唯ちゃんの顔はワラなどがくっつき、ギリ―スーツを着ていると間違えるぐらいです。
先生「とにかく、皆で探しましょう!授業が始まるまで時間はあるわ!」
ゆうすけ「うん!俺はあっちを見てくる!」
ゆかり「私はグラウンドを探すわ!」
皆が一斉に走り出し、トンちゃんの捜索が始まりました。
その中で一人だけ、ゆかりちゃんだけが小屋の中にいる唯ちゃんに話しかけました。
ゆかり「あの子に何かあったら、ただじゃおかないからね!」
唯「あうう~とんちゃいない!とんちゃどこ!?("q")」
小さな小屋なのですが、唯ちゃんは同じ所ばかりを探しています。
唯ちゃんの後ろの物置きなどは探していませんが、唯ちゃんの目には入っていません。
ゆかり「小屋の中はいないの!早くあんたも探しに行くわよ!」
唯「んひっ!("q")」
ゆかりちゃんは唯ちゃんの手を引っ張り、一緒に探しに行きました。
ゆかり「私はこっちを見るから、そっちを探して!」
唯「あうっゆい、とんちゃさがつ!(>q<;)」
唯ちゃんはゆかりちゃんと反対方向を任されましたが、唯ちゃんはゆかりちゃんの後ろをついていきます。
何にもわかっていません。
ゆかり「こっちじゃないって!あっちよ、あっちを探して!」
ゆかりちゃんは唯ちゃんの後ろを指差し、唯ちゃんを方向転換させました。
唯「あう?('q')」
ゆかり「わかった?あっちよ!トンちゃんがいたら呼びに来るのよ!」
唯「あ゛-('q')」
唯ちゃんはゆかりちゃんの指を見つめ、動こうとしません。
もしかして、トンちゃんを探しているのを忘れてしまったのかもしれません。
ゆかり「ほら、早くトンちゃんを探しに行きなさい!」
ゆかりちゃんはその場に立ち尽くしている唯ちゃんの背中をバシンと叩き、唯ちゃんに気合いを入れました。
唯「あうっ!(゚q゚)とんちゃー!ゆい、みつけるー!まいごこあいよー(`q´#)」
トンちゃんを見つける事を思い出した唯ちゃんは校舎の方に全速力で走っていきました。
唯「とん・・・とんちゃ・・・ゼェゼェ!・・・はやく・・・でてくる・・・ウプッ("q";)」
しかし、すぐに体力は無くなり、足はふらついています。
今にも吐き出しそうです。
唯「もう・・・ゆい・・・はち・・れない・・・ふぅふぅ("q";)」
荒く息をしながら唯ちゃんは座り込んでしまいました。
垂れてくる鼻水を服で拭いながら、呼吸を整えます。
今、唯ちゃんがいるのは校舎の裏側で人が来ることは滅多になく、木や草が覆い茂っています。
唯「はぁはぁ・・・ゆい、じゅーちゅのみたい('q';)」
「ワンワン!」
唯ちゃんが休んでいると、どこからか犬の鳴き声が聞こえました。
しかも、複数いるようです。
唯「あうっ!?('q';))三((;'p')」
唯ちゃんも犬の鳴き声が聞こえたようで、キョロキョロと辺りを探します。
でも、犬の姿は見当たりません。
「ブーブー!」
唯ちゃんが探していると犬の鳴き声に混じり、豚の鳴き声も聞こえてきました。
唯「あうっとんちゃ!(゚q゚)」
トンちゃんの鳴き声を聞いた唯ちゃんはすぐに立ち上がり、また走り出しました。
どこにいるかわかりませんが、とにかく奥に進みます。
唯「とんちゃどこ!?へんじつる!とんちゃ~!(TqT;)」
奥へ奥へと進んでいきますが、トンちゃんはいません。
木の枝で顔や腕を切り、ミミズ腫れができたり血が出ています。
しかし、唯ちゃんは泣かずに懸命に探します。
唯「おーい!とんちゃーー!・・・あうっ("q";)」ベチャ
唯ちゃんは石に躓き、顔面から転んでしまいました。
草の上とはいえ、顔から着地するのはかなり痛いでしょう。
唯「びゃああああああ!おつむいちゃいよー!うええええん!("q")」
しかも、頭から倒れたようで唯ちゃんのおつむにはタンコブが出来ています。
倒れたまま泣き叫ぶ唯ちゃんですが、転んだのが良かったのか草の隙間から薄い黄色の物体が見えました。
唯「あうっとんちゃいた!(゚q゚)」
数m先にトンちゃんを見つけたのです。
頭を押さえながら唯ちゃんはもうすぐ0.1tになりそうな重い体をゆっくりと起こします。
唯「んひいいぃぃ!むひいいぃぃ!("q";)」ガサガサ
まるで重戦車のように唯ちゃんは枝や長く伸びた草をかき分け進みます。
唯「とんちゃ!(゚q゚;)」ガサッ
トン「ブヒー!」
犬「ウーワンワン!」
唯ちゃんが木の枝から顔を出すと、そこにはトンちゃんがいました。
でも、3匹の犬に囲まれています。
トンちゃんの背後は塀なので、逃げ場もなく追い詰められているようです。
唯「こらー!とんちゃ、いじめるめっ!わんわん、わるいこ!(`q´)」
唯ちゃんは犬達を威嚇しますが、犬達は唯ちゃんを無視してトンちゃんににじり寄ります。
動物にもシカトされる唯ちゃん・・・。
トン「ブー・・・」
トンちゃんの鳴き声も小さくなり、犬達がジリジリと距離を詰めます。
3匹の中でも一回り大きな犬が牙をむき出しにしています。
犬「ワオーン!」
リーダー格の犬がトンちゃんに飛びかかろうとしたその時!
唯「あううーーー!(`Q´)」バキッ
唯ちゃんの咆哮が聞こえ、唯ちゃんはリーダー犬に体当たりをお見舞いしました。
リーダー犬「キャウン」
リーダー犬は思わぬ攻撃に反応出来ず、モロに唯ちゃんの体当たりを喰らってしまいました。
唯ちゃんは必殺技が成功し、テレビで見ている戦隊ヒーローになった気分です。
唯「ゆい、ゆるたない!とんちゃいじめるこ、ゆいたおつ!(`q´)」
トンちゃんの前で仁王立ちをし、両手を組みながら告げました。
唯ちゃんの背中からは太陽が射し、神々しく見えます。
犬「ガルルルル!」
犬達はターゲットをトンちゃんから唯ちゃんに変更したようです。
3匹の犬達が唯ちゃん目掛けて走り出しました。
1匹の犬でも勝てない唯ちゃん。
3匹も同時に相手に出来るのか心配です。
唯「ゆい、つおい!(`q´)くりゃえー!(`Д´)わんわん、しーね!(`Д´#)」
トンちゃんを守る!という強い意志がある唯ちゃんは勇敢に立ち向かいます。
唯ちゃんは拳を作り、新しい必殺技『グルグルパンチ』を繰り出しました。
威力、スピード共に最低ですが唯ちゃんのプレッシャーに犬達も怯んでいます。
唯「ゆいのぱーちゅだああ!(`Д´#)」
3匹の犬相手に意外と善戦しますが、そこは池沼です。
唯「あいやいやいやい!(`Д´#)・・・あうっ(゚q゚)」
手を回しすぎて発生した遠心力のせいで唯ちゃんの体は少しずつ前に傾いていきます。そして、遠心力に勝てなかった唯ちゃんは手を回しながら前のめりで倒れ、地面に激突しました。
唯「あぎゃ!(>q<)」ベチャ犬達「アオーン!」
犬達はここぞとばかりに唯ちゃんに近付き、噛みつきます。
唯「あうっ!やめちぇ!わんわん、かんじゃだめ!("q")」
3匹の犬が次から次へと唯ちゃんに噛みつき、唯ちゃんの『しもやけ』Tシャツには穴があいています。
唯「ゆいいちゃい!わんわんたん、ごめんなたい!("q")」
一気に不利になった唯ちゃんは喧嘩を売った相手に謝りますが犬達が聞くはずありません。手下の2匹の犬は唯ちゃんの三段腹や腕に噛みついています。
トレンドマークの潰れた豚鼻にはリーダー犬が噛みつきます。
唯「ぶぎゃああああああ!!("q")」ブブブー
唯ちゃんの池沼叫びと同時に、ウンチが漏れました。
どうも唯ちゃんは鼻が弱いようで、鼻に違和感があるとすぐにウンチを漏らします。オムツからはみ出しているウンチの臭いに犬達は怯みました。
リーダー犬がとどめの一撃にもう一度唯ちゃんの鼻を噛みつきます。
唯「ぼええええええええ!!("q")」ブブブー
お腹に残ったウンチも一緒にブブブー。
犬達はウンチに耐えられず、どこか遠くへ行ってしまいました。
唯「あう~(~q~)」
二度も弱点の鼻を噛みつかれ、唯ちゃんは気絶しそうです。
トン「ブヒ~♪」ペロペロ
ウンチ臭漂う唯ちゃんに犬達は逃げ出しましたが、トンちゃんは唯ちゃんに近付き顔をペロペロ舐めだしました。
以前は唯ちゃんのゲロを食べていたトンちゃんですが、今の唯ちゃんはゲロを吐いておらず下水より臭う口臭だけを吐き出しているだけです。
トンちゃんは下水道よりも臭い唯ちゃんの顔を嫌がることなく舐め続けます。
助けてくれた唯ちゃんへの恩返しでしょうか。
唯「う゛、う゛ぅ~ん゛(~q~)・・・あうっとんちゃ!(゚q゚)」
トンちゃんの介抱のおかげか、唯ちゃんは気絶せずに目を覚ましました。
唯「よかたー!とんちゃ、いちゃいいちゃいない!?("q")」
唯ちゃんはトンちゃんを引き寄せ、ケガがないか確認します。
ケガがあっても手当ての仕方はわかりませんし、ケガの有無もわかりません。
幸いにもトンちゃんにはケガはなく、無事なようです。
トン「ブヒン♪」ペロペロ
唯「あうっ!ゆい、こつぉまい♪んひひ!ゆいもだいつきだよ~♪(^ε^)」ベロベロベロ
唯ちゃんも負けずにトンちゃんを舐めまわします。
気持ち悪く笑い、嬉しそうです。池沼汁まみれのトンちゃんは嫌がることなく、唯ちゃんの腕の中で大人しくしています。
先生「唯ちゃーん!」
唯ちゃんとトンちゃんが戯れていると、遠くから先生の声が聞こえました。
唯ちゃんの雄叫びが聞こえたので、皆で探していたようです。
ゆかり「先生!あそこにいるよ!」
ゆかりちゃんが唯ちゃん達を発見し、皆が唯ちゃん達の元にやってきました。
先生「唯ちゃん大丈夫!?傷だらけじゃない!」
先生は血だらけの唯ちゃんを見てビックリしましたが、唯ちゃんもトンちゃんも無事なのでホッと胸を撫で下ろしました。
ゆうすけ「お前がトンちゃんを守ったのか?」
唯「あう!わんわん、とんちゃいじめた!ゆい、わんわんたおちた!(^q^)/」
先生「唯ちゃんエライわよ!」
先生は唯ちゃんの行いを嬉しく思いました。
唯ちゃんが今まで誰かを助けたことはありませんでした。
それどころか、自分の事もまともに出来ない唯ちゃんは迷惑を掛けるばかりです。トンちゃんを飼うと決めた時は不安もありましたが、今はしてよかったと素直に感じました。
唯「あうぅ~♪ゆい、えらい!せんせ、あいすよこす!(^q^)/」
ゆうすけ「調子に乗るな!」ゴンッ唯「あうっ!ゆい、とんちゃたつけた!ゆーすけく、ぶたない!("q")」
先生「全く・・・。唯ちゃんもトンちゃんも無事で良かったわ!」
その後、唯ちゃんは保健室で手当てを受けましたが消毒液がしみ暴れたので先生5人がかりでおさえつけて、なんとか治療も終わりました。
その日の午後。
午後は美術の時間で、今日は『一番好きな物』を描く授業です。
前の授業ではウンチでお絵描きをした唯ちゃんですが、今日もウンチで上手にお絵描きかな?
美術の先生「唯ちゃん、クレヨン持ってきた?」
美術の先生が恐る恐る尋ねます。
今日もウンチをぶちまけられてはたまりません。
唯「ゆい、くれよんもてきたー(^q^)/」
今日はしっかり持ってきているようですね。
でも、唯ちゃんが忘れずにクレヨンを準備出来るはずはありません。
昨日の連絡ノートに「明日はクレヨンを忘れずに持たせて下さい。」と書いてあったので憂が池沼バッグに入れてくれただけです。
先生も唯ちゃんにクレヨンを忘れないように、と伝えたはずですが教室を出た途端そんな話は忘却の彼方です。
唯「あうあ~♪ん゛っん゛ん゛-!むひっ(^q^)/」
奇声を上げながら唯ちゃんはご機嫌で何かを描いています。
直線が描けない唯ちゃんの絵は曲線ばかりです。
一向に上達しない唯ちゃんの絵を先生は見ますが、何を描いているのかさっぱりわかりません。ナメクジが這ったほうがまだ絵っぽくなりそうです。
美術の先生「唯ちゃん、それ何を描いてるの?」
10分程、唯ちゃんの後ろで考えていた先生ですがギブアップして唯ちゃんに聞きました。
唯「こえ?こえ、とんちゃ!(^q^)」
美術の先生「トンちゃん?あー唯ちゃんのクラスで飼っているブタさんね!」
唯「あう、ゆいとんちゃなかよち(^q^)」
美術の先生「そっかー!唯ちゃん、トンちゃん上手だね!」
唯「あう~あう~♪ゆい、おじょうず~♪(^q^)/」キャキャキャ
今日はお漏らしもせずに授業を受けている唯ちゃんに先生も気を良くし、これ以上にないお世辞を言います。
唯ちゃんもお世辞とはこれっぽっちも思わず、まんざらでもない顔です。
キーンコーンカーンコーン
美術の先生「それじゃあ、今日描いた絵は家に持って帰って家族の人に見せてあげてね!」
生徒達は画用紙を大事そうに両手で握り締め、教室へ戻っていきました。
唯「あーう?おえかきおわり?('q')」
授業が終わったとわからない唯ちゃんは美術の先生が手を引いて教室まで連れていきます。
ゆかり「それでは今日の帰りの会を始めます!」
日直のゆかりちゃんがHRを進めていると先生が手を上げました。
先生「ちょっといいかしら?今日は放課後にトンちゃんを散歩させようと思っています。トンちゃんと遊びたい人はグラウンドに来てね!」
唯「とんちゃとおさんぽ!?(゚q゚)」ガタッ
机の上に散乱している消しゴムのカスを集めて丸めていた唯ちゃんは突然の出来事に思わず立ち上がりました。
先生「そうよ!バスも遅らせてもらうからいっぱい遊べるわよ!」
唯「わーいわーい!とんちゃとあそぶ~♪(^Q^)/」
先生の話が終わり、ゆかりちゃんがHRを続けますが唯ちゃんの頭の中はトンちゃんとのお散歩で一杯です。
唯「あう~♪ゆいととんちゃ、ぶたさん~♪(^q^)」
唯ちゃんが妄想しているうちにHRは終わり、皆グラウンドに向かいます。
どうやら皆も唯ちゃんと同じようにトンちゃんと遊びたいようです。
先生「唯ちゃん、グラウンドにいくわよ!」
唯「あう!はやくとんちゃとあそぶ!(^q^)」
グラウンドには生徒達はまだかまだかとソワソワしています。
唯ちゃんもトンちゃんがやってくるのを待っており、辺りを見回します。
唯「とんちゃ~とんちゃどこ~('q'))三(('p')」
先生「皆、おまたせ~!トンちゃんつれてきたわよ!」
トン「ブヒブヒ!」
首輪をつけたトンちゃんと先生がやってくると皆が集まりトンちゃんを囲みます。
唯ちゃんのものだったアイドルの座はトンちゃんに奪われたようですね。
先生「それじゃあ~お散歩したい人!?」
先生が手を上げると、皆一斉に手を上げます。
ゆうすけ「はいはい!散歩したい!」
ゆかり「私もトンちゃんとお散歩したーい!」
ゆうすけ君は両手を上げ、ゆかりちゃんは片手を高く伸ばし先生にアピールします。
唯「あいあい!とんちゃとおさんぽ!ゆい、おさんぽするー!(^Q^)ノシ」
唯ちゃんも負けずにバイバイをするように手を振っています。
先生「ねぇ皆、今日はトンちゃんを助けてくれた唯ちゃんを一番にお散歩させてあげていいかな?」
先生は皆の顔を見回しながら言います。
ゆうすけ「そうだな。唯豚にしてはよくやったもんな!」
ゆかり「今日だけだからね!」
先生の意見に反対する者はいません。
ゆうすけ君やゆかりちゃんも今日の唯ちゃんだけは認めているようです。
唯「あーいあいあーい!ゆい、おさんぽしたいー!(^Q^;)ノシ」
いまだに一人だけ手をあげてアピールしている唯ちゃんは汗だくになっています。
先生「唯ちゃん、今日は一番目にお散歩していいわよ!」
唯「あうっ!?ゆい、いちばんめ!?(゚q゚)」
予想外の出来事に唯ちゃんは目を丸めて口は大きく開き、呆然としています。
先生の顔は唯ちゃんの唾でいっぱいです。
先生「そうよ。唯ちゃんがトンちゃんを助けたからね。」
先生はハンカチで唯ちゃんの唾を拭きながら言いました。
唯「わあぁ~♪\(*^Q^*)/」パァー
良い笑顔です!
池沼なので気持ち悪い顔をしていますが、今の笑顔はこちらも気持ち良くなるぐらいのグッドスマイルです。
何でも自分が一番じゃないと気が済まない唯ちゃんですが、今まで一番にしたことなんて数える程度です。最後に回されることも多かった唯ちゃん。
パーをしても脂肪で腫れ上がった手はドラえもんみたいでグーかパーかわかりません。
ですが、今日はじゃんけんもせずに先生が一番目をくれたのです。
しかも今回は宇宙一好きなトンちゃんとお散歩が出来る権利をかけた勝負。
それを見事に勝ち取った唯ちゃんは今、世界で一番の幸せ者です。
唯ちゃんも体をはってトンちゃんを助けたので、今回ばかりは褒めてあげたいですね。
これを機に唯ちゃんが自己犠牲という言葉を覚えてくれれば、唯ちゃんの今後の人生も少しは良くなるでしょう。
先生「じゃあ紐を唯ちゃんの手首に結ぶからね。手を出して。」
先生は紐で輪っかを作り、唯ちゃんのボンレスハムと間違えそうな手首に締めました。
唯「あうー♪とんちゃ、ゆいとおさんぽいくよー!(^q^)/」
トン「ブヒー!」
そう言って唯ちゃんは紐をグイッと引っ張りトンちゃんを引きずりながらグラウンドを駆け回ります。
トンちゃんは体を擦りむいているようですが、唯ちゃんはお構いなしで走ります。
体育の授業で徒競走がある時は「ぽんぽんいちゃい("q")」など何かと理由をつけて走りたがらない唯ちゃんですが、今は軽快に走っています。
ぶーぶー / ̄ ̄\ ぶーぶー l(itノヽヽヽl
ノリ(l| ^ q ^ ノi ゆい、とんちゃと
/⊂ しもやけ つ おさんぽ~♪ (^oo^)
/ ( )
ε⌒⌒ヘ⌒ヽフ (____)
( ( ^oo^) (ヽ_゚゚ _ ノ
しー し─J ∪  ̄ ∪
涎と鼻水が宙を舞い、唯ちゃんの後方へ流れていきます。
この量から考えると、唯ちゃんはかなりご機嫌なようです。
先生も微笑みながら唯ちゃんを見つめ、後ろでは生徒達がじゃんけんで順番を決めています。
唯「とんちゃまってー(^q^;)/」ゼェゼェ
まだグラウンドの1/4も走っていませんが、唯ちゃんはもう死ぬ一歩手前のような青白い顔をしています。さっきまでトンちゃんを引っ張り走っていましたが、今はトンちゃんが前を走り、唯ちゃんを散歩させているように見えます。
でも、唯ちゃんの足はまだ止まりません。せっかく一番目に散歩を出来たのに、すぐに終わるのはもったいないという卑しい思いが唯ちゃんの足を動かします。
唯「んひいぃ、ゼェゼェ・・・ふごっ("oo")」
1/2行った所で唯ちゃんは限界をむかえたようで地面に座りました。
唯「ゆい・・・もー・・・はちれない・・・("oo")」
真っ青な顔の唯ちゃんとは裏腹にトンちゃんはピンピンしています。
走り疲れた唯ちゃんが次にとる行動はわかりますね?
唯「うげえええええええ!!おろろろろろろろろろろ!!(>Q<)」ゲロゲロビッチャー
唯ちゃんのお口から茶色い水柱があがりました。
マーライオン顔負けの水芸です。
トン「ブーブー♪」
トンちゃんが唯ちゃんのゲロの中にある食べカスを食べています。
トンちゃんが学校に来てすぐも同じようなことがありました。
光景は同じでも唯ちゃんとトンちゃんの間には深い絆が出来ました。
唯「ゲーゲー("q")あう、とんちゃゆいのげーげたべてる(^q^)」
自分の吐瀉物を食べているトンちゃんに嬉しく思い、唯ちゃんはトンちゃんを抱きしめます。
トン「ブヒ!」ペロペロ
唯「んががー!とんちゃ、ゆいにちゅっちゅ!(^q^)」
以前は真ん丸お鼻を噛まれましたが、トンちゃんは噛まずに唯ちゃんのお鼻をペロペロと舐めています。
唯ちゃんもお返しにトンちゃんにチューします。
唯「ゆいもちゅっちゅ(^ε^)」
トンちゃんの全身を舐め回し、トンちゃんは唯ちゃんの唾液でびしょ濡れです。
唯「とんちゃ、ずといしょ!(^q^)」
トン「ブヒン♪」
――――――――――――――――――
――――――――――
唯「たらいまー(#^q^#)」
憂「おかえり~って、お姉ちゃん顔真っ赤じゃない!どうしたの!?」
唯「うーい、のーとあるー、ちーるあるー(#^q^#)つ□」
普段なら憂に連絡ノートを見せたがらない唯ちゃんですが、今日は自分からノートを差し出します。
憂「どれどれ。『今日の唯ちゃんはトンちゃんを犬から助けてくれました。お漏らしもしましたが、今日はお仕置きをせずに褒めてあげて下さい。
唯ちゃんの顔が真っ赤なのはトンちゃんのお散歩をお友達に譲らず、お仕置きしたからです。』か。それに、よく出来ましたシールも貼ってある。」
今日の唯ちゃんは悪さもしましたが、年に一回あるかわからない良い事もしました。よく出来ましたシールを貼られたのは今年になって初めてです。
褒められることが大好きな唯ちゃんはこのシールを憂に見て欲しくて素直に渡したのでしょう。
憂「お姉ちゃん、トンちゃん助けたの?」
唯「あう、ゆいとんちゃたつけた!(^q^)/」
憂「エライじゃない!シールも貰って良かったね!」
唯「ゆい、えらい!ちーるもらた!ちーるちーる♪(^q^)」
憂「シールいいなぁ♪・・・あれ?お姉ちゃん、それ何?」
唯ちゃんの黄色い園児バッグには丸められた紙が入っていました。
唯「あうっこえ、ゆいのおえかき~♪(^q^)/」
唯ちゃんは画用紙を丸めている輪ゴムを取り外すことが出来ないので、そのまま憂に渡します。
憂は唯ちゃんの絵を見ますが、何の絵だか全くわかりません。
画用紙にはクレヨンの全色が使われており、色で判別するのは不可能です。
憂は今までの唯ちゃんの絵からどうにかして答えを導き出します。
しかし、それでも憂はなかなか答えを出すことが出来ません。
憂「う~ん、これは~・・・・・・・・・・わかった!トンちゃんだ!」
ダメ元で唯ちゃんが今、一番関心があるトンちゃんを言ってみました。
唯「あう!うーい、あたりー!(゚q゚)」
正解です!
描いた本人の唯ちゃんも思わずビックリしています。
それもそのはず、唯ちゃんが描いた絵や字を認識出来た人は今まで一人もいません。
長年一緒にいる憂でも全問不正解だったのです。
憂「えっ!?あたり!?」
憂もビックリです。
まさか当たるとは思っておらず、頭の中に見たこともないトンちゃんが浮かんだので言っただけだったのですが。
以心伝心ですね。
唯「あう、こえとんちゃ!(^q^)」
憂「へぇ~これがトンちゃんかぁ!カワイイね!」
さすがの憂です。
こんな絵を見て咄嗟にカワイイと言えるところにコミュニケーション力の高さが伺えます。
唯「とんちゃかわいー!(^q^)ゆい、おえかきじょーず?('q')」
唯ちゃんは自分が描いたトンちゃんがカワイイと言われ、もっと褒めてほしくなり上手かどうか聞きました。今日は朝から褒められてばかりの唯ちゃんは今後、こんなに褒められることはないでしょう。
憂「うん、上手だよ!そうだ!お上手さんとお利口さんにはアイスをあげちゃおうかな~♪」
憂も連絡ノートに初めて良い事が書いてあったので嬉しくなりました。
唯「あいす!?(゚q゚)」
いつもはワガママを言ってアイスの代わりに拳をもらう唯ちゃん。
憂の発言に唯ちゃんは耳を疑いました。
憂「そうよ!アイスいらない?」
唯「いるいる!ゆい、あいすたべる~♪(^Q^)/」
その日は食べ方が汚くても、お漏らしをしても憂は唯ちゃんに手を上げることなく笑顔で唯ちゃんを見つめていました。
時は進み、厳しい冬を乗り越え春の暖かさを感じてきた頃。
先生「今日は皆さんに決めてもらうことがあります。」
飼育小屋で飼われているトンちゃんが珍しく教室の中にいます。
先生「皆は覚えているかしら。トンちゃんのお世話をするって決めた時に先生が言った事。」
何人かの生徒が「あっ!」と声を上げ気付きましたが、ほとんどの生徒は覚えていないようです。
唯「むふぅ~♪とんちゃ!ゆいとうんたん♪しよー(^q^)」
一人だけトンちゃんと遊んでいる唯ちゃんはもちろん覚えていません。
トンちゃんのひづめにうんたん♪を装着させようとしていますが、Vの字のトンちゃんの手にははまりません。
唯「う゛-とんちゃおとなちくつる!(`q´)」
池沼でぶきっちょな唯ちゃんはトンちゃんのせいにしています。
唯ちゃんはトンちゃんのひづめを叩きますが、小さな手を叩くことは出来ずにトンちゃんの手を持っている自分のむくんでいる手をビシビシ叩いています。
唯「あう!おてていちゃい!とんちゃぶつやめる("q")」
先生は唯ちゃんを憐れんだ目で見た後、深い溜め息をつき、話を再開しました。
先生「何人かは思い出したみたいね。トンちゃんは食べる為に飼うって決めたよね?」
先生の言葉に唯ちゃん以外の生徒がざわつきました。
ゆかり「トンちゃんを食べるなんて出来ないわ!」
ゆうすけ「そうだそうだ!」
教室内がヒートアップし、その騒ぎに唯ちゃんも気付きました。
唯「あう?どーちたの?('q')」
先生「今ね、トンちゃんを食べるかどうか決めてるのよ。」
唯「とんちゃ、たべる?('q')」
唯ちゃんが不思議そうに尋ねました。
重度の池沼の唯ちゃんには生き物を食べるということはわかりません。
食卓に出てくるお肉がトンちゃんのような豚さんや牛さん、鶏さんなどとイコールでは結ばれないのです。
野菜もどうやって出来ているか、そんなの考えたことありません。
憂が魔法を使い、唯の為にご飯を作っているという認識です。
そんな唯ちゃんには難しいお話です。
先生「唯ちゃんトンカツ好き?」
唯「あう!ゆい、とーかつだいつき!(^q^)/」
トンカツなら余裕で400gを食べる唯ちゃんは揚げ物の中でトンカツが一番好きなようです。
それが一番大好きな豚さんを殺して食べていることも知らずに。
先生「トンカツはね、豚さんを殺して食べるのよ。」
唯「ぶたさん?('q')」
先生「うん。トンちゃんのこの辺りのお肉を食べているの。」
先生はトンちゃんの体を指しながら唯ちゃんに説明します。
唯「ゆい、とーかつたべたい!m9(^q^)」
唯ちゃんもトンちゃんを指しながら言います。
あまり通じていないようです。
先生「トンカツを食べるにはトンちゃんを殺さないといけないの。」
唯「やー!とんちゃ、ころつだめ!("q")」
先生「でも、殺さないとトンカツは食べれないのよ?」
唯「とーかつたべる!とんちゃころたない!せんせーわるいこ!(`q´)」
先生「でもね、もし食べないに決めてもトンちゃんとは今日でお別れなの。」
先生の言葉に皆が驚きます。
ゆかり「えっ!?」
ゆうすけ「なんで!?」
先生「元々、トンちゃんは農家で飼われていたの。農家から借りてきただけだから返さないといけないのよ。」
ゆかり「お別れなんていや!」
先生「ごめんね、ゆかりちゃん。でも、もう決まったことなの。」
ゆかり「・・・でも、お別れだとしてもトンちゃんを食べるなんて出来ない!」
先生「トンちゃんは元々食べられる為に生まれてきたのよ。」
ゆかり「でも殺すなんてあんまりよ!」
先生「殺さずに農家の人に返すのももちろんいいのよ。どちらが正解かなんてないから。」
ゆうすけ「どういうこと?」
先生「私達はお肉が無いと生きていけないわ。もちろんベジタリアンの人もいるけどね。」
話が難しく、生徒達は必死に考えながら先生の話を聞いています。
唯「ゆい、とんちゃといしょ!おわかれやだ!(`q´)」
唯ちゃんは先生の服を掴み反論しますが、先生は無視して続けます。
先生「お肉を食べるのは間違い?」
ゆうすけ「俺お肉大好き!」
ゆかり「私も焼き肉好き!」
先生「でしょう?お肉を食べるのが間違いじゃなければ殺すのは間違いじゃないわね?」
ゆうすけ「・・・。」
それを言われると、何も言えません。
先生「もちろん殺すだけは間違いよ。殺した後にお肉を食べて、そのおかげで私達は毎日元気に生活している。無駄に殺すのはいけないことよ。」
先生「そして、トンちゃんを農家の人に返してもいつかはきっと殺されて食べられるのよ。」
唯「んぎぎー!せんせー、ゆいのはなしきくー!(`q´#)」
唯ちゃんは無視し続ける先生の袖を両手で思い切り引っ張っています。
それでも、先生はシカトです。
先生「トンちゃんが生まれてきたのは食べられる為。トンちゃんがいるから生きられるのよ。」
先生が話し終えた時、唯ちゃん以外に喋っている人はいません。
ゆかり「それでも・・・。」
ゆかりちゃんが俯きながら、口を開きます。
ゆかり「食べるなんて出来ない!」
涙を流しながらゆかりちゃんが先生に訴えます。
ゆうすけ「でも、トンちゃんは食べられる為に生まれてきたんだ!」
ゆうすけ君が反論しますが、ゆうすけ君の目にも涙が溜まっています。
ゆかり「殺すなんて私いやよ!」
ゆうすけ「トンちゃんをかえしても、いつかは食べられるんだ!」
唯「こらー!せんせーはなしきくー!(#`q´#)」
まだ袖を引っ張っている唯ちゃんに先生はやっと振り向きました。
先生「唯ちゃんはお外でお仕置きする?そして、ノートに書いてあげようか♪」ニコッ
唯ちゃんにだけ聞こえるように言います。
唯「あうっ!おしおきやー!のーとだめー!("q")」
『お仕置き』と『ノート』の単語を聞いた唯ちゃんはパッと先生の洋服を放しました。
先生「じゃあ大人しくしてようね♪」
唯「ゆい、おとなちくつる("q")」
先生「唯ちゃんはどっちがいい?」
唯「あう~ゆいは~・・・・・あうあ~("q")」
唯ちゃんは座り込み、「う゛-う゛-」と唸りだしました。
正座が出来ない唯ちゃんはあぐらをかき、右手でフケだらけの頭を掻き左手の親指で鼻をほじりながら一生懸命考えています。
ゆうすけ「俺達が食べてあげたほうがトンちゃんもきっと喜ぶよ!」
ゆうすけ君の意見に半数の生徒が頷きます。
ゆかり「でも、トンちゃんを食べるなんて可哀そう!」
ゆかりちゃんの意見には残り半数の生徒が頷きます。
正解が無い問題に答えを出すのはとても難しいことです。
30分経ってもクラスの答えはまとまらないので先生は多数決をとることにしました。
先生「トンちゃんを殺さずに返すという人?」
ゆかり「はい!」
ゆかりちゃんを筆頭に多くの生徒達が手を上げました。
ゆうすけ「はいっ!」
食べない派に負けないぐらいの人数が挙手します。
唯「とんちゃおわかれやー・・・でもとーかつたべたい・・・("q")」
唯ちゃんはきっと死ぬまで答えが出せないでしょう。
唯ちゃんはどちらにも手を上げませんでした。
今は両手で鼻をほじくり、親指にはガチガチに固まった鼻くそがこびり付いています。
先生「結果を発表します。」
ゆかり「お願い・・・!」
ゆうすけ「・・・。」
先生「結果は・・・食べない14票、食べる15票で食べるに決定です!」
ゆかり「そんな!」
ゆうすけ「・・・。」
ゆかりちゃんは泣き、食べるに票を入れたゆうすけ君は複雑そうな表情をしています。
先生「それでは、今日でトンちゃんともお別れです。」
ゆかり「トンちゃん!」
ゆかりちゃんが席を立ち、トンちゃんに駆け寄ります。
ゆうすけ「トンちゃん・・・。」
ゆうすけ君もです。
生徒達もトンちゃんとの最後の一時を楽しみたく近寄ります。
数か月間という短い期間でしたが、生徒達はトンちゃんをまるで我が子のように可愛がっていました。
嫌がっていた生徒達も今では遊ばずにトンちゃんの世話をするようになりました。これからもずっと一緒に生活して毎日トンちゃんと楽しい思い出を作ろうとしたのに・・・。
先生「唯ちゃん、今日でトンちゃんとお別れなのよ。最後に遊んであげなさい。」
唯「とんちゃとおわかれやだ!("q")」
先生「もう決まったことなのよ。」
唯「やだやだ!せんせーおわかれいわない!("q")」
先生「唯ちゃん・・・。」
唯「ゆい、とんちゃといぱいあそぶの!("q")」
トンちゃんの周りに出来た輪から少し離れた所で唯ちゃんが泣いています。
鼻をほじくりすぎたせいで唯ちゃんの鼻は赤くなり、左の鼻穴からは鼻血が垂れています。
先生も今回ばかりはかわいそうになり、何と声をかけていいかわかりません。
トン「ブヒー!」
皆と遊んでいたトンちゃんがゆかりちゃんの手を放れ、トコトコと歩き出しました。
ゆかり「トンちゃん?」
ゆうすけ「どこに行くんだ?」
唯「おわかれやだー!("q")」
トン「ブヒ♪」ペロペロ
床に突っ伏して泣いていた唯ちゃんにトンちゃんが近付き唯ちゃんの頬を舐め始めました。
唯「あう?とんちゃ('q')」
トンちゃんが来てくれたおかげで唯ちゃんも泣き止み、笑顔になります。
唯「とんちゃ・・・ゆいのおともらち!(^q^)」
先生もゆうすけ君もゆかりちゃんも、ずっと唯ちゃんとトンちゃんを見つめていました。
下校の時間になり、ついにトンちゃんとのお別れの時間です。
先生「それじゃあ、皆トンちゃんにお別れをして。」
ゆかり「とんちゃん・・・グスッ。バイバイ・・・。」
ゆうすけ「うっううっ・・・。」
生徒達は涙を流しながら見送ります。
唯「ゆうすけく、はなちて!ゆい、とんちゃとおわかれしない!("q")」
ゆうすけ君と数名の生徒達から掴まれている唯ちゃんはトンちゃんを追おうと必死で暴れます。さすがに複数の生徒を振りほどくのは無理なようです。
先生「ほら、唯ちゃんもバイバイして。」
唯「やあぁだあぁ!せんせーとんちゃはなつ!("q")」
ゆうすけ「唯豚、トンちゃんにお別れしろよ・・・。」
涙を拭わずにゆうすけ君が唯ちゃんに言いますが、唯ちゃんは諦めません。
唯「おわかれしない!ゆい、ずといしょ!("q")」
先生「じゃあね。トンちゃんを連れていくから、最後に皆でお別れの言葉を言ってあげて。」
ゆかり「とんちゃーん!」
ゆうすけ「元気でなー!」
唯「やー!とんちゃ、いかないで!とんちゃー!("q")」
先生とトンちゃんの姿が小さくなっていき、曲がり角を曲がると見えなくなりました。
唯「びええええええええん!とんちゃああああああ!!("Q")」ブブブー
唯ちゃんの池沼泣きだけが校舎中に響き渡り、ウンチ臭が充満しました。
バスの時間が来ても唯ちゃんは学校から帰ろうとはせず、先生達がバスに詰め込みました。
バス停に着きましたが降りようとせずにいましたが、ゆうすけ君やバスの運転手さんに蹴り落とされ泣く泣く、真っ直ぐ家に帰りました。
憂「ただいまー。あれ?お姉ちゃんの靴がある。お姉ちゃん、今日はちゃんと帰ってきたの!?」
憂が16時過ぎて帰って来くると唯ちゃんが家にいたのでビックリしながら喜びます。
しかし、唯ちゃんの様子が変です。
いや、唯ちゃんはいつも変なのですが、こんなに負のオーラを背負っているのは見たことありません。
憂「どうしたの?・・・もしかして、虐められた?」
唯「あう~あう~(TqT)」
唯ちゃんは憂の問い掛けに答えず、ずっとすすり泣くばかりです。
憂は少し心配しましたが、晩ご飯になれば元気になるだろうと思い唯ちゃんをほったらかしで晩ご飯の準備にかかりました。
でも、大好きなまんまの時間になっても唯ちゃんは凹んだままで、背中がいつも以上に丸まり猫背が目立ちます。
憂「お姉ちゃん、ご飯食べないの?」
憂は今日がトンちゃんとのお別れということを連絡ノートで知りました。
それが原因だとすぐにわかりました。
毎日、トンちゃんのことを嬉しそうに話している唯ちゃんを見て憂も一緒に喜んだりもしました。急なお別れで憂もビックリし、唯ちゃんに何と声をかけていいかわかりません。
唯「あう・・・ゆい、まんまいらない・・・(TqT)」
今日は大好物のハンバーグですが、半分以上残っています。
どんぶりに盛られた白ご飯も数口しか手を付けていません。
憂「じゃあ、アイス食べる?」
唯「あいすいらない・・・ゆい、とんちゃほしー(TqT)」
アイスまでいらないとは、かなり凹んでいます。
ここまで食欲が無いのは初めてです。
手術をする程お腹が痛くなった時も食い意地張った唯ちゃんはご飯とアイスだけは全て平らげました。
こんな池沼な姉でも精神的ダメージを負うんだと、憂は唯ちゃんの意外な一面を発見しました。
憂「お姉ちゃん、お友達いっぱいいるじゃない!ギー太にうんたん♪にあひるさんとか!」
唯「とんちゃ、いちばん・・・("q")」
憂は何とかして唯ちゃんを励まそうとしますが、唯ちゃんは落ち込んだままです。
元気な唯ちゃんは、それはそれでウザいですが、凹んだ唯ちゃんをずっと見ているとこっちまで嫌な気持ちになります。
せっかくの楽しいご飯の時間でもこんな雰囲気では食欲もなくなるでしょう。
憂「・・・そうだ!お姉ちゃん、豚さんの靴欲しいって言ってたよね!今度買いに行こうか!?」
先日、買い物に行った時に靴屋さんのバーゲンで豚さんの靴を見つけました。
唯ちゃんは豚さんのカバン、ハンカチ、手袋、傘など豚さんグッズをたくさん持っています。
しかし、豚さんの靴があるのはキッズ用だけで唯ちゃんの足に合うのはなかなか見つかりません。全身豚さんで揃えたい唯ちゃんは念願の豚さんスニーカーを見つけ大はしゃぎしました。
憂に買ってもらおうと得意のうんたん♪や豚さんの物真似を商店街で披露しましたが、それがいけませんでした。周囲から白い目で見られ注目を浴び、興奮した唯ちゃんがブブブーをしてしまった為、靴屋さんからお叱りを受けました。
値段は500円と安かったのですが、値段なんて関係ありません。
一刻も早くここから立ち去りたい憂は唯ちゃんの首に手刀をお見舞いし、唯ちゃんを引きずりながら全力ダッシュで帰っていったのです。
その豚さんスニーカーを買ってあげると聞いた唯ちゃん。
唯「あう・・・("q")」
生返事をするだけでどこか遠くをずっと見ています。
その後も憂が色々な方法で唯ちゃんを元気にさせようと試みましたがどれも失敗し、泣き疲れた唯ちゃんは20時には寝てしまいました。
数日後。
昼休みですが唯ちゃん達は家庭科室にいます
今日は教室ではなく家庭科室で昼ご飯を食べるそうです。
皆、弁当を持っており唯ちゃんも豚さんの弁当箱を両手で大事に持っています。
先生「今日はトンちゃんのお肉でトンカツを作っています。皆、お腹いっぱい食べてね!」
生徒達が椅子に座ると目の前には巨大なトンカツが置いてありました。
数日前にお別れをしたトンちゃんのお肉で作ったトンカツです。
ゆかり「トンちゃん・・・。」
ゆうすけ「食べるって言ったけど食べられるわけないよ・・・。」
誰一人としてトンカツに箸をつけません。
当然でしょう。
誰かに食べられるぐらいなら自分達で食べると決めましたが、いざ出されるとその決意も消え去ってしまいました。トンちゃんとの思い出が蘇り、泣き出す子もいます。
先生「どうしたの?皆食べないの?」
ゆかり「私、いらない・・・。」
ゆうすけ「俺も・・・。」
先生が聞きますが、誰も手を動かしません。
ゆかりちゃんもゆうすけ君もお皿から目を逸らします。
サクサクサクサク!
おや?
何か音が聞こえますね。
どこからでしょうか。
唯「あうー!とーかつまいうー!(^Q^)/」ジャクジャクジャクジャク
唯ちゃんです!
数日前まであんなに凹んでいたのに、今はトンちゃんのカツを貪り喰っています。
さすがの唯ちゃんもトンちゃんとお別れをした翌日も「ゆい、とんちゃとあそぶ("q")」と泣いていました。
しかし、2日目になるとトンちゃんとお別れしたことも忘れ、静まり返った教室に「ゆいはぶたさん~♪(^q^)」と機嫌良く歌を歌いながら入ってきました。
ゆうすけ君は呆れかえって苛めることも出来ませんでした。
トンちゃんとお別れをした日と翌日にあまりご飯を食べていなかった唯ちゃんは2日目の朝にいつもの5倍のご飯を平らげました。
5合炊いていた白ご飯が朝だけで無くなったのです。
いつも以上に食欲旺盛な唯ちゃんの目の前に好物のトンカツがあるのに、かぶりつかないことがあるでしょうか?
唯「とーかつ、おかーりー♪(^q^)」
数十秒で一人前にトンカツを食べ終え、両隣りの子のトンカツを両手に持ち交互に口の中に持っていきます。
ゆうすけ「お前、よく食えるな・・・。」
ゆかり「最低・・・。」
ゆうすけ君とゆかりちゃんは憐れんだ目で唯ちゃんを見ています。
生徒達の非難を浴びても唯ちゃんはトンカツを食べ続けます。
唯ちゃんが両隣りの子のトンカツも食べ終わり2席隣りの子のトンカツに手を出した時、先生が何かを思い出しました。
先生「そうそう!今日は新しいお友達が来てるのよ!」
ゆうすけ「お友達?」
先生「そうよ。廊下で待ってもらってるから呼んでくるわね。」
先生はそう言って廊下へ出て行きました。
もうすぐ3学期が終わるというのに、こんな時期に転校生でしょうか?
ゆかり「転校生かな?」
ゆうすけ「うーん・・・。」
唯ちゃん以外の生徒達は新しいお友達が気になるようで先生が出ていった扉を見ています。
先生「おまたせ!お友達はこの子よ!」
トン「ブヒー!」
先生が連れてきたのはお別れしたはずのトンちゃんでした。
ゆかり「トンちゃん!」
トンちゃんが戻ってきたことに喜ぶ生徒達ですが、当然疑問があります。
ゆうすけ「でも、なんで!?トンちゃんはこのトンカツじゃ・・・。」
先生「それは違う豚さんのお肉よ。実は初めからトンちゃんはずっと飼うと決めていたの。」
生徒達「えーっ!?」
先生「だましてゴメンね!でも、先生は皆に食べ物のありがたみをわかってもらいたかったのよ。」
ゆかり「ありがたみ・・・。」
先生「うん。野菜もお肉も誰かが一生懸命育てて、食べられる為に泣きながらお別れしている人がたくさんいるってこと。」
ゆうすけ「もうご飯を残したりしないよ!」
ゆうすけ君が大きな声で言うと、生徒達も頷きます。
どうやら、わかってくれたようですね。
一人を除いて。
唯「おいちー!(^q^)」
唯ちゃんだけがトンちゃんに気付いておらず、一人だけトンカツに喰らい付いています。
先生「皆!今日からもトンちゃんのお世話よろしくね!」
ゆかり「はーい!」
ゆうすけ「トンちゃん!今日は俺と一緒に遊ぼうな!」
トン「ブーブー♪」
こうして、またトンちゃんとの楽しい生活が始まりました。
唯「とーかつ、うまうま♪v(^oo^)v」ガツガツ
(^oo^)おちまい(^oo^)
最終更新:2016年12月23日 14:44