トウマ×リームシアン(697氏)1

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トウマ×リームシアン(697氏)1 - (2010/03/17 (水) 14:17:27) のソース

2007/08/21(火) 17:03:11 ID:gkkrp2o1

「……遅い」

ジオフォートのバルコニー。
トウマの部屋の外にあるその場所に、魔族の女王が一人佇んでいた。

端正に整った顔を僅かにしかめて、待ち人――トウマの到着を待っていた。
聖剣の力を自陣に引き込む。
その重大な目的を果たすため、リームシアンはわざわざ自分でここまで出張ってきていた。

ルルネーゼルいわくの「知恵の足りない」使いを操り、トウマをここに呼び出す算段は整っている。

ふう、と何度目かの溜め息がこぼれる。
トウマの到着が遅いせいもあったが、この交渉を上手く成立させる見込みがあまり無いことも気を滅入らせる。
是が非でも、力を貸してもらう必要があるのだが。

「うおっ!? お、お前、リームシアン!」
「待ちくたびれたぞ」

ようやくきたトウマが、少し大げさな動きで驚いた。
改めて吐きかけるように嘆息する。
気合を入れて少し早く着すぎたリームシアンにも非があるのだが、そんなことは知らない。

身構えるトウマを上から下まで舐めるように眺めてから、ゆっくりと接近する。

「な、なにしにきたんだよ」
「お前と、改めて話をしようと思ってな」
「へっ。どうせまた、聖剣の力を貸せー、とか言うんだろ?」

わかっているなら話は早い。
が、この口ぶりだと、力を貸す気は毛頭ないと暗に言われているようなものだ。
先日初めて会った時の乱闘騒ぎを鑑みれば、まあ当然の返答だ。

しかし、そう簡単に引き下がるわけにも行かない。
聖剣のこともあるが、こんな青臭い子供一人思い通りに出来ないなど魔族の長としての沽券にもかかわるのだ。

つまり、プライドが許さない。なにがなんでも、だ。

「まあ、そう言うな。
私はな、トウマ……お前のことが気に入ったんだ」
「はぁ?」
「気骨があるし、根性もある。
それに、人間の男にしてはなかなか可愛らしいしな……」

流れるようにそう言いながら、じりじりとトウマとの距離を詰めていく。
体が密着するかというところで止まり、
そっとトウマの顎に手を添えて持ち上げる。
皆まで言わずとも、これは色仕掛けだ。

提案したのはルルネーゼル。
相手が女を知らない子供ならばこれでコロッとおちてくれるだろう、
との事らしいが、今の今まで半信半疑だった。

というのもリームシアン自身、男女間の機微に精通しているとは言いがたい。

トウマがごくりと喉を鳴らす。
どうやらルルネーゼルの言っていた通り、
トウマは上手いこと術中にはまってくれたらしい。
駄目押しにと、深いスリットからちらと太腿を覗かせてみる。

全てはアドバイスの賜物だ。

所詮は子供か、とリームシアンは小馬鹿にした目でトウマを見下す。
ただ夜陰で隠れてはいたが、
リームシアン自身自分の歯の浮くようなセリフに、
知らず知らず頬を朱に染めていた。

「私は人間の男に興味があるのだが……
お前は、魔族の女に興味はないのか?」

決め台詞だ。
かまずに言えたことを密かに喜びつつ、リームシアンはトウマにしなだれかかるように抱きついた。
骨ばった、小柄ながらも筋肉質なトウマの体。
なれない行為に、なんとなく恥ずかしさのようなものを感じた。

「え、え~っと……そう言われるとなぁ……」

しばらくくっついてから体を離すと、
トウマは後ろ頭をがりがりとかきながらそう言った。

目が泳いでいる。

自分の体でも色仕掛けが上手くいくのかと感心しながら、トウマの反応を伺う。

「……俺がお前と仲良くすれば、
もう戦争は止めるのか?」
「ああ、約束しようではないか」

完全な拒絶の態度を示していたトウマの口から譲歩の言葉を引き出せた。このまま上手くやればいける、と思わず口元がほころぶ。
ルルネーゼルには後でなにか褒美をやらねばなるまい。

「……わかった。俺、お前に力を貸すよ」
「そうか。ふふ、お前はなかなか物分りのよい奴だな」

思っていたよりも容易いものだ。
聖剣の主ではあるが、所詮は無知な子供でしかないということだ。

こんな見え透いた手に引っかかるのならもっと早くやっておくんだった、とリームシアンはほくそ笑みながら思った。

「まあ、それはそれとして……」

もう帰ろうかと思っていたところに、ずずい、とトウマが無遠慮に近づいてきた。
きょとんとするリームシアンを他所に、
トウマはにやにやしながらリームシアンの腰に腕をまわして抱き寄せた。
「な、なにを」
「え? なにって、つまりこういうつもりだったんだろ? 
もったいぶった言い方しちゃってさぁ」
「や、やめろ、離せ! 触るな!」

腕を伸ばしてトウマを突き飛ばす。
すっかりその気になっていたトウマは興を削がれ、ぶすっとした顔をリームシアンに向けた。
突然のことに驚いたリームシアンは、
対照的になんとも複雑な表情をしていた。

「……なんだよ。やっぱ気が変わったっての? ま、別に俺はそれでもいいんだけどさ」
「い、いや、待て。
今のは……そう、間違えたんだ」
「なに言ってんだお前……」 
「だから、そう急くなと言っているんだ。
私は別に逃げたりしない」

一度咳払いして気を取り直す。
トウマが言っているのはつまり……そういうことなのだろう。
行為に及ぶ可能性もない
とは言い切れないと、ルルネーゼルも言っていたことだ。
一応の覚悟は出来ている。
しかしだ。
行為というのがつまり情事をさすのはわかっているが、
知識としては乏しいもので、
ルルネーゼルからときどき話を聞いていただけだ。
当然、見識は伴っていないし、経験もない。

どうしたものかと俯き眉をひそめていると、トウマが唐突に鼻で笑った。
馬鹿にしているのか、という意でむっと顔を顔を上げると、
トウマの顔が目の前に迫っていた。
驚く前に、唇に生暖かい感触が落ちる。

「むぐっ」

反射的に逃れようと身を捩じらせるが、
既にトウマの手がリームシアンの頭と背中を抱いて逃がさないようにしていた。
硬く閉じた唇を割って、舌が入り込んでくる。
思わず目を硬く瞑った。
口の中を犯すようにのた打ち回る舌の異物感に、背筋をぞぞぞと鳥肌が走った。
強く抱き寄せられながら、目を閉じなすがままされるがままにトウマを受け入れる。
テンパって抵抗できなかった、という方が成確かもしれない。

トウマはしばらくリームシアンの口内を楽しんだ後、そっと体を離した。
上手く息継ぎできず窒息しかかっていたリームシアンは、
慌ててトウマから離れると、
へたりこんで肩を上下させながら深く息を吸い込んだ。

「大丈夫かー」
「い、意外とやるな、トウマ……」
「あれ……もしかしてお前、キス初めてなのか?」

ギクリ、と体が少し跳ねる。
色仕掛けをした本人が主導権を奪われては笑い話にもならない。
舐められてはいけないと、リームシアンは浮き上がって姿勢を正した。
心なしか先程よりも地面との距離が遠い。

「それよりトウマ……お前は女を抱いたことはあるのか?」
「あー……うん、まあ人並みに」
「そ、そうか。しかしまあ、そんなことはどうでもいい」
「なんで聞いたんだよ」
くるりと空中で回転して、トウマに背を向けるリームシアン。
話が違う。
ルルネーゼルはトウマを女を知らないただの子供だと言っていたはずだ。
人並みとはどういうことだ。
というより人並みとはなんだ。
平均値は誰がどう取っているんだ。

地獄の業火で前王を焼き払った魔族最強の女は、久しぶりに見る強敵にうむむと頭を捻る。
ふらふらとあっちへこっちへと傾くリームシアンの頭を眺めながら、トウマはぽつりと言った。

「リームシアン」
「な、なんだ」
「とりあえず部屋にこないか?
ここじゃ出来ないだろ」「……そうだな」

あわよくばキスだけでお開きにならないものかと思っていたリームシアンは、
トウマの意思がはっきりとナニを望んでいることを再確認して悟られないように肩を落とした。

抜き打ちテストを申告された学生のような気分だ。
挙動不審なリームシアンを訝しみつつも、トウマは彼女の手を引いて自室へと戻った。
怒られてしょげている子供のように、
とぼとぼと後をついて歩くリームシアン。

室内を見渡しつつ、女王はどうにかして逃れる方法を考えていた。

「そ、そういえば、あの娘はどうした」
「娘って?」
「あの……たしか大きな本を抱えていた、釣り目の娘だ」

他に女がいれば、これは浮気という奴になるのだろうと考え、ためしに言ってみる。
他にも女はいたが、一番年が近いのは彼女だろう。トウマが少し考えるそぶりを見せたので、
あわよくば、と力むリームシアンであった。

「ああ、シリルなら今飯作ってるよ。シリルがどうかしたのか?」
「え? あ、いや……お前とそのシリルとかいうのは、恋仲ではないのか?」
「違うけど?」

そうなのか、と言うと同時に冷や汗が頬を流れていった。
万事休すとはこういうことを言うのだろう。

というか、そのシリルという娘が不憫だ。
現実逃避がてらにそんなことを頭の隅で考つつ、トウマから逃げるようにふらふらと階段を降りる。

ジオフォート内をゆっくり見て回るのは、
考えてみればこれが初めてのことだった。

前回は五分もこの城の中にいなかった。
きょろきょろと顔を動かしていると、部屋の中心に台座のようなものがることに気がついた。

「ほう……。どうやら、ここに聖剣が安置されていたようだな」
「まあそうだけど、それより早くこっちこいよ、リームシアン」

すでにベッドの上で陣取って、
ぽんぽんと布団を叩いている聖剣の主の声が室内に響く。

少しは真面目な話に付き合ってくれてもいいじゃないかとも思うのだが、血気盛んな青少年にはそんなつもりは毛頭ないらしい。

ここに来る前は、自分の体の一つや二つ、などと思っていたはずなのだが。
なんだか割り切れないものを今更に感じつつ、リームシアンはのろのろと徒歩で階段を上った。

トウマの前に立つと腕をつかまれ、そのままベッドに引き倒された。

「わ、私は魔族の女王だぞ」
「知ってるけど」
「こんなことはイケナイことだとは思わないのか」
「んじゃあ、やっぱやめとくか? 嫌がってるのに無理矢理やんの、俺の趣味じゃないし……」
「そ、そんなことはない。さあ、抵抗はせん。
好きにするがよい」
「……お前、結構変な奴だよな」

もう覚悟は出来たとばかりに無造作に手足を投げ出すリームシアン。
トウマはリームシアンの逡巡など露知らず、投げやりな態度に困惑しつつも股で組み敷くようにリームシアンにのしかかった。

「ホントにいいんだよな?」
「いいと言っているだろう!
何度も言わせるな!」
「な、なに怒ってんだよ……」
「無駄口を叩く暇があったら、さっさと済ませろ」

雰囲気もなにもあったものじゃない。
とはいっても股下に感じる柔肌と女の体温にトウマはしっかりと興奮しており、
売り言葉に買い言葉とばかりに再び唇に食いついた。

「ん……んっ」

ぴちゃぴちゃと、控えめな水温が二人の繋がった部分から響く。
体を密着させるように、トウマはリームシアンにしなだれかかった。
形のいい胸がいやらしく潰れる。

トウマはリームシアンの脇下から背中に腕を回すと、後ろ頭に手を添えて更に深く舌を突き入れた。
抵抗しないとは口だけだったらしく、リームシアンは舌で上あごを舐められながらトウマの胸を押して、
なんとか離れようともがいていた。

「角、邪魔だな……」
「ぷはっ……な、なんだと!?
私の立派なこの角になんという言い草か!」
「だってキスしにくいし」
「お前の脳天に突き刺してくれようか、ってなにをする!」

トウマは深いスリットに手を入れると、リームシアンの太腿をするりと撫でた。
リームシアンが慌てて逃げ出そうとするのを後ろから捕まえて抱きすくめ、うつ伏せに押し倒してトウマは服の隙間から手を差し入れた。

「リームシアン、お前結構、柔らかいな」
「ふ、ふん、当然っ……だ!
いや……というかだな、私の肌に手を触れられるのっ……のは、ごくごく限られた者だけなのだ。だから光栄におも、もむな!」
「あれ、やっぱリームシアンってあんまり経験ないのか?」
「……あ、そ、そういうことではなくてだな、そう……私が肌に触れてもいいと許した者はんっ……と、とても少ないのだ。
経験は豊富だが、他のものは無理矢理のよ…うなもので……」
「ん? でもリームシアンって魔族最強なんじゃなかったのか? 
無理矢理?」
「え……あ、う、うるさいっ! そんなことはどうでもいっ……
んっ、あっあっ……や、やめ……」

トウマはリームシアンの背中に腰を降ろし、
差し込んだ手で後ろから胸をすくってのけぞらせるような体勢にさせた。
優しくもみしだいてから乳首をコリコリと弄ると、リームシアンが威厳も尊厳もない可愛らしい悲鳴をあげる。

「い、いんっ、いい加減にしろっ! 遊ぶんじゃな、むぐっ」

いいように体をまさぐられながら、リームシアンはトウマを非難しようと体をひねるが、
唇を捕まえられてしまいかなり無茶な体勢で三度目のキスをすることと相成った。

舌を絡められ乳首を手で転がされ、次第にトウマの腕を掴む手から力が抜けていく。
飽きるまで口内を犯された後にやっと解放されると、リームシアンは力なくベッドにうつぶした。荒い呼気に合わせて、背中が上下している。

「……」
「なんか元気ないな、リームシアン」
「黙れ……」
罵声にも元気がない。
じっとりと汗をかいた体に張り付いた服をトウマが丁寧に脱がせていく。
抵抗しない、という前言がようやく有言実行に至った。
もっとも、リームシアン的には不本意なのだが。
予想以上に感度良好らしく、
衣擦れのたびにリームシアンの口から甘い声が漏れる。
いちいち可愛らしいリームシアンに、トウマは口元を嗜虐的にゆがめながら焦らしぎみに愛撫を加えていく。

細く長い足を持ち上げて開かせ、付け根にある亀裂を指の腹で優しく撫でる。
リームシアンは時々背中を跳ねさせながら、脇にのけられていた枕を手繰り寄せ、抱きしめるようにして顔を押し付けていた。
リームシアンの拗ねたような態度をなんとか崩してやろうと、
トウマはリームシアンの腰を抱えて膝を持ち上げ、お尻を高く突き上げさせるような体勢にさせた。
誰にも見せたことのなかったそこは、自身の出した粘液で濡れそぼっていた。

「リームシアン、結構間抜けな格好してるぞ」
「……」
「王女なのにな」

より強く枕に顔を埋めるリームシアン。
トウマは邪魔になっていたも尻尾を持ち上げてのけると、いやらしくぬめる秘所に顔を寄せた。
おそる、といった感じに舌をはわせると、
枕に押されてくぐもった声が微かに聞こえた。
ほのかに甘い、ような気がする。
人間の女に感じる生臭さではなく、薄めた砂糖水といった様相だ。

魔族の女が皆こうなのか、リームシアンが特別なのか。
なんであれ、ある種の「美味しさ」に感心しつつ、犬のようにそこを舐め続ける。

開かせた足の間に体を滑り込ませ、
細い太腿を両腕で抱え込んで口撃から逃れようと左右に揺れるお尻をしっかりと固定する。
飽きもせず、むしろどんどん勢いを増していくトウマの舌の愛撫に、
リームシアンの体は朱に上気していく。

トウマは愛液で顔をぐしょぐしょに濡らしながら、背中越しにリームシアンの反応を楽しんでいた。
一舐めし、舌を突き入れるたびに体は可愛らしく跳ね上がる。
枕を抱く腕に力が篭るのは、せめて無様をさらしたくないという最後の抵抗なのだろうか。

「お前、全然毛が生えてないな。
ここもつるつるじゃんか。
てか、そもそも生えないのか?」

返答を求めて言ったわけではないにしても、なんの反応も見せないと少しむっとくる。
トウマは腕で顔を拭い、割れ目に手をやって少し横に開いてみた。

隠れるように身を潜めていた小さな突起が外気に触れる。
陰茎の名残といわれる陰核だが、魔族の女にもしっかりと残っていたらしい。
トウマはにやまりと顔をゆがめると、触れることもせず、股の中に顔を押し込んで直にその部分を口に含み、吸い上げてやった。

「あぐっ、あはっ!?」
とうとうリームシアンも堪え切れなくなったのか、思い切り背中をのけぞらせて――
といっても下半身を持ち上げているので不自然な体勢だったが――大きな声をあげた。

問うまでもなく、リームシアンは絶頂を迎えていた。

「イった?」
「う、うるさ……んっく!」

魔族の女王の反応に気をよくしたのか、
トウマは調子に乗ってクリトリスを更に吸い上げ、甘噛みし、余っていた手で穴のあたりを擦り上げる。

枕は、手放した隙に足を伸ばしてトウマがベッドの下に蹴落としていたので、喘ぐ声は隠しようがなくなっている。

「あっあっああっ、くうっ……あああっ、あく……んあっ!」
「……」
「や、やめろっ! 頼む、やめて……あ、あはあああっ!」

盛大に体をのけぞらせたかと思ったら、なにか生暖かいものがトウマの顔にかかった。
びくびくと、跳ねる体のリズムにあわせて吹き出る潮。
一通りの波が収まったところで、リームシアンの体からは完全に力が抜けた。

「……こ、こんな屈辱……」
「お漏らしするほど気持ちよかったのか?」
「だ、黙れトウマ! 消し炭にされたいか!」

凄んだところでなんの迫力もない。
自覚しているのか、リームシアンはきっとトウマを睨みつけると、すぐにそっぽを向いてしまった。
だらりとトウマの上に下半身を乗せたまま、リームシアンはベッドに突っ伏した。

休ませないぜとばかりに、トウマはリームシアンの膝を持って先程と同じ格好を取らせた。
リームシアンが振り返って非難の目を向けるが、涙目の少女に威圧されてひるむほど聖剣の主はやわではなかった。

「な、なにをするつもりだ?
また犬のように、その……舐めるつもりか」
「いや、舐めてたらこっち気になってさ」

言いながら、トウマは再び割れ目に舌をはわせた。
直後で敏感になっていたのか、リームシアンは眉を八の字にして声を押し殺した。
クリトリスを指で弄られ弾かれ、悲鳴のような喘ぎ声が上がる。

洪水、と形容して問題がない程にリームシアンの陰部からは、文字通りの蜜が滴っていた。

トウマはリームシアンが再び気をやったところでクンニをやめ、つつと人差し指と中指をあわせて秘所を撫で上げ、その少し上にある部分に指を触れさせた。

「ま、まさかとは思うが……と、トウマ、なにをする気だ」
「あれ、リームシアンはこっちはじめて?」
「ふざ、ふざけるな! そこはそんなことに使う場所じゃ……うああっ」
ぬめる愛液をローション代わりにするつもりで、トウマはべたべたになった指をリームシアンのアナルに押し付けた。
上下に何度も擦ってなじませた後、つぷっとと中指を突き入れた。

ショックでくちをぱくぱくさせるリームシアンのことなどまるで意に介さず、トウマは楽しそうに指で腸内をかき混ぜていた。
腸壁を擦り、ひっかいてみる。
どうやら行為に問題ないようだと感じるや否や、トウマは追撃にと人差し指を重ねた。

「ま、待て、な? 
私はまだそっちにな、慣れていないんだ。
だ、だから……」
「大丈夫だって。
ちゃんとほぐしてやるからさ」
「そ、そういうことじゃなくてだな!」

必死にトウマをなだめようとしつつもなんとか離れようと体をもぞもぞとさせるが、
足を抱え込まれており、疲労で上手く力が入らない。
もはやどんな表情をしていいのかわからなくなっているのか、
リームシアンは引きつった笑みを張り付かせていた。

生憎にも最強の魔族はお尻の穴の調子も良好のようで、トウマに二本指でずぷずぷとアナルをピストンされながら愛液を垂れ流していた。

時折漏れる吐息が、リームシアンの感度のよさを証明していた。
指が引き抜かれたかと思うと、
今度はトウマの吐息が吹きかかった。
舌がにゅるんと中に入ってきて、その異物感にぞくぞくと鳥肌が立つ。

トウマは手持ち無沙汰を不満に思ったのか、
更に両手でクリをこね始めた。
リームシアンは声も上がらない。

しかし期待していた程尻穴は美味ではなかったようで、
トウマは程ほどに顔をお尻の割れ目から引き剥がした。
シーツで水溜りになっていた粘液をすくってアナルに塗りたくると、今度は指を三本挿入した。

「大分柔らかくなったな」
「うぁ……も、もうやめ……」
「そろそろいけるかな……」

トウマはずぽんとわざと下品な音を立てて穴から指を抜いた。
ズボンに手をかけつつ、のしかかるようにリームシアンに覆い被さる。
潰されてうめくリームシアンの長い耳を舐めながら、ズボンを脱ぎ捨てる。
頭を抱いて引き寄せ、耳の穴に舌を入れる。

羞恥と快感とで真っ赤になった顔には、なんとも嗜虐心をそそる表情が浮かんでいた。
眉にしわを寄せ、目を瞑り口を硬く引き結ぶリームシアン。
必死に我慢している、といった感じだ。

腰に腕を回し、ナニを無毛の太腿に押し付けながら横ばいでキスをする。
遠慮なく舌を絡み取ると、リームシアンも、
なんとなく受け入れるように絡んできた。

くらくらするような色香が魔族の女王からたち上る。
唇を離すと、唾液が糸を引いた。
その先では虚ろな目をしたリームシアンが恥ずかしそうに俯き、
トウマの胸を強く打つものがあった。
ツールボックス

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