ジェイソンさん

それは、突如ニコニコ動画に現れた。
作業着にホッケーマスク、そしてチェーンソーというインパクト絶大な姿。
次々に丸太を切り刻んでいく猟奇的彫刻鬼。それが、「ジェイソンさん」である。

チェーンソーのみで丸太から彫像を彫り上げる「チェーンソーアート」と呼ばれる技法で、
「かんなぎ」のナギや「初音ミク」、「マクロスF」のランカ等を彫り上げてきた剛の者。
2月末からアイマスキャラの彫像制作動画を投稿。
ほぼ等身大サイズのやよい像を彫り上げる姿は、アイマスファンをも魅了した。

ジェイソンさんの魅力は大小様々なチェーンソーを自在に操り、
あるときは豪快に、あるときは繊細に丸太を彫っていくその姿、
そして恐るべき空間把握能力にあるだろう。
チェーンソーで丸太を彫り上げる姿は、それだけでも十分パフォーマンスとして成立しており、
またアタリ線（彫り進める目安）を一切引かず、まるで丸太の中に彫るべき姿が見えているかのように、
ときに大胆にときに繊細にときに緻密に彫り上げるそのテクニックは、まさに彫刻鬼と呼ぶに相応しい。

ジェイソンさんのもう一つの魅力、それは毎回秀逸なOPであろう。
この演出は「「かんなぎ」おっきなナギ様を彫る」で導入され、
妙にノリノリなジェイソンさんの姿が好評だったのか以降の動画にも採用。
「おっきなランカ･リーを彫る」では遂に実写で再現MADをやってのけ、
その姿と歌詞のギャップで視聴者を大爆笑へと叩き込んだ。
このOP演出は更にエスカレート。選曲と元ネタOPの再現度の高さも相まって、
これまでのファンはもちろんアイマスファンをも腹筋崩壊へと追い込んだ。
OPに登場する猫はジェイソンさんの飼い猫なのか、非常によく懐いている。

最近では番外編として、料理シーンをメインに据えた「ジェイソン数分クッキング」を公開、
色んな意味で視聴者を唖然とさせ、そして完膚なきまでに腹筋を崩壊させまくった。