「今日は七夕だな!パチュリー」
堂々と図書館に侵入した魔理沙は、これ以上が無いぐらい元気な声で叫んだ。
「何よ。五月蝿い」
無愛想に返すが、それが効果的な相手でないのはわかっている。
箒から降りると、魔理沙は図書館を見回した。
そして、非日常的な事項を確認すると、口を再度開いた。
「ん?小悪魔はどうした?姿が見えない気がするが」
「ああ、擦れ違わなかったのね。
何でもアリスの人形が館に入ったらしいわ。今はそれを保護しに行ってもらってる」
そこまで言うと、納得したと言う風情で本の物色を始める。
小悪魔が居ると、そんな彼女を本気では無いにしても咎めたりするのだが、それが無いのが楽なのだろう。
もっとも、私はもう咎めようとかは思わない。
静かに本の頁をめくるだけだ。
「しかし、結構遅いわね。
出口に向かっているみたいだから、アリスの家に返そうって事かしら」
続く
あとがき
消えた上海人形と小悪魔
どうしてこんなにも擦れ違いがあるんでしょうね
擦れ違わなかったと言う、擦れ違い
人生ってそんなもんだ
最終更新:2008年07月24日 13:14