致死量玩具 | |
読み | ちしりょうがんぐ |
アーティスト | baude-laire |
分類 | スタジオアルバム |
収録曲数 | 9曲 |
収録時間 | 00分00秒 |
発売日 | 0000年00月00日 |
発売元 | XXX |
販売元 | XXX |
商品番号 | AAAA-0000 |
価格 | ¥1,500 |
作品解説
3ピース(!)ヴィジュアル系バンドの2ndCD。
ヴィジュアル系で3ピースというだけで珍しいが、
その為凄くマイナーで、
ヴィジュアル系好きの初心者だろうが、自称通だろうが、
知ってる者はまず、居ないだろう。
彼等は目立つのを嫌っているのだろうか?
高田馬場AREA、鹿鳴館など老舗のノルマの低い、
多くの若者達がヴィジュアル系バンドを始め、
これからのし上がっていくところで良く活動していた。
キャリアが十分すぎるほど有るのにも関わらずに、だ。
お遊びなのだろうか?売れないからだろうか?おっさんなのにw
メインソングライター(彼はそういう表現を嫌っていたが、)と
同時にVocal,Guitarのsugiura師は、
元々初期のヴィジュアル系バンド、
BAUDE-LAIREという同名のバンドをやっていて、
1994年のエマージェンシーエクスプレスに「時の果てまで」という曲を収録している(失敬、未聴)。
それから色々世知辛いヴィジュアル系に飽きたのか、
体育会系のノリが気に入らなかったのか、
ART±MODEというデジタルロックバンドを結成。
しばらくそこでVocalではなく、Guitarとして活動していたが、解散してしまった。
そこで、彼がVocalとしてもう一度やり直すために新しく結成したのがbaude-laireである。
最初はJAPANの様な、
どちらかと言うと、グラムロックなメイクにシンプルな出で立ちだったが、
大幅なメンバーチェンジの末、チャイナ服で統一した格好で、
どちらかと言うとヴィジュアル系と呼ぶに相応しいメイク、出で立ちに変化していった。
が、彼等は格好とか気にしてないらしく、
これと言った衣装は最後まで無い。
ライブで着たい服を着る。そんなコンセプトだったらしい。
BassのJUNNYA氏は元KEY-PARTYのNeil~JEZEBELと言うバンドのローディーであり、
後半は彼が主なブッキングを担当していた。
バンマスのDrumのenomoto氏は同時にLOVE ME DOというバンドのドラムをやっており、
音楽性が全く異なる2バンドを続けていた。
ドラムの叩き方が凄く違ったらしい。
因みに彼がバンマスな理由は一番若いから。
大分話が逸れたが、さて、肝心の今作は「功虐」という1stミニアルバムに次ぐ2枚目のミニアルバムだ。
実質、今作を含め2枚しか音源が無いとも言って良い。
彼等はサウンドメイキングと共に詩に綿密なストーリーを持たせており、
その物語性は奥深い。
そして歌詞がとても短いのも特徴だ。
前作、功虐では厭世的で居て、鬱々とした世界観だったが、
今作の世界観はそこから突き抜けて、気が狂れて、笑うしか無くなった様な、
一種の軽快さを持ち合わせて居る。
躁鬱で言うなら、躁、と言った所か。
そもそもこのアルバムを作ったコンセプトというものは、
アルバムタイトル、致死量玩具と同名のノイズバンドDIE TODLICHE DOLISから由来する。
とてもじゃないが、筆者の想像も絶する位のマニアックなバンドで有り、
マニアックな中古CDショップで5万は下らないと言う代物で有るらしい。
sugiura師はこのバンドのCDををこっそり聴かせて貰いノイズの波に溺れ、感涙したらしい。
ノイズが、綺麗に思えてくる。……素晴らしい……。
そもそも、日常に聞こえる音と言う物は全てゲインが掛かって居ると思う。
ギターが最たる例だ。
アンプリファイアという物で一種のデジタル加工しているが、実質鳴っている音は凄くアナログだ。
低音のピアノの音が凄く歪んでると思った事は無いだろうか?
何故、人間はギターというとてもやかましい楽器を、それも、大衆音楽に求めるのか?
……ノイズが好きな生き物だからで有る。この一言でしか無い。
そして度合いが違うものの、音楽を聴くと言うことは自分の好きなノイズを聴くと言う事である。
ギターが出現してからの音楽で、ギターの無い音楽はもはや無いと言って良い。
これからも、無くなる事は無いだろう。
話が逸れたが、sugiura師はこのノイズ音楽をバンドで再現しようと思ったらしい。
打ち込みも、シンセも一切無い。
ヴォーカルと、ギターと、ベースと、ドラムだけのバンドサウンド。
それで居て、ノイズミュージック。
最初それを見たとき、無理だと思った。
しかも同時に太鼓もパーカッションも使わずトライヴァル、民族音楽に仕上げようと言うのだから!
が、このCDの一曲目を不覚にもネットで視聴した時、
この人は本気で言ってたんだと
自覚した。そしてそれが拙くも再現されていると。
副題の、DAS TODLICHE SPIELZEUG、
ドイツ語で、「圧死する量の玩具」を意味する。
致死量玩具、圧死量玩具。
どちらも玩具には変わらない。
このCDは最高級の“玩具”である。
一音下げの七弦ギター、一音下げの五弦ベース、コンプが効いたドラムがけたたましく騒音を発する。
しかしそれは美しく、騒音で居て、ポップなのだ。
ギターは多重録音し、ガッ、ガッと、錆びた鉄を引き摺る様な重いノイズ、
エフェクティブなステップフェイズを発する。
ベースはギターと絡み、それで居て、邪魔する事の無い、
まるでウッドベースのような歪みの無い様な綺麗な重低音、
そしてスライド。
ドラムはコンプを掛けすぎて、本来の良さは重さという物に悪くも軽く、消されてしまっているが、
その本質は和太鼓の様な丸いトライヴァルなリズム。
そしてテクノの様な陶酔的な速いリズム。
それと、何処か詰まった声の頼りないヴォーカルが厭世的な現実を歌う。
とても洗練されて、同じ曲かと思う程の不器用な綺麗なメロディー。
それらが歌う、逃れようの無い、現実。
功虐が“鬱”で有るなら、致死量玩具は“躁”、
そして逃れられない現実にキレて、ついに気が狂れて笑ってしまった。
功虐と、致死量玩具。
表裏一体のこの2枚が示す物は何なのか?
常に、全てか、何も無いかしかない俺には分からない。
ただ、最後の一曲を聴いた時、大切な物は絶望の中に有っても全てを笑ってしまう事。
……そんな笑い声が最後に入っています。
(そこから先がまた地獄なんだが……w)
ヴィジュアル系で3ピースというだけで珍しいが、
その為凄くマイナーで、
ヴィジュアル系好きの初心者だろうが、自称通だろうが、
知ってる者はまず、居ないだろう。
彼等は目立つのを嫌っているのだろうか?
高田馬場AREA、鹿鳴館など老舗のノルマの低い、
多くの若者達がヴィジュアル系バンドを始め、
これからのし上がっていくところで良く活動していた。
キャリアが十分すぎるほど有るのにも関わらずに、だ。
お遊びなのだろうか?売れないからだろうか?おっさんなのにw
メインソングライター(彼はそういう表現を嫌っていたが、)と
同時にVocal,Guitarのsugiura師は、
元々初期のヴィジュアル系バンド、
BAUDE-LAIREという同名のバンドをやっていて、
1994年のエマージェンシーエクスプレスに「時の果てまで」という曲を収録している(失敬、未聴)。
それから色々世知辛いヴィジュアル系に飽きたのか、
体育会系のノリが気に入らなかったのか、
ART±MODEというデジタルロックバンドを結成。
しばらくそこでVocalではなく、Guitarとして活動していたが、解散してしまった。
そこで、彼がVocalとしてもう一度やり直すために新しく結成したのがbaude-laireである。
最初はJAPANの様な、
どちらかと言うと、グラムロックなメイクにシンプルな出で立ちだったが、
大幅なメンバーチェンジの末、チャイナ服で統一した格好で、
どちらかと言うとヴィジュアル系と呼ぶに相応しいメイク、出で立ちに変化していった。
が、彼等は格好とか気にしてないらしく、
これと言った衣装は最後まで無い。
ライブで着たい服を着る。そんなコンセプトだったらしい。
BassのJUNNYA氏は元KEY-PARTYのNeil~JEZEBELと言うバンドのローディーであり、
後半は彼が主なブッキングを担当していた。
バンマスのDrumのenomoto氏は同時にLOVE ME DOというバンドのドラムをやっており、
音楽性が全く異なる2バンドを続けていた。
ドラムの叩き方が凄く違ったらしい。
因みに彼がバンマスな理由は一番若いから。
大分話が逸れたが、さて、肝心の今作は「功虐」という1stミニアルバムに次ぐ2枚目のミニアルバムだ。
実質、今作を含め2枚しか音源が無いとも言って良い。
彼等はサウンドメイキングと共に詩に綿密なストーリーを持たせており、
その物語性は奥深い。
そして歌詞がとても短いのも特徴だ。
前作、功虐では厭世的で居て、鬱々とした世界観だったが、
今作の世界観はそこから突き抜けて、気が狂れて、笑うしか無くなった様な、
一種の軽快さを持ち合わせて居る。
躁鬱で言うなら、躁、と言った所か。
そもそもこのアルバムを作ったコンセプトというものは、
アルバムタイトル、致死量玩具と同名のノイズバンドDIE TODLICHE DOLISから由来する。
とてもじゃないが、筆者の想像も絶する位のマニアックなバンドで有り、
マニアックな中古CDショップで5万は下らないと言う代物で有るらしい。
sugiura師はこのバンドのCDををこっそり聴かせて貰いノイズの波に溺れ、感涙したらしい。
ノイズが、綺麗に思えてくる。……素晴らしい……。
そもそも、日常に聞こえる音と言う物は全てゲインが掛かって居ると思う。
ギターが最たる例だ。
アンプリファイアという物で一種のデジタル加工しているが、実質鳴っている音は凄くアナログだ。
低音のピアノの音が凄く歪んでると思った事は無いだろうか?
何故、人間はギターというとてもやかましい楽器を、それも、大衆音楽に求めるのか?
……ノイズが好きな生き物だからで有る。この一言でしか無い。
そして度合いが違うものの、音楽を聴くと言うことは自分の好きなノイズを聴くと言う事である。
ギターが出現してからの音楽で、ギターの無い音楽はもはや無いと言って良い。
これからも、無くなる事は無いだろう。
話が逸れたが、sugiura師はこのノイズ音楽をバンドで再現しようと思ったらしい。
打ち込みも、シンセも一切無い。
ヴォーカルと、ギターと、ベースと、ドラムだけのバンドサウンド。
それで居て、ノイズミュージック。
最初それを見たとき、無理だと思った。
しかも同時に太鼓もパーカッションも使わずトライヴァル、民族音楽に仕上げようと言うのだから!
が、このCDの一曲目を不覚にもネットで視聴した時、
この人は本気で言ってたんだと
自覚した。そしてそれが拙くも再現されていると。
副題の、DAS TODLICHE SPIELZEUG、
ドイツ語で、「圧死する量の玩具」を意味する。
致死量玩具、圧死量玩具。
どちらも玩具には変わらない。
このCDは最高級の“玩具”である。
一音下げの七弦ギター、一音下げの五弦ベース、コンプが効いたドラムがけたたましく騒音を発する。
しかしそれは美しく、騒音で居て、ポップなのだ。
ギターは多重録音し、ガッ、ガッと、錆びた鉄を引き摺る様な重いノイズ、
エフェクティブなステップフェイズを発する。
ベースはギターと絡み、それで居て、邪魔する事の無い、
まるでウッドベースのような歪みの無い様な綺麗な重低音、
そしてスライド。
ドラムはコンプを掛けすぎて、本来の良さは重さという物に悪くも軽く、消されてしまっているが、
その本質は和太鼓の様な丸いトライヴァルなリズム。
そしてテクノの様な陶酔的な速いリズム。
それと、何処か詰まった声の頼りないヴォーカルが厭世的な現実を歌う。
とても洗練されて、同じ曲かと思う程の不器用な綺麗なメロディー。
それらが歌う、逃れようの無い、現実。
功虐が“鬱”で有るなら、致死量玩具は“躁”、
そして逃れられない現実にキレて、ついに気が狂れて笑ってしまった。
功虐と、致死量玩具。
表裏一体のこの2枚が示す物は何なのか?
常に、全てか、何も無いかしかない俺には分からない。
ただ、最後の一曲を聴いた時、大切な物は絶望の中に有っても全てを笑ってしまう事。
……そんな笑い声が最後に入っています。
(そこから先がまた地獄なんだが……w)
「聖なる物は存在しない。全てが幻想だった。
間違えてた。過去も、その次に示した過去も。
否定。」
間違えてた。過去も、その次に示した過去も。
否定。」
収録曲
- 遠いお空の雲の上~super strings theory~
- 閲光来閃~Beyond the Light~
- 星のキラメキ~integral~
- 星霜~the end on a Border Line~
- ヒマワリ畑でつかまえて~over dose~
- 4:33 song by John cage
- ヒマワリ畑でつかまえて~inferno in the inocense~
- 境界線上の隣人~pragmatic~
- 遠いお空の雲の上~instrumentlism~
楽曲解説
- 曲名 --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】
- 曲名 --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】
- 曲名 --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】
- 曲名 --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】
- 曲名 --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】:曲名 --:--| 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】
- 4:33 song by John cage --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : John cage / 編曲 : xxx】
- 所謂、無音。
- 音響的な事がやりたかったのか4:33そのまま無音が流れる。
- ヒマワリ畑でつかまえて~inferno in the inocense~ --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : baude-laire / 編曲 : sugiura、JUNNYA、enomoto】
- 無音の果てに唐突に始まるヒマワリ畑でつかまえてのアウトロ的な物。
- ベースのスライド奏法とギターのステップフェイズが素晴らしい。
- ドラムはツーバスでドコドコやってる。
- 曲名 --:--
- 【作詞 : xxx / 作曲 : xxx / 編曲 : xxx】