【種別】 人名 【初出】 とある超電磁砲第五十一話 創約四巻にて名前のみ登場 【CV】 富田 美憂 #contents *【概要】 かつて[[霧ヶ丘付属中学>霧ヶ丘中学(きりがおかちゅうがく)]]に所属していた少女。15歳。 液体金属を操作する[[レベル4>強度(レベル)]]の能力「[[液化人影(リキッドシャドウ)]]」を持つ。 後述の事情により、現在はどこの学校にも所属していない。 *【人物】 紫がかった黒髪のロングヘアをツインテールにした出で立ちで、 漫画ではベタ塗りで表現される、蟠る闇を感じるような暗い瞳をしている。 (ただしアニメ版『超電磁砲T』では、妹達などと同様に一般的な瞳の表現で描かれている) 紺ブレザーに白ブラウス、プリーツスカート、紺ハイソックスという、 学校の制服のような女子中高生らしい服装を身に着けているが、 胸の谷間どころか「下乳」まで見えるほど大胆にブラウスを開襟しているのが特徴。 身長は[[食蜂操祈>食蜂操祈(しょくほうみさき)]](168cm)より少し低く、[[ドリー>0号(プロトタイプ)]](161cm)より少し高い程度。 初登場は『超電磁砲』の[[大覇星祭>大覇星祭(だいはせいさい)]]篇で、 この際ははいむら氏のデザイン画で「ナス子」と仮称される、桃色のコスプレナース服のような衣装を身にまとっていた。 このナース風の衣装は「本来の[[メンバー]]の指令役」に成り代わるための変装だが、彼女自身も意外と気に入っているらしい。 どうやら彼女自身が仮装好きなのか、後の『[[とある科学の心理掌握>とある科学の心理掌握(とあるかがくのメンタルアウト)]]』では、潜入捜査時に映画の女スパイのような黒いボディースーツを着用している。 ドリーとの再会時は、ロングヘアをストレートに下ろし、霧ヶ丘附属中学の制服と思わしき夏服を着用していた。 以後は、上述のツインテール+紺ブレザー姿が基本。 *【能力・スキル】 能力の解説は「[[液化人影(リキッドシャドウ)]]」の記事を参照。 遠隔操作の性質上、基本的に戦闘は能力で生成した人形に任せ、本人は不必要に顔を出さない。 とはいえそれは戦えないという訳ではなく、 本人も暗殺者レベルの高い戦闘能力を持ち、主にナイフを武器にして戦う。 使用するナイフは投擲用の物や、発電能力者対策の非金属の物、刀身を発射するスペツナズナイフなど多種多様。 高位能力者なだけあって頭の回転が速く、 相手の能力や思考を読んで数手先まで考えて立ち回る頭脳派タイプ。 電子戦にも長けており、来場者の位置情報管理システムや、大会中継用カメラをハッキングできるほどの腕前を持つ。 また、能力の使用感覚に似ている小型ドローンの操縦なども得意とする。 対黒子戦では美琴の誘導役を担っていたため、 本人の活動範囲が大きく制限されて本来の能力の射程距離を発揮できないというハンデを抱えていたにもかかわらず、 黒子を能力が使えないほどの体力切れ寸前まで追い詰めたことを見るとその強さが窺える。 *【過去】 『液化人影』という珍しい能力や高い潜在能力を見込まれたためか、 かつて能力開発施設の『[[才人工房(クローンドリー)]]』に所属していた。 (所属していた研究室は不明だが、アニメ版『超電磁砲T』の描写では第二研究室) 処世術として周囲の研究者に媚び諂うような彼女だったが、 ある時、[[ドリー>0号(プロトタイプ)]]という少女の遊び相手役を押し付けられる。 当初は内心で面倒がっていたものの、自分のことを「みーちゃん」と呼び慕い、裏表がない性格のドリーと遊ぶうちに感化されていき、 ドリーと過ごす時間をなによりも楽しみにするようになっていった。 そんなある日、警策はひょんなことからドリーが[[クローン人間>妹達(シスターズ)]]であることや、 ドリーに対して行われている非人道的な人体実験などの情報を知る。 生身の人間を「実験動物」としてしか扱わない研究所、そして統括理事会に対して憤慨した警策は、 能力を用いて『才人工房』に反逆を試みようとするが失敗。 暴行・拘束された後、長期間に渡って密室内に監禁される。 数ヶ月後から半年程度が経った後に脱出するが、 その時には既に『才人工房』は[[食蜂>食蜂操祈(しょくほうみさき)]]の支配下に置かれており、警策の存在は忘れ去られていた。 その後、[[理事長>アレイスター=クロウリー]]の命を狙って、 周到に暗殺・テロを計画し実行に移すも、これも失敗。少年院に収容される。 (後に『[[とある暗部の少女共棲>とある暗部の少女共棲(とあるあんぶのアイテム)]]』にて、この事件で暗部全体が動き出されたという事実が判明した) そんな憎悪を抱えた人柄を[[木原幻生>木原幻生(きはらげんせい)]]に見込まれ、 彼の手引で[[書庫>書庫(バンク)]]のデータ上「心不全で死亡」したことにされて不法に出獄し、 以降は木原幻生の配下として活動するようになる。 *【作中での行動】 [[大覇星祭>大覇星祭(だいはせいさい)]]の裏で暗躍し、 [[理事会>学園都市統括理事会]]からの直接オーダーであると偽って『[[メンバー]]』の面々を使役していた。 長らく[[妹達>妹達(シスターズ)]]の行方を追っており、 [[大覇星祭>大覇星祭(だいはせいさい)]]で賑わう中、[[初春>初春飾利(ういはるかざり)]]や[[美鈴>御坂美鈴(みさかみすず)]]を同時に人質にとって[[美琴>御坂美琴(みさかみこと)]]に迫る。 これが失敗すると迷わず逃走したり、[[ショチトル]]との戦闘を回避したりと、 軽薄な態度の割には慎重な行動が多い。 木原幻生が[[外装代脳>外装代脳(エクステリア)]]を乗っ取り、[[ミサカネットワーク]]にウィルスを打ち込んだ後は、 [[心理掌握>心理掌握(メンタルアウト)]]の能力を使用して、[[絶対能力者>絶対能力者(レベル6)]]への進化を始めた美琴の深層心理に語りかけ、 [[窓のないビル]]への攻撃を行わせた。 その後、騒ぎに駆けつけた[[白井黒子>白井黒子(しらいくろこ)]]に対し、『液化人影』を遠隔操作して応戦。 カメラが壊され、『液化人影』の反響定位を妨害する携帯装置により反響定位を封じられるも、 大会用中継カメラをハッキングすることで視覚を獲得した上、黒子の能力使用のラグと行動を先読みして撃破した。 ...と思っていたが、それは警策が使用していた他数万台ある大会用中継カメラを初春が特定して、 ハッキングおよび合成した偽の映像を流していたことによるもので、警策は映像に騙されていたのであった。 (この時の警策は「人を殺したこと」に罪悪感を覚えて激しく動揺していたため、若干判断力が落ちて気付かなかったのも無理のないことだろう) 警策は再び心理掌握によって、暴走中の美琴の深層心理を誘導し、 窓のないビルへ「最後の攻撃」を仕掛けようとさせるが、 直後、下水道に隠れていた警策を黒子が発見、能力を使えない状態で生身で交戦する。 ナイフを投擲すれば黒子は[[空間移動>空間移動(テレポート)]]で避けると踏み、転移した先に二本目のスペツナズナイフを撃ち込もうと考えていたが、 [[結標>結標淡希(むすじめあわき)]]との戦闘経験からそれを読んだ黒子に「一本目のナイフを手の平で受け止める」という荒業で対応される。 そこから生じた隙を突かれて敗北し、[[ドリー>0号(プロトタイプ)]]を想いながら気絶していった。 目を覚ました後は無気力感に包まれていたが、 [[食蜂操祈>食蜂操祈(しょくほうみさき)]]からドリーの記憶と経験を引き継いだ『妹』個体が現在も存命であることを告げられ、 食蜂と共に『妹』が保管されていた研究所へ行き救出、再会を果たした。 この再会を経て、ドリーと警策の関係性に感化された食蜂操祈とも和解。 以後は、ドリーの親友兼お目付け役、食蜂の親友兼協力者のような立ち位置となり、 ドリーと共に食蜂所有の隠れ家で[[同棲生活>https://twitter.com/gouranga_/status/1264538764606500864]]を送っている模様。 ドリーと警策の二人で、あるいは食蜂も加えた三人で出かけることがあるほか、 食蜂の能力による洗脳や操作とは関係なく、警策自身の意志で、 必要とあらば食蜂の手駒となることも辞さず、実際に潜入捜査なども行っている。 この関係で、似たような立場である[[カイツ>カイツ=ノックレーベン]]とも連絡を取り合っており、 カイツと食蜂の連絡の中継役を担うこともある。 一方の食蜂も、警策に対しては例外的に信頼を置き、かつドリー絡みでは頭が上がらないようで、 妹達の存在が世界中に露見した際には、警策が激怒するとでも思ったのか、 「マジでぶっ殺されるかもお」と怯えていた。 天賦夢路編では人形越しに食蜂と連絡。素直でない食蜂をツンデレと揶揄ったり、彼女の意図を汲んでその意思を尊重したりと、わずかな出番ながら二人の関係性が窺える。(原作では人形のみの登場だったが、アニメ版ではドリーと二人でお出かけしているシーンが描かれる) アニメ版ではドッペルゲンガー事件の終結後、海への一歩として食蜂とドリーと三人で水族館を訪れる。 獄門開錠編ではドリーと共に[[第二少年院]]の[[脱獄トライアル]]に参加。 小型ドローンを操作して通風口に侵入し内部からゲートを開けようとしたものの、ドローンの無線が探知されて警備ロボットに襲われそうになるが、ドリーにお姫様抱っこで助けられる。 内部に入ってからは、かつて第一少年院にいた経験から『内部の警備が電子セキュリティのみ』ということに気づく。 初春のハッキングによりトライアルがあっけなく終了してしまうと、トライアル自体に再び疑問を抱き、 『参加者の中から傑出したハッカーを炙り出す』というイベントの裏に隠された思惑をいち早く見抜いたが、それ以上深入りすべきでないと判断したかあっさり流した。 禁書目録原作には現在まで直接登場していないが、創約四巻では、 [[オペレーションネーム=ハンドカフス>手錠(ハンドカフス)]]以降行方をくらましたことが食蜂の回想で言及されている。 食蜂に助けを求めなかったことから、自力で脱出を果たしたようだ。 *【口調】 全体的に砕けた言葉遣いで、相槌や文頭、または文中の一部にカタカナを多用したり、おちゃらけた口調で話したりすることがある。 「アッレエ~~~~? ナニナニ 裏切りっ?」 「オヤオヤ、今ここでやり合っても一方的な虐殺にしかならないよ?」 「ヤレヤレ 操祈ちゃんも妙なところで頑固なんだから」 ただし、このような砕けたキャラクターの一部は意図的に作ったものらしく、 余裕が無い状況や真面目な会話、モノローグなどでは必ずしもこの限りではない。 「だけどまあ 学園都市が消滅するなら遅かれ早かれ同じ運命だし 一足先に逝ってて頂戴…」 三人称は「(苗字または名前)ちゃん」が基本。 (例:「馬場ちゃん」「美琴ちゃん」「カイツちゃん」 ただし、ドリーに対しては例外的にそのまま「ドリー」と呼び、 親しくなって以後の食蜂とは、互いに名前で「操祈ちゃん」「看取さん」と呼び合っている。 (『超電磁砲』および『[[心理掌握>とある科学の心理掌握(とあるかがくのメンタルアウト)]]』において。作者と編集が異なる創約四巻では「警策さん」) ----