【種別】
人名
【初出】
とある超電磁砲第五十一話
創約四巻にて名前のみ登場
【CV】
富田 美憂
【概要】
後述の事情により、現在はどこの学校にも所属していない。
【人物】
紫がかった黒髪のロングヘアをツインテールにした出で立ちで、
漫画ではベタ塗りで表現される、蟠る闇を感じるような暗い瞳をしている。
紺ブレザーに白ブラウス、プリーツスカート、紺ハイソックスという、
学校の制服のような女子中高生らしい服装を身に着けているが、
胸の谷間どころか「下乳」まで見えるほど大胆にブラウスを開襟しているのが特徴。
初登場は『超電磁砲』の
大覇星祭篇で、
この際ははいむら氏のデザイン画で「ナス子」と仮称される、桃色のコスプレナース服のような衣装を身にまとっていた。
このナース風の衣装は「本来の
メンバーの指令役」に成り代わるための変装だが、彼女自身も意外と気に入っているらしい。
どうやら彼女自身が仮装好きなのか、後の『
とある科学の心理掌握』では、潜入捜査時に映画の女スパイのような黒いボディースーツを着用している。
ドリーとの再会時は、ロングヘアをストレートに下ろし、霧ヶ丘附属中学の制服と思わしき夏服を着用していた。
以後は、上述のツインテール+紺ブレザー姿が基本。
【能力・スキル】
能力とは別に主にナイフを武器にして戦う。
使用するナイフは高周波エッジや、自由自在に飛び回るドローンナイフ、刀身を発射するスペツナズナイフなど多種多様。
高位能力者なだけあって頭の回転が速く、
戦闘においては相手の能力や思考を読み、数手先まで考えて立ち回る頭脳派タイプ。
常に状況を冷静に分析し、余裕を持って戦況を有利に進める一方、
不測の事態にも備え、あらかじめ退路を確保しておくなど、先を見通す優れた大局観も併せ持つ。
電子戦にも精通しており、来場者の位置情報管理システムや、大会中継用カメラをハッキングできるほどの腕前を持つ。
また、能力の使用感覚に似ている小型ドローンの操縦なども得意とする。
総合的な戦闘能力は非常に高く、作中では、
- 接近戦タイプの絹旗を、近接戦闘で終始圧倒
- 絹旗を押さえつけたまま、真横からのフレンダの奇襲をすべて捌き、逆に返り討ちにして戦闘不能に追い込む
- あの麦野を含む「アイテム」全員を相手に、たった一人で優勢に立ち回る
- 彼女が起こしたテロ事件に対処するため、暗部全体が動員される異例の事態となる
- 能力がまともに使えない状態でも、白井黒子を体力切れ寸前まで追い詰める
…と、レベル4としては驚異的な強さを見せている。
現時点で一度も全力を見せていないことを踏まえると、その潜在能力の高さは計り知れない。
遺産の一つ『支配箔化(アブソリュートリーフ)』を手にした際には、
先代の第一位の能力を使用していた。
このとき、
もう一人とは異なり副作用も見られず、むしろ高い適応力を見せ、完全に使いこなしているようにも見えた。
果たして……
【過去】
『液化人影』という珍しい能力や高い潜在能力を見込まれたためか、
かつて
能力開発施設の『
才人工房』に所属していた。
処世術として周囲の研究者に媚び諂うような彼女だったが、
ある時、
ドリーという少女の遊び相手役を押し付けられる。
当初は内心で面倒がっていたものの、自分のことを「みーちゃん」と呼び慕い、裏表がない性格のドリーと遊ぶうちに感化されていき、
ドリーと過ごす時間をなによりも楽しみにするようになっていった。
そんなある日、警策はひょんなことからドリーが
クローン人間であることや、
ドリーに対して行われている非人道的な人体実験などの情報を知る。
生身の人間を「実験動物」としてしか扱わない研究所、そして統括理事会に対して憤慨した警策は、
能力を用いて『才人工房』に反逆を試みようとするが失敗。
暴行・拘束された後、長期間に渡って密室内に監禁される。
数ヶ月後から半年程度が経った後に脱出するが、
その時には既に『才人工房』は
食蜂の支配下に置かれており、警策の存在は忘れ去られていた。
もぬけの殻となった研究施設に立ち尽くし、『
窓のないビル』を見上げながら、亡き友の無念を晴らすべく統括理事会への復讐を誓う。
その後数年、
統括理事長の命を狙い、周到に暗殺およびテロ計画を立案する。
『窓のないビル』に関する情報を対価として、保険会社の常務の護衛を務めていた時期に、常務を拉致しに現れた
アイテムと交戦。
レベル5の能力者1名、レベル4の能力者2名、爆弾のエキスパートという編成を相手に、
たった一人で優勢に立ち回るという規格外のポテンシャルを発揮するも、華野の不意打ちにより撤退。
その後、計画を実行に移し、『窓のないビル』へ着実に攻め込むものの、
調査および防衛のために『暗部』全体が動員された結果、計画は失敗に終わり、少年院に収容される。
その高い能力と憎悪を抱えた人柄を
木原幻生に見込まれ、
彼の手引で
書庫のデータ上「心不全で死亡」したことにされて不法に出獄し、
以降は木原幻生の配下として活動するようになる。
【作中での行動】
大覇星祭の裏で暗躍し、万全状態ではないためか、
理事会からの直接オーダーであると偽って『
メンバー』の面々を使役していた。
長らく
妹達の行方を追っており、
大覇星祭で賑わう中、
初春や
美鈴を同時に人質にとって
美琴に迫る。
これが失敗すると迷わず逃走したり、
ショチトルとの戦闘を回避したりと、
軽薄な態度の割には慎重な行動が多い。
その後、騒ぎに駆けつけた
白井黒子に対し、『液化人影』を遠隔操作して応戦。
カメラが壊され、反響定位を妨害する携帯装置により反響定位を封じられるも、
大会用中継カメラをハッキングすることで視覚を獲得した上、黒子の能力使用のラグと行動を先読みして撃破した。
...と思っていたが、それは警策が使用していた他数万台ある大会用中継カメラを初春が特定して、
ハッキングおよび合成した偽の映像を流していたことによるものだった。
警策は再び心理掌握によって、暴走中の美琴の深層心理を誘導し、
窓のないビルへ「最後の攻撃」を仕掛けようとさせるが、
直後、下水道に隠れていた警策を黒子が発見、能力を使えない状態で生身で交戦する。
ナイフを投擲すれば黒子は
空間移動で避けると踏み、転移した先に二本目のスペツナズナイフを撃ち込もうと考えていたが、
結標との戦闘経験がある黒子に「一本目のナイフを手の平で受け止める」という荒業で対応される。
そこから生じた隙を突かれて敗北し、
ドリーを想いながら気絶していった。
目を覚ました後は無気力感に包まれていたが、
食蜂操祈からドリーの記憶と経験を引き継いだ『妹』個体が現在も存命であることを告げられ、
食蜂と共に『妹』が保管されていた研究所へ行き救出、再会を果たした。
この再会を経て、ドリーと警策の関係性に感化された食蜂操祈とも和解。
以後は、ドリーの親友兼お目付け役、食蜂の親友兼協力者のような立ち位置となり、
ドリーと共に食蜂所有の隠れ家で
同棲生活
を送っている模様。
ドリーと警策の二人で、あるいは食蜂も加えた三人で出かけることがあるほか、
食蜂の能力による洗脳や操作とは関係なく、警策自身の意志で、
必要とあらば食蜂の手駒となることも辞さず、実際に潜入捜査なども行っている。
この関係で、似たような立場である
カイツとも連絡を取り合っており、
カイツと食蜂の連絡の中継役を担うこともある。
一方の食蜂も、警策に対しては例外的に信頼を置き、かつドリー絡みでは頭が上がらないようで、
妹達の存在が世界中に露見した際には、警策が激怒するとでも思ったのか、
「マジでぶっ殺されるかもお」と怯えていた。
天賦夢路編では、人形を介して食蜂操祈と連絡を取り、素直になれない彼女を「ツンデレ」と揶揄している。
『超電磁砲T』最終話では、
ドッペルゲンガー事件の後、食蜂とドリーと共に水族館を訪れている。
獄門開錠編では、ドリーと共に
第二少年院の
脱獄トライアルに参加した。
小型ドローンを操作して通風口から侵入し、内部のゲートを開けようとしたが、ドローンの無線が探知され警備ロボットに襲撃されそうになる。そこでドリーにお姫様抱っこで救出されている。
内部に入ってからは、かつて第一少年院に収容されていた経験から、内部警備が電子セキュリティのみであることに疑念を抱く。
最終的に『参加者の中から傑出したハッカーを炙り出す』というイベントの裏に隠された意図をいち早く見抜いた。
『
とある科学の心理掌握』では、『
遺産』の調査のため、とある研究施設に潜入。
そこで『
先代の第一位』と名乗る謎の立方体と遭遇。
自らの意思で『遺産』を持ち出し、常盤台へ向かった後、もう一つの『遺産』を所持する
国蝶舞結と御坂美琴の戦闘に割り込んだ。
激戦の影響で崩壊した校舎から美琴と共に脱出し、『遺産』は
食蜂派閥に預けられた。
その夜、帰宅が遅くなった彼女は、ドリーが用意したポテサラハンバーグを口にし、その予想外の美味しさに驚嘆した。
禁書目録原作には現在まで直接登場していないが、創約四巻では、
オペレーションネーム=ハンドカフス以降行方をくらましたことが食蜂の回想で言及されている。
食蜂に助けを求めなかったことから、自力で脱出を果たしたようだ。
【口調】
全体的に砕けた言葉遣いで、相槌や文頭、または文中の一部にカタカナを多用したり、おちゃらけた口調で話したりすることがある。
「アッレエ~~~~? ナニナニ 裏切りっ?」
「オヤオヤ、今ここでやり合っても一方的な虐殺にしかならないよ?」
「ヤレヤレ 操祈ちゃんも妙なところで頑固なんだから」
ただし、このような砕けたキャラクターの一部は意図的に作ったものらしく、
余裕が無い状況や真面目な会話、モノローグなどでは必ずしもこの限りではない。
「だけどまあ 学園都市が消滅するなら遅かれ早かれ同じ運命だし 一足先に逝ってて頂戴…」
三人称は「(苗字または名前)ちゃん」が基本。
(例:「馬場ちゃん」「美琴ちゃん」「カイツちゃん」
ただし、ドリーに対しては例外的にそのまま「ドリー」と呼び、
親しくなって以後の食蜂とは、互いに名前で「操祈ちゃん」「看取さん」と呼び合っている。
最終更新:2025年08月29日 10:52