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演算補助デバイス - (2018/10/30 (火) 02:55:37) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
機械

【初出】
八巻/明確な説明は十二巻

【解説】
世界中に散らばる妹達の脳(ミサカネットワーク)とリンクし莫大な並列演算機能を借りる為の装置。
打ち止めを救う為に脳に重傷を負い、
言語機能・歩行能力・演算能力の一切を失った一方通行の為に用意された。
その正体は、一方通行の脳波をミサカネットワークにリンクさせるための変換器。
この装置が無ければ一方通行は思考・会話・二足歩行もままならず、
まともに日常生活を送る事も出来なくなってしまっている。

外見はただの黒いチョーカーだが、内側に電極が装備されている。
八巻の描写によれば、チョーカーにはイヤホン状のコードが接続されていて、
その先っぽに取りつけられた電極は額・こめかみ・首筋に貼り付けられている。
これに対し、原作挿絵・設定画・アニメでは、電極のついたコードが途中で二又に分かれ、
両方とも一方通行の頭(耳の後ろあたり)に接続されているように描かれている。
また、その見た目故か、設定画のコメントによれば「遠目にはポータブルMP3を引っかけているように見え」るようだ。

稼働時間優先の「通常モード」と、能力行使が可能になる「能力使用モード」があり、
一方通行は適宜二つのモードをチョーカーのスイッチで切り替えて使っている。
内臓されているバッテリーは冥土帰しが作成した特殊な物で、現時点では一つだけしか存在しない。
また、脳波(=電磁波)を利用するので地下深くに潜ったり妨害電波を受けると効果を失う。
稼働時間は「通常モード」で日常生活等の平常使用をするのみであれば48時間ほどだが、
医療機器としての利用が最優先であるため、高度な演算を必要とする超能力戦には対応しておらず、
「能力使用モード」で能力を全開で使用すると15分しか持たない。
「通常モード」では、必要最低限の言語機能・歩行能力・演算能力が補助される他、紫外線などに対する必要最低限の「反射」が可能。
なお「能力使用モード」では歩行能力も負傷以前と同様の状態に戻るらしく、このモードになると杖をつく必要がなくなる。

グループに所属した後は暗部の技術部による改良で能力使用時間が30分に延長されたが、
その代償として遠隔操作で自由にデバイスの自由を奪う機能を付加され、
事実上、上層部の人間に能力使用の権限を奪われているに等しい。
それでも平常時計算は奪わない(えない)らしいと目されていたが、
実は平常時計算すらも奪い、一方通行を完全に行動不能へ陥らせることが可能であることが後に判明した。

この遠隔操作に対抗するために、一方通行はに改造を施していた。
第三次世界大戦後には、実質的に暗部組織が壊滅したため杖を意識した描写も無くなった。
なお、改造した杖自体は使い続けているようで、新約21巻の挿絵にも描かれている。