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レイヴィニア=バードウェイ - (2015/10/08 (木) 14:30:42) のソース

【種別】 
人名

【初出】 
[[とある魔術の禁書目録SS]]第一話
ファーストネームは新約一巻で判明

【解説】 
『黄金』系有数の[[魔術結社>魔術結社(マジックキャバル) ]]、[[明け色の陽射し]]のボスとして君臨する少女。
魔法名は『[[Regunm771]]』。
外見は12歳前後で、[[パトリシア=バードウェイ]]の姉である。

魔術結社を纏めるに相応な実力と、年齢にそぐわない貫禄を持っており、
その力は[[リチャード=ブレイブ]]と協力していた魔術師の集団を[[適当な魔術>召喚爆撃(しょうかんばくげき)]]で一方的に殲滅したり、
単独でポルトガルの魔術結社を一つ壊滅させたりするなど、凄まじいの一言。
戦闘においては用途、属性に応じて様々な象徴に変形する専用の[[象徴武器>象徴武器(シンボリックウェポン)]]を使い、タロットを利用した魔術も多く扱う。
タロットにおける大アルカナをフルセットで扱えば一時的な音速挙動も可能で、また『[[神の如き者>神の如き者(ミカエル)]]』の力も一部召喚できるらしい。

容姿や声は妹に良く似て可愛らしいものであるが、その性格は嗜虐性に富み、全てを暴力で黙らせる。
つまりは可愛い顔したドSちゃん。
余計な事を口にした[[テオドシア>テオドシア=エレクトラ ]]に、
しれっとした顔で解析不能で証拠も出ないアンサツ系魔術攻撃を放ったりもするおちゃめさんでもある。
上条を股間蹴り一発で黙らせたこともある。
一方でパトリシアには魔術の存在を知らせないよう暗躍しつつ護衛をこっそり配置していたり、
命の危機とあらば部下を救出に向かわせるなど妹思いなお姉さんっぷりも垣間見える。
しかし妹からは懐かれているものの、

 「心配性」 「わがままで部下を振り回す」 「ド派手にお金を使うことしか考えていない」
 「ビルが爆破されても平気な顔して出てくるだろう」 「トンデモナイ事になってもなんとかする超人お姉さん」

などと(大方事実であるのだろうが)結構ひどい認識をされている。
なお、妹の新たな供述によると

 「お姉さんの苦手なものですか?大きくウサギをプリントされたパンツか辛いもの全般だと思いますけど」

とあり、上条と[[マーク>マーク=スペース]]は彼女を黙らせるために妹の助言を有難く実行させてもらった。
更には、夜寝る時に電気がついていないと寝られなかったり、12歳になってもブラをしていなかったりと
最強に見えてやたら弱点が目白押しだったりもしている。
一方姉は[[フレメア>フレメア=セイヴェルン]]に対して、ウチの妹みたいなオーラが出ていると言っていたりする。

生まれついてその身に『神の力の一端』を宿す[[聖人>聖人(せいじん)]]とも相対する実力を有し、並の[[魔術師>魔術師(まじゅつし)]]とは一線を画する彼女だが、
[[フロイライン>フロイライン=クロイトゥーネ]]の一件で実際に戦った[[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]の分析では、元々の実力は人並であるらしい。
その強大な力の正体は、「いつでも同じ動作で同じ術式を取り扱う」こと。
過去から延々と繰り返してきた、その積み重ねが、完全にピタリと合致した『動作そのもの』が魔術的記号となっており、
一年前の自分、一ヶ月前の自分、一週間前の、一日前の、一時間前の…という、「過去の自分」が積み重ねたものが記号となって、彼女自身を強くしていた。
それは過去の自分の筆跡を今の自分が改めて真似て、しかも完璧に再現してしまうようなもので、
これを看破した上条当麻には「冷酷で世界を嘲るフリをして、実はアンタが一番熱くて一番苦労を惜しまない、最大の努力家」とまで評された。
新たな術式を生み出す事も可能だが、その場合は再び一から積み重ねるしかなく、今すぐ実戦には使用できない。
また、同じ術式しか扱えないという事は致命的な弱点でもあるため、バードウェイはトリックスター的な言動や仕草でこれを秘匿している。

[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]を始めとした科学サイドは好まないようだが、
フリントロック式の銃やKOTATSUはお気に召した様子。
『明け色の陽射し』の成り立ち故か、科学雑誌を購読したり、
宇宙空間での儀式魔術の行使について思案したりと科学も否定してる訳ではないようだ。
(一応は魔術と科学の最低限のラインを守っているようだが、マークにはよく注意される。)
学園都市の攻略サイトからの情報を元に、マークを引き連れ早速攻略を開始するなど、携帯ゲーム機にはまっている模様。
北極海に墜落した上条を引き上げたのは彼女らのロシアに潜伏した部下達である。

とある魔術の禁書目録SSにおいては、ステイルとリチャードが交戦する中、
リチャードが招いた敵の追撃部隊を『[[召喚爆撃>召喚爆撃(しょうかんばくげき)]]』によって一方的に殲滅し、
買い物帰りに怪しげな黒服に追いかけられた上条に『運悪く居合わせたいたいけな少女』と勘違いされ、
人生初のお姫様抱っこをされた。その後、[[ドナーティのホロスコープ]]の制御法とそれの入手を依頼すべく上条宅を尋ねる。
部下のマーク=スペースと共に上条がドナーティのホロスコープまで辿り着くも、そこは既にもぬけの殻であった。
ボスであるバードウェイに疑念を抱くマークだったが、実は先行した組織の主力部隊が秘密裏に回収しており、
彼ら二人は無駄足を食わされただけである。
その後上条宅を出る際に、上条に対し、
 「なかなか愉快な奴だったよ貴様。私の下僕(ツレ)にしてやっても良いくらいには、ね」
と告げその場を後にした。

新約に入ってからは本格的に本編に合流。
新約2巻では上条当麻、浜面仕上、一方通行に[[グレムリン]]が発生した経緯と魔術について説明を行った。
新約3巻では『グレムリン』が潜入したとされるハワイ諸島に上条一行を引き連れて訪れ、前哨戦と称して[[サンドリヨン]]を容易く撃破。
その後、魔術師としての片鱗とボスとしての器量を発揮しつつ、『グレムリン』へ対抗してみせた。
しかし、物語終盤、上条たちを先導することでハワイ諸島における今回の戦闘に学園都市の人間が介入していたという事実を生み、
結果、学園都市とその協力機関27社の関係を決裂するという科学サイドにおける内戦を引き起こさせた。
これが後に[[反学園都市サイエンスガーディアン]]の誕生、[[ナチュラルセレクター]]の開催、そして東欧の[[バゲージシティ]]の惨状を生み出す事になる。

新約5巻~6巻における[[フロイライン=クロイトゥーネ]]争奪戦の折に上条当麻と激突。
その圧倒的な実力で上条当麻を苦戦させたが、[[右方のフィアンマ>フィアンマ]]戦でも発揮した「消去と干渉」や上条にその実力の秘密を看破された上で、[[トール]]や[[御坂美琴>御坂美琴(みさかみこと)]]の援護もあり、上条に撃破された。
また、ハワイ諸島の一件をきっかけにした科学サイドの内戦を引き起こした理由については、[[シルビア]]によって「もしも、激化する『グレムリン』との抗争から早々に安全に[[誰かさん>上条当麻(かみじょうとうま)]]をリタイヤさせるため」だったことが示唆されている。
ちなみに戦いが終わった後には同じくシルビアから「実は理想のお兄ちゃん属性」などとからかわれている。

新約8巻では上条宅に[[レッサー]]と共に現れ、[[インデックス>禁書目録(インデックス)]]、御坂美琴、[[雲川鞠亜>雲川鞠亜(くもかわまりあ)]]らと共に『[[船の墓場>船の墓場(サルガッソー)]]』に向かう。
出発直後『[[地の底這う悪竜>地の底這う悪竜(ニーズヘッグ)]]』に搭乗していた[[超音速旅客機>超音速旅客機(ちょうおんそくりょかっき)]]を撃墜されたことで上条たちとはぐれてしまうが、
レッサー、雲川と共に[[ムスペル]]を撃破しつつ『船の墓場』を目指す。
結果的には合流し、『船の墓場』に到着するものの、[[オティヌス]]によって世界が崩壊する。

新約10巻では、インデックスと共に姿を現し、[[模倣神技]]による『[[主神の槍(グングニル)]]』を携えて上条らに挑む。
「軽くのして後は引き継いでやろう」とも思っていたらしいのだが、上条が余計な一言を放ったため戦闘に。
駈け出した上条はインデックスの歌を止めようとするが、目測を誤って詠唱を行っているインデックスの胸をタッチ、
槍の存在を支える 『歌』が途切れたため、槍が爆発四散してギャグ的なオチとなった。
そしてバードウェイは、上条の決意と経緯をほんの断片ながら聞いた上で、インデックスを押さえる係に徹し、上条の背を眺めながら、
「…あの分じゃ世界の破滅でも眺めてきただろうに。それでも変わらんなあ、あいつは」
と漏らしていた。

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