【種別】 人名 【初出】 新約十一巻 【元ネタ】 蜜蟻:実在の蟻。腹部に蜜を溜め込む習性がある。 蜂に対する蟻という[[「食蜂」>食蜂操祈(しょくほうみさき)]]と同系統でありアンチテーゼでもあるという意味を込めたネーミングである。 外見の元ネタは、はいむら氏が描いた最初期の食蜂のラフ。 【解説】 [[強能力(レベル3)>強度(レベル)]]『[[心理穿孔(メンタルスティンガー)]]』を持つ少女。 綿菓子のようなふわっとしたチョコレート色の髪に、食蜂よりやや小さいバストを持つ。 脚のラインの美しさは食蜂より上。 作中での描写から、所属校はおそらく[[常盤台中学>常盤台中学(ときわだいちゅうがく)]]。 [[才人工房>才人工房(クローンドリー)]]第3研究室「内部進化」の出身であり、食蜂と同じく[[超能力者(レベル5)]]になることを夢見ていた。 また、非常に常識知らずな一面もあり、ファミレスで出てきたサラダの食べ方が分からずに手で食べようとした。 精神系能力者の頂点に立つ素養を持っていたが、食蜂のスレーブとして時間割りから切り捨てられた存在であった。 研究室では年長者であり、予算が足りないという名目で1人だけ能力開発の実験から外されると説明を受け、自ら外れることを願い出る。 やがてその実験が失敗した際は、遠峰を犠牲にしつつも暴走する悠里を能力で鎮めた。 本編時系列の1年前、[[発祥検体>発祥検体(ビギニングチャイルド)]]の精神誘導役として身柄を狙われ、 助けに入った[[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]、[[雲川芹亜>雲川芹亜(くもかわせりあ)]]と共に奔走した。 しかし後日、何らかの経緯で[[素養格付>素養格付(パラメータリスト)]]の存在を知って絶望し、入水自殺を遂げる。 ……が、[[蠢動俊三>蠢動俊三(しゅんどうとしぞう)]]によって生かされ、後述の理由により暗部へと身を移した。 本編時系列の10月、協力者の[[北条静護>北条静護(ほうじょうせいご)]]・[[彩鈴>北条彩鈴(ほうじょうあれい)]]兄妹と共に、 「学園都市伝説」を経験できる「インディアンポーカー」によって、 一種のインターネットミーム化した悠里を「AIM拡散力場」と紐付けて力の受信機とし、 「内部進化」は失敗した「理想の能力」を実現しようとした。 しかし、電子戦のエキスパートである初春により、興醒めする情報を流した上でより強力な話題でマウントを取られ、 さらには工作用アカウントを全て凍結されて打つ手がなくなり計画は頓挫。 その後、静護を倒した削板により崩落寸前の旧・才人工房ビルから救助され、静護の最期を看取る。 11月、[[ストロビラ]]や[[ファイブオーバーOS>ファイブオーバーOS(アウトサイダー)]]を駆使して、食蜂を精神的に追い詰める。 素養格付に基づいて切り捨てられた事を僻んでの攻撃かと食蜂は考えたが、 かつて上条が食蜂とぶつかって携帯電話を落としたのが遠因となり、 蜜蟻を救うのに間に合わず、さらにその食蜂が上条と親密になったのが許せず、 復讐を遂げるべく暗部に身を置き、行動を起こした(その裏には[[蠢動俊三>蠢動俊三(しゅんどうとしぞう)]]の誘導があった)。 しかし、最終的にはかつて自分自身が待ち焦がれた上条自身の介入により敗北。 いつも通り上条当麻が男女平等パンチを振るったのかと思われたが、 実際の上条は、蜜蟻の気が済むまでマウントポジションから繰り出される蜜蟻の拳を喰らい続けていただけだったようだ。 事件終結後は表向き少年院送りという扱いになっている。 組織の思惑を無視して個人で暴れ回り、数々の暗部から戦力を蓄えていた為、 報復される可能性を考慮して経過観察を行う必要があるようだ。 ----