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とある魔術の禁書目録 漫画版 - (2020/07/06 (月) 17:22:25) のソース

【種別】 
タイトル

【初出】 
月刊少年ガンガン2007年5月号(2007年4月12日)から連載開始
原作:[[鎌池和馬>鎌池和馬(かまちかずま)]] 作画:近木野忠哉 キャラクターデザイン:はいむらきよたか(灰村キヨタカ)

【解説】
ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の漫画版。
作画は近木野忠哉氏、キャラクターデザインは[[はいむらきよたか>灰村キヨタカ(はいむらきよたか)]]氏が担当。
主人公は[[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]。(終盤からは[[一方通行>一方通行(アクセラレータ)]]、[[浜面仕上>浜面仕上(はまづらしあげ)]]合わせた三主人公制)
KADOKAWA系列の作品でありながらスクウェアエニックス主導のガンガンで連載されている。

近木野氏はメディア露出が極端に少ない鎌池氏よりも更に露出がない(ほぼ連載コメント、寄稿、コミックガイド、人気投票のみ)。
コミックガイド11.5刊行時点では、アシスタントは3人体制とのこと。
連載初期は原作本編の巻末に度々イラストを寄稿していた。
どうやら[[姫神>姫神秋沙(ひめがみあいさ)]]が好きらしく、漫画二巻・原作十六巻・超電磁砲二巻と3回も寄稿している。

原作『禁書目録』だけでなく、アニメのカットを参考にした上でオリジナルの演出を付け加えている(下記参照)。
小ネタ拾いが非常に得意で、
特に大覇星祭編では『超電磁砲』と時系列が被ったこともあり、お互いの撒いた伏線を拾い合っていた。
割と頻繁にミスするのはご愛嬌。例としては
・[[10032号>ミサカ10032号(御坂妹)]]は上条の真横に居るのに「今すぐ御坂妹から離れろっつってんだよ」と上条が一方通行に告げる
・誤植(例:[[ビアージオ=ゾブーニ>ビアージオ=ブゾーニ]]、[[ムーブメント>座標移動(ムーブポイント)]])
等がある。
なおこれらの多くは本誌の連載分に集中しており、ほとんどは単行本では修正されている。
また、ミスと呼ぶには些細なもの(例:原作に沿って[[人材派遣>人材派遣(マネジメント)]]が腕を斬られる描写から叩き潰される描写に)
にも加筆修正を重ねており、拘りの強さが伺える。

原作ファンからの支持は高く、少年ガンガンの看板としての地位も持ち合わせている。
その人気たるや原作一巻部分で終了予定だったはずが、
少年ガンガンで「ながされて藍蘭島」に続いて、現在連載している中で2番目に古い作品となる程。
ライトノベルのコミカライズ作品としては一、二を争う程長期に渡っており、
月刊誌というジャンルでも十余年というキャリアは相当長い部類である。
一時期は、本作と「[[とある日常のいんでっくすさん]]」、「とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」と並んで、
シリーズ3作品が少年ガンガンにて同時連載されていたこともあった。

原作二、四巻部分は諸事情でカットされたが、単行本のおまけにてあらすじで補完がなされている。
改変によるストーリーの細かな差異は後述。
時系列は概ね原作に沿っているが、演出やテンポから入れ替えた部分も多い。

漫画版の進行を『禁書目録』本編に対応させると以下の通り。
・一、二巻:本編一巻
・三、四巻:本編三巻
・五、六巻:本編五巻
・七、八巻:本編六巻
・九、十巻:本編七巻
・十一巻:本編八巻
・十二〜十四巻:本編九、十巻
・十五、十六巻の九七話:本編十一巻
・十六巻の第九七話〜十九巻の第一一六話:本編十二、十三巻
・十九巻の第一一六話〜二十巻:本編SS一巻
・二一〜二二巻の第一三二話:本編十四巻
・二二巻の第一三三話〜二五巻の第一四九話:本編十五巻
・二五巻の第一五〇話〜連載中:本編十六巻

【原作との差異】
原作一巻部分について
・全体的な描写補完
・[[ステイル>ステイル=マグヌス]]と[[神裂>神裂火織(かんざきかおり)]]と[[インデックス>禁書目録(インデックス)]]の回想追加
・[[オルソラ>オルソラ=アクィナス]]、[[リドヴィア>リドヴィア=ロレンツェッティ]]、[[アニェーゼ>アニェーゼ=サンクティス]]、[[アウレオルス>アウレオルス=イザード]]、[[サーシャ>サーシャ=クロイツェフ]]、[[ローラ>ローラ=スチュアート]]の描写追加
・上条がインデックスを庇った描写追加
原作二巻部分について
・事件全てがなかったことに
・姫神に[[吸血殺し>吸血殺し(ディープブラッド)]]が宿っていない
・[[竜王の顎>竜王の顎(ドラゴンストライク)]]の初顕現が『超電磁砲』版[[大覇星祭>大覇星祭(だいはせいさい)]]編に変更
・記憶喪失後の上条のステイルとの再会が、オルソラ誘拐編に変更
原作三巻部分について
・[[垣根>垣根帝督(かきねていとく)]]、[[麦野>麦野沈利(むぎのしずり)]]、[[芳川>芳川桔梗(よしかわききょう)]]、[[木原数多>木原数多(きはらあまた)]]の描写追加
・[[白井>白井黒子(しらいくろこ)]]が寮で上条と会う際の描写改善
・[[美琴>御坂美琴(みさかみこと)]]が一方通行に挑んだ回想が追加
原作四巻部分について
・[[御使堕し>御使堕し(エンゼルフォール)]]はなかったことに、漫画二巻で夢としてフォロー
・海の家で家族と会っているのは変更なし
・上条が[[土御門>土御門元春(つちみかどもとはる)]]を魔術師だと知るのが大覇星祭編に変更
・サーシャ(ミーシャ)初登場が本編SS一巻部分のイギリス女子寮の場面に変更
原作五巻部分について
・[[湾内>湾内絹保(わんないきぬほ)]]、[[泡浮>泡浮万彬(あわつきまあや)]]、「つまらない女」の描写追加
・姫神カット、[[スフィンクス]]の描写改善
・退院後の一方通行と[[打ち止め>ミサカ20001号(最終信号・打ち止め)]]の描写追加
原作六巻部分について
・[[結標>結標淡希(むすじめあわき)]]の描写追加
原作七巻部分について
・上条がステイルのインデックスエセ誘拐に後から気付くように変更
・[[五和>五和(いつわ)]]の描写追加
原作八巻部分について
・全体的な描写補完
・姫神、[[小萌>月詠小萌(つくよみこもえ)]]、[[佐天>佐天涙子(さてんるいこ)]]の描写追加
原作九、十巻部分について
・全体的な描写補完
・姫神がオリアナに襲われる理由が「『[[歩く教会]]』のケルト十字」から「拾ったステイルの[[ルーン>ルーン文字]]」に
・[[婚后>婚后光子(こんごうみつこ)]]、佐天を含む『超電磁砲』のキャラの描写追加
・2日目の描写が少しだけ追加
原作十一巻部分について
・『超電磁砲』版竜王の顎についての描写追加
原作十二、十三巻部分について
・美琴と[[初春>初春飾利(ういはるかざり)]]、が初対面でなくなる
・[[テッラ]]の描写追加
原作SS一巻部分について
・サーシャの描写が少し変更
・[[フレメア>フレメア=セイヴェルン]]、[[ワシリーサ]]の描写追加
原作十四巻部分について
・白井、[[神の右席>神の右席(かみのうせき)]]の描写追加
原作十五巻部分について
・全体的な描写補完
・[[誉望>誉望万化(よぼうばんか)]]、[[弓箭猟虎>弓箭猟虎(ゆみやらっこ)]]の描写追加
・[[博士]]が垣根の前に直接赴くように変更
・[[フレンダ>フレンダ=セイヴェルン]]死亡直前の描写追加

【余談】
非常に丁寧でクオリティが高い一方で月刊誌故に進行が遅く、ごく偶に休載を挟む。
単行本は大体7ヶ月に一巻刊行される為、本編十六〜二二巻までに約十二巻必要だとすると
12冊×7ヶ月=84ヶ月=7年を要すると推測できる。
しかもこれは休載なしの場合で実際は更に年月がかかると思われる。

【刊行】
・一巻 (2007年11月10日)
・二巻 (2008年6月10日)
・三巻 (2008年11月22日)
・四巻 (2009年3月21日)
・五巻 (2009年10月27日)
・コミックガイド5.5 (2009年10月27日)
・六巻 (2010年5月22日)
・七巻 (2010年11月12日)
・八巻 (2011年6月22日)
・九巻 (2012年1月21日)
・十巻 (2012年8月22日)
・十一巻 (2013年2月22日)
・コミックガイド11.5 (2013年2月22日)
・十二巻 (2013年8月27日)
・十三巻 (2014年2月22日)
・十四巻 (2014年10月22日)
・十五巻 (2015年4月22日)
・十六巻 (2015年11月21日)
・十七巻 (2016年5月21日)
・十八巻 (2016年11月22日)
・十九巻 (2017年9月22日)
・二十巻 (2018年1月22日)
・二一巻 (2018年9月21日)
・二二巻 (2019年3月22日)
・二三巻 (2019年11月12日)
・二四巻 (2020年6月12日)
・二五巻 (2021年1月頃)

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