【名前】加藤三戸國(かとう みとくに)
【性別】男
【所属】魔術
【能力】
『武術式
パターン魔術』
騎士団長が有する「パターン魔術」に似た、武術の型や構えに特定のパターンの能力を付加する魔術。
神道、仏教、儒教、老荘の道の影響を受けつつ、他国の武術とは異なる特色を持つものとして成長した日本武道・武術の術式を統合し、色々な『パターン』として扱う。
元来は様々な流派の武術を融合させていくことで弱点を消していこうとしたものであったが、
複雑化に複雑化を重ねていった末に、
恒星がブラックホールになるかのごとく、逆にシンプルな形へと収斂してしまった技術。
ただし完全に一つに収斂したわけではなく、いくつかのバリエーションがある。
具体的には
- 振るった拳や掌底、脚から衝撃波を発射し、ありえない距離から攻撃する『気功ノ型』
- 手刀や蹴りで何でも切り裂く『髄切ノ型』
- 打撃の破壊力を増す『砕身ノ型』
- 絶対に身体を破壊されない『磐石ノ型』
- 敵の急所を読み、全ての攻撃が急所へ向かう『穿針ノ型』
- 怪物・無生物を倒すために特化した『倒悪ノ型』
- 何者に追いつけない『神速ノ型』
等、どれも人の限界を軽く超えた動きを可能とした効果を有する。
しかし武術式パターン魔術は行使する際その型に構える必要があり、一度構えると前の型の効果は消えてしまう。
つまり型の重ね掛けは出来ない、という事。
名称は“天心越人加藤陰芯流”これは加藤が思いつきで勝手に名づけたカモフラージュ用。
パッと見にはただの古い武術にしか見えず、また完全に習得した者にしかその武術が魔術に関わる事を知らされないので、
事実上この魔術の存在を知ることが出来るのは免許皆伝した者と、魔術に関しての膨大な知識に併せて発見能力の高い者だけの為、
この魔術が公になる事は滅多にない。
『人払い』
施術した特定範囲への立ち入りを限定する術式。
無意識下に干渉することで興味を逸らし、無関係な人間はその地点へ立ち寄らなくなる。
理屈としては風水の理論を応用している。
地脈や龍脈のエネルギーは山や川などの地形により「力の流れ」が変わるため、
この惑星では地形によって「居心地の良い場所」と「そうでない場所」に分けられることになる。
そして人間は自然と「居心地の良い場所」に流れていく。
この「流れ」を利用し、意図的に居心地の悪い流れを形成することで、
『人の寄り付かない空間』を形成する。
~とある魔術の禁書目録 Indexより一部抜粋~
【概要】
希河草弌朗の地元の田舎の離れにある山小屋に住む中年男性。
一応分類上は
日系魔術師にあたるが、本人にはあまり魔術師としての自覚はなく、
年中山にこもって人とは関わらない悠々自適な生活を送っている。
山小屋の周りには人払いを使ってだれも寄り付かない様にしていて、地元の人間でも彼の姿を見た事がある人間は極少数。
そのためか人を魔道に導く魔物“天狗”と勘違いされているとか。
本人も人付き合いをできるだけ避ける為に、たまに山小屋周辺の人払いを解除しては
森に来る人を驚かせ、森に近づかないようその“噂の天狗”としての存在を維持している。
希河草弌朗とはその時に知り合い、勝手に懐かれたのだとか。
彼と関係を持ったが為に人払いが効かなくなり、頻繁に山小屋に訪れる彼を最初は煩わしく思っていたが、
次第に心を開くようになり最終的には自分が受け継いでいた魔術を拳法として彼に指南するようになった。
希河が武術式パターン魔術を完全に習得する前に学園都市に行く事を口惜しく思っており、
心を許せる知り合いがいなくなる事、魔術を自分の代で終わらせる事を非常に残念がっている。
草弌朗がよく話題にしていた学園都市にいる叔父さんが彼を誘ったものだと思い込み、
その人物をあまりよく思っていない。
【特徴】
適当な長さに切られた痛んだ黒髪に
無精ひげを生やしっぱなしの濃い顔、眉毛は前髪に隠れてよく見えないが太い。
身体は中年とは思えない位引き締まった筋肉質で、背はそれ程高くない。
上半身はほとんど布きれになりつつある道着、道着の胸元には『加藤流』の刺繍が刻まれている。
下半身は古い白色の道着、草鞋を穿いていて冬場は三度笠に蓑を羽織っている。
無口で人見知り、人と関わらない生活を続けている事も相まってどこか浮世離れした雰囲気を持つが、
根はやさしく、心を開いた者に対しては微かだが笑顔も見せる。
【台詞】
「とっとと帰れ、ここは子供が居ていい場所じゃない」
「口惜しい、あぁ本当に口惜しい。草弌朗にはまだ型の半分しか教えていないというのに」
「神速の型―――――これより、私の俊敏さは音速を軽く超える」
【SS使用条件】
とくになし
最終更新:2012年07月09日 00:29