「アインソフオウル」
人間に理解できないならば人間を超えた肉体を手に入れれば良い、という思想を掲げる魔術結社。
"人間は精製途中の神であり、己を鍛え上げれば神と同等の存在に成れる"と考えた学者の集まり。
人体の魔術的な強化・改造が主軸。カバラ、錬金術、魔術生命体、神器なども研究対象に含まれる。
一部の構成員は、その並外れた才能と努力の末に導き出した解析結果を基に自身を徹底的に改造している。
彼らの身体は総じて人間から逸脱しており、中には、投擲の槌の様な異形と化している者も僅かにいる。
構成員の最終目標は「神様の領域に辿り着き、世界の真理を知る」という、知的欲求を満たすものでしかない。
無論、例外も存在するが、神に近付いたからと言って、その力で世界を支配しようなどと考えている者は少数。
これならさほど危険性が無い様に思えるが、殆どの研究者が"目的の為なら手段は選ばない"傾向がある。
一部の魔術師を除いて、研究の交流などというものは無く、互いが何を研究しているのかは知らない。
これは多くの研究者が「神域に最初に到達するのは自分である」と考え、自身の研究内容を公開したがらないため。
一人で活動せずに、わざわざ結社に属しているのは、自分達の研究が十字教にとって異端であり、
純粋に力だけを求める輩にとっては喉から手が出るほど魅力的なものであると理解しているからであり、
そういった外敵から自身の生命と研究を護るには、個人で活動するより集団で居た方が安全と結論付けたため。
実際、知識を横取りしようと画策している者や、結社の思想を危険視している者はいない訳ではないが、
一部の研究者は個人としては驚異的な力を持つため、どの勢力も今は迂闊に手が出せない状態にある。
近い将来、殲滅に必要な戦力と情報を揃えたイギリス清教やローマ正教などに襲撃されるだろうが、
その時は、漁夫の利を得んとする他の勢力も介入して混沌とした激闘になることは必至である。

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最終更新:2012年08月30日 17:54