【名前】ダレン=シンクレア
【性別】男
【所属】魔術
【能力】霊装『チェリーニのヴァイオリン』
【能力説明】
イタリアのヴァイオリン職人、ガスパロ・デ・ベルトロッティと、
芸術家ベンヴェヌート・チェリーニの手による合作。
ガスパロが本体を、ベンヴェヌートが装飾を担当した。
両者ともに表向きは職人、芸術家であったが、その実は霊装制作の第一人者であり、
このヴァイオリンも超一級の霊装に仕上がっている。
多くの演奏家を死に追いやる逸話を持つこのヴァイオリンだが、
それは自覚を持たない人間が知らず知らずの内に霊装に魔力を注ぎ込んでいた為。
現に、歴史上の最後の演奏者、オーレ・ブルは牧師であり、
正しくこの霊装を扱えたため、死を免れている。
このヴァイオリンが対応している逸話は、「音」そのもの。
「音」に纏わる逸話は「言葉」「歌」「自然音」等様々あるが、
それら全てを内包しているのが、ガスパロとベンヴェヌートの最高傑作である、このヴァイオリンなのだ。
(多くの演奏者はこのヴァイオリンが奏でる『あまりにも幅広い表現力』に取り付かれた)
性質上出せない音は存在しないが、やはり扱う者の技量には左右される。
ダレンはこのヴァイオリンを用いて数多の「詠唱」を同時に「演奏」。
シンプルな魔術の連続発動から、相乗効果による強力な魔術の短期間発動まで容易にこなす。
火水土風、四大元素に関する魔術はほぼマスターしていると言っていい。
魔術の最大出力は、手段がなんであれ数秒で一軒家を粉砕するほど。
また、ヴァイオリンそのものの効果として、
他人の声を真似る、環境音を構築するなど、耳から入る情報を誤認させる事も可能。
どの局面においてもある程度対応できる万能性が強み。
弱点として、霊装が優れていても、発せられる音はあくまで音である、という事があげられる。
音そのものに特殊な性質がある訳ではないので、
音の発生そのものが阻害される、極端な話真空状態や水中などでは何も出来ない。
ダレンも「霊装の使用に特化」した魔術師で有るため、ヴァイオリンが使えない状態では並以下である。
【概要】
23歳。必要悪の協会に所属する魔術師の一人。
元は神童と呼ばれた天才ヴァイオリニスト。
「音楽」について様々な資料、歴史を探求する内に、
「音」そのものが持つ力に気付き、オカルトの方面にのめり込んでいった。
ほぼ独学で「オカルトな世界」(音楽方面だが)への造詣を深めた彼は、
「魔術的な道具かも・・・」と目星をつけて確認しに博物館へ訪れ、
そこに飾られていた「チェリーニのヴァイオリン」を一目見て「惚れ込み」、
それを入手する際の一悶着からなし崩し的に必要悪の協会に所属する事になった。
寡黙で必要以上の事は喋らない性格だが、
言葉を発さない代わりに霊装による感情表現を嫌というほど行う。
(例:怒り→「爆発音」、悲しみ→「雨音」、喜び→「小鳥のさえずり」等)
チェリーニのヴァイオリンを手に入れた時のように、
自分の目的(特に音楽関係)では突拍子もない事をしたり、譲らない事もある。
暇さえあればどこでもヴァイオリンを演奏しており、
時たま普通のヴァイオリンで小さな音楽会をすることもあるとか。
尊敬している人物は、
バルトロメオ=ヴィヴァルディ
【特徴】
ブルーのシャツに黒いスラックスの、背の高い青年。
ブロンドヘアーを肩ぐらいまで伸ばしており、片目は常に髪の毛で隠れている。
【台詞】
「・・・・・・!」(デザートのプリンを食べられて。雷鳴が轟く)
「・・・・・・」(敵を目の前にして。剣を打ち鳴らす音)
「僕の演奏を聞けて、君は・・・・・・運が、良い」
【SS使用条件】
特に無い。
最終更新:2012年08月15日 13:32