零智の才華計画(れいちのさいかけいかく)

能力系統分類センターの遺伝子研究セクションにおける能力開発実験。量産型能力計画とほぼ同時期に実施。
レベル0の持つ能力系統を調査、中でも特異な系統のみを選別、その遺伝子情報を新たな命に組み込むデザイナーチャイルドを被験体とし、さらに世代改良を繰り返しながらより強度の大きい能力者を生み出しつつ、最終的に超能力者に昇華させる実験計画。
既に才能が開花している能力者よりもレベル0の方が可能性が広いとみている。

―---これが零智の才華。
能力開発を行うまではどのような能力が発現するか分からないという原則を破ったといえる。
十数年余りで完了する実験計画で、様々な系統の能力者の遺伝子情報を集めているほか、受精卵の提供者も募った。
しかし能力の発現が安定せず、先天性の遺伝子疾患を抱える被験者が続発。量産型能力計画を引き継いだ絶対進化計画の破たんと時を同じくして中止された。
結局、数十人単位で製造したが半数は能力が発現しなかった。多くの者はチャイルドエラーとして他の機関に横流しされた。
能力開花に事実上成功したと言えるのはわずか8名のレベル4(これでも成果としては良かった方)であり、その一人が熱核融合(ステラレータ)の大地零
生体ごと兵器としての軍事産業利用に向いているとして《超越した兵器》Overed weapon(略称OW)の開発名と01~08までのナンバリングが与えられている。

OW01:Fallout
大地零 『試作型生体兵器』

能力系統分類センター〔パラメータ・バーコーディング・センター:Parameter barcoding Center〕
第二三学区に存在する研究機関。表向きはDNA配列から各系統能力の分類、研究を行う機関。任意での被験を募集し、DNA情報を収集している。
再生医療や遺伝子疾患治療に必要な遺伝子バンクとしての役割を持つほか、能力の命名、能力検査や書庫への登録に助言等を行っているらしい。
実際には違法性の高い遺伝子操作や軍事技術への能力利用研究を行っている。
様々な研究セクションに編成され、各統括リーダーを配置し、センター長が取りまとめている。

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最終更新:2013年01月10日 21:11