【名前】ジョージ=リッチマン
【性別】男
【所属】
魔術サイド
【能力】『妖精』ケルピーの『性質』を持つ
【能力説明】
スコットランドに棲む馬の姿をした『妖精』ケルピーに『なる』為に自身に様々な術式を施して調整している。
『なる』といっても実際に姿を馬に変えるわけではなく、姿かたちは人間のまま、しかし『本質』を『ケルピー』に変えるのが主目的。
噛み砕いて言うと、魔術的にケルピーの要素を体に取り込んでいる。
これによって、『ケルピー』にまつわる伝承というより、ケルピーという『妖精』そのものが持つ『性質』を歪曲して攻撃に転用している。
特に『跨った人間を捉えて水の中に引きずり込み、そして食い殺す』という『性質』を曲解し、『触れたものを無条件に水の中に引きずり込む』スキルとして運用している。
ただし、何の種も仕掛けもなく自分をケルピーと対応できるはずもなく、その『性質』を取り込む方式に『妖精』を純度の低い『天使』と解釈し、
テレズマを封入運用することで『妖精』の『性質』を取り込むケルト系十字教方式を用いている。
その為、自身にテレズマを封入している仕組みを読み解かれれば術式は即座に崩壊する。
【概要】
『妖精』を極めることで遠回りしつつ『天使の術式』に辿り着こうとするケルト系十字教学派のリーダー格。
理知的な性格ではあったようだが、最近はいろいろと不都合が重なってきているためか神経質で怒りっぽくなっている。
学園都市に潜入している
ペネロペ=シャーゴールドの直属の上司。
そのままでは気まぐれすぎて制御できない『妖精』の力を制御する為に、現在の『ケルト系十字教学派』という立ち位置に落ち着く。
しかし、わざわざ
科学サイドに手がかりを求めているところからもわかるように研究はもはや泥沼状態であり、
研究費を得るための『クライアント』もそろそろ痺れを切らしかけている。その為、彼自身も最近は手段を選んでいない節がある。
彼の扱うケルピーに関しても、人間が利用した例である伝承ではなく、利用できるかどうかも分からない『性質』を使っている時点で、どう転ぶか分からない危険な代物。
テレズマ封入運用の手順をミスしてしまえば最悪彼自身の『本質』がケルピーの『性質』に塗り潰されてしまう可能性がある時点で、真っ当な状態とはいえない。
ペネロペは幸運にも沈没寸前の泥舟から運良く逃げ切れたのかもしれない。
【特徴】
見た目には金髪をオールバックにした壮年の男なのだが、何故か本質的にその皮をかぶった『何か』のような印象がする。
大体いつも安物のスーツを着ている。
【台詞】
常にどこか取り乱している感じ。何もなければ理知的だったはずの口調。
「くそっ、くそっ、駄目だ、この方式では……!」
「待て、そちらとしてもまだ『妖精』には利用価値があるはずだ! 下手に扱いが難しい純粋な十字教方式とは違う、新たな規格のテレズマ運用方式が欲しくはないのか!?」
「ぐ、あ、ば、馬鹿な。こ、れは、『本質』、が、『妖精』に……!?」
【SS使用条件】
とくになし