【名前】千歳亀鶴(ちとせ あまづる)
【性別】男
【所属】科学
【能力】能力開発は受けていない
【概要】
巧拙中学校の校長を務める50代後半の独身男。結婚は既に諦めている。過去にお見合いを薦められたこともあるが、仕事に支障が出ることを懸念して全て断っている
数十年の教師生活を送って来た中で学力以上に能力開発が重要視される学園都市の在り方に疑問を持ち、一般教師時代から生徒の学力向上に心血を注いで来た
8年前に巧拙中の校長を打診された際には、自身と同じく学力重視を掲げる学校側の方針に感銘を受け、喜んで受諾した経緯がある
能力開発は本人の才能に依る部分がとても大きいが、学力に関しては才能が無くとも指導する教師と生徒自身が互いに地道な努力を積み重ねれば確かな結果が出ると考えており、
授業構成(カリキュラム)もこの考えに沿ったプログラムが徹底されている。具体例としては、

①教材レベルは学園都市に存在する一般校と同レベルの物を使用する(⇒特別な教材を使わなくても反復による基礎学力を確立すれば成績は伸びる。
名門高校への進学率が高い要因として、一年生の時からみっちり基礎を構築しているために個別の受験校対策を行う三年生の学習効率が一様に高水準に達することが挙げられる)
②報酬制度の導入(⇒遊び盛りの生徒達の心を刺激し、互いの競争意識を高めることが狙い。過度の競争意識に至らぬよう、支給ラインに達した生徒全員に報酬を与えている。
報酬であるアミューズメント施設の無料or割引チケットの種類は生徒からの要望を元に選別・購入している。年齢制限に引っ掛かる『娯楽の民』のチケットはもちろん支給しない)
③風紀委員の外部委託(⇒部活動に比べて危険が多く、学力低下に繋がりかねない風紀委員に自校の生徒がなることを快く思っていない千歳が校長着任と同時に変革させた項目。
他支部で経験を積みたいという要望を抱える風紀委員側と、学力低下の原因及び事件への対処を名目に『監獄補習』を免れる行為をできるだけ防ぎたい千歳の利害が一致して、
着任後1年が経った7年前から実行されている。但し、生徒からの反発もあったためにある条件を設け、それをクリアした者に風紀委員を目指せる『資格』を与えることで、
風紀委員になっても学力低下に至らない実力を身に着けさせた。一度『資格』を得た者は何回でも風紀委員試験を受けられるし、
一度風紀委員になった者はたとえ成績が悪化したとしても風紀委員を辞める必要は無いが、巧拙中在学の風紀委員の成績が平均80点を下回った試しが唯の一度も無いことも事実である。
また、入学要件に小学生時分から風紀委員を務める者の排除を明記したのも千歳の意思である)

等がある。
『質より量』を信念とし、着実な成長を成し遂げるための手段として反復に勝る物は無いと豪語している。全ては生徒自身の学力を継続的に向上させるためである
「報酬を得るために勉強する」・「風紀委員になるために勉強する」・「補習を受けないように勉強する」といった歪とも取れる思考が発生する懸念はあるが、今はそれでもいいと考えている
彼が重要視するのは継続力である。どんな目的・目標を掲げるにしても、継続した努力が無ければ成し遂げられない。千歳は、継続は才能のある無しとは関係無い物と捉えている
中学生という多感な時期及び高校生という後継の存在を鑑みて、どんな形であれ1つのことを継続できる基礎力を中学生の間に身に着けさせることが千歳の真の狙いである
その指標として、彼は学生の本分である学業を用いている。逆に言えば、安易に継続性を分断させかねない要因はできる限り排除するのが千歳の方針であり、
「後天的要素が大きい学力>先天的要素が大きい能力開発という授業構成」や、「風紀委員の外部委託関連」はまさに彼の思惑を形として表していると言える
【特徴】
七三分けのヘアースタイルに眼鏡を掛けた一見からして生真面目さが漂う風貌。現に性格は生真面目且つ熱血である。これは一般教師時代から変わっていない
身長179cm、体重80kg中盤のガッチリした体型。学生時代は体育会系の部活動に励んでいたが、万年補欠に甘んじたまま終わったそうだ
手先が不器用なために家事一般が苦手で、いい歳こいてコンビニ弁当やカップラーメンを巧拙中の中庭で独り寂しく食していたり、
忙しさの余りクリーニングが間に合わなかったヨレヨレのスーツ姿を生徒に晒してみたりと、50代後半で未だ独身なことも相俟って生徒や他の教師陣から同情されている
ある教師曰く「独身男性の悲哀が千歳校長の背中から迸っている」との事。ある生徒曰く「千歳校長の背中は何時も大号泣状態だぜ」との事
報酬制度や風紀委員の外部委託等の賛否が分かれる実態を生み出した彼が、何処か憎めない人間として見られている要因が「迸る独身男性の悲哀」であることに当の千歳は気付いていない
【台詞】一人称は「私」。口調も生真面目さが漂うが、熱が入って来ると猛々しくなる
「おはよう。今日も1日勉学に励もう!」
「どんな目的を持っていようとも、どんな高尚な目標を掲げていようとも、そこに至るまでの基礎力が無くては息切れする!だから、確かな量を継続してこなさなければならないんだ!
ふぅ…効率重視を掲げる者達からすれば私の根性論は鼻で笑われるのかもしれないがね。才能のある無しに関わらず普段の継続を欠かす者に道は開かない…そう私は思っているよ」
「(ズルズル)…帰りにスーパーでカップラーメンとカップうどんとカップそばとカップ焼きソバを2箱ずつ買うか。『監獄補習』に参加される先生達への差し入れ用にも使える…(ズルズル)」
【SS使用条件】
特に無し

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最終更新:2012年12月08日 22:16