【名称】我らが海-Mare Nostrum-
十字教廃絶と古代ローマの復活を主目的とする魔術結社。
1880年のイタリア統一以降、イタリア・ナショナリストが掲げた「地中海統一」プロパガンダに使われた用語の一つ。
イタリア人のほか属州系出身者で構成され、東西分裂によるローマ衰退の端緒を開いた十字教を憎悪する人々の集まり。
一般サイドが多く、魔術師は少数。所有する魔道書や霊装のいくつかが強力なため通常の魔術結社レベルを超えてはいると言えるが、全体的に政治集団としての一面が強いという認識を持たれている。独裁官《ディクタトル》をトップとし、本部はローマ地下にある。
「全ての道はローマに通ず-omnes viae Romam ducunt-」を合言葉とし、ローマへの縮地手段《ローマ街道》を持つ。
言わずもがなローマ神話を含め様々な地中海沿岸地域の神話伝承に特化した魔術を用いる。
主目的の遂行のため、欧州ロシアや中東、アフリカ各地に存在するローマの遺構、遺産の回収を行っている。
一般サイドでは失われたと考えられている「アレクサンドリア大図書館」とそれによって制御管理する大規模霊装「アレクサンドリアの大灯台《ファロス》」を所有。
ファロスはアレクサンドリア港沖に存在し、一度ローマ正教(東ローマ)の宣教師により破壊されたため、これはそのレプリカである。
伝説によれば、戦時には鏡の反射光を敵の船めがけて照射して、船が海岸に到達する前に燃やすことができたという。通常の射程は灯台の光の届くおよそ56㎞だが、オリジナルならば全地中海に栄光をもたらすことが可能だった。
灯台なので本来は海側に攻撃を向けることを想定している。すなわち海の支配者であるローマ側にとっても諸刃の剣となり得た。
使用には多大な魔力と当時からの運用方法の資料を所蔵する大図書館の知識が必須。
また大図書館にはかの有名なシビュラの書の原典が所蔵されている。組織の性質上、護るべき対象としてみなしているローマ市民や属州民を巻き込むような事件は好まない。

結社内の身分階級には当時の古代ローマ称号が使われている。

【幹部メンバー】
コッスティア=カエサリス

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最終更新:2012年12月27日 17:34