【名前】ヴォルヴァ(本名:イェンナ=ストゥルルソン)
【性別】女
【所属】
魔術サイド
【能力】未来を予知する能力を持つ。
【能力説明】未来を予知する能力を持ち、「予言(ヴェルスパー)」を断片的に語る。
彼女の「予言」には抽象的な表現や回りくどい言い回しが多用されており、魔術サイドに出回っている一般的な「預言書」の記述によく似ている。
【概要】
北欧系の魔術結社「
世界樹を焼き払う者」のリーダーにして、北欧神話にて世界の創造と破滅についてうたった「巫女(ヴォルヴァ)」の名を冠する少女。
常に無表情で感情の起伏に乏しく、「予言」以外の言葉を口にすることはほとんどない。
未来を予知する能力を持ち、「予言」を断片的に語ることで組織を「世界の作り直し」へと導いている。
ただし、予言といってもかなり抽象的、つまり「超面倒な言い回し」が多く、それこそ神託や天啓といった類に近い。
そのため幹部達が一度「予言」を解釈し、改めて「指示」として組織の下部に伝達している。
彼女自身が公に顔を出すことは滅多になく、構成員の中にもリーダーの顔を一度も見たことがないという者は多い。
実質的な組織の指揮・運営は幹部達が行っており、リーダーといえどもお飾り的意味合いが強い。
……というように、表向きには「未来を予知する魔術師」とされているが、その実態は「人間の肉体を媒体にした霊装」。
北欧のセイズ魔術をベースにして「無造作に予言を口述するように」と組み立てられた一連の術式、つまり簡単な予知システムのようなものが、イェンナ=ストゥルルソンの肉体および脳回路に魔術的手法で刻みつけられているらしい。
これらの術式は「イェンナ=ストゥルルソン」という少女の人格に上書きする形で焼き付けられているため、現在の彼女には「意思」というものが存在しない。
より術式に適応しやすくするため、イェンナ=ストゥルルソンの肉体自体も「巫女(ヴォルヴァ)」に似せて調整が施されている。
いつ誰がどんな意図で「霊装としてのヴォルヴァ」を製作したのかは不明。
製作者は幹部の誰かかもしれないし、もしくは第三者の手によって作られた後に組織の長として据えられただけなのかもしれない。
彼女がヴォルヴァを模した「霊装」である以上、その気になればオーディンやをモチーフにして制御用の霊装をこしらえることができる。
そのため、「ヴォルヴァを陰で操る真の黒幕」がいないとも限らない。
【特徴】
十代前半くらいの幼い少女。白い肌や長い銀髪に加え、紫色の双眸が特徴的。
常に無表情で、どこか人形めいた印象を受ける。
精巧なガラス細工を思わせる美しさだが、逆に人間らしさや生気が感じられない。
装飾が華美な白装束に身を包んでいる。
【台詞】感情を感じさせない淡々とした語り口。敬語。人称は「わたし」「汝」など。
「わたしは知っています。かの悪竜が北東へ向かえば、それは三つの首をうちとったのち、自らの首をも失うでしょう」
「汝が望めば、いつかおのずと知ることとなりましょう。待ちなさい。ソールの荷馬車が十七度廻り、ふたたびマーニの荷馬車が天に昇るまで」
【SS使用条件】
特になし