【名前】貴道綱紀(たかみち こうき)
【性別】男
【所属】科学
【能力】念動捕縄(アレストロープ) レベル3
【能力説明】
紐状の物体を操作する能力で、念動系に分類される。レベル3という評価は「身体検査」時にわざと手を抜いている為であり、実際にはレベル4に相当する。
操作が可能なのは紐状の物体に限られるが、対象物の「形状」に重きを置いているため、平凡な念動使い相手なら強度が同等以上でも制御を奪い取れるほど。
「紐状」というのは貴道の認識に依存しており、一定の長さに満たないものや曲がらない「棒」などは操作の対象外。
操作可能な紐は最大七本、最大総重量三〇〇kg、射程距離四〇m(「書庫」のデータ上ではそれぞれ三本、一七○kg、二五mとされている)。
速度は自身に近いほど速く、手の届く範囲ならば亜音速、射程距離ギリギリではプロ野球選手のフルスイングくらいの速さとなる。
紐は能力を使って分子レベルで固めることで、元々の素材固有の柔軟性はそのままに鋼糸(ワイヤー)並みの硬度を持つようになる。
そのため弾道予測さえ正確に行えば、向かってくる銃弾を逸らすといった曲芸染みた真似も可能。また端を持った紐を浮上させる事で、自身を吊り上げる要領で飛行する事もできる(高度は最大二○mほどで長くは持たないし、当然自身と装備品の重さは総重量制限内である必要がある)。

貴道は太さや柔軟性、表面の質感等の異なる多種多様な紐を補助装置として常時携帯しており、用途によって適時使い分けている。
主な用途では攻防一体の鉄鎖、拘束用のロープ、感知用の細糸、偵察用のファイバースコープの他、電源ケーブルやモジュラージャック、切り札として肉眼での視認が困難なほど超極細の学園都市製ピアノ線を所持している(余程の状況でない限りは威嚇に留まる)。
【概要】
明知中等教育学院の3年生で一部クラス。同学院の風紀委員支部長を務めており、黄道十二星座予備軍の「蛇遣い座」に属する一人。
能力柄かは不明だが編み物が得意。風紀委員が非番の休日は読書をしたり、工務店で紐類を物色して過ごす。好きなタイプは「自分より強い女性」で、理由は後述。
元警視総監の祖父を筆頭に警察官僚(キャリア)を数多く輩出してきた名家の子息であり、幼少時より祖父に逮捕術を叩き込まれている。
警察庁上層部にて囁かれる噂に「『貴道』に嫁ぐ女は早死にする」というものがあり、それを裏付けるように彼の母親は幼い息子を庇って轢き逃げに遭い亡くなっている。
実際の所、それは「貴道」一族によって検挙された者の関係者による報復の標的であったりするのだが、噂に取り付かれ噂を断ち切らんと決心した少年はオカルトの対極に位置する学園都市へ進学する事を希望した。
彼が名門進学校である明知中等教育学院を選んだ理由は、そこに集うであろう女性の中から噂に屈しない「強さ」を備えた生涯のパートナーを見出す為。
そして風紀委員の活動を通じ、圧倒的な力によって学院を席巻する「女帝」に心酔し、いつしか彼女の「右腕」を名乗るようになった。
三年目の春、とある事件によって「女帝」が失脚し、期せずして貴道が風紀委員の支部長を務める事になる。彼はあくまで右腕として彼女を補佐する事を希望しており、事ある毎に支部長の座に着くよう打診しているが、人が変わったようなつれない返事にやきもきする日々を送っている。
最近では彼女の中に眠る「女帝」を目覚めさせる方法を模索しており、密かに彼女の周辺関係等を洗う視線には少々危険な光が見てとれる。
支部長としては非常に優秀な指揮官タイプであり、風紀委員活動時を始め決闘のチーム戦では冷静な状況分析の下に風紀委員チームを率いて迅速な鎮圧戦を展開する。
能力は主に仲間のサポートに使うが、個人戦においては多種多様な紐を用いた変幻自在の攻撃で相手を翻弄し、縛り上げて無力化する。
風紀委員として胸に秘める信念は「貴道」の家訓でもある「弱きを助け、強きを挫く」。強きとは「悪」の比喩であるが、彼は自身の家柄と能力を自負しており、
同じように強い力を持ちながら、それを無秩序に振り翳し「持たざる者=弱き」を虐げる不心得者――即ち無能力者狩りを特に強く嫌悪している。
実は同僚の女生徒に慕われているのだが、貴道はそれに全く気づいておらず、「性別を意識せず気さくに接する事のできる数少ない友人」と捉えている。
【特徴】
一見すると同年代では中肉中背だが、幼少期からの修練の賜物である引き締まった肉体を持ち、肩にかかるくらいの黒髪をオールバックにしている。
制服の至る所に紐を仕込んでおり、予備または大き目の紐はショルダーバッグに収納して携帯している。
【台詞】
基本的に敬語を使うが、自分と「対等」であると看做した人物に対しては呼び捨てや砕けた表現も見られる。「~なさい」が口癖。
「それだけの力を持ちながら、やっている事は小物染みた弱い者いじめとは……全く以て嘆かわしい。恥を知りなさい」
「学院の治安維持を司る我々『風紀委員』に決闘を申し込むその意気や良し。ならば此方も全身全霊を以て受け止める事こそ強者の矜持というもの。さあ、構えなさい」
「斗修さんは白雪君と仲が宜しいのですね。しかし風紀委員活動中の公私混同は極力控えて頂きたいかと……、ところで支部長の件について折り入ってお話が――」
「良し、本日の稽古はここまで。君は筋は良さそうなんだが、組手や寝技の稽古になると途端に動きが悪くなるのは何故なんだ? 私の教え方に問題があるのだろうか……」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2013年05月13日 04:04