【名前】浦嶋遊鯉(うらしま ゆうり)
【性別】女
【所属】科学
【能力】能力残留(AIMレムナント) レベル4
【能力説明】
一空間に残留及び蓄積された自身のAIM拡散力場を介して、その場で行使された他者の能力を抑制する。
またAIM系能力者の十八番である能力の種類や強度の特定が全くできない一方で、自身のAIM拡散力場が残留する複数の空間を介して能力者の位置情報を知覚することが可能である。
AIM拡散力場とは、能力者が無自覚に発してしまう微弱な力のフィールドであり、彼女もまた無自覚に発している。
そのため自身の発したAIM拡散力場がどこに残留しているのかは、能力者がその空間に接近又は侵入するまでは確認することができない。
またAIM拡散力場は学園都市の能力者の殆どが発し、学園都市に満ち溢れているのだが、彼女のAIM拡散力場は他の能力者のそれに比べて
一空間に残留する時間が非常に長く、特異的に存在するため精密機械を用いずとも能力者の殆どが無意識に悪寒として感知することができる。
故にAIM系能力者の中には彼女の周囲に特に存在しているAIM拡散力場が彼女を包み込むオーラのように見えている。
他には彼女の現在位置の情報が撹乱されるために同じAIM系能力者にとって、追跡が困難なものにされている。
ただ彼女のAIM拡散力場はその空間に特異的に存在するので、能力者はそこから脱出すれば正常に能力を行使することができる。
能力による抑制は能力者の空間侵入観測後に、その能力者と彼女との距離が1㎞以内であった場合に限って引き起こされる。
また如何にその距離が近くても、抑制開始までに約3秒間のインターバルを要する。
抑制された場合は能力の展開が断続的で微弱なものとなり、残留する彼女のAIM拡散力場に勝る程の高濃度のAIM拡散力場を発生させない限りその空間内で継続的且つ正常に能力を行使することはまずできない。
しかし一度能力をその場で行使するとAIM拡散力場の相互干渉が生じ、次第にその空間に残留していた彼女のAIM拡散力場が
相対的に小さくなっていくため、微弱なAIM拡散力場でも継続的に発していれば(能力を断続的にでも行使し続ければ)早くて数分で抑制が効かなくなる。
【概要】
とある高校2年生。名門である
長点上機学園から1年前に転校してきた。
数字に触覚を覚える共感覚保持者であり、桁の大きい階乗計算を暗算でやってのける程のずば抜けて高い演算能力を有する。
しかし同時に顔と名前が一致しない相貌失認という脳機能の障害を患っており、他者と積極的な意思疎通が出来ないために中学では陰惨な虐めにあった。
他人の声に関する記憶が可能であるため顔が覚えられずとも普段の生活に支障はないのだが、上記のことが原因で交友関係が非常に狭い。
柔軟な思考と果断速攻が彼女の持ち味と言える。身体能力が低かった頃はそれを最大限に活用していた。
特に小学生程度の体力すら備わっていなかったため大覇星祭や学園祭の準備期間中は形だけ参加するものの他力本願の生きた見本に成り果てていた。
そのため連帯意識の強かった当時の同級生による虐めの対象となり、暴力による抵抗もできなかったために物腰の柔らかさで軽く受け流す毎日を過ごしていた。
とある高校転校後に彼女への虐めは皆無となったが、根本的な解決に乗り出すために脚力及び持久力だけでも鍛えようと思い、早朝マラソンを半年前に始めた。
今では中学時代の親友であった
椋橋都子の早朝トレーニングに何とか付き添えるだけの身体機能を獲得しつつある。
彼女が長点上機学園からとある高校へ転校した理由については『能力残留』によって引き起こされる能力抑制が関連している。
校内での能力抑制は本来良いことであるはずなのだが、能力強度の測定時にまで影響するのではないかと疑われることが過去に何度かあった。
(実際には能力の展開が断続的で微弱なものになったとしても、彼女の能力では他者の能力強度まで著しく変更させることはできないとされている)
この疑惑が無知蒙昧な保護者の間で波紋を呼び、入学後2ヶ月と経たずに二次被害が生じたため醜聞を恐れた長点上機学園は、浦嶋に転校を薦める処置を取った。
またこの処置自体も醜聞を招きかねなかったために、その後あくまで身の安全を図るための自由意思による転校であることを彼女自身に宣言させた。
この件が切欠で今でも彼女は長点上機学園を大変憎んでおり、椋橋都子の転校を学園側の都合で遅延させていることに関しても憤りを感じている。
因みに転校先がとある高校であった理由は、「二次被害を理由に長点上機学園を追われた彼女を迎え入れることで我が校の評判が上がり、大能力者である彼女の存在はきっと在学生に対しても良い刺激になるだろう」という同高校の思惑によって、転入を積極的に薦められてきたためである。
彼女もまた、能力開発や苛烈な虐めと偏見の真っ只中において密かに思い描いていた平穏な日常に対する欲求を満たしたく思い、同高校への転校を決意した。
現在は転校先を選ぶのが早すぎたと後悔することもあるが、以前のように差別や偏見の対象となる機会が少なくなったことを素直に喜んでいる。
これまで能力開発に専念してきたために編み物やファッション、料理、遊戯、読書(少女漫画等)といった女性的な趣味を
獲得する機会が少なかったが、とある高校では少しでも交友関係を広められるようにその方面での勉強と経験を積み重ねている。
また結果的に同高校の期待が現実となり、能力と学業に関する相談をしに彼女の元へ訪れた者の中には能力の応用性が飛躍的に上がった者もいる。
彼女がやっていることは至極単純であり、身近な人物を特に大切にし、軽く相談に応じた後もその人には気付かれないように陰で見守ることのみである。
数少ない友人である椋橋都子の接し方もその一例であったが、今では彼女の方がお世話になりっぱなしである。
【特徴】
身長168㎝,体重50㎏。腰に届くくらいの長い髪を持つ。髪と瞳の色は同じ暗褐色。
好奇心旺盛であり、小動物のように目をクリクリさせる。身嗜みに関してはあまり気にしていない。胸のサイズは秘匿。
発注した制服が彼女の身体に対して大きかったらしく、着崩していると学級委員や教師にその事で注意される。
【台詞】
「触った感じ?…うーんとね、小さな数はふにゃりとしていて気持ち悪いよー。」
「六時の方向…そういえば一昨日都子とラーメン食べたっけ。あれは美味しかったなー。あそこに行けばまた食べられるかな?」
「すみませんが、どちら様でしょう?壊れた機械音のような声は今まで一度も聞いた憶えが無いのですが。」
【SS使用条件】
特に無し
最終更新:2013年07月01日 16:33